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がんばれゴエモン ~黒船党の謎~」を以下のとおり復元します。
*がんばれゴエモン ~黒船党の謎~
【がんばれごえもん くろふねとうのなぞ】

|ジャンル|アクションRPG|&image(da5cd0920ea063b56beed110.L.jpg,height=160,http://www.amazon.co.jp/dp/B000069TXZ)|
|対応機種|ゲームボーイ|~|
|発売元|コナミ|~|
|開発元|コナミコンピュータエンタテイメント名古屋|~|
|発売日|1997年12月4日|~|
|定価|3,980円(税別)|~|
|プレイ人数|1人|~|
|レーティング|【VC】CERO:A(全年齢対象)|~|
|配信|バーチャルコンソール:【3DS】2012年3月7日/400円|~|
|判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|
|ポイント|黒船党強すぎ&br;''連射パッドが無ければ無理ゲー同然''&br;&bold(){97年でこのボリューム}|~|
|>|>|CENTER:''[[がんばれゴエモンシリーズ・関連作品リンク>がんばれゴエモンシリーズ]]''|
#contents(fromhere)
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**概要
コナミを代表するアクションゲームのひとつ『がんばれゴエモン』シリーズの一作品。~
非道な盗みを働く謎の盗賊団。黒船から出るため「黒船党」と名付けられたその組織をゴエモン達が懲らしめに向かうトップビューのアクションゲーム。~
十字ボタン+2ボタン(攻撃、ジャンプ)というオーソドックスな操作。

**問題点
-ゴエモン(バランス型)、エビス丸(パワー型)、サスケ(スピード型)の中から一人選んで操作することになるが、ゴエモンやサスケの飛び道具がエビス丸と同じ十字手裏剣と手抜き。
--同シリーズの長所の一つが「シリーズで培われた、各キャラクターお約束の個性的な能力・武器・操作性」であり、使用武器の重複は、その長所を完全に殺している。ハードの性能を考慮したとしても、手抜きと言われて仕方がない設定になっている。

-とにかくボリュームが少ない。''97年発売のアクションなのにたったの5面で終わる。''面の少なさをごまかすためなのか、各面の道中は同じような地形がずっと続くなど無駄に長い。
--そのくせ難易度は無駄に高く、残り人数が無いため体力が無くなるとその時点で終了。もちろん''面クリア後にしかセーブできない。''
-ボス戦の後にミニゲームを行う。''一度でも失敗するとゲームオーバー。''
--クリアに必要な連打速度が多めに設定されており、''連射パッドがないとクリアはほぼ不可能。''
---GB用の連射パッドは存在しないので、他機種の連射パッドで代用する事となる。故に連射パッドでのプレイは『スーパーゲームボーイとSFC本体』か『GBプレイヤーとGC本体』が必須(が、現在では本体はともかく連射パッドの入手は厳しい……特にGC用連射パッドは小さくて操作しにくいものか任天堂非公認の質の悪いものしかない)。
---それらが無い場合はピンポン玉や定規、最悪爪を使うコスり連射をやるしか無い。
---当時のコミックボンボンの攻略記事においては、「''ピンポン玉がないと連打が苦しい。なのでピンポン玉を用意しよう!''」と根本的におかしい攻略法が書かれている始末である。また、同誌で漫画版ゴエモンを描いていることで有名な帯ひろ志氏が、その攻略記事の端で''ピンポン玉で必死の形相で擦りまくって連打をするゴエモンとサスケ''というイラストを描いている。
--何故か1面と2面のボスミニゲームが両方Aボタン連打ゲー。ちょっとは変えてちょ。
--4面は''ミニゲームが3回''もある鬼畜仕様。当然ながら一つでも失敗するとゲームオーバー。
--ラスボスはもぐら叩き。ボスが出てくる場所をレーダーが示してくれるのだが、「←(画面左)」「↑(画面中央)」「→(画面右)」の表示のみで、そのレーダーを頼りに勘で攻撃するしかない。ちなみにボスのHPは30。10ダメージ与えてからボスの速度が大幅に上昇し、攻撃が当てづらくなる。そして厄介なのが、こちらにダメージが入る条件が「ラスボスが一定距離を移動するまたは画面端まで移動する」ことである。これにより、「''出現した瞬間ダメージ''」でハメられてゲームオーバーも珍しくない。
-敵がアイテムを落とさないどころか、お金も入手出来なくなった(道中の百両箱のみ)。死ぬと面の最初からなので死んで覚える必要がある。
-グラフィックが単調。91年に同じくGBで発売された、『がんばれゴエモン ~さらわれたエビス丸~』と比べても進化に乏しい。
-シリーズ屈指の人気キャラ、ヤエの扱いが非常に悪い。
--1ステージクリア後にドクロ男爵に捕まってしまうので、プレイヤーキャラとして使えない。
--それだけならまだしも、終盤で''何の脈絡もなくドクロ男爵から逃げてくる''というお粗末な展開。これではストーリーの盛り上げ役にもならないし、ただ単に使えないようにしたかっただけとしか思えない。

**評価点
-BGMだけは良曲揃いである。
--ステージのBGMは各ステージごとに異なったものが用意されている上、ゴエモンらしい江戸の雰囲気を醸し出しているBGMが多く、高く評価できる。
--ただしミニゲームと会話シーンなどのBGMは例外。

**総評
97年発売とは思えないぐらいしょぼい出来のため、ゴエモンファンからは即黒歴史に。~
とにかく、中身の作り方と製作意識がFC時代を思わせる。FC時代のアクションゲームにはあまり無かったセーブ可能という利点を除いたら同レベル、もといそれ以下かもしれない。

**配信
-何を血迷ったのか『[[きらきら道中>がんばれゴエモン きらきら道中 ~僕がダンサーになった理由~]]』以降のメインタイトルを差し置いて2012年3月7日からニンテンドー3DSのバーチャルコンソールで販売された
--バーチャルコンソール版では[[連射機能がサポート>http://www.konami.jp/products/dl_3ds_goekft_gb_vc/]]されている。当時投げ出した方はこれを機にクリアしてみてはいかがだろうか? 面白くは無いが。
--現在、VCで配信されているゴエモンシリーズで、95年以降に発売された作品はよりによって本作のみである。他に配信すべき作品は幾らでもあるだろうに……

**余談
-開発は本家ゴエモンチーム(KCE大阪)では無く、いろいろとやらかしてしまったKCE名古屋が担当。
--KCE名古屋は、後にゴエモンシリーズ凋落の最大の原因と忌み嫌われる『[[がんばれゴエモン ~来るなら恋!綾繁一家の黒い影~]]』を開発し、本家ゴエモンチームが築き上げてきたゴエモンブランドに致命的なダメージを与えた。
--ちなみに、同じ97年には名作として名高い『[[がんばれゴエモン ~ネオ桃山幕府のおどり~]]』が発売されていた(こちらは本家に相当するKCE大阪が開発)

-コミックボンボンにて帯ひろ志氏によって本作の読みきり漫画が掲載されていたが、ラスボスは袋叩きにされるだけの雑魚になっていたりなど、非常にあっさりした内容であった。流石の帯氏でも本作を面白く昇華させるのは難しかったようだ。

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