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ダウンロード2」を以下のとおり復元します。
*ダウンロード2
【だうんろーどつー】
|ジャンル|シューティング|~|
|対応機種|PCエンジン CD-ROM2|~|
|メディア|CD-ROM 1枚|~|
|発売元|NECアベニュー|~|
|開発元|アルファ・システム|~|
|発売日|1991年3月29日|~|
|定価|6,800円|~|
|ポイント|ディスクメディアによる正当進化&br()前作よりは遊びやすくなった&br()キャラデザインが濃くなった|~|

**概要
-前年にリリースされたサイバーパンクシューティング『[[ダウンロード]]』の続編にあたる。主要の登場人物は前作共通だが、ストーリーの繋がりは特に無く、前作を知らなくても楽しむには問題ない(但し、世界観がやや特殊なのも前作譲りだが…)。
-今回はなんといっても、CD-ROM×2の容量を駆使したビジュアルシーンやアニメーションの強化や、豪華声優陣によるフルボイスによる熱演が見所である。
-一人プレイ専用、全9ステージ構成。

**主なルール
-シューティングパートは前作同様の横シューティングだが、システムのほとんどが一新された。以下変更点。
--使用するボタンはウエポン(以下ショット)ボタンとウエポン切り替えボタンの二つ。前作にあったサブウエポンや自機スピード調整機能は削除された。
--自機のショットを4種類から自由に切り替え可能な方式を採用。前作に近い性能の「バルカン」「レーザー」、追尾機能のある「ホーミング」、射程距離は短いが攻撃力の高い「サーベル」があり、左から右に切り替えが可能。
--所々に出現するアイテムを取ると以下の効果がある。
---パワーアップ…自機のショット4種のパワーランクをすべて上げる。最大二段階までパワーアップが可能。
---スピードアップ/ギガファイヤー…前者は自機スピードを上げる、後者は自機スピードをとてつもなく速く上げる、いわばマイナスアイテム。
---他にも、自機にシールドを張り一定のダメージを防いでくれる「シールド」と、自機上下に補助オプション(ホーミングショットで攻撃)を二つまで付けられる「ビット」がある。
--ライフ制だった前作とは違い、今回は完全残機制である。ミスすると途中復活で、残機が全部なくなるとゲームオーバー。

**評価点
-概要に示した通り、ビジュアルシーンのクオリティが前作以上に増し、声優によるボイス演出が付け加えられた。まさに当時のPCエンジンCD-ROM×2の性能を活かした進化であろう。
--やはりCD-ROM×2の性能は凄まじく、ビジュアルの書き込みや、シューティングパートのグラフィックは、さらに豪華になっている。
--主人公「SYD」役のキャストは、アニメ版北斗の拳のレイ役などで知られる超大御所声優、故・塩沢兼人氏である。ちなみにPCエンジンにおける塩沢氏のキャスト率は結構高く、同じNECアベニューのPCエンジンソフトである『ストライダー飛竜』の飛竜役も氏が担当していた。
-CD音源と内蔵音源の二種となったBGMのクオリティももちろん高くてアツい。裏技にてサウンドテストが可能(但し、内蔵音源BGMのみ)。
-前作に比べ、シューティングパートの理不尽さがある程度減少した。パワーアップアイテムを二つとれば最強状態になれる、アイテム出現率が前作よりもやや増えた、ショット切り替えで不利な状況を回避できやすくなった、などの部分が大きい。

**問題点
-前作よりは復活が容易になったとはいえ、やはりミスするとすべて初期化された状態での復活であるが故に、多少はきついところはある。
--前作は任意で自機スピード調整が可能だったが、今回はアイテム取得制となった影響で、ミス後は動きが鈍足となってしまうという、新たなるペナルティが存在する。
-前作にあったパスワードコンティニュー制は廃止された。但し、好きなステージやビジュアルシーンをセレクトできる裏技が追加されたので、さほど大きな問題ではないと思われる。

**賛否が分かれそうな点
-前作に比べると、シナリオがやや平坦に収まった感が強い。
--前作は主人公の仲間がアクシデントにより行方不明になったり、無実の罪で警察に追われたり、ヒロインが黒幕にさらわれたり、かつての仲間がとんでもない変貌を遂げて主人公に襲い掛かってきたり、と劇的な展開に富んでいた。
--しかし、本作は原則として黒幕を対決するという目的だけで、あまり多方面にストーリーが進行しない話となっている。黒幕はちょっと意外な存在ではあるものの、結局はありがちなご都合バトルに収まってしまった感は否めないところか。
-キャラデザインが前作よりも濃いデザインとなり、ビジュアルに独特のクセが強くなってしまった。今回は前作と違い、神崎将臣氏はキャラクターデザインに関わっていないらしく、画風が大幅に変化している。
--前作のSYDは気さくなイケメンといったキャラだったが、今回のSYDは直進的な熱血漢といったイメージが強い。今で例えるならばちょっとウホッ気の強い…いや、何でもない(汗)。
--何故か今回はSYDの裸体シーンがやたらと多く、ゲーム開始直後からフル○ン状態というサービス(?)シーンをお目見えしてくれる。今で例えればガチム…な、何でもないからね(汗)。

**総評
-ビジュアルの強化、フルボイス導入、多少は遊びやすくなったシューティングパート、といい意味で続編らしいゲームといった印象。
-Huカードでは難しい表現をやってくれたという意味では素晴らしい出来と思える反面、前作ならではの新鮮味が薄くなってしまったのも事実。この辺は悪い意味で続編らしい。
-残念ながら本作を最後にシリーズ続編は登場していない。やはり今のご時世ではこのようなタイプのシューティングが発売されるのは絶望的なのか…?

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