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RPGツクール SUPER DANTE」を以下のとおり復元します。
*RPGツクール SUPER DANTE
【あーるぴーじーつくーる すーぱーだんて】
|ジャンル|RPGコンストラクションソフト|&amazon(B000068I0D)|
|対応機種|スーパーファミコン|~|
|メディア|8MbitROMカートリッジ|~|
|発売元|アスキー|~|
|開発元|空想科学|~|
|発売日|1995年3月31日|~|
|セーブデータ|ゲームデータ:1つ、プレイ用セーブデータ:3つ&br()(バッテリーバックアップ。周辺機器によって複数保存可能)|~|
|周辺機器|ターボファイルツイン対応|~|
|ポイント|コンシューマー用ツクールの元祖&br()粗の目立つ出来|~|
|>|>|CENTER:''[[ツクールシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/576.html]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
-RPGツクールシリーズ初のコンシューマー作。
-PC-98用ツクール『RPGツクール Dante98』の移植作。副題の「SUPER DANTE」にその名残がある。
-後にPS2版で発売された『RPGツクール』との混同を避けるため「(SFC版の)1」をつけたり、サブタイトル等で呼称される事がある。

**特徴
-全体的に『[[ドラゴンクエスト>ドラゴンクエストシリーズ]]』シリーズを模倣したゲームシステム。
--アイテムが個別式、コマンドウィンドウ、歩行時のグラフィックなどにドラクエ感が見られる。ただし、本作は移動時でもセーブ可能。
-キャラクターやモンスターのグラフィック、BGMが多種類で使いやすい。
-乗りものも船、飛行船と揃っている。
-容量の関係かゲーム上の制約が多い。
--魔法のグラフィックを選択可能だが効果音は常に一定。
---さらに、キャラ1人につき10個までしか覚えられず、それ以上は自動的に''忘れて''しまい使えなくなる。
--ザコ戦向けの小型・中型サイズモンスターは4体まで出せる。ボス戦向けの大型サイズのモンスターは1体のみ。
---大型はイベント戦闘でしか使えず、小型中型も基本的に同一の敵を複数出せない。
//---ボスモンスターも専用の敵を作る必要がある。
//ザコ枠の敵をボスとして出すことはできる。
--フィールドはあらかじめ決められた中から4つのみ選択できる。
--マップチップは街・城・洞窟の3種類と乏しく、模様も選べない。
---マップなどのBGM選択は共有式で、戦闘BGMをザコ戦とボス戦とで使い分けられない。
---サンプルゲームでは、BGMをあらかじめなしにして、街に入った直後にBGMを流すというテクニックを活用して対処していた。
--メッセージ上で使える漢字が非常に少ない。
--アイテムの所有が制限ありの個別式(1人につき装備品込で8個)のため、少数しか持てない。
---重要アイテムをやたら持たせると、装備品の関係で回復アイテム等がろくに所有できなくなる。
---離脱するように設定したキャラに重要アイテムを持たせるとハマってしまう。
---所有上限をオーバーすると、捨てられないように設定してあるアイテムでも自動的に捨てられてしまうため、アイテムをイベントフラグとして使いづらい。
--船や飛行船を呼び出す機能がないため、進め方によっては簡単にハマリ状態に陥ることもある。
---自由度の高いRPGの場合、プレイヤーによるハマリを防ぐには、ワープ魔法または乗り物を出さないようにすれば良い。ただし、後者を選んでもハマる可能性がある。
-説明書に載っていないテクニックはこの頃から存在している。
-サンプルゲーム『FATE』は『Dante98』収録作の移植版。
--容量の都合か、元のPC版と比べて内容が削除・縮小されているイベントが多いが、それでも残容量はほぼ0である。
--町は大きいが住人が非常に少なく、会話しても無意味なものがほとんどで活気が感じられない。
---フィールドが固定なので、場所移動時に使われていない所へ行かないようにしたりするテクニックを用いるなど、今作の仕様を掴める内容である。

**総評
色々と粗は目立つものの、それでもRPG1本分は作れることをサンプルが証明している。
本作の問題点の多くは次作『[[RPGツクール2]]』で解消されている。
また、当時はまだパソコンが普及しておらず年少者は「この作品が初めてのツクール」と言った者も多く、
ツクールシリーズを広め、ゲーム制作の窓口を広げた功績がある作品ではある。

**余談
今作におけるゲーム制作のコツが記載されている「RPGツクールSUPER DANTE公式ガイドブック」(入門編と実践編とデータ編)が発売されている。
入門編は実際に超短編RPGを作り、どうやってイベントを発生させてフラグを立てるかが記載されており、低年齢向けに書かれている為にわかりやすくツクールシリーズの基礎をしっかり学習できる。
実践編はRPGでありがちなイベントの作成例やRPGのネタなどが記載されている。
特にRPGネタ(「バランス崩壊RPG」、「30分で作成するプチRPG」、「ストーリーのないRPG」、「全て自動で進行しプレイヤーはボタンを押すだけ」)等は超大作を作ろうとして挫折してしまいがちなツクールユーザーに対する答えの一つ(?)とも言われる。
どちらもツクールシリーズの構造や心構えが理解しやすく、現行のツクールシリーズでも応用が効き易いので一読の価値はあるかも知れない…

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