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ソウルキャリバー」を以下のとおり復元します。
*ソウルキャリバー
【そうるきゃりばー】
|ジャンル|対戦格闘アクション|&amazon(B00006LJKN)|
|対応機種|アーケード(SYSTEM12)&br()ドリームキャスト|~|
|発売・開発元|ナムコ|~|
|稼動開始日|1998年7月30日|~|
|家庭用|1999年8月5日/5,800円(税別)|~|
|配信|Xbox LIVE ARCADE&br()2008年7月2日/800MSポイント|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|>|>|CENTER:''[[ソウルキャリバーシリーズリンク>ソウルシリーズ]]''|

**概要
1995年にアーケードで発売された『ソウルエッジ』の流れを汲む剣戟対戦アクションゲーム。~
『ソウルエッジ』から3年後の世界を舞台とする続編であり、キャラもほぼ全員が続投している。

タイトルにもあるとおり、邪剣ソウルエッジの対の存在として霊剣ソウルキャリバーが初登場。以降の作品でもこの二本の剣を巡る物語を描いている。

ドリームキャストへの移植版がファミ通のクロスレビューにおいて史上二本目となる40点満点を獲得したことで有名。

対戦画面は一般的な格闘ゲームと同じ中立横視点であるが、ガードはボタン操作であり、所謂「レバー後ろ」ではない

**特徴・評価点
-8Way-RUN
--本作、ひいてはシリーズを特徴付けるシステム。その名の通り、ステージ中を8方向レバーを入れた通りの方向に自由に動き回ることができる。
---軸をずらして相手の攻撃を回避するシステムは『バーチャファイター3』や『鉄拳3』、前作『ソウルエッジ』にもあったが、それらが硬直が発生するためリスクが生じるものだったのに対し、この8Way-RUNはヌルヌルと動くように硬直が無いため、軽快で自由度が高い。
--敵の攻撃を回避したり、リングアウト負けを避けるためステージ上での位置取りに使うほか、8Way-RUN中に出せる技が豊富でいずれも強めに設定されているなど、本作ではこの8Way-RUNを使いこなすことが重要となる。
--8Way-RUNで動く相手に対しては、Aボタンで出せる横斬りが有効。一方、8Way-RUNで避けられやすいBボタンの縦斬りは、浮かせ技や突き攻撃など強力な技が多い。
---操作の自由度に加え、このように駆け引きの構造も直感的なことから、多くのプレイヤーから高い評価を得ている。
--本作は全てのキャラが武器を持って闘い、各自の武器のリーチも様々だが(身長ほどにも及ぶ巨大な武器から格闘するように短い武器まで)、そういったリーチ差を解決するのが前述した8Way-RUNによる機動力の高さである。

-その他のシステム
--ガードインパクト。ガードボタンと同時にレバー前後を入力すると相手の攻撃を弾く、または捌くことができる。ガードインパクトされた相手は隙だらけになるが、ガードインパクトされた硬直の間もガードインパクトのみは行うことができるため、発生の遅い技をも含めた読み合いが発生する。
--空中制御。浮かされた後に一回攻撃を当てられると、接地するまでの間にレバーを入れた方向に空中で移動して逃げることができる。このため『鉄拳』等とは異なり空中コンボが不確定なものであり、さほど重視されない。
--ソウルチャージ。ボタン同時押しで気合を溜める動作を行う。ソウルチャージ後は一部の対応技がガード不能になるため、攻めのアクセントとして有効。

-キャラクター
--登場キャラはいずれもその武器に見合った個性的な性能を持ち、キャラクターデザインと併せて高い人気を得ている。キャラを演じる声優陣も人気声優を揃えており豪華。
---タイムリリースキャラも多数登場。基本はいずれもデフォルトキャラのコンパチだが、そのキャラならではの個性的な技を持っているため差別化具合が絶妙。
--技モーションは非常に滑らかで格好いい。AC版のデモ画面では数キャラ分の演舞を披露されるなど、気合を入れて作ったことが覗える。(DC版でほぼ全員が揃う)

#region(使用可能キャラクターについて)
''デフォルトキャラクター''
-キリク
--本作の主人公。明(中国)の武術が盛んな臨勝寺で育った棍術の達人の青年。臨勝寺はソウルエッジが引き起こしたイヴィルスパーム((ソウルエッジが持つ膨大な邪気が放出され、邪気の影響を受けたものは発狂・凶暴化する。))により寺の住民達が発狂して殺し合う惨劇が発生し壊滅。キリクは寺の唯一の生き残りであり、自身も心を通わせていた姉弟子を殺害した苦しい過去((キリク自身も邪気の影響で発狂していたが、姉弟子が自身の持つ末法鏡をキリクに与えた事でキリクを救い、自身は邪気による発狂の末に殺害された。なお、この女性はシャンファの実姉である(お互いに認知していない)。))を持つ。武器は寺に伝わる三宝の一つ・滅法棍。また肩には幼馴染の形見でもある三宝の一つ・末法鏡が掛かっており、これによって邪気による発狂を抑えている。
--主人公らしく棍棒により軽快な動きで長距離・広範囲に攻撃が可能な初心者向けキャラ。ただし技後の隙は全体的にやや大きめ。
-シャンファ
--ソウルエッジ探索の任を受けている京劇団を装う明王朝の親衛隊における花形的存在の美少女。母の形見として扱う護法剣は、実は臨勝寺の三宝のうちの一つである。
--華奢な体格から繰り出される軽やかで舞うような身のこなしの剣術が特徴。リーチは短めだが、相手の攻撃を避けながら、もしくは弾きながら攻撃する技を多数持っている。
-マキシ
--琉球の海賊団を率いる伊達男。旅の折にアスタロス率いる異形の軍団に襲われ、マキシを残して団員全員が虐殺される。団員達の仇討ちのためにアスタロスを追っている。前作の李龍と同じヌンチャク使いで、体術もジークンドー風。
--北斗七星に擬えた7つの構えを持ち、一個技を振る度に構えが変化する難解さだが、非常に多彩な連携を繰り出すことができるテクニカルキャラ。
-御剣(ミツルギ)平四郎
--打倒種子島のための武器を追って世界を渡り歩く日本の侍。種子島に挑むも敗北し、技術に磨きを掛けながら引き続きソウルエッジの探索を行っている。
--リーチ・パワー・スピードなど平均的であり前作からの使いやすい技の数々はそのまま、二種類の新たな構えを交えることで攻めに変化を付けることも可能となった。
-タキ
--妖怪狩人のくノ一。ソウルエッジの破壊に携わり、手に入れた破片を使って武器の強化を行うが、手に余る程の強大な妖力を得てしまう。
--二本の短剣による手数と機動力を重視した戦闘スタイル。式妖弾という下段の浮かせ技や、強力な技を出せる「宿」という構えを交えた攻めが新たに追加された。
-ソフィーティア
--オリュンポス十二神の一柱からの信託を受けた女戦士。ソウルエッジの破壊に成功した代償に大きな傷を追うが、邪剣復活の気配を感じ再び旅立つ。前作からの時間経過により、大人びた女性へと成長した。
--構えなどの追加はなく前作と同様に扱いやすいキャラである。リーチは短めだが突進力のある技が多い。
-ヴォルド
--亡き主人の宝庫を守る盲目の番人。
--地面にカタールを突き立ててブリッジ態勢になる構え「ジ・ラック」が追加され、ブリッジ状態で高速で走ったり腹筋を突き出して攻撃するなど奇想天外さに磨きがかかっている。
-ナイトメア
--青い甲冑を身に纏い各地で破壊を行う事から"蒼き悪夢"と恐れられている新たな邪剣ソウルエッジの所有者である狂戦士。その正体は前作に登場したジークフリートである。
--所有者に合わせて大剣と化したソウルエッジによる重圧な攻撃が特徴。本作では通常の構えに加えて武器を上下左右に構える4つの構えが追加されており、使いこなせば多彩な攻撃が可能である。
-アスタロス
--邪剣を信奉する邪教集団によって作り出された巨大な人造人間。その姿は"白い巨人"と呼ばれた前作に登場するロックに似せて造られたもので、武器も同じく巨大な斧である。
--通常構え以外の構えなどもなく、巨大な斧や巨大な体躯による大振りで豪快な技で相手を吹き飛ばして圧倒する戦闘スタイル。デカキャラらしく接近すればコマンド入力による強力な投げ技も繰り出せる。
-アイヴィー
--イングランドの有力貴族・バレンタイン家の令嬢だったが、バレンタイン家はソウルエッジ探索に財産を使い果たし没落。ソウルエッジが邪剣であることを知った彼女はソウルエッジへの復讐を誓い、錬金術の研究の末に独自の武器・アイヴィーブレードを完成させた。アイヴィーブレードはアニメ『機甲界ガリアン』で知られる、刃が分裂して鞭のように伸びる「蛇腹剣」である。
--まるでSM女王様のような服装や言動((家庭用版では新技が追加されており、内容は「地面を踏みつける蹴り技。ダウンした相手に決めた場合、「汚らわしい!」と言いながら相手を踏みにじる追加モーションが入る」という女王様そのもののような技。))、男性キャラを越す巨躯から威圧的な外見だが当人はかなり善性寄りの人物であることや、一見伸びる剣によるロングレンジ系のキャラでありながら、本命は複雑なコマンド入力により発動できる高威力のコマンド投げ「収束する世界(マイトアトラス)」であることなど、絶妙なギャップが魅力のシリーズを代表するキャラクターである。

''タイムリリースキャラクター等''
-ファン・ソンギョン
--前作では御剣のコンパチキャラだったが、本作ではシャンファのコンパチキャラとなり、韓国版ではシャンファに代わりデフォルトキャラの一人となっている((なお、韓国版では朝鮮出兵の影響からか「日本人の侍」が御法度だったようで、御剣もアーサーという名前の欧米人となっている))。
-吉光
--『[[鉄拳シリーズ]]』に登場する吉光の初代にあたる人物。
--御剣のコンパチキャラだが、吉光の個性的な技を多数持っている。
-リザードマン
--アスタロスを生み出した邪教集団の戦闘兵であるトカゲ人間。「ソフィーティア同様に信託を受け邪剣破壊に旅立った戦士が志半ばで倒れた後に邪教集団に改造された」というヘヴィな設定である。
--ソフィーティアのコンパチキャラ。エンジェルステップ・エンジェルストライクなどのソフィーティアの持つ強力な技が無い代わりに、体当たりなどの独自の技が追加されている。
-ジークフリート
--邪剣の支配から解放されたジークフリート。
--ナイトメアのコンパチキャラ。ナイトメアとの差は2つの技のみ。
-ロック
--前作にも登場したキャラ。
-ソン・ミナ
--前作にも登場したキャラ。本作ではキリクのコンパチキャラで、旅の途中にキリクの育った臨勝寺の武術師範だった人物((この人物は臨勝寺の三宝の一つ・護法剣を寺から持ち出したシャンファの父である。))から師事を受けたという設定。
-エッジマスター
--人里離れた石窟に仙人として暮らす、あらゆる武器に精通する老人。惨劇を生き残ったキリクを弟子として迎えている。
--毎ラウンド本作に登場するキャラの中から戦闘スタイルが変わる木人キャラ。与えるダメージが元のキャラの1.1倍となっている。
-インフェルノ
--本作の最終ボスでソウルエッジの意思が具現化した存在。
-セルバンテス
--DC版追加キャラクター。

#endregion

-BGM
--『ソウルエッジ』の路線を継承した、オーケストラ系の情緒的な楽曲の数々は評価が高い。

**問題点
-全体的な一撃の軽さや空中コンボ要素の薄さによる爽快感の乏しさを挙げられることが多い。
--また少数ながら「対戦ゲームとしては駆け引きが大味」という意見も見受けられる。


**総評
あらゆる面で完成度の高い作品。特に操作の直感性と3D空間を生かした駆け引きにおいては他の3D格闘ゲームを上回ると言える。~
本作で得た高い評価を基に、ソウルキャリバーは現在まで多数の続編を発売したシリーズ作となった。
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*家庭用版
-アーケード版はプレイステーション互換基板を使用していたが、次世代機への移植に伴いグラフィックが大幅にパワーアップ。本作やドリームキャストの評価を高めた。

**評価点
-一人用モードが他の格闘ゲームに比べて充実している。様々な条件で戦いながら進めていく「ミッションバトル」など。

-OPムービーの編集
--OPムービーは複数のキャラクターが入り乱れて演武を繰り広げるが、この登場キャラクターを変更したり、毎回ランダムにできる。一番もりあがるところにリザードマン、とにかくすべてアスタロス、女性キャラ尽くしなどやりたい放題。

-その進行によって様々なアートワークを順次解放していくことができる「ギャラリーモード」など、家庭用相応のボリュームも備えている。

//*賛否両論点
//-発売ハードがドリームキャストという点か

**問題点
-ドリームキャストコントローラーが格闘ゲームには不向きであった。使用頻度は少ないものの、LRトリガーの故障を誘発しやすい。
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