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SIMPLE DSシリーズ Vol.11 もう一度通えるTHE 大人の小学校」を以下のとおり復元します。
*SIMPLE DSシリーズ Vol.11 もう一度通えるTHE 大人の小学校
【しんぷるでぃーえすしりーず ぼりゅーむ11 もういちどかよえるざおとなのしょうがっこう】

|ジャンル|楽しく復習ソフト|&amazon(B000JJUJT4)|
|対応機種|ニンテンドーDS|~|
|発売元|D3パブリッシャー|~|
|開発元|アフェクト|~|
|発売日|2006年12月7日|~|
|価格|2,800円(税込)|~|
|プレイ人数|1~4人|~|
|セーブデータ|4箇所|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|ポイント|小学校の授業とテストを懐かしめる(?)ゲーム&br()どう見ても小学校レベルの出題ではない|~|
|>|>|CENTER:''[[SIMPLEシリーズリンク>SIMPLEシリーズ(携帯機)]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
-SIMPLE DSシリーズの11作目。ジャンル的には学習クイズとミニゲーム集の集合体といえる内容。
-「とうの昔に卒業した小学校の授業を再度受けてみたい」というコンセプトで作られているが、卒業生だけでなく現役小学生がプレイしても当然ながら何の問題もない。
-オートセーブ方式。操作はすべてタッチ方式で行う。
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**主なルール
-通知表について。
--ゲーム開始前には必ず通知表(セーブデータ)の作成を行なわなければならない。
---「プレイヤーの名前・年齢・性別入力」「担任にしたい先生を8人から選択」の各項目を終えると通知表登録が完了。

***収録モード
-''学校に入る''
--本作のメインモード。一人プレイ専用。
---本モードからさらに、「授業を選ぶ」「復習する」「テストを受ける」の各項目を自由に選択できる。
---詳細は下記の"メインモードの流れ"の項にて。

-''通信モード''
--DSの通信機能による対戦プレイが楽しめるモード。二~四人プレイ専用。
---プレイするには人数分のDS本体と、最低1枚の本ソフトが必要。通常のワイヤレスプレイとダウンロードプレイの双方に対応している。
---詳細は下記の"通信モードのルール"の項にて。

-''設定変更''
--いわゆるオプション項目。「通知表の登録変更」「"授業を選ぶ"の時間割レイアウトの変更」「セーブデータの削除」のいずれかが行える。

***メインモードの流れ
-「授業を選ぶ」について。
--"授業を選ぶ"選択後は時間割が表示され、そこから好きな授業を選択して受ける事ができる。
---ほとんどの授業は制限時間なしのクイズ形式で行われる。クイズをすべて終えると、成績発表後に再度時間割選択に戻される。
---クイズ前の設定で出題回数を5段階(10・20・40・80・120)から選ぶ事ができる。
---授業を特定条件を満たした状態で終えると「ヒントチップ」が獲得できる。これは複数枚のストックが可能で、下記の"テストを受ける"で使用できる。
---選択した授業すべてのクイズ(各授業毎に120問)を正解すると、時間割内の該当授業の「済」マークが付く。

--授業には以下の9科目の学科(+ 昼休み)が存在する。
---「国語」…四文字熟語・ことわざ関係などの問題がメイン。三択回答制。5種類の授業がある。
---「算数」…計算問題がメイン。文字入力制(クイズ前の設定で電卓入力制に変更可能)。5種類の授業がある。
---「理科」…生物学・化学記号関係などの問題がメイン。三択回答制。5種類の授業がある。
---「社会」…地理学・歴史学などの問題がメイン。三択回答制。5種類の授業がある。
---「英語」…アルファベットのスペルに関する問題がメイン。三択回答制。5種類の授業がある。
---「音楽」…音楽知識・音楽歴史学などの問題がメイン。三択回答制。
---「体育」…「跳び箱」「ドロケイ」「縄跳び」「PK合戦」から好きなミニゲームがプレイできる。クイズの類ではない。
---「道徳」…マナー関係の問題がメイン。三択回答制。
---「生活」…薀蓄関係の問題がメイン。三択回答制。
---「昼休み」…「給食」「○×ゲーム」「おはじき」から好きなミニゲームがプレイできる。クイズの類ではなく、授業とは一切無関係。

-「復習する」について。
--この項目を選ぶと、"授業を選ぶ"内でプレイした学科授業の正解不正解履歴・及び正解解答が確認できる(但し、算数・体育の各授業には非対応)。

-「テストを受ける」・及び成績の変動について。
--"テストを受ける"を選ぶと、「国語・算数・理科・社会・英語」からいずれかの学科からテストを受けられる。
---各テストの問題はすべて、"授業を選ぶ"のクイズからランダムで選ばれたものが出題される。
---各テストはすべて制限時間が設けられており、時間が尽きると強制的にテスト終了となってしまう。
---算数を除く各テスト中は「ヒントコイン」というアイコンがあり、最大で3回まで使用できる。これを使用すると、選択肢が二択に減らされ回答が容易となる恩恵がある。&br()ヒントコインは"授業を選ぶ"で獲得したヒントチップを3個消費する事で使用権を得る事ができる。よって、ヒントチップをストックしていないと、ヒントコインの使用ができない。
---成績の高数値状態(下記)で同じ学科のテストを受けると、問題数が段々と増加していく。もちろん、制限時間付きなので悠長なプレイが困難となるのはいうまでもないだろう。

--各学科には「成績」という数値がプレイ結果によって変化する。
---「国語・算数・理科・社会・英語」の学科はテストで好成績を出せば成績が1づつ増え、逆に成績が悪いと1減ってしまう。中間の成績だと数値の変動はない。
---「音楽・体育・道徳・生活」の学科にはテストが存在しないが、"授業を選ぶ"で受けた授業によって、同様の成績数値が変動する。&br()すなわち、この4学科の授業はテストを兼ねた存在であり、授業とはいえ安直なミスは成績低下に繋がってしまう(上記5科目の授業に関しては成績の変動はしない)。
---前者5科目と後者4科目の成績が変動するのは、1日1回のみという制限がある。同日に同じ科目のテスト(授業)を2回以上受ける事は可能だが、その場合は如何なる結果でも成績の変動はしない。
---各学科の成績は最大で10まで増やす事ができる((説明書曰く、10を超える数値も出せるらしいとの事だが、執筆者は未確認。))。''9学科すべての成績を10に達した時、念願(?)の小学校卒業を迎える事となる''。

***通信モードのルール
-通信モードについて。
--プレイ環境を整えた後に、以下のゲームがプレイできる。
---「おはじき」…二人プレイ専用。"授業を選ぶ"の「昼休み」で選べるミニゲームの対戦バージョン。
---「速解き8」…二人~四人プレイ専用。「国語・算数・理科・社会・英語・音楽・道徳・生活」から好きな学科を選び、早解きによる正解数を競う。
---「給食」…二人~四人プレイ専用。"授業を選ぶ"の「昼休み」で選べるミニゲームの対戦バージョン。
---「○×ゲーム」…二人プレイ専用。"授業を選ぶ"の「昼休み」で選べるミニゲームの対戦バージョン。
---「速解き5」…二人~四人プレイ専用。「国語・算数・理科・社会・英語」から好きな学科を選び、早解きによる正解数を競う。
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**特徴
-どう見ても小学生向けの授業難易度ではない。
--「小学校の授業の追体験」として作られている本作だが、それにしては授業のレベルが高すぎる。
---辛うじて小学生向けといえる授業は「数学・体育」位で、他の授業は中学生~高校生レベルといっても過言ではない。以下の授業の一例を示す。

 国語 「問題 : 四文字熟語の"虎視○○"、空欄の漢字を答えよ」「答え : 眈眈」
 算数 「問題 : 22 - 6 + 7の答えを答えよ」「答え : 23」
 理科 「問題 : 化学記号"H2CO3"の名称を答えよ」「答え : 炭素」
 社会 「問題 : メソポタミア文明で使用された暦を答えよ」「答え : 太陰暦」
 英語 「問題 : "イニチアチブ"を英単語で答えよ」「答え : initiative」
 音楽 「問題 : 冥王星・海王星・天王星のうち、ホルスト作曲の管弦楽組曲"惑星"にない曲を答えよ」「答え : 冥王星」
 道徳 「問題 : 仕事の肝に例えられる"ホウ・レン・ソウ"の"ソウ"の意味を答えよ」「答え : 相談」
 生活 「問題 : 12月の誕生石であるトルコ石の宝石言葉を答えよ」「答え : 成功」

 体育の授業に関してはミニゲーム形式である関係上、ここでは触れないものとする。

---以上の通り、明らかに小学生向けというには無理のある授業が多く、「リアルな小学校授業を体験したい」プレイヤーにとっては相当敷地に高いプレイを強いられるだろう。

-地味に難易度の高い体育授業のミニゲーム。
--知識は要しないものの、「ちょっとしたミスでゲームオーバー(= 成績減少)」になってしまう体育授業の難易度も厳しい。
---復習をしっかりしていれば多少の勝機がみえてくる他授業と違い、こっちは一発勝負の実力が試されるミニゲームであるのがきつい…。 
--ちなみに、昼休みのミニゲームに関してはさほど難しい難易度ではない。しかし、こちらをクリアしても何の特典もない悲しさ…。

-テストの制限時間が短すぎる。
--「余裕を持って回答させる気が感じられない」位に制限時間が足りていない。
---各授業の初回テスト(成績1状態)ですらも「制限時間40秒以内に10問すべての出題を解かなければならない」というスパルタっぷり。1問あたり平均4秒で答えろと…。
---成績3状態のテストは「制限時間45秒の14問」、成績8状態のテストは「制限時間50秒の24問」と、即答前提の出題をしてくる有様…。

-卒業への道は程遠い…。
--上記の特徴により、とてもじゃないが気軽に卒業できる見込みは期待できない。
---「テスト(授業)の結果が悪いと各授業の成績が下がる」「成績変動のチャンスは1日1回しかない((これに関しては、DS本体の日時設定を改竄すれば解決できるが…。))」「そして、テスト(授業)難易度自身もかなり高い」という鬼っぷり。

-申し分程度の先生出演。
--ほとんど背景レベルの出演ではあるが、いかにも"それっぽい"容姿の先生が授業を担当してくれる。
---一部「峰不二子なみに胸元全快の算数教師」や「マッドサイエンティストにしかみえない理科教師」といった場違いな先生もいるが、そこはゲームだからと割り切るしかない模様。
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**総評
-「''一体どの層のプレイヤーを対象にしたゲームなのか?''」、本作に対する印象はこれしか思いつかない。どう考えても小学生体験ができる類の内容でないのは間違いない。
-「シンプルな学習クイズゲーム」としてはそれなりに楽しめなくもないだろうが、それ以外でのプレイ目的で本作を購入するのは正直お勧めしない。

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