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トラップガンナー」を以下のとおり復元します。
*トラップガンナー
【とらっぷがんなー】
|ジャンル|アクション|CENTER:&amazon(B000069TKN)|
|対応機種|プレイステーション|~|
|発売元|アトラス|~|
|開発元|ラクジン|~|
|発売日|1998年8月6日|~|
|定価|5,800円(税別)|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
現在に至るまで類似した作品のほとんどない「トラップアクション」という独自の方向性の一作。~
あえて似た作品を挙げるなら『[[スパイvsスパイ]]』の血統にある作品である((当時のアトラスの某ラジオ番組で、本作の感想について「スパイvsスパイを思い出す」というリスナーからのハガキが紹介された。))。

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**システム
-システム自体は極々シンプル。罠を仕掛けて敵の体力をゼロにする。これだけである。
--通常攻撃もできるが、威力は頼りない。あくまで本作のメインの攻撃手段は罠である。

-見下ろし型の高低差ありのマップ上に様々な罠を仕掛ける。
--罠には基本的な地雷からスイッチで起爆できる爆弾、単体では使えないが連鎖させることで威力が増大する火薬、拘束用の落とし穴や強制移動パネルなど様々。
--マップ上にはパワープラントという施設があり、ここからは様々なアイテムが出現する。

-相手の仕掛けた罠は、サーチモードという機能を使って探知・解除が可能。
--解除の際はコマンドの入力が求められる。また解除中は身動きが取れない。
--解除するとその罠はアイテムとして入手できる。また自分の罠を回収することも可能。

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**評価点
-罠を使って相手をはめる。ただこれだけの内容が非常に面白い。
--使える罠は個性豊か。使い方によってはハメに近いコンボも可能だが、それ相応の技術が必要。
--罠の補充元になるパワープラントを巡る駆け引きが熱い。パワープラント近辺に大量に罠を設置すれば、当然罠の確保では優位に立てるがパワープラントは通常複数個あるので、一カ所にこだわっていると相手に先んじられたり…と言った事態も起こりうる。

-ステージの種類が多い。
--初期12ステージ、隠し4ステージ。それぞれ広さや階段、橋の位置、ギミックなどが異なり個性豊か。
---さらに初期12ステージには3つのタイプが用意されており、パワープラントの位置などが異なるため、同じステージでもタイプを変えて楽しめる。

-個性豊かなキャラクター。
--初期6名はそれぞれ基本スペックの他、通常攻撃の手段と初期の所持罠が異なる。このためキャラクターによって可能なコンボが異なる。

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**問題点
-''グラフィックレベルが1998年発売とはとても思えないほど低い''。
--特にポリゴンは恐ろしいほどカックカクである。『[[大乱闘スマッシュブラザーズ>ニンテンドウオールスター! 大乱闘スマッシュブラザーズ]]』の「謎の雑魚敵軍団」並み。ゲーム中のキャラクターはかなり小さく表示されるのでさほど気にならないが、対戦前にはズームでキャラクターが台詞を発する演出があるので嫌でもこのポリゴンを堪能させられる。

-時折「ユニット」という強力なアイテムが出てくることがある。
--「弾速は遅いが高性能な追尾能力を持つ弾丸を発射する」武器。普通のゲームならともかく、罠メインのこのゲームでは逃げ回っている内に罠にハマったりするので結構怖い。
---真上から落ちてくるので橋の下に居れば確実に回避可能…''が、この際橋が壊れて絶対に行けない場所が発生することがある''。良くも悪くも戦況に与える影響はかなり大きい。
---一応「罠を周囲に張りまくって互いに一歩も動けない膠着状態に陥る」という状況を回避する役割は持っている。~
他にもユニットの弾丸は「爆破物の爆発で掻き消える」性質を持つので、好きなタイミングで爆破できるリモコン爆弾には滅法弱いので突出して強いというわけではない。

-キャラクターバランスは微妙。
--特にロリキャラのティコの通常攻撃であるミサイルはホーミング性能が高くかなり強力。持っている罠の相性が今ひとつ、という欠点はあるのだが…。

-『スパイvsスパイ』もそうだが、据え置き機なので対人戦では画面分割状態でプレイすることになる。
--つまり、''相手の画面をよく観察すれば罠の設置位置は丸わかり''。
---ある程度ばれていること前提で、回避できないように設置していくしかないだろう。

-世界観は一応硬派なハードSFっぽいがあまり説明はなく、どっぷり浸れるようなものでもない。

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**総評
外見の安っぽさでぱっと見「地雷ゲー」に見えるが、実際の所非常に完成度の高い「地雷(埋設)ゲー」である。~
対人戦の面白さは、現在に至るまで同系統の作品がなく、希少価値は高い。このため「隠れた名作」という声が高い。

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