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ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2」を以下のとおり復元します。
*ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2
【ぽけっともんすたー ぶらっくつー ほわいとつー】
|ジャンル|RPG|&amazon(B007EJYOMU)|&amazon(B007EJZA4G)|
|対応機種|ニンテンドーDS|~|~|
|メディア|512MbitDSカード|~|~|
|発売元|ポケモン|~|~|
|販売元|任天堂|~|~|
|開発元|ゲームフリーク|~|~|
|発売日|2012年6月23日|~|~|
|定価|4,571円(税別)|~|~|
|プレイ人数|1人(通信プレイ時2~5人)|~|~|
|セーブデータ|1|~|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~|
|>|>|>|CENTER:''[[ポケットモンスターシリーズ関連リンク>ポケットモンスターシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
-『[[ポケットモンスター ブラック・ホワイト]]』から2年ぶりとなる続編。ゲーム内でも2年の時間が経ったイッシュ地方が舞台となっている。


**特徴・新機能・前作との違い
-主人公・最初の町の変更
--続編ということもあり、今作では主人公そのものが別の新主人公となり、最初の町もカノコタウンからヒオウギシティに変更された。
---細かいところだが、最初の町でポケモンセンターが登場するのも歴代初の試みである。
---新しい町なども多く追加されている。
-2年の時を経て、ポケモンの分布も変化。
--『ポケットモンスターブラック・ホワイト』では出会うことができなかった他の地方のポケモンも、冒険の序盤から出会えるようになった。
--それに伴い、イッシュ図鑑もパワーアップ。およそ300種類のポケモンが新たに図鑑登録出来るようになった。
-ジムリーダーの入れ替わり
--今作ではデント・コーン・ポッド(3人で1組、前作ではトリプルやローテーションでは無く最初に選んだポケモンで相手が変わる)、アロエ、ハチクがジムリーダーを引退している。
--代わりに前作に登場したチェレンがノーマルジムに、新規に毒ジムのホミカ、水ジムのシズイが新ジムリーダーとして就任している。
---また、電気ジムリーダーのカミツレも2年の時を経たイッシュ地方の流行に合わせてファッションを変えている。(実質、新規ドット絵)
---バージョンや最初に選んだポケモンによってジムリーダーが変わるということはなくなり、全プレイヤー共通の顔ぶれになった。
-チャンピオンの変更
--前作でチャンピオンであったアデクはその座から退いている。では誰かというと・・・
#region(詳細)
-「ホワイト」でのドラゴンジムリーダーだったアイリスが新たなチャンピオンになった。これにより『ダイヤモンド・パール』のシロナに続く2人目の女性チャンピオン、そして『赤・緑』のグリーンを除く最年少のチャンピオンとなった。
--その実力は本物で、前作のゲーチス戦で多くのプレイヤーを苦しめてきたサザンドラを初出で繰り出してくる。(更に強化後はゲーチスのそれと全く同じ技構成(なみのり・りゅうのはどう・チャージビーム・かえんほうしゃ)になる。)
---そして切り札であるオノノクスは、「りゅうのまい+げきりん」のコンボに加え「きあいのタスキ」を所持しているという、通信対戦でもありそうな技・道具構成である。
---衣装も前作から変更されており、織姫星を彷彿させるようなものとなっている。また、アニメの「ポケットモンスターベストウィッシュ」でアイリスを担当した悠木碧が、「魔法少女まどか☆マギカ」の鹿目まどかも演じ、最終話でのまどかの衣装とも似ており、上述の強さや姿からファンの間で「アルティメットアイリス」とも呼ばれている。
#endregion

-伝説ポケモン同士の合体
--パッケージに記載されているブラックキュレム・ホワイトキュレムは、キュレムをベースにゼクロムかレシラムを吸収し、合体する。歴代のポケモン史上でも異例な展開。
--過去作にも設定上は別々のポケモン同士が合体して進化したポケモンはいるが(ヤドランなど)、片方のポケモンを吸収して1つのポケモンとして扱うのは史上初の出来事である。
--タイプはキュレムと同じドラゴン・氷だが、ゼクロムの電気技やレシラムの炎技を使うことができ、能力としてはDPtの幻ポケモン:アルセウスに次ぐ高い能力を手に入れた。

**新たに登場した施設
-ポケウッド
--映画会社にスカウトされた主人公たちが様々な役になりきり、ポケモンと共に映画に出演する。
--撮影中は、ポケモンにわざを命令したり、主人公の台詞を選択することができる。そして選んだ行動や台詞によって、ストーリーや結末が大きく変化する。 
--ストーリーの結末は、台本通りにいかず失敗した「バッドエンド」、台本通りにこなした「グッドエンド」、台本の斜め上を行き予想を裏切る形となった「カルトエンド」の3種類がある。興行成績は後者ほど高くなる。
--単にゲームクリアするだけなら予め用意された脚本通りにこなせばいいのだが、急所や敵のランダム行動など、運に左右されることも多い。
---特定の技で倒さなければいけなかったり、技の追加効果等を利用しなければならない映画もあり、詰め将棋のような要素も含んでいる。
--完成した映画は実際に上映される。手持ちポケモンの出演した映画がヒットするとそのポケモンはスターポケモンとなる。
---スターになったポケモンはボールから登場するときに星のエフェクトが付き、出演した映画の興行収入を更に上昇させることができる。
---映画がヒットを続けると新たに出演出来る映画やファンが増え、最終的には主人公のために用意された像が立てられる。
--ポケウッドには前作ジムリーダーのハチクが俳優として出演している。そしてカントー地方からとある人物が女優として活動しているためプレイヤー皆を驚かせた。

//ポケウッドに関する以後の追記は各自お任せします

-ジョインアベニュー
--通信機能による通信履歴を大いに有効活用された商店街。 通行人を招待して店を開いてもらったり、案内して店を利用してもらうことで、発展させることができる。
--通行人はNPCの他に通信交換やGTS、すれちがい通信等で関わったプレイヤーが登場する。とある条件を満たせば1日1人ランダムでイッシュ地方のジムリーダーが遊びに来る。
--店には道場やカフェ、花屋や美容室等があり、最大ランク10まで上げることができ、上げるほどプレイヤーに得するサービスが提供される。
--中には俗にいう『努力値』を与えてくれる施設もあり、これを利用することで資金さえあれば育成時間の大幅短縮も可能となった。
--目標ランク20、最高100まであり、ランク20にたどり着くと記念パレードが行われる。ランクは1上がる毎にオーナーからアイテムが貰える。
---ランクを一定以上に達すると、商店街に自分の好きな名前を入れられるようになる。すれちがい通信にも名前を付けた履歴が残る。
---挨拶もメールのような単語の組み合わせではなく自由に付けられる。特に制限は無いが、様々な人達に見られることも考えて、下ネタや中傷的な発言は自重しておこう。

//ジョインアベニューに関する以後の追記は各自お任せします

-ポケモンワールドトーナメント(以下、PWT)
--過去作におけるバトルフロンティアのポジション。内容はエメラルドに登場したバトルドームに近い。
--総勢8人のトーナメントを行い、計3回勝ち進んで優勝することが目的となる。バトルルールはシングル、ダブル、トリプル、ローテーションバトルの全4種類。
-このトーナメントには、第1世代から第5世代までの全てのジムリーダーやチャンピオンといった歴代のトレーナーも参戦し、プレイヤー念願である夢の対決が実現する。
--更にGBAしか登場していないホウエン地方のジムリーダーも新規にドットアニメが描き直されている。((ホウエン、イッシュ以外の地方はDPt,HGSS基準だが全て手直しされており動きが滑らかになっている。ただしシンオウのデンジなどは座っているモーションは削られている。その中で何故かシンオウチャンピオンのシロナは完全新規でモーションが作られている。))
--使用ポケモンも第1世代から第5世代までのポケモンが各ジムリーダーのイメージにあったポケモンのPTに構築されている。
---残念ながら歴代四天王や今作イッシュチャンピオンや他の重要人物はPWTに登場しない。過去作四天王以外は、いずれも別の場所で対戦が可能となっている。
-もう一つの売りとして、PWTの施設内からWi-Fiでトーナメントデータをダウンロードすることが出来る。
--このトーナメントはWCS(ポケモン公式大会)に出場した上位入賞者の対戦データや、伝説ポケモンが使用可能とトーナメント等、様々なデータが配信されている。
--中にはファンサービスなのか、初代でしか実現できない''にらみつけるを使ってくるファイヤー''がいるトーナメントもある。
--対戦後は戦ったジムリーダー達と軽く話すことが出来たり、グラサンの男にジムリーダーの詳細情報を教えてくれる。
---…のだが、この男が好みが凄まじく、男ジムリーダーは呼び捨てかつ1~2行で終わる説明文に対して、女ジムリーダーは敬称付け当たり前で長い説明をする。
--因みに、ここのトレーナーのポケモンは全部有用な性格+努力値全振りな上、アイテムもこだわり系やきあいのタスキその他ガチガチの構成である

//PWTに関する以後の追記は各自お任せします

-通信周りがブラック・ホワイトから更に大幅強化されている。
--1人から100人まで参加出来る「フェスミッション」近くにいるプレイヤーとワイヤレス通信で一緒に様々なミッションに挑戦出来る。
--プレイヤーは制限時間内であれば随時参加出来る。与えられたミッションを制限時間内にクリアすることで成功ボーナスとしてアイテムが貰える。
---中には目標スコア以上の成績を収めるとダブルスコアボーナスとして更にアイテムが手に入ることもある。
---前作では一部ミッションは他プレイヤーと対決するミッションもあったが、今作は全て協力系ミッションに統一されている。
--内容は一定人数のNPCをポケモンバトルで倒したり、指定されたアイテムを拾いに行ったりするもの。教え技目的でこのミッションをこなすプレイヤーも多い。
--どのミッションも、低めのランクは一人プレイで達成可能。仲間がいないプレイヤーでも、短時間で気軽に挑戦可能なミニイベントとして楽しめる。ほぼいつでも、任意に開始できる点も嬉しい。
---こと序盤に獲得するミッションはアイテムがタダで拾えたり、安く購入できたりといった内容で、その回数を競うものが多い。たとえ失敗しても手に入れたものは残るので、達成できた際の報酬だけでなく、ミッションの過程自体がちょっとした小遣い稼ぎや消耗品の補充に貢献する。
---このおかげで、本作は序盤もあまりお金に困らない。また非常に早いうちから、気軽に木の実を利用できる((木の実は消耗品でかつ大抵は非売品のため、従来はさほど気軽に使えなかった。今作は基本的な木の実だけなら、ミッションで嫌というほど拾得できる。))。
--「ダンジョン内に発生する砂煙からジュエルを集めろ」「揺れる草むらで登場する珍しいポケモンを倒せ」など、攻略・育成のヒントへ直結しているミッションも多い。

-黒の摩天楼・白の樹洞
--前作のブラックシティ・ホワイトフォレストの中に新たに上記の施設が登場している。
--10個のエリアで構成されており、それぞれのエリアのボストレーナーを倒すことで次のエリアに進むことができる。
---ボストレーナーのいるところのゲートは閉じられているため、そのゲートを空けられるゲートトレーナーを倒す必要がある。
--バトルサブウェイやPWTなどとは異なり、回復アイテムや技マシンが使えないことを除けば道路やジムでトレーナーと対戦するときと同じで、ポケモンを倒すと経験値を貰える他、相手トレーナーに勝利すると賞金を貰える。ただし、この施設で初めて出会ったポケモンが図鑑の「みつけた数」に登録されることはない。
---黒の摩天楼では賞金、白の樹洞では経験値が多く手に入ることが出来るトレーナーが主に登場する。
--そのエリアで得た賞金はリタイアした場合には全額没収される。1回のバトルごとにポケモンを回復させることができないため、ポケモンを回復させるためには全てのフロアに1人だけいるドクター(黒の摩天楼)またはナース(白の樹洞)とバトルして勝つ必要がある。
---抜け道として、最大3つまでストック出来るデルパワーは使うことが出来る。どうしてもクリア出来ない時はHP・PP回復パワーを持たせて使ってみよう。
---同様に賞金・経験値が増えるパワーも使える。お守り小判+賞金パワーを併用すると獲得賞金が100000円を超える場合がある。(その場合、獲得賞金が表示しきれないバグがある)
--ボストレーナーを倒すと次のフロアに進むことができ、クラスが上がる事に2~3階層に分けられたりして探索する場所も増える。

-メダルシステム
--プレイヤーが条件を達成するとメダルが貰える。これを集めるメダルラリーがイッシュ地方で行われている。
--条件はポケモンを何匹ゲットしたかや何人と対戦したか、フェスミッションで何人と通信したかなどのようなものの他、「何もないゴミ箱をひたすら漁る」「戦闘で『はねる』を使用する」などのような特殊な条件のものまで多種多様なものとなっている。
--集めたメダルのうちひとつはトレーナーカードに表示することが出来る。これによりポケモン図鑑完成、バトル制覇以外のやり込み要素として追加された。

-イッシュリンク
--条件を満たすと手に入るキーで様々なモードが切り替えられる「キーシステム」、『ブラック・ホワイト』と通信することで前作に関係したイベントが追加される「おもいでリンク」、ニンテンドー3DSダウンロードソフトの『ポケモンARサーチャー』と連動できる「ニンテンドー3DSリンク」の3項目が選べる。
--「キーシステム」は、ゲーム内に条件を満たすことで難易度の変更ができる「難易度選択」、前作ではバージョン限定であったブラックシティとホワイトフォレストを切り替えられる「街の変更」、ちていのいせきに繋がる部屋を変更できる「ふしぎなとびら」の3つが選べる。手に入るキーはバージョンによって違い、単体では全てのキーを手に入れることができない。全てのキーを入手するためには、違うバージョンで手に入ったキーを通信で受け取る必要がある。
---難易度選択はポケモン初の試みであり、今までは採用しなかったが制作スタッフが一新されたことにより新たに導入することを決めたとのこと。
--「おもいでリンク」は通信機能で『ブラック・ホワイト』のデータを引き継ぐと、前作に登場した一部の人物の手持ちポケモンが変化したり、イベントが追加されるなどの特典がある。
---追加されたイベントの中には前作で投げっぱなしだったあるキャラクター間の同一人物疑惑についての回答があり、伏線回収としての役割も持つ。
--「ニンテンドー3DSリンク」はニンテンドー3DSダウンロードソフトの『ポケモンARサーチャー』で手に入れたポケモンとアイテムを本作に転送することが出来る。
---転送するには『ポケモンARサーチャー』のゲーム内にある転送機能で、本作のソフトを差し込んだ状態でデータを一旦送る必要がある。そのため、転送せずに「ニンテンドー3DSリンク」を行なっても、手に入れたポケモンとアイテムを受け取る事は出来ない。

-その他、従来のシステムにも細かい部分で様々な変更が加えられている。
--ライブキャスターはプレイヤー同士しか使えなかったのが今作ではゲーム内に登場する主要キャラと話せる要素が追加された。
---中には攻略のアドバイスやタイプ相性、上記のジョインアベニューに記載した『努力値』の振り分けを大まかだが教えてくれる。他にも簡単なミニゲームが2つ収録されている。
--アイテム欄に「フリースペース」が追加された。文字通り、バッグ内にあるアイテムをフリースペースに好みに整理することが出来る。
--地味に虫よけスプレー系が効果が切れると引き続き使うかどうかの選択肢が出来た。フェスミッションでは重宝されることになる。
--マイナーチェンジ定番の教え技も追加。大半はDPtではあったがBWで無くなってしまった技マシンが教え技として復活されている。
--問題点であったWi-Fiランダムバトルも、切断すれば切断した側のプレイヤーに1時間Wi-Fiに潜れないペナルティが追加された。

//細かいシステムの変更点に関する以後の追記は各自お任せします

-シナリオもブラック・ホワイトで起こった出来事の続きという展開になっている。
--前作は「英雄」をテーマにストーリーが複雑な部分も多かったが、今作ではポケモンの友情や旅の楽しみといった従来のテーマを主に扱われて分かりやすくなった。
---中盤からはプラズマ団のその後の影響が残っているストーリー展開がある。前作プレイしていなくても分かる内容には仕上がっている。
--前作で良くも悪くも「未熟だった」登場人物たちは精神的にも成長。概ね好意的に受け取られている。
--前作で描写不足だった内容も補完された。おもいでリンクに繋げれば謎だった事情を更に理解出来るようになる。

//シナリオに関する以後の追記は各自お任せします。

**評価点
-他プレイヤーとのやり取りが非常に楽しめるようになった。
--従来の交換・対戦だけでなくフェスミッションやジョインアベニューといった通信すればするほど面白くなる要素が増えた。
---フェスミッションでは大人数でないとクリア出来ないのもあるため、ポケモンプレイヤー同士で協力しあって攻略するという楽しみや出会いも増えた。

-他プレイヤーとの交流が必須ではなくなった。
--上と相反するようだが、遊び仲間の確保できないプレイヤーにもかなり配慮されている。
--もちろん前作だって一人で遊べることは遊べたのだが、通信プレイが大前提の機能も存在し若干の疎外感を生んでいた。今回は、ほとんどの機能がソロでも活用できるようになっている。
---ミッションやデルパワー、ブラックシティ/ホワイトフォレストが一人プレイでも利用可能となったのは大きい。
--ジョインアベニューも、効率はあまり良くないが作中のNPCだけで発展させることが可能。
---作中の行動に応じてファンが増え、毎日一定数のNPCが必ず遊びに来る。
---Wi-Fi通信さえ利用できれば、そちらで接触したプレイヤーも来訪してくる。プレイヤー自身に来てもらうのではなく、そのデータを反映したNPCが相手となるため気兼ねする必要もなく安心。
---ポケモンを交換したとか通信対戦をしたとか、はてはPDWで自分の夢島を通りすがっただけの人も対象。Wi-Fiを利用してさえいれば、誰かしらは来ると思って間違いない。

-充実したやり込み要素
--メダルシステムやジョインアベニューといった全国図鑑完成やバトルサブウェイ勝ち抜きといった対戦・交換面以外でのやり込み要素が増えた。
---メダルは集めることで一種のステータスとなり、ジョインアベニューはプレイヤーの手助けになるのでやりがいがある。
---ちなみに今作の図鑑完成は賞状だけでなく、とあるアイテムが貰えたり隠しダンジョンに行くことが出来る。

-PWTで歴代のジムリーダー達と戦える
--過去作では一部の人物が引き続き登場したりしていたが、全世代の人物が集結したのは今作で初めてである。
--中には金銀時代ではジムリーダーでないサカキやチャンピオンではないグリーンも参加している((一応、初代では前者はバッジ8枚目のジムリーダー。後者はチャンピオン。後者は、金銀にクリア後に行ける場所のジムリーダーとして登場している))。そしてチャンピオンズにはあの人も…?

-良質なBGM
--前作のBGMはもちろん、新規のBGMも用意されている。特にアクロマ戦やPWT決勝戦はかなり評価が高い。
---前作のBGMは良質なアレンジをされている。中にはものすごく大胆なものも。
--また、ジムによってBGMが変わるという歴代初の試みも。
--そしてPWTではジムリーダー戦やチャンピオン戦の音楽がアレンジされている。シリーズファンにとっては感涙ものである。

-Wi-Fi通信対戦の改善
--Wi-Fiランダムバトルに切断対策が用意された。切断をしたプレイヤーは一定時間ランダムマッチに潜れなくなる。
---それでも切断をするプレイヤーもいるが、BWと比べれば数は減少。ある程度の歯止めはかかったと言える。

-教え技の復活
--多くは第4世代の流用だが、イッシュポケや隠れ特性と教え技が両立不可能だった第4世代までのポケモン達が恩恵を受けた。
---新しく登場した技も相手の攻撃力を利用して攻撃する「イカサマ」やバトルフィールド上のポケモンの道具が使えなくなる「マジックルーム」等、テクニカルな技が追加された。
--対価となる色の欠片もフェスミッションで簡単に回収可能。過去作より入手難易度が大幅に下がって利用しやすくなった。

-更なる隠れ特性の解禁
--前作ではごく僅かしか解禁されていなかったイッシュポケを中心に多くの隠れ特性が解禁。後述のねこのてレパルダス等の問題もあるものの、戦術の増加に一役買っている。
--隠し穴に確率で隠れ特性持ちのポケモンが出現するため、前作程はPDWに依存しなくてもよくなった。

-過去作の伝説組の登場
--ED後に第3世代、第4世代の準伝説ポケモンが捕獲できるイベントが発生する。
---中でも徘徊系と呼ばれ、これまで厳選が困難だったラティオスやクレセリアの固定シンボル化や、第4世代では通常手段で入手不可能だったレジ系3体(+レジギガス)の登場には喜びの声が多い。
--余談ではあるが、今作の伝説のポケモンは過去作と比較して道路など人が多くいる場所に居座っている者が多く、なかなかシュールな光景が見られる。

-変わらずの石による性格遺伝率の上昇
--確率がこれまでの50%から100%に引き上げられ「個体値はいいのに性格が…」という悩みが解消された。
---ただし、親と違う性格を狙っている場合は持たせないよう注意を要する。

-ピンチの時ステータスを上げる木の実「チイラのみ」がようやく他の同類の木の実と同格の値段になった。
--『ルビー・サファイア』の時に「''超極々稀ではあるが''、唯一通常プレイで入手できる」ことを理由に、拡張ソフト『コロシアム』『XD』でチイラだけ入手できなかった為結果として一つも持っていないプレイヤーが相当数おり((一応レアリティを上げたことは認めているのか、他にはバグ修正のおまけとして配布されたりもした。))、次世代の『バトルレボリューション』でもチイラだけ倍の値段だったりした。


**賛否両論点
-既に3DSが浸透しきり、ほとんど3DSでの発売に移行した時代の中で、意外にもDSでの発売となった事。
--これに関しては「ポケモンをコミュニケーションツールと考えていて、多くの人が同じハードを持っていないと意味がない(要するに、BW1とハードを揃えたい)」という意図からだという。
--3D表示に対応していない等の賛否もあるが、一番問題視されているのはDSソフトである為''3DSのすれちがい通信と共存できない(([[すれちがいMii広場]]や次作のポケモンX・Y等。3DSのすれちがいはソフトではなく本体が管理している為複数の3DSソフトのすれちがいが可能な反面、DSソフトを起動している間はオフになってしまう。))''ということ。~
3DSで遊ぶことにメリットはない為あえてDSで起動するという選択もあり、[[ポケモンARサーチャー]]と連動する時だけ3DSに差し込めば良いという声もある((ちょっとした裏技だが、ポケモン等をARサーチャーから送るだけなら本体を変更したことによる施設利用制限のペナルティを受けない。))。

-相変わらずの観覧車イベント
--前作よりは自重気味になったが、まだまだスタッフの暴走ぶりが伺える内容になっている。
---女主人公で秋の季節に''名前に季節が合った季語が含まれている法則を無視してまで''続投した人物もいる。会話内容からして失恋した模様。 …え?

-トレーナー「ポケモンブリーダー」の存在
--倒しても視線が合うたびに再び対戦を申し込んでくる。レベル上げやお金稼ぎに使えるという利点はあるものの、ゲーム終盤になると邪魔な存在でしかない。
--視線を合わせなければいいのだが、大抵プレイヤーが通りやすい道で待ち構えているため、いちいち遠回りをしなければならなかったりと不便。
---だがライモンドームに登場するポケモンブリーダーは対戦後にふしぎなアメ(Lvを1上げるアイテム)をくれる。これを利用して無限回収が可能となる。

-新しい遊び「メダルラリー」のコンプリートがかなり厳しい仕様。
--普通にプレイしていて取れるメダルが多く、未取得メダルに関しても多くはヒントが示されるため、条件がわからなくなってしまうことも少ない。
---「図鑑完成」「手持ち1匹で殿堂入り」「ポケウッドで全ての映画を公開」「PWTの各トーナメントを制覇」など、本作を隅々まで遊ぶと取得できるメダルもいくつか存在し、達成感を味わえる。ここまでは良いのだが……。
--「720匹のポケモンを手に入れてボックスを全て埋める」「バトル検定(1回で5戦、特に得られるものはない)を50回」「ミュージカルの出待ちファンを10人にする(高評価を150回弱取る必要がある)」「イッシュの難関で1000勝」など、ひたすらに作業を要求される条件もいくつか存在する。中には、「ライブキャスター(ワイヤレス通信要素)で遊べるミニゲームの合計得点が1000点を越える(一度にやろうとすると1時間以上かかる)」など、DS2台持ちor知人に付き合ってもらうことを前提としたものも。
--「すれちがい1000人」「フェスミッションに同時に30人参加」など、多人数での通信を前提とした、地方在住のプレイヤーには厳しいものも存在する。また、「PDWから連れてきたポケモンを○匹捕獲」のメダルは、本作用のPDWサービスが終了した現在は''取得不可能''。
---そして極めつけが「フェスミッションで一度に1000点以上取る」。得点は参加者の合計得点になるのだが、最も点を取れるミッションでさえ、1人ではどんなに努力しても30点ほどが限界。つまり、30人以上で1つのミッションを全力でプレイしないといけないのである。
---いくらポケモンセンター(実在の店舗)と言えど、そのような熱心なプレイヤー数十人が偶然に同じミッションをプレイするようなことは起こり得ないだろう。
--メダルによる解禁要素などはなく、精々所持しているケースの色が変わる程度なので、諦めてしまえばいいと言えばそれまでなのだが……。

-PWTに元セキチクジムリーダーであるキョウが出ていない。四天王枠ということなのだろうが、出てほしかったとの声がある。
--一応、同じ毒ジムリーダーのアンズが彼の娘であるので、彼女の会話等に間接的に出演はしている。
--またトレーナー登場時の台詞は過去作の流用なのでサカキなど明らかにおかしい、合っていないキャラもみかける。
--トクサネジムのフウとランはタッグではなく別々で登場するのも少し残念。

-野生等で出現するのは進化途中あるいは進化後のみで、進化前のポケモンはタマゴでしか手に入らない系統が多すぎる。
--従来はピチュー等の後付けや、ポケモンコロシアム(エメラルド発売までのジョウト系統)等の例外を除きほぼ存在しなかった事例。
--もちろんある程度は許容できるはずだがその数が尋常ではない上に、''イッシュ地方の一般的なポケモンにまで広まっているから困る''。

#region(ざっとこれだけ(系統自体がBW2単体で入手できないものは含まない))
-オニスズメ、ケーシィ、スリープ
-オタチ、ホーホー、レディバ、イトマル、ピィ、ププリン、エイパム、ウパー、ブルー、ウリムー、ヨーギラス
-ハスボー、タネボー、スバメ、キャモメ、アメタマ、キノココ、ナマケロ、マクノシタ、アサナン、ラクライ、ゴクリン、サボネア、カゲボウズ、ソーナノ、ダンバル
-ビッパ、スボミー、ウソハチ、マネネ、ゴンベ、ヒポポタス
-シママ、オタマロ、バニプッチ、ゴビット、モノズ、メラルバ

--その数なんと''41種類''。前作より時間が流れたとはいえ、いくらなんでも進化しすぎである。
--第三世代(ルビー・サファイア・エメラルド出身)が特に酷く、進化前はほとんど出ないことが分かるだろう。
--ライトユーザーでもタマゴを積極的に使うような仕組みと思われるが、あろうことかタマゴを発見できるのは殿堂入り後。繰り返すがそれまでは一般的なシママやオタマロさえ手に入らない。
#endregion


**問題点
-伝説のポケモンが入手不可能になる致命的なバグがある。
--キュレムを捕獲する地点までたどり着く一連のイベントの最初の方に、「チャンピオンロードの途中にいるゾロアークを追いかけていく」と言うものがあるのだが、''これを追いかけて洞窟内に足を踏み入れ、洞窟内で1度以上ゾロアークの姿を見た後、Nの城にゾロアークが入っていくのを見るまでの間に、チャンピオンロードを出て他のマップに行くと、ゾロアークを追いかけて入るはずの洞窟に二度と入れなくなる''というもの。
--イベントの開始条件を満たすまでは、洞窟の入り口の穴の前でゾロアークが通せんぼをしているのだが、このバグを起こしてしまうと、イベントが開始されているにも関わらず、条件を満たす前と同様にゾロアークが通せんぼしている状態になってしまう。
--一応、洞窟から徒歩で屋外に出ただけならば、すぐさま洞窟内に戻る事でバグを回避できるが、「そらをとぶ」などの手段で別マップまで脱出してしまうと二度と進入できなくなる。
--このバグを起こすと、それ以降に起こる一連のイベントの全てが発生しなくなり、伝説ポケモンキュレムのゲットの機会が無くなる他、キュレムの合体・分離のために必要な重要アイテムも入手できなくなる。
--当然、バグが起こった後でセーブしてしまったら、もうそのデータではどうしようもなくなる。攻略サイト等には必ず載っているほどの危険なバグなので、事前の確認を推奨する。

-キュレム関連の問題点
--本作でキュレムは2種類のフォルムチェンジを獲得し大幅に強化されたが性能に大きな格差がある。
--ホワイトキュレムは特攻が大きく伸び、りゅうせいぐんやふぶきといったタイプ一致の大技を覚えるのでその特攻を生かす事ができ一気に強ポケモンになった。
--一方のブラックキュレムは攻撃が大きく伸びるものの物理氷技が使いにくい溜技の専用技しか覚えない。元々物理の氷技は少ないがそれでもれいとうパンチ、つららおとし、こおりのつぶて、ゆきなだれといったいくつかの技があるのにそれらも総スルーである。竜技は威力の高いげきりんがあるので一致技の威力には困らないもののりゅうせいぐんほど使い勝手が良いわけではなく高い攻撃力が実質宝の持ち腐れになってしまっている。しかも6世代になってもこの問題は何ら改善されなかった。
--加えて、その攻撃力も実は特性込みのチャーレムの方が上であり技の威力もとびひざげりがげきりんを超えている為伝説なのに一般のポケモンに攻撃力が負けているという不遇っぶり。
---余談だがフォルムチェンジキュレムの登場で通常キュレムを使う利点がなくなった。
--またこのフォルムチェンジシステムは色々と細かい仕様がある。
--まず、フォルムチェンジしたまま交換することは出来ない。レベルや個体値・持ち物などの情報は全てキュレムのものを引き継ぐ。合体に使われたレシラム・ゼクロムの情報は一切関係しない。
--フォルムチェンジできるのは1体のみ。残念ながらダブルバトル等でホワイトキュレム・ブラックキュレム両方を同時に場に出すことは出来ない。

-まだまだ配慮に欠けるWi-Fi通信関連
--GTSの「無茶苦茶な交渉条件を出せる」が相変わらず。
---単に釣り合わない条件と言うだけではなく、例えばレベル50でしか出現しない伝説ポケモンのレベル10を要求など、あり得ない条件指定での交換要望が当たり前に募集されている。
---性別の指定だけは何故か、あり得ない条件は最初から指定できないようになっているのだが。((例えば♂しか存在しないケンタロスやエルレイドは♀の指定の項目自体が無い。))
--「交換詐欺」も多く、隠れ特性のようで実際に交換してみたら通常特性だったり、逆にこっちが夢を出したら野生産が送られてきたりということが茶飯事。
---相手との意思疎通が取れないので仕方ない部分もあるが「特性くらいは確認させてくれ…」という意見も多い。
---GTSネゴシエーションなら相手のステータスが見られるので、こちらで気長に条件のマッチングを待つ手もある。

-''3DSで本作を遊ぶと、切断対策が意味を成さない。''
--3DSのとある機能を悪用すると、ソフトに用意された切断対策を簡単にすり抜けることができてしまう。よって、3DSで遊んでいるプレイヤーにとっては実質的に対策が機能せず、切断もやりたい放題になってしまう。

-''「いたずらごころ」を利用したハメ戦法の問題。相手に何もさせないまま60分間試合を引き伸ばし、時間切れで判定勝ちに持ち込むという悪辣な戦法が可能になった。''
#region(詳細)
-ねこのてを使えるレパルダスや、まねっこを覚えるリオルがこの戦法を使うことが出来る(どちらも隠れ特性)。いたずらごころの効果に「補助技を優先度+1にする」効果((この場合は「でんこうせっか」や「アクアジェット」と同じように確実に先制できるようになる))を持つ。
--「ねこのて」は控えポケモンの覚えている技の中からランダムで1つ、「まねっこ」は直前の味方が使った技と同じものを繰り出すという補助技なのだが、これ自体は優先度±0の補助技であるが故に「いたずらごころ」の対象になる一方で、「ほえる」などの優先度-1以下の技((逆に、確実に相手より後に行動するようになる。相手より先に出せてしまってはまずい技などが該当する))も出せてしまう。
--これを利用し、相手の行動を封殺してしまわないように必ず後攻になるように調整されていた「ほえる」「ふきとばし」等の強制交代技を先制で出して相手の行動を封殺してしまう(強制交代を先制で食らうとそのターンの行動がキャンセルされる)。そしてそれを''ひたすらに時間制限の60分間繰り返すことで、相手はレパルダスに一撃も与えられぬまま時間切れという戦法が可能になる。''
--時間切れになった場合、勝敗は敵味方3匹の総HP残量の比較で決まる(多い方が勝ち)。つまり3匹の中にハピナスやソーナンスなど極端にHPの高いポケモンを入れておけば容易に判定勝ちをもぎ取れる、というわけである。
--対策がないと容易にハメられてしまう戦法である事も問題視されたが、何より反感を買ったのは、「放置プレイが横行した事」である。
---行動を決定する前に1ターンあたりの持ち時間が切れてしまった場合、ペナルティを課せられて1ターンを無駄にしたりするわけではなく、''技欄の一番上(左上)においてある技を自動で使う''だけであったため、ねこのてを技欄の一番上においておきさえすれば、後はDSを放置しておいても勝手に試合が進む。
---実際は本当にDS本体を放置していたのかを知る術は無いのだが、ねこのてのPPの関係上1ターン辺り2分稼ぐ必要があったため、ねこのて側が真面目にプレイしても結局「制限時間いっぱいまで何もしない」プレイになり、一切の操作をせず自動で進むゲームにハメられると言う点は何も変わっていない。
--一応対策は可能であり、また対策されていたずらごころ持ちのポケモンを突破されてしまった後が非常に脆い((ねこのてでランダムに選ばれる技を固定させるために、ねこのてで選ばれないごく一部の技のみで構成された特殊なポケモンで控えを埋める必要があった))などの弱点もあったのだが、あまりに極端にハメてしまう事、何より放置でゲームが進むというゲーム性の破壊具合から、批判は非常に多かった。
--公式側からは特に規制も用意せず、対戦考察者の間では戦法の一つとして認知されている模様。現在では対策もそれなりに考察されており、初期ほどの猛威は振るわなくなった。
---主な対策としては、「レパルダスより早いいたずらごころ持ちポケモンにちょうはつを使わせる((レパルダス自体が元々かなり素早いポケモンである上、対策の対策としてこだわりスカーフで素早さを上乗せしてくることもあったため、確実に先手を取るならば専用対策に近いポケモンが必要。))」、「相手のPP消費を2倍にする効果を持つ特性:プレッシャーを持ったポケモンを連れていく((強制交代によってこちらの任意のポケモンを場に居させることができないため、「時間切れを防いだ上である程度攻撃して勝ちをもぎ取るのに足るターン」の分だけPPを確実に削ろうと思ったら、最低でも2匹はプレッシャー持ちで埋める必要があった。またレパルダス側も「まもる」を交互に挟む」と言う対策もできた。))」「優先度+2の先制技:しんそく持ちを連れていく((問答無用で確実に打撃を与えられるが、習得するポケモンが元々少ない。))」といったものがあるが、いずれも確実な対策ではなかった。
---また、この戦法を使用する場合、必然的にハメに特化せざるを得ない技構成や能力振りになる上に、レパルダス自体の能力はそこまでではない。このため3匹含めた純粋な戦闘力は大きく落ちるのが欠点といえば欠点。
---それでも何も対策案が無いポケモンは''この戦法を使われた時点で敗北確定''なので、対戦で使えるポケモンの枠が更に狭まった感がある。

-「いたずらごころ」を利用した戦法としては、「こうこうのしっぽ+そらをとぶ」戦法や「キノコのほうし」戦法など他にもあったが、上記のねこのて+ほえるよりはいい意味でも悪い意味でも知名度が低かった。
--ねこのてで「そらをとぶ((1ターン目で飛び上がり、飛び上がっている間はごく一部の技以外に対しては無敵で、2ターン目に攻撃する技。))」が出るように調整した上で、「こうこうのしっぽ((素早さ勝負になる時、必ず後攻になる持ち物。))」を持たせてねこのてを使うと、「相手より先に飛び上がって、相手の攻撃の後に下りてくる」という状態になる。つまり相手が攻撃できるタイミングは常に上空にいて無敵になれるため、一方的に攻撃できる。
---一見無敵に見えるが、飛び上がるターンに相手に優先度+1の技を使われると確実に食らう((優先度+1同士になるためこうこうのしっぽの効果が発揮されてしまう))、攻撃するターンに「カウンター」を使われると普通に反撃を食らう、そもそも「そらをとぶ」の命中率が100でないために普通に外して反撃を食らうことがあるなど、「ほえる」戦法と同じだけの大量のリスクを抱える割に穴が多すぎたため実用まではいかなかった。

--「キノコのほうし」は単にキノコのほうしを先制で出すだけなのだが、唯一の命中率100%の催眠技であり、覚えるポケモンはいずれも素早くないものばかりに限られていた((習得ポケモンの中で素早さが高いキノガッサやドーブルを最速調整にしてこだわりスカーフを持たせてまで使うプレイヤーがいたほど、習得者の素早さの不足が課題であり、それを克服するメリットが大きかった。))のだが、それを優先度+1で使って相手に何もさせないまま眠らせてしまえる事は、ハメではないものの単純にものすごく強力だった。


-リオルの場合は、まず先鋒のポケモンにステルスロックを使ってもらい、そのポケモンが倒れた後に登場する。
--次に、相手の攻撃をきあいのタスキで耐えてからほえるを使う→あとはひたすら優先度1のまねっこを使い続けることでほえるを先手で出し、相手ポケモンたちの体力を一方的に削っていく。
--レパルダスよりは対策しやすいものの、こちらの戦法はステルスロック要員さえいれば成立するのでお手軽さや編成の自由度ならこちらの方が上。
--対策されたり不測の事態などでハメが失敗したとしてもある程度ならリカバリーが効くメンバーを組めるため、往生際の悪さでいうならこちらの方がはるかに悪質。
//少し踏み込んだ記述をしてみました。不要なら添削しても構いません。
#endregion

-「ポケモンミュージカル」が大幅な改良が加えられてない
--強いて挙げるならば、おもいでリンクでBWのプレイヤーが集めたアクセサリーを引き継いで使えるもの。改良点はほとんど見られない。
---だが、メダルシステムでポケモンミュージカルの攻略が条件の一つにはいってる。手に入れるには苦行と言えるレベルのミュージカルの参加が必要とされる。

//-今まで以上に問題となった地方格差
//--今作では他プレイヤーとの通信が非常に重要となっているが、地方在住のプレイヤーは他プレイヤーと通信する機会が少ないor同じプレイヤーと通信する機会が多いため満足に楽しめない。
//---特にフェスミッションやメダルシステムに「30人同時参加が条件」のものがあるので、都市部に集まらないと攻略不可能な場合もある。
//---一応、都市部に来れさえすればポケモンセンター(店舗)という分かりやすいスポットがあるため、昔よりは通信の敷居が下がったという面もある。
//賛否両論欄にメダルラリーとして移動しました。

-すれちがい通信の使い勝手の悪さ
--すれちがいログを見ようにもフェスミッションの内容が先に表示されて、すれちがったプレイヤーの情報を見たりデルパワーを使おうにも邪魔になりがち。
---時間経過による無効も無いため、プレイヤーはいちいちフェスミッションを断らないと本来の目的を果たせない。
---ポケモンセンターといった大人数のポケモンプレイヤーが集まる場所に限って多い傾向がある。すれちがいログが集まりやすい場所なだけに相性が悪い。

-ゲーム開始時のCギアの起動が遅くなった
--だが起動直後にメニューを開いて閉じれば短縮することが可能。

-PWTでの戦いをバトルビデオに記録することができない
--バトルビデオとはランダムマッチやバトルサブウェイで戦闘終了後に自分の気に入った試合を記録していつでも再生できる機能なのだが、ほぼ同じルールのPWTでの戦いは何故か記録できない
--Wi-Fiダウンロードバトルでもバトルビデオを保存することが出来ない。WCS優勝者とバトルして勝ったバトルを思い返して見直すことが出来ないのは悔やまれる。

-マイナーチェンジ作にもかかわらずパッケージポケモン(ゼクロム、レシラム)を両方入手できない
--ストーリー上は前作主人公が持っているため、設定上は矛盾が無いのだが…。

-相変わらず低体力BGMが邪魔。前作でも相当な批判意見が出ていたのにまさかの続投。
---今作では過去作のアレンジなど良BGMが多いのだが、低体力BGMのせいで打ち消されるので非常に萎える。PWT配信限定だがWCS決勝のBGMですら余裕で消してくれる。
---流石に次回作のXYでは削除されたが、本来ならBWの続編に当たる本作で行うべきなのではないだろうか?


**総評
一部問題点が残ったままの部分があるが、全体的に見れば様々な改良やシステムの投入といった前作の反省点を活かした改良が非常に多く加えられた。~
賛否両論の部分が多かった「BW」と比較すると、目立って尖った点もなく、とことん堅実な作りが光る、良い意味で「いつものポケモン」である。~
フェスミッションやメダルシステムの攻略のためにポケモン仲間同士に呼びかけて協力したプレイヤーも多いのではないだろうか。


**余談
-今作では公式のプロモーション映像として、ゲーム内のストーリーをもとにしたオリジナルのアニメーションが製作、公開された。
--製作はアニメのポケモンと同じOLMが担当しているがTVアニメシリーズとは別のスタッフによる製作が行われた。また、アニメと同じ人物が登場しているが、PV版では声優は異なっている
--あくまで宣伝用であることの演出や制作時期の差異の影響なのか、基本的にはゲーム本編と同じ展開でも、色々と差異があったり、その時点では登場していないポケモンが登場している。

-本作ではジムリーダーは自分のポケモンではなく他者(おそらくポケモンリーグ運営本部など)から指定されたポケモンを使っている事を仄めかす描写がある。
--ジム戦自体がポケモンリーグに参加する資格を得るための試験の様なものであるという設定と噛み合っている事と、ゲームバランス的な都合とはいえジムリーダーのポケモンが少し先の一般トレーナーのポケモンよりもレベルが低い事やポケモンのタイプはばらけさせるべきというのは一般トレーナーでも知っているのにジムリーダーが同じタイプのポケモンばかり使う事などの解答として説得力がある事から、この設定はユーザーからも概ね好意的に受け止められている((ただし、現状はそういった事を仄めかす描写があるだけに留まっており、公式に確定している設定ではない事は付け加えておく))。
---ちなみにアニメのジ・オリジンでも同じようなことを仄めかしている描写がある。

-2014年5月20日にDSのWi-Fiサービスが終了した為、インターネット通信を活用してガッツリ遊ぶという意味では息の短いゲームになってしまった。


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