「SDガンダム Gジェネレーション ADVANCE」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
SDガンダム Gジェネレーション ADVANCE」を以下のとおり復元します。
*SDガンダム Gジェネレーション ADVANCE
【えすでぃーがんだむ じーじぇねれーしょん あどばんす】
|ジャンル|シミュレーションRPG|&amazon(B0000DG18E)|
|対応機種|ゲームボーイアドバンス|~|
|発売元|バンダイ|~|
|開発元|ヴァンガード|~|
|発売日|2003年11月27日|~|
|定価|6,090円|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|ポイント|''ククルス・ドアンが文字通り輝く''&br()クルーゼがフリーダムガンダムに&br()他の燃えシチュエーション多数&br()|~|
|>|>|CENTER:[[''SDガンダム Gジェネレーションシリーズ リンク''>SDガンダム Gジェネレーションシリーズ]]|
----
#contents(fromhere)
----
**概要
-GBA唯一のGジェネであり、バンダイでは初めてのGBA作品。ワンダースワンのギャザービートを基に、主にSEEDの要素を追加したリメイク作。
-ストーリーは「1st」の一年戦争を基盤に、所々に他の作品のシチュエーションを挿入するという、いわゆるスパロボ方式のストーリー。

**参戦作品とそれぞれの立ち位置
#region(クリックで開閉)
-機動戦士ガンダム
--ストーリーの基盤だけあって、ガルマ特攻、ジャブロー降下作戦、ア・バオア・クー決戦など、重要な場面は押さえられている。
--だが「1st」の機体が下級扱いで、終盤では1stのキャラがZ、ZZ、逆シャア系の機体に乗ることになる。光る宇宙ではシャアがサザビーに、ララァがα・アジールに乗ることに。エルメスは誰も乗らない。
--1話きりのキャラ、''ククルス・ドアン''が妙にクローズアップされ、存在感を放つ。(詳細は後述)
-機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY
--モルモット隊のフィリップ・ヒューズ、サマナ・フュリスが登場。
--ユウとニムバスの決戦を臨むためには、複雑な条件を満たし、ボーナスステージに行く必要がある。このステージはかなりのお得で、見逃さぬように。
-機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争
--ストーリー再現がないが、サイクロプス隊が普通に出てくる。そしてバーニィが他のサイクロプス隊メンバーが存命にもかからず、クリスの説得であっさり自軍に寝返る。
-機動戦士ガンダム 第08MS小隊
--陸戦型ガンダム乗りが全員登場だけにとどまらず、シローのEz8が従来のギャザビ通り宇宙戦仕様に改造される。シローとアイナとの補正も飛びぬけており((他のがせいぜい+4か+8のに対し、シローとアイナが+20))、覚醒コマンドまであると優遇されている。
--DSでは本作のような存在感が陰に潜むことになる。
-機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
--味方パイロットに不死身の第4小隊とキース、エイパー・シナプスが味方三人の艦長の一人、敵にビッター少佐、シーマ様とデトローフ・コッセルなど、脇役面が充実している。
--ストーリーでは、ガンダム強奪と二号機打ち上げが再現される。
-機動戦士Ζガンダム
--ティターンズが登場せず、ストーリーも再現されないが、なんとフランクリン・ビダン(カミーユの父)が登場し、デラーズ・フリートに亡命する。
--今回もカミーユの覚醒イベントが存在。だが精神崩壊のリスクも変わらず。だが覚醒しつつ精神崩壊回避のイベントは、プレイヤーには驚愕ものだろう。
-ガンダム・センチネル
--スペリオルガンダムとガンダムMk-Vのみ登場。キャラは一切出現しない。
-機動戦士ガンダムΖΖ
--敵にラカン・ダカランのスペースウルフ隊だけ登場し、味方もジュドーだけ。ハマーンは…
--機体にはΖΖガンダム、ジムIII、ザクIII、ドーベン・ウルフ、キュべレイMk-IIなど、一応ユニット発展図では重要なポジション。
-機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
--シャアは逆襲しないが…
-機動戦士ガンダムF91
--シーブックとF91だけ登場。
-機動戦士Vガンダム
--ウッソとV,V2だけ登場。
-機動武闘伝Gガンダム
--デビルガンダムが登場せず、ストーリー再現はないが、ドモンと東方不敗がところどころおいしい役回りを演じる。
-新機動戦記Wガンダム
--ガンダムパイロットがヒイロだけだが、ノインとゼクス、デルマイユ公爵、果てにアレックスとミュラーなど、敵役が充実。
-機動新世紀ガンダムX
--ガロードが隠しキャラで、ガンダムXの入手もさらに別の条件が必要。一方フロスト兄弟は常に味方に敵対する。
-∀ガンダム
--味方がロランとハリーのみ(ポゥは後に帰投)。フィルの率いるディアナ・カウンターがあるが、ギンガナムとその艦隊が存在しない。ターンXも出ない。
--ディアナはアニメーションデモ・BGM「月の繭」と共に登場するので、本作の名場面。残念だがソレイユが登場せず、艦長にはならない。
--ホワイトドールは大して特別の存在として見なされていない。だが月光蝶もあるので戦力としては一級品。
-機動戦士ガンダムSEED
--事実上の初参戦((「NEO」「モノアイガンダムズ」では機体だけ登場するのだが、原作再現としては今回が始めて。))だけあって、プロローグがヘリオポリス崩壊の場面。だがさすがにストーリー再現が多くはなく、砂漠の虎との決戦、螺旋の邂逅ぐらい。
--キャラ数も味方にキラ・マリュー・カガリ・ムウ、敵にアスラン、クルーゼ、ナタルと、数少ない。機体もアークエンジェル・(エール)ストライク(ルージュ)・イージス・フリーダム・ジン・バクゥのみ。

-他にも「ギレンの野望」からゼロ・ムラサメと試作型ガンダムMk-II、MSVなど、歴代Gジェネでも取り込まれた要素が含まれる。

#endregion

**長所
-クロスオーバーの環境を活かした大胆な燃えシチュエーションが多数存在。
--真っ先の挙げられるのは、ククルス・ドアンの覚醒だろう。1stでは1話きりのキャラだが、条件を満たせば味方に参入する。
#region(さらに…)
-別の条件も成功させると、なんと流派東方不敗に弟子入りし、''乗機のザクがモビルファイターのように金色に輝き、格闘技を放つ''。蹴るなり岩を投げるなりと、シュールな光景に見えるが、ストーリーを踏めばその進化ぶりに心が燃え上がるだろう。
#endregion
-カミーユの覚醒かつ精神崩壊回避イベントもまた秀逸。
#region(そのイベントについて。)
-なんとカミーユが怒りの中にドモンの助言を受け、明鏡止水に目覚め心を静めさせるというもの。
-だが精神崩壊の回避を失敗すると以後出撃不能になるので注意。艦内から喋るだけで戦闘に参加できないその有様は、悔しいことこの上ない。
#endregion
-ラウ・ル・クルーゼはどういうことか、''フリーダムに乗り味方の前に立ち塞がる''。原作終盤ではプロヴィデンスという機体に搭乗していたが、本作の発売がSEED本編放送完結後たった2ヶ月なので、制作時にプロヴィデンスに関する資料がなく、苦肉の策だったのだろう。
--ムウが乗るストライクとクルーゼのフリーダムとの一騎打ちイベントがある。これも終盤屈指の山場と言われる。ちなみにそのときキラはリ・ガズィ(逆シャアの機体)に乗る。
--クルーゼ死後はフリーダムが回収されキラが乗るので、安心されたい。
-アムロは1st版のままだが、νガンダムに乗ると覚醒可能で、フィン・ファンネル発動時に''1st仕様宇宙服のカットインが挿入される''。だが台詞は逆シャアのもので、少し違和感がある。
-ラスボスのインパクトが凄まじい
#region(ラスボスの実態。ネタバレ注意)
-08MS小隊のキャラ「ギニアス・サハリン」が、オリジナルの巨大モビルアーマー「グロムリン・フォズィル」に搭乗し、ラスボスとして君臨する。その高い攻撃力と3回復活を持って、強敵として立ち塞がる。
--だが彼がダメージを受けるたびに「''こんなことが…こんなことがあるはずが…''」と弱音を吐くのはご愛嬌。
#endregion
-他にも原作ですぐ死亡する敵キャラが、何度も自軍に敵対する。
--代表格は「W」の''アレックスとミュラー''だろう。彼らはすぐにゼクスに粛清されるはずだが、本作ではサンクキングダム侵攻とバルジ攻防戦にも登場し、印象に残りやすい。
-''ヒイロとユウの無口コンビ''、アムロとキラの友人関係と、細かい点での絡みも散見される。
-ゲームバランスも良好。
--戦闘中セーブが出来ないが(中断は出来る)、難易度がそこまで高くなく、慎重に進めばクリアは容易。
--ただ序盤の対ザフト戦闘では、ザフトの高性能機の前に苦しむこともあるので気をつけたい。
--条件を満たすことで進めるボーナスステージは、かなり歯ごたえがある。
--一度クリアすると、スペシャルモードが開放される。敵ユニットの改造度とパイロット能力が強化され、難易度が上昇するが、このモードでしか手に入れない隠し要素がある。
-戦闘アニメが前作から進化
--ライフルとサーベルを抜くや被弾ノックバックのモーションが多くの機体に搭載されるのを始め、陸戦型ガンダムがシールドの上にキャノンを構え発射するなど、細かい作りが散見する。
--相変わらずデモがカットできないが、テンポが良くなるためストレスが減る。
--次作のDSではなぜか戦闘デモが退化するため、相対的に本作(と前作のモノアイガンダムズ)の方が評価される。
-BGMが良質。
--戦闘BGMに「あんなに一緒だったのに」「嵐の中に輝いて」「JUST COMMUNICATION」「ドッグファイト」、マップBGMに「デトネーション」、他に「月の繭」など、音作りがいいものが多い。
--特に「月の繭」はインターミッションにも流れ、ワンダースワン三作のインターミッション曲以上の''癒し''効果を発揮するのだろう。
-プロフィールの解説がいろいろぶっ飛んでいる。ファンの意表を突くメッセージが多数盛り込んでおり、爆笑必至。
#region(参考動画・キャラクター編)
&nicovideo2(http://www.nicovideo.jp/watch/sm2012512)
#endregion
#region(参考動画・ユニット編)
&nicovideo2(http://www.nicovideo.jp/watch/sm1970036)
#endregion

**短所
-優遇される作品がある一面で、不遇の面も大きい
--アニメ作品の主人公であるジュドー、シーブックとウッソが''隠しキャラ''。乗機もパイロット能力も特別ではなく、ほぼおまけ扱い。
---特にウッソの乗機であるV2は、武装が地味過ぎてファンが不満。((原作ではアサルトとバスターの二つのオプションが存在し、「光の翼」という必殺技が多くのゲームの採用されるのに対し、今作では所持武器がライフル、サーベル、グレネードだけ。))
---ガロードも隠しだが、一応ガンダムXがあり、専用IDコマンドでサテライトキャノンが開放され大戦力になる。だがガンダムXの入手に別の条件が要るため、見逃すとガロードはその顔グラのごとく、呆然でしか(格納庫に)居られないだろう。
-多くの主役格後継機が登場しない
--たとえば、ウイングがウイングゼロにならない、ドモンがシャイニングどまりでゴッドに乗らない、ガロードにDXがない、など。
---かわりと言う事か、それらの性能が自軍トップクラスに入る。
-SEED系列の敵機体がウザ過ぎる
--序盤ではジンとバクゥが、他の敵機に比べて能力が高い。バクゥに至っては間接武器所持で味方の射程外から攻撃を仕掛け、甚大な被害を与える。
---追い討ちのごとく、''それらを捕獲しても味方の誰も乗れない''。コーディネイター用機体のOSがナチュラルには扱い厳しいということの再現だろうが((コーディネイターとナチュラルはSEEDの用語で、コーディネイターは遺伝子改造を受けた人種で、受けていないのがナチュラル。UC作品のニュータイプとオールドタイプの立ち位置))。分解しても特別なパーツを得られるわけでもない。
---同時期に登場するトーラスは(継戦能力の面を除く)ほぼ同じ性能でありながら誰も普通に乗れるため、なおさら不快さに拍車をかける。
---ちなみにDSではフリーダムとジャスティスを除いたSEED系機体が味方パイロットを乗せられるようになった。
-ボタンの反応不良
--時々インターミッションでカーソルを動かすだけでも長押しが必要になる。長く続くとストレスがたまる。
--これは味方ユニットが生産・捕獲によって増え過ぎるときに起こると思われるもので、必ず発生するとは限らない。

**総評
-ボタン反応と参戦作品の優遇不遇などの点で批評が集まるが、GBA作品としては完成度が高く、ガンダムを知らない人でも楽しめるガンダムゲー。
-続編のDSがシナリオで絶賛されるが、イベントなどの完成面では二作とも甲乙がつけ難く、それぞれが高く評価されている。

復元してよろしいですか?