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*イー・アル・カンフー
【いーあるかんふー】
|ジャンル|格闘アクション|&image(http://www.suruga-ya.jp/database/pics/game/174000028.jpg,height=160)|
|対応機種|アーケード&br;ファミリーコンピュータ|~|
|発売・開発元|コナミ|~|
|稼動開始日|1985年|~|
|判定|なし|~|

**概要
初期の対戦格闘アクションゲーム。中国拳法であるカンフーをモチーフに、多彩なキャラクターと戦っていく。~
//データイーストの『空手道』の系譜を踏んでいる。
//空手道の操作系はかなり独特なので、系譜を踏んでるとは言いがたい。
なお、アーケード版とMSX・ファミコン版ではゲーム内容が大きく異なっている。~
以下はアーケード版準拠で説明する。

**システム
-1レバー2ボタン式。ボタンはパンチとキックで、プレイヤーは主人公のカンフー使いを操作する。

-ライフ残機制。ライフが0になった場合、仕切りなおしで残機を1消費してそのステージの最初からやり直す。
--制限時間内に自分のライフゲージがなくなる前に相手のライフゲージを0にすると勝ちになり、次のステージに移行する。
--レバー入力方向とボタンによって攻撃が変化する。
---たとえば、身をかがめて足払いだったり、わずかに飛び上がって地面に向かってパンチをする。~
この時、自分が相手の攻撃を喰らう判定は見た目どおりになるので、前者ならば上段攻撃、後者ならば下段攻撃を避ける事ができる。
--敵にはある程度の行動パターンがあり、それを読んで的確に回避と攻撃を行う事が攻略の鍵となる。逆に一部の敵を除きガードは存在しない。

-全10ステージ。10ステージをクリアすると難易度の上がった2週目に突入する。
-二人プレイ時はミスするたびに交代の交代制で、同時プレイはできない。

#region(多彩な敵キャラクター)
-Buchu
--肥満気味だが外見に見合わず身軽、と言うか飛行術を習得している(背の高さ程度にしか浮けないが)。しかし動きは遅く、リーチも短い。
--名前と見た目から元ネタはプロレスラーのアブドーラ・ザ・ブッチャーであろう。
-Star
--ピンクのチャイナ服が印象的な女格闘家。手裏剣を使ってくるが、手裏剣は攻撃で打ち落とす事ができる。
-Nuncha
--名前通りのヌンチャク使い。胴着を着ている所為で日本人っぽい見た目。射程が意外に長いが、下段攻撃が不得意。
-Pole
--棒術使い。頭上で棒を振り回しながら攻撃してくる。不用意に飛び掛ると打ち落とされる。
-Feedle
--左右から次々と現れる敵。実は分身で、攻撃を一回当てると分身は消滅する。プレイヤーからはボーナスゲーム扱いされている。
-Chain
--分銅のついた鎖で攻撃してくる。キック攻撃もしてくるので遠近共に隙がない。
-Club
--棍棒と盾で武装した大男。盾で防御してくるため、足元への攻撃以外は通用しない。
-Fan
--チャイナドレスの女格闘家。扇を投げ、その扇はトンボ返りな軌道を描く。Starと異なり連射が可能。こちらも攻撃で撃ち落せる。
-Sword
--刀使い。射程もそこそこで隙が少ない。
-Tonfun
--トンファー使い。Swordに比べると射程は短いが、隙が少なく動きも早い強敵。
-Blues
--主人公と同じ性能の敵。プレイヤーの地力が問われる。
#endregion

**難点
-ライフ残機制ゆえに非常に長時間遊ぶ事ができるため、オペレーターからは人気がなかった。
--残機が割りと簡単に溜まっていく事も要因の一つ。
--そのため、有名タイトルであるにもかかわらず、現在でもレトロゲームコーナーで見かけることは稀である。

**総評
格闘ゲームの系譜をたどっていくと、本作はその源流に限りなく近い場所にある。近年の格闘ゲームを限りなく簡略化したようなシステムと言えば、比較的わかりやすいかもしれない。~
しかし、相手の行動パターンを見抜き、それに対応し自分の行動を変えて、独自の攻め方を模索し、無傷で相手を倒す。駆け引きよりもパターンを見出す事に重点を置いたゲーム性は、格闘ゲームよりもアクションゲームのボス戦に近い。そのため、源流ではあるものの、「格闘ゲーム」と言えるかどうか怪しい。~
だが、本作が後のゲームに与えた影響は大きく、格闘ゲームとアクションゲームの中間点にある本作は、現代においてなお類似するゲーム性の少ない、稀有な逸品として存在感を放っている。

**余談
-移植の際にタイトルが『イーアルカンフー』『イーアールカンフー』になったりする。
--ちなみにこのタイトルは「一・二・三・四」の中国読みである「イー・アル・サン・スー」をもじっている。

-メタルギアの小島秀夫は、本作を見てコナミに入ろうと決めたというエピソードがある。

-本作の流れを汲む続編として、MSXでは『イーガー皇帝の逆襲 イー・アル・カンフーII』が、ACでは『[[ショーリンズロード]]』や『マーシャルチャンピオン((企画時の題名は『イーアルカンフー2』だったとか。))』がある。
--なお「イーガーコーテー(イーガーコーテル)」は中国語で「焼き餃子一丁」と言う意味だそうな。%%チャーハン一族なのに。%%

-容量の関係からかMSX・FC版では''AC版から大きく内容が変更され''、対戦相手が5人に減っている。
--ストーリーも変更され最終ステージクリア後にちょっとした演出がある。
--このため、『イーガー皇帝の逆襲』はこちらの続編と言える。尤も[[コナミのMSXソフトだとよくある話である>グラディウス2]]。

-GBA版では新しい対戦相手が二人追加されており、一般的な格ゲーのように敵キャラクターを含む好きなキャラを使用しての対戦プレイも可能になっている。

-3DS『[[NEWラブプラス]]』に内蔵されており、ゲームセンターに行くと彼女とまわしプレイで遊ぶ事ができる。
--一度遊ぶといつでも一人で遊ぶ事ができる。

-XboxLiveアーケードの「GameRoom」にも本作が収録されている。

-漫画『ハイスコアガール』に格闘ゲームで相手をなじる時に「イー・アル・カンフーからやりなおせ」という台詞がある。
--連続技や回避行動等、格闘ゲームの基礎を学ぶにはうってつけであり、間違ってはいない。

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