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*トマトアドベンチャー 【とまとあどべんちゃー】 |ジャンル|アクションコマンド型ロールプレイングゲーム|&amazon(B00005V3FM)| |対応機種|ゲームボーイアドバンス|~| |発売元|任天堂|~| |開発元|アルファドリーム、グラフィックリサーチ、シャンダー|~| |発売日|2002年1月25日|~| |定価|4,800円|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 後に『[[マリオ&ルイージRPG]]』を作る事となる『アルファドリーム』制作のRPG作品。 元々はGBC用に『ギミックランド』という名称で開発されていた。 //-元々はGBC用のソフトで『ギミックランド』という名称の作品であったがGBAが発表される直前だった為、インパクトがある名前にしようと『トマトアドベンチャー』に改名し、発売した。 //2行目、これおかしいよな?正直意味がわからない。 //とりあえず出せる分は出しとく ---- **ストーリー コドモの、コドモによる、コドモのための国、「ケチャプー王国」。~ 主人公は、トマト好きの国王「アビーラ」に連れ去られたガールフレンド「パサランちゃん」を助け出すため、 ビックリ箱のような仕掛けと、想像を超えたストーリーが展開するこの王国を冒険していきます。~ (公式サイトより抜粋) ---- **評価点 -ギミックという武器システム。 --ポケモンで言うPPのように使用回数があるが、装備中のギミックの使用回数がすべて0になれば自動的に全回復する。 --戦闘はこのギミックを使用して攻撃するのだが、ギミックにはそれぞれ特徴的なアクションコマンドがあり、コマンドの成否によって演出や相手に与えるダメージが変化する。このため、コマンド式のRPGながらアクション色が強い作品になっている。 --コマンドは&bgcolor(#e0e000){『タイミング』} &bgcolor(#ff8000){『れんだ』} &bgcolor(#c05800){『ドキドキ』} &bgcolor(#ff80ff){『スピード』}の4種類だが、全く同じ内容のギミックはなく、マンネリ化させないつくりになっている。 --コマンド入力は7段階の難易度調節が可能で、難易度が高いほど相手へのダメージは大きくなる。 ---レベル7で失敗するよりも、レベル1でも成功したときのほうがダメージは大きい。 ---余裕がある人はレベルを上げて威力が高くハイリスキーに、逆に子供や初心者などはレベルを下げて簡単にできるので、初心者にも上級者にも楽しめるように出来ている。 --また、戦闘に回避の概念が無いので、ギミックをどれだけ成功させるか、アイテムをどこで使うかによって勝敗が決まる。 ---ただし、状態異常に関しては確率。 -アクションコマンドが成功するとゲージが貯まり、&bold(){失敗するとゲージがゼロになってしまう}『すごいのシステム』 --『すごいの』とは所謂「必殺技」であり、コマンドをどんどん成功させて必殺技『すごいの』を出すという方式。 --これもレベルが高いほうがゲージが貯まりやすい。 --一度でも失敗するとそれまで貯めた分が水の泡になってしまうので、ギミックのレベル調整において絶妙なバランスを引き立てている。 //--本当に名前通り『すごいの』と呼べる必殺技もある為、良いチョイスである。 //何が言いたいのかよくわからない。チョイスって何? ネーミング? ---但し、賛否両論なシステムでもある。 -1面ボス『ウープス』が良調整。 --『常時回復効果がある玩具のお風呂』に入りながら『強力な攻撃と防御が可能の鏡』を持っているキャラクターなのだが、それら全てが部位として設定されており、個別に攻撃可能。 --どれを壊すか考えて攻撃しないと、お風呂で回復されながら強力な攻撃を連発される自体に陥ってしまう。 --ピンチになると強力な必殺技「ポイズンシャワー」を連発してくる、この技は大ダメージを受けるかつ毒状態になることもあるので、一筋縄では行かないという事を味わうはめになる。 --もちろんレベルを上げても倒せる。 -マップが作り込まれている。 --所々に隠しボスが居たり、アイテムがあるので探す楽しみが出来る。 --難解な謎解きなどもあり、解くには考える必要がある。 ---「明らかに牢獄だろ!」と突っ込みたくなるグラフィックの宿屋も存在する。 ---その場所へ行くための交通手段が&bold(){人間大砲}で、それもどうみても&bold(){ペットボトル}。 -キャラの個性の強さ --ミーハーで本性はガサツな機械オタクの『アレサ』、年齢が最年長で、太っちょだが実はオルガンを弾ける器用さを持つ『ソフビー』、序盤から登場して敵方の情報をもたらしてくれるが、しばらく仲間にならないミステリアスな『レレク』など。 --モブキャラで男の娘が居たりする。 ---ボスキャラは特に個性的なキャラが多い。 -隠しアイテムである『おしゃぶり』を集めるシステムが楽しいと好評。 --マップの怪しいところに隠された『おしゃぶり』を集めると、ある人物から持っている数に応じて新たなギミックを貰う事が出来る。 //--強いギミックは人によって使いやすいか使いにくいかが変わってくるので、非常に良調整。 //---分かりにくい場所に置いてある物もあるので直ぐに集まるという事は無い。 //なんか曖昧 ---原理はよくわからないが、前述の「すごいの」メーターが最大まで溜まっていると、おしゃぶりと引き換えてくれるキャラクターもいる。 -大人でも楽しめるようにストーリーのあちこちにブラックな要素が満載 --特に主人公の名言『さんざん利用して捨てるなんてまるで大人みたいじゃないか~!』は考えさせられる。 --子供しかいない世界観だが、では大人はどこにいるのかというと、実は&b(){町の外で戦うモンスターがそれ。} -小ネタが細かい --町の至る所に小ネタが仕掛けられている。 ---例えば主人公が住んでいる村では誰かの家の煙突を覗くと、謎の音が鳴り主人公が疑問に思いはじめる。 -BGMも好評。 --特にラスボス戦では自分のターンになると&bold(){曲調が変わるという熱い演出}。 ---- **賛否両論点 -「トマト」の関連性が薄い((主人公とヒロインは当初トマト嫌いの子どもたちが閉じ込められている村に住んでおり、冒険の過程でトマト嫌いを克服している節はある)) --トマト部分は総じて少ない、殆どがギミックやトマト以外の食べ物関連などである。 ---ストーリーも評価が分かれる。 -戦闘は主人公と仲間一人しか参加出来ない。 --その為、ラストは4人全員で戦うなどといったシチュエーションが無い。((一応、ラストダンジョンには仲間たちそれぞれの特技・特徴を活かして先へ進む場面はある。)) -ヒロイン「パサラン」の情緒が不安定過ぎる。 --作中で、敵がヒロインの「ココロエネルギー」という6種類の感情のエネルギーを吸いとって、とある兵器の燃料にするシーンがあるのだが… --悪役がバナナで転んだだけで笑い出す。しかも笑い声の一つに「ヒャーッハッハッハ」という台詞がある。 --他にも悪役が本を読み聞かせて「おじいさんとおばあさんが居ました」と言っただけで号泣する。 //---敵にほいほいと感情エネルギーを渡すのだから疑問に思ったプレイヤーも居るのではなかろうか。 //本人にしてみれば好き好んで渡しているわけじゃあるまい ---- **問題点 -ギミックのレベルによって難易度の差が激しい --最高レベルで、&bold(){1/60秒のタイミングでしか成功しない}『はぐるまヨーヨー』に対し、Aボタンを普通に連打すれば簡単に成功出来る『マグネハンド』など。((はぐるまヨーヨーはよりによって一番最初に手に入るものである。マグネハンドは2番め)) --「いかりかざん」など、中には完璧に運であるギミックも。 ---ドキドキ系ギミックは総じて運なのだが、このいかりかざんは本当に運以外の要素がない。 -ゲーム内のカードゲーム『ギミカ』に色々な問題点がある --&bold(){最強のカードを持っていても勝てない事があり}、強いカードが出る事を祈らなければならない。 //カードゲームとして考えたら普通のことじゃないのか? --公式ページに「セレモもギミカをやってるよ!」という文章が見られるが…。 ---今作最弱の『ギミカマスター』に数回勝負を挑んでランクをアップしないと対戦してくれないという非常に不親切な面が見られる。 --通信対戦もあるが、&bold(){本作の売り上げが災いし対戦相手が居ない}という状況が多く見られる。 -ラスボスが異常に強い。 --高威力の攻撃を出す本体、状態異常(鈍足と防御力ダウンの効果)をしてくるオプションにより、あっという間にやられてしまうケースが多い。 --最強レベルでも戦法を考えてないとやられてしまう。 --その割には、ラスボスが奥の手として出す技は&bold(){全くと言って良い程強くない}。 -全ての場所に隠されている『おしゃぶり』を回収しても最後のギミックが手に入れられない。 --残りのおしゃぶりはある人物から上記の『すごいのポイント』と交換しなくてはならない。 ---そのめんどくささに先にラスボスを倒してエンディングを見る人が多い。 ---余ったおしゃぶりにも使い途がない。 -子供向けとしては&bold(){恐怖演出やグロテスクな要素があり、一部の低年齢層プレイヤーにトラウマを植えつけた}。 --特に中盤の『スクリーム山』&bold(){(目玉を掴んで押したり引っ張ったりする)}、終盤マップ『バルサミドーム』がよく代表として取り上げられる。ゲージュツゲージュツ -ラスボスを倒した後、する事が無い。 --上記の『ギミカ』などがあるが、&bold(){それも全てやってしまうと本当にする事が無い}。 -CMから面白みが伝わってこない。 --オムレツにケチャップを「トマトマトマートケチャプップー♪」と誰かが言いながらかけまくる謎のCMである。 --キャラクター自体もゲーム画面以外に出てこない。 ---本作の最大の欠点として名高く、CMは知っているが内容は知らないユーザーが大半なのはコレのせいである。 ---- **総評 良い点も多いが悪い点も多い作品、バグも無に等しく普通に遊べる出来である。~ かわいいキャラクターや斬新なギミック、質の高いBGMなどマイナーながらも隠れた名作として名を残しており、エンディングの内容も相俟って未だに続編希望の声が多い。 ---- **余談 -4コマアンソロジーコミックが発売されている。 -今作の効果音が後に発売される『とっとこハム太郎4』に引き継がれている。 -なお、本作の完成度は任天堂に高く評価され、のちの『マリオ&ルイージRPG』シリーズが本作とほぼ同じスタッフによって開発された。 --制作スタッフとしては、マリオ&ルイージRPGシリーズが本作の系譜を辿っているとのこと。 ---- ////ひとまず完成、まだ紹介しきれていない所が多く、雑な部分があると思うので丁寧な編集をお願いします //とりあえず句点が中途半端にしか入っていなかったので全体に入れ直した。 //全体的に「賛否両論」としてるところに根拠が足りてないように思う