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**ゲイルレーサー 【げいるれーさー】 |ジャンル|レースゲーム|&amazon(B000069T68)| |対応機種|セガサターン|~| |発売元|セガ・エンタープライゼス|~| |開発元|システムサコム|~| |発売日|1994年12月3日|~| |分類|BGCOLOR(khaki):''劣化移植''|~| |ポイント|原作は『ラッドモビール』というアーケード&br()が、移植ゲームであることすら分かりづらい|~| *あらすじ かつて~ 地上最速の名を欲しいままにした男がいた~ 彼の走りは人々を驚嘆させた~ 彼は、走り屋たちの憧れであり~ 目標であった~ 人々は、敬意を込めて~ 彼のことをこう呼んだ~ "Gale Racer"と~ それから数年後~ 招待状~ 君の活躍ぶりは風の噂で聞いている~ 相変わらず派手にやっているようだな~ ところで最近、"Gale Racer"の~ 名を語る輩が増えてきた~ そこで、今回~ だれが最速かを決めるにふさわしいレースを~ 開催することにした~ その名も"Saturn Rally"だ~ スタートは、L.A.~ ゴールは、N.Y.~ 細かいルールは一切なし~ 一番先にゴールした者のみが勝者だ~ 勝者には、"Gale Racer"の称号が~ 与えられるでだろう~ 栄光と名誉を賭けて、戦おうではないか~ 君の参加を楽しみにしている~ 健闘を祈る~ *概要 -アメリカを横断するという設定なのだが一本道のコースを全部で15分ほどかけて走る。 *原作の存在 -実はラッドモビールというアーケードレースゲームからの移植なのだが、''パッケージ裏はおろか説明書にも一切書かれていない''。 --一応最初のステージで「RAD MOBILE」と書かれた横断幕があるため、そこで初めて移植であることに気がつく。 ---しかし大会の名前は「Saturn Rally」。 *原作との違い -原作はオーバーステア気味のハンドリングであったが、こちらはアンダーステア気味。 --そのため原作と同じ感覚で走ると混乱しかねない。 -コースは区間ごとに分けられており一部の区間ではライバル車との対決になるのだが、その間他の敵車は現れない。 --ライバル車のバリエーションはそこそこ多い。 -最高速度が181km/hから301km/hに変更されたものの、表記上のみの変更であるため体感速度はほぼそのまま。 -原作は敵車もクラッシュするのだが、こちらは一部のライバル車しかクラッシュしなくなった。 *問題点 -車のみポリゴンで表示されているものの、恐ろしくカクカクしている。 --他のゲームと比較するならば、『バーチャレーシング』のポリゴン数に劣るといえば分かりやすいだろう。 --原作ではSystem32基板を使用しスプライトで表示されていたのだが、恐らくセガサターンのメモリーでは足りなかったのか本作では3Dに差し替えられた模様。 -視野が半分程度の狭さになり、突然目の前に車が現れるようになり事故を起こしやすい。 --フレームレートも原作の60fpsから30fpsにダウン。 -区間ごとにロードが入るためテンポが悪い。 --原作ではシームレスにコースが変わるためロードに遭遇することはない。 -敵車を抜かしつつ1位を目指すのだが、出来レースかと疑いたくなるかのようなスムーズすぎる順位の上がりやすさ。 --序盤で順位が低くても、後半の特定のポイントで敵車が大量に現れる。 -原作にあったパトカーに追われなくなり、もちろん逮捕されるといった緊張感を煽る要素までカット。 *評価点・賛否両論点 -BGMは全て別の物に差し替えられており(一部はアレンジ)、原作ファンから顰蹙を買った・・・のだが、皮肉にも差し替え後のBGMの評価は非常に高く、原作を知っててもこちらを高く評価する人もいた。 --熱くなるBGMがやたら多いため嫌でもテンションが上がるようになっている。 ---雨のステージのBGMは特に人気が高い。 ---- *総評 当時としては最高峰のムービーを使用したCMで購入前のユーザーからの期待は大きかった。しかしいざ発売されてみると全面スプライトというムービーとのギャップの大きさからショックを受けたユーザーは多く、またPS版『[[リッジレーサー>RIDGE RACER]]』と発売日が同じだったためよく比較された。~ 単体でも評価は低く、移植物であることも一切書かれてない為新規ユーザーにも原作ファンにもそっぽを向かれ、「''ゲロレーサー''」という不名誉な蔑称をつけられた。~ CMのムービーに騙されて買った人も多かったため一種の詐欺ゲーでもある。~ しかしBGMの評価は高いというクソゲーにありがちなパターンである。 ---- *余談 -ソニック・ザ・ヘッジホッグの初デビュー作が原作のラッドモビールであり、コクピット内にマスコットとして吊るされている。 -自車および最後のライバル車のエンブレムが夢見館の物語に登場するあるエンブレムと同じものである。 --開発元が同じであるため一種のファンサービスだと思われる。 -2011年にラッドモビール20周年を記念したサウンドトラックのパッケージでまさかの本作のパッケージイラストを流用。 --もちろん、本作のBGMも収録。聞きたい人は買ってみてはどうだろう。