「ダイナマイト刑事」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
ダイナマイト刑事」を以下のとおり復元します。
本項目ではアーケード及びセガサターン用ゲーム『ダイナマイト刑事』とそのPS2移植版である『SEGA AGES 2500シリーズ Vol.26 ダイナマイト刑事』について紹介しています。
----
#contents(fromhere)
----
*ダイナマイト刑事
【だいなまいとでか】
|ジャンル|ゴチャバトルアクション|&image(4974365091224.jpg,http://www.amazon.co.jp/dp/B000069T89/,width=160)[[高解像度で見る>http://www26.atwiki.jp/gcmatome?cmd=upload&act=open&pageid=3239&file=4974365091224.jpg]] [[裏を見る>http://www26.atwiki.jp/gcmatome?cmd=upload&act=open&pageid=3239&file=4974365091224u.jpg]]|
|対応機種|アーケード(ST-V)、セガサターン|~|
|発売・開発元|セガ・エンタープライゼス|~|
|稼動開始日|【AC】1996年|~|
|発売日|【SS】1997年1月24日|~|
|定価|【SS】6,090円(税3%込)|~|
|プレイ人数|1~2人(同時プレイ)|~|
//|セーブデータ|〇ブロック使用(最大〇ファイル保存可)|~|
|廉価版|【SS】サタコレ:1998年3月12日/2,940円(税5%込)|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|~|BGCOLOR(MistyRose):''バカゲー''|~|
//|ポイント||~|

**概要
-ベルトスクロールアクションゲームとしては業界初の、フルポリゴンによるゲーム。最大2人まで協力プレイが可能。
--強行潜入捜査を行うブルーノ・デリンジャー警部補(1P)とシンディ・ホリデイ警部(2P)を操り、ウルフ本郷率いるテロリストから大統領の娘を救うというストーリー。
--テロリストによって占拠された高層ビルを舞台にした世界観や、主演のブルース・ウィリスを意識している風貌の主人公「ブルーノ・デリンジャー」等の点から察することができるが、本作は元々映画『ダイ・ハード』のゲーム化を見越したものである(当時版権がおりる前だった為、ダイナマイト刑事になったと言う経緯がある)。
---実際、海外では『DIE HARD ARCADE』として発売された((ちなみに、続編は国内版同様『DYNAMITE COP』として発売されている。))。こちらでは「ブルーノ・デリンジャー」の名前が原作と同じ「ジョン・マクレーン」になっている、背景にナカトミ商事のロゴが追加されているといった変更点がある。


**特徴
-1レバー+3ボタンで操作。ボタンはそれぞれパンチ、キック、ジャンプの3種類。
--レバーと3つのボタンの組み合わせで様々な技が出せ、 パンチやキックを中心とした基本コンボや、ザコ敵を一撃で倒せる”逮捕”、完全無敵の”旋風脚”など技は多数。
--落ちている武器を拾って使用する事も出来る。銃器もあるがそれ以外にも様々なアイテムを武器として使える。
--当時人気だった『バーチャファイター』シリーズを代表する3D格闘ゲームを意識したような作りにもなっていて、敵を浮かせて空中コンボを決めたり、ジャイアントスウィング等のバーチャお馴染みの技も出すことが出来る。

-激しいゴチャバトルを繰り広げる「アクションシーン」を中心に、「CAUTIONシーン」を含めた全5ステージで構成されている。 
--前者はいわゆる「熱血硬派くにおくん」に似た半固定画面での戦いだが、演出が画面の拡大など技術の進歩によりダイナミックになっている。
--後者は画面の指示に従ってレバーやボタン操作を行う物(いわゆるQTE)になっており、入力に成功すると微量だが体力が回復するので、非常に重要である。

-他、ライフが満タンの状態で回復アイテムを取得すると、ライフの上限を越えてライフを上げる事もできる。

**評価点及びおバカな点
-ゲーム自体は良くできたアクションゲームで難易度の高さから攻略しがいのあるゲームと評された。~
だが、このゲームの真価はシステム部分以外の&bold(){大量に盛り込まれた濃く、変なおバカ要素の数々}にある。
--敵はテロリストなのだが、チンピラからパンツ一丁の奴、相撲取りもどきにアフロヘアー、四本足ロボ等々到底テロリストに見えない連中ばかり。
---ちなみにこの敵のおバカな容姿は、続編では&bold(){悪化}している。
--使える武器が本当に多岐に渡っている。
---銃器は拳銃やマシンガンが主だが、中には対戦車ライフル等の物騒な代物もある。拳銃を持っていれば「逮捕」で一発撃破も可能。
---その他の武器も様々。振り回すもの(ナイフ、鉄パイプやモップ等)や投げつけるもの(ドラム缶や柱時計等)だけではなく「消火器の消火剤を浴びせる」「殺虫剤とライターで火炎放射」、果ては「コショウを振り掛ける」といったものまであり実に個性的。CMの歌でも武器は「モップ、柱時計、コショウ」と言っている。
---こちらも続編ではフランスパンや便器、ブラストシティ筐体など更にふざけた武器が多数追加されている。
--そして「プレイヤーの背中に『POLICE1』、『POLICE2』と書かれている」「救出目的の大統領の娘が不細工で怖い」等、プレイヤー側にもおバカ要素がしっかり存在。
//業界初のフルポリゴンによる~という表現はバーチャ等がダイナマイト刑事より後に出たと誤解招く可能性があるので変更。
//地上エリアルコンボといった他社の格ゲーの用語を出すな。
--これらの他にも(いい意味で)イカれたネタが満載。 

**難点
-敵味方それぞれ横方向にしか向けない。
--もっともあくまで本ゲームは「ポリゴン化したベルトスクロールアクション」なので、当然といえば当然である。

-完全ライフ制。残機が無く、一度死ぬとコンティニューへ直行。
--アーケード版のみ、ディップスイッチで残機を設定することが可能。 

-回復アイテムが少なく、回復量も微妙。
--しかし、前述した通り「CAUTIONシーン」でもライフを回復させる事ができるので、ボタンを押したり、レバーを倒すタイミングを覚える必要がある。
--そして下記の移植版ではクレジットはおまけゲームをプレイしなければ増加しない。

-難易度が高い
--アーケードだから仕方ない面もあるが、一般的なネタを楽しもうとする層にはちょっとつらい。特に上にある通り、体力を大幅回復することが無いのが厳しい。
--ただ理不尽ではなく、攻略をしっかり組んで繰り返しプレイする層には好評であった。

**総評
一般的には特有の高難度でウケが悪かったが「コショウ」や「殺虫剤」といった数々の変な武器や、あまりかわいく見えない大統領の娘等のおバカな要素が一部で支持を受けた作品。

**移植
-最初に発売されたセガサターンへの移植版は、ST-Vがハード互換基板であった為移植度はかなり高い。CD-ROM故の長い読み込み時間がネックではあるが、BGMはそれを活かしたオーケストラアレンジとなっている。
--コマンドを入力することでAC版と同じ内蔵音源版BGMに変更することも可能。後述のPS2版には収録されていない。
--オプションも存在するが、変更できるのは同士討ちや流血表現の有無程度で、AC版にあった難易度・残機設定は存在しない。
--セガの初期ゲーム『ディープスキャン』が収録されていている。コンティニューのためのクレジットはこれを遊ばないと増えない。
-2006年4月27日には、SS版を基にし新モードを追加したプレイステーション2版『SEGA AGES 2500シリーズ Vol.26 ダイナマイト刑事』も発売された。詳細は後述。

**続編等
-本作の直接の続編は以下の通り。
--''[[ダイナマイト刑事2 カリブの海賊編]]''(1998年)
---システム基板がMODEL2になり、グラフィックや動きが格段に進化。詳細は該当ページ参照。
--''ダイナマイト刑事EX アジアンダイナマイト''(2006年)
---NAOMI基板で製作された、『2』のバージョンアップ版。『2』のバランスを調整し、グラフィック等も一新されている。
---新たに「コスチュームチェンジ」という強化システムが追加されたが、チェンジによりかえって弱体化することも多く、評価はいまいち。
---ゲーム自体もリメイク的なものなので、人によっては焼き直し感を強く感じるかもしれない。

-他、本作のシステムを流用した作品として、『THE HOUSE OF THE DEAD』シリーズの外伝作の『[[ゾンビリベンジ]]』も存在。
--こちらは敵がテロリストから派生元のシリーズ同様ゾンビに変更されている他、世界観から明らかに浮いている『毒島力也』がカルト的人気の作品になっている。

-ベルトアクションを発展させて全方向への攻撃を可能にした本作の手法は、続編や後の『スパイクアウト』などに受け継がれていく。

-セガ・カプコン・バンナムの3社によるコラボレートゲーム『[[PROJECT X ZONE]]』に、セガ代表の一人としてブルーノが参戦している。ボイスはブルース・ウィリスの吹き替えを担当した経験がある、樋浦勉氏。

-2014年にノベライズ版が発売された。発売は『[[いっき]]』『[[スぺランカー]]』『アイドル八犬伝』などレトロゲームのノベライズで有名な桜ノ杜ぶんこ。
&br
----
*SEGA AGES 2500シリーズ Vol.26 ダイナマイト刑事
【せがえいじす2500しりーず ぼりゅーむ26 だいなまいとでか】
|ジャンル|アクション|&image(http://ecx.images-amazon.com/images/I/51WS9AS1TGL.jpg,width=160)|
|対応機種|プレイステーション2|~|
|発売元|セガ|~|
|開発元|セガ(日本&上海)|~|
|発売日|2006年4月27日|~|
|定価|2,500円|~|
|プレイ人数|1~2人(同時プレイ)|~|
|配信|PlayStation2アーカイブス:2012年8月22日/800円|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|~|BGCOLOR(MistyRose):''バカゲー''|~|
|ポイント|良移植だがメモカ未対応&br;対応さえしていれば神移植|~|
|>|>|CENTER:''[[SEGA AGESシリーズリンク>SEGA AGESシリーズ]]''|

**概要(2500)
『ダイナマイト刑事』のPS2移植版。~
サターン版の完全移植の他、さまざまな追加要素が存在する(半分ぐらいはおバカ要素だが)。

**PS2版で追加された要素
-道中に落ちているアイテムを拾う事によって着替える事が可能。
--ただし上記の「EX」とは異なり、着替えたところで性能が変わるわけでもない。ただのネタ要素である。

-様々なモードが追加。
--グラフィックが強化された「DYNAMITE DEKA MODE」
---公式サイトには''『当時「助けたくない」とさえ言われた大統領の娘もこのとおり』''という比較画像が。
--難易度が下がった「EASY MODE」
---前述のコスプレでゴールデンアックスの衣装に着替えられる。その際ステージボスもデスアダーの衣装に着替え、ご丁寧にBGMや背景までもがゴールデンアックス仕様となる。
--逮捕のみで敵を倒す「ARREST MODE」
--敵も味方も(ボス以外は)銃火器一発で死亡の「ONE SHOT KILL MODE」
--ダメージで死なない代わりに制限時間の存在する「DEADLINE MODE」
--プレイヤーが「獣王記」の獣人となる「ALTERED BEAST MODE」

-ミニゲームとして1966年に稼働したアーケードゲーム「ペリスコープ」が追加。
--家庭用移植の際、クレジット稼ぎのミニゲームとして往年の名作が移植されるのが恒例行事となっていたが、''まさかのエレメカ移植''である。
--シークレットホームページでは製作時の苦労話が収録されている。

-ギャラリーモード収録。
--数々の資料やサターン版取説の他、当時話題となったサターン版CMも見る事が出来る。

**欠点(2500)
-メモリーカードに対応していない。そのためプレイするごとにパスワードを入れなおしたりオプションを設定しなおしたりしなければならず、若干面倒。
--公式シークレットページでメモリーカード未対応について謝罪した。
--とはいえ、それを差し引いても優良移植。対応していたら間違いなく神移植だった。

-前述の追加モードの大半がコンティニュー不可能。
--難易度の高さと相成って、よほどの腕が無いと追加モードを堪能する事ができない。

**まとめ(2500)
システム周りに若干難があるものの、全力で斜め上に突っ走りましたという全盛期セガのバカっぷりを堪能できる良移植。

**配信(2500)
-2012年に8月22日には上記のPS2版がPSストアで配信された。価格は800円。やはりセーブ機能は存在しない。
--データをPS3のHDDに保存する形式の為、元々短かったロード時間がさらに短縮されており、PS2版以上の快適なプレイが可能となっている。

**動画
#region(クリア動画)
SS版
&nicovideo2(http://www.nicovideo.jp/watch/sm56236)
リメイク版
&nicovideo2(http://www.nicovideo.jp/watch/sm5660016)
#endregion
#region(コレをモチーフにしたアニメ動画)
&youtube(http://www.youtube.com/watch?v=TPhvGmvoWQg)
#endregion
&br

復元してよろしいですか?