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バトルフィールド1942」を以下のとおり復元します。
*バトルフィールド1942
【ばとるふぃーるど いちきゅーよんに】
|ジャンル|ファーストパーソン・シューティングゲーム|&amazon(B00006IZ88)|
|対応機種|Windows|~|
|発売元|エレクトロニック・アーツ|~|
|開発元|Digital Illusions CE|~|
|発売日|2002年9月13日|~|
|定価|オープン価格|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|ポイント|当時としては驚異の64人同時対戦FPS&br()みんなでワイワイできるカジュアル性&br()ミリタリー物だがゲーム性の重視と自由度の高さでバカゲー要素もあり&br()MODの豊富さ。岡○城でお花見だ!&br()砂漠で潜水艦を見つける兵士よ、良くやったー|~|
|>|>|CENTER:''[[バトルフィールドシリーズ>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/963.html]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
バトルフィールドシリーズ第一作目。~
第二次世界大戦の枢軸軍と連合軍の間で起きた東部戦線、西部戦線、北アフリカ戦線、太平洋戦線での激戦となった戦場を再現したステージや、大戦中に使用された陸海空の兵器が登場。~
枢軸・連合の2チームに分かれたプレイヤー達がそれぞれ一人の兵士となって参戦。時には白兵戦や銃撃戦、時には兵器に乗り込み撃ち合いながら自軍の勝利を目指す。~
最大64人同時ネット対戦、戦場の名にふさわしい広大なフィールド、簡単操作であらゆる兵器を動かせる、という今までにないタイプのFPSとして世界中でヒットした。~
最盛期は100万人もがプレイした偉大な戦場ACTのシリーズ先駆者。通称『BF1942』。
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**特徴・評価点
: チケットシステム|
-BF1942のメインコンテンツ「コンクエストモード」では、両チームには&bold(){チケット}と言う保有戦力のような数値が決められており、これがに0になったほうが負けとなる。~
チケットは敵を殺害する事で減らせる他、マップ上の過半数の陣地を手に入れると敵のチケットが自動的に減らせるため、安全な後方に腰を落ちつけて敵を待ち伏せても不利になるので、能動的に攻めいる必要性が出てくる。~
これによって必然的に前線地帯は激戦となる他、手薄な後方地帯をこっそり占拠することで攻撃側は敵の車輌が沸く陣地を奪って戦力を減衰させたり、防御側は前線のみならず後方の防御も考慮しなくてはならないという駆け引きの要素も生まれる。

: 全ての兵器が簡単操作|
- 当時ミリタリー物のPCゲームといえばリアルさを売りにした煩雑でマニアックな操作を要求されるシミュレーターが大半だったが、BF1942はスポーツFPSの感覚でシンプルに纏まった操作体系で、ジープやタイガー戦車にB-17爆撃機、果てには戦艦大和すら&bold(){一人で}動かす事もできる。
味方にすれば心強い兵器も敵に回れば、どんなAIMが上手いプレイヤーであっても戦車や飛行機を相手に一人で対抗する事は難しく、撃破にはスタンドプレーよりも協力して挑む事が必須となる。プレイヤー間の連携を重視する本作を特徴付けてる要素である。
- 1人だけで兵器に乗り込み操縦して戦うこともできるが、他のプレイヤーも乗り込めば副砲担当や機銃担当と、死角を補いつつもより活躍できるようになる。

: バカゲー的な側面|
- 簡単な操作であらゆる事ができる自由度故にネタ方面でも人気が高い。
-- 飛行機によるスタントからジープによるレースゲーム等を披露したMAD動画も公開されたりしている。
-- ゲームエンジンの特性から動く車輌の上に乗る事ができ、離陸前の飛行機の羽に乗って飛んでいったり(落ちないようにするのが大変だが)する光景が見られる。
-- 後述のMODを組み合わせる事で更にバカバカしさを増した設定をしたおふざけサーバーを公開している所もある。
- ラジオチャットの音声は別段ふざけたものではないのだが、直訳調などによる独特のシュールさからはファンの定番ネタとして扱われる事が多い(例:F3F5)
- しばしば洋ゲーに見られる現象だが、一部の日本の兵器には謎の日本語が記されている(「限られた」など)。

: MODの豊富さ|
-公式側からMOD作成用のサポートが充実していたため、数多くの有志に手によって多くのMODが作られた。
--マニアすら唸らせる純粋なリアル・史実志向のものから現代戦、レースやサッカーの様なジョークの様な物もあり、実に多彩である。
-発売から10年経った今でも国内の有志の手によって開発を続けられ、日夜対戦が行われている本格的なMODも存在する。
--国内の製作者の手により海外製のMODに史実では日の目を見なかった試作品やマイナーな兵器を追加した本格的な物、戦国時代を再現したもの、季節限定で有志のサーバにで稼動するお花見(!)と言ったMODが未だに国内で遊ばれている。~

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**問題点
***1942の問題点
: 登場兵器・武器に一部に陣営に存在しない・間違った設定の物が存在する|
- たとえば連合軍のM10駆逐戦車が重戦車扱い。実車は装甲が薄く機動性が高い自走砲で頑丈な車輌ではない。また対戦車が大幅に不利になってしまうので日本軍にパンツァーシュレックを装備させるなど、物によってはバランス上やむ得ない点もある。パッチを受けて修正・改善されているものもある。

: マップのバランスが良くない場所がある。|
- ベルリン。リスポン地点が狭い路地なので連合軍は殆ど手も足も出ない状態。兵器間のバランスが如実に出るマップもしばしば存在する。

: ラジオチャットコマンドが使いにくい|
- 任意のファンクションキーを二回組み合わせて押す方式であり、組み合わせが多く咄嗟にはかなり使いにくい。

: 純粋なFPSとしてバランスが大味|
- マップの巨大さや大火力をもつ兵器の実装といったように、全体的にバランスが大味。あくまで集団競技あるいはパーティーゲー的な要素が強いので、緻密なエイムや個人技に重きを置くFPSゲーマーには嫌われる。

***シリーズ共通の問題点
: シングルモードでは満足に遊べない|
- シングルは操作やマップ構造を覚える練習モードの様なものである。しかもAIが馬鹿なので(1942のみ)上陸戦マップで何時までも経っても上陸してこないと言った現象も起きる。基本的にマルチプレイがメインなので大した問題ではないと言う事で余りユーザーから批判の声はない。
- 据え置きもターゲットであるBFBCシリーズはシングルにもボリュームが割かれているのでこれには当てはまらない。・・・あくまでBFシリーズの中では、であるが。

: 人数が少ないとゲームとして成り立たない|
- BFシリーズ全般に言えることだが、通常のFPSに比べるとマップが巨大なぶん、人数が少ないと侘しいゲームとなり盛り上がりに欠けてしまう。

: メンバーやマップしだいでつまらない展開になりやすい|
- どちらかのチーム間でメンバーのプレイヤースキルが偏っていると、一方的な展開になりがちでやる気がそがれてしまい自然に人が抜けてしまい上記の問題も併発する。自チームが不利な状態から始まると、同時プレイ人数が通常のFPSより多い分その傾向が顕著。上記の通りパーティーゲー要素が強めなためつまらない試合はとことんつまらなくなりがち。マップ構造の問題やデスを恐れて試合の勝利条件に絡まないプレイヤー・待ち伏せプレイヤーも一時期かなり横行していた。特に後者はBFシリーズは後々登場するスポット機能やマップが広大な分、他のFPSゲームに比べて有利に働きがち。そういったプレイヤーの多さから後述の「芋」なる造語が生まれたほど。
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**備考
- BFシリーズ以前に開発元のDICEは『CODENAME:EAGLE』と言う作品を出しており、BF1942の前身とも言える内容を持っている。
- 体験版にも登場したウェーク島のマップは、地上戦、空戦、艦船戦闘が楽しめるバランスの取れたマップで、BFBCシリーズ除く多くのPC作品でリメイクされたウェーク島が実装されている。2015年現在、最新作のBF4や、軍vs軍ではないBFHLでは実装されていない。
- 後に「ロード・トゥ・ローマ」、「シークレット・ウェポン」の2種の拡張パックが発売された。
- FPSゲームでよく使われるスラング「芋スナ」は本ゲームが発祥である。このゲームにおける、スナイパーライフルを持っている兵科は『偵察兵』であり、本来の偵察という仕事をせず、芋虫のように匍匐状態でスナイパーもどきをしているのが元ネタ。現在では、『戦況に関わらず固定位置から動こうとしないスナイパー』を刺す言葉として、FPS(TPS)ゲームで広く使われている。
- EAのデジタル配信プラットフォームのOriginクライアントで無料DLする事が可能になっていた。GemeSpyのサーバーサービス終了に伴い、他のGameSpyサーバーを使用する他のシリーズ共々、配信終了となった。現在では、インストールされた本作に少し手を加える事で、オンライン大戦を引き続きプレイする事ができる。
- BFシリーズは本作から『[[バトルフィールドベトナム>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1894.html]]』まで(拡張パックも含めて)、ゲームパッケージは兵士のドアップ顔が同じ構図で載っているという共通デザインだった。いつしか一部の日本人プレイヤーから、彼は「戦場太郎」という名前で呼ばれるようになった。

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**総評
発売当時は展開が速く高度なスキルを要求されがちな『Unreal』『Quake』の様なスポーツ系とシビアかつ専門的すぎるミリタリーマニア位しか手が出しづらいリアル系がFPSの大半を占めていた。本作はの立ち位置は両者の中間にあたりCOD等で人気を博す後のカジュアル志向FPSの先駆けともいえる。
大味で粗も多い所もあるが、それすら魅力の一つとして受け入れられるのは本作ならではと言ったところ。
発売十年経っても人が減ったといえ、未だに国内サーバでも対戦を行うユーザーが居り、本格的なリメイクが望まれるほどの根強い人気を持つ本作は色褪せぬ魅力を持っている。

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