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GA 芸術科アートデザインクラス Slapstick WONDERLAND」を以下のとおり復元します。
*GA 芸術科アートデザインクラス Slapstick WONDERLAND 
【じーえー げいじゅつかあーとでざいんくらす すらっぷすてぃっく わんだーらんど】
|ジャンル|アートデザインアドベンチャー|#amazon(B0038YY31M)|
|対応機種|プレイステーション・ポータブル|~|
|発売元|ラッセル|~|
//|開発元||~|
|発売日|2010年7月29日|~|
|定価|限定版:9,429円 / 通常版:6,279円|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|ポイント|原作の雰囲気・ノリをほぼ再現&br()主人公も原作者がデザイン&br()おにわとり様推しが目立つ|~|
|>|>|CENTER:''[[まんがタイムきららシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
2009年にTVアニメ化もされ%%「能登松」で話題になった%%((主人公の山口如月が一聞能登麻美子氏のような演技だったが、実際は戸松遥氏が演じていたことから付いた声優ネタ。ちなみに能登麻美子氏は放送時『棺担ぎのクロ-懐中旅話-』のCVでナレーションを担当していた。))、きゆづきさとこ氏による4コマ漫画『GA 芸術科アートデザインクラス』を題材にしたファン向けのAVG。~
オリジナルキャラクターである留学生のマリ(本名マリアンヌ・ファン・ティエネン)を主人公としたオリジナルシナリオのゲームで、原作の雰囲気をそのままゲームに持っていった良作。~
メディアインストールにも対応していて、読み込みの面では快適。~

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**特徴
ゲームの目的は、留学期間中に絵本を完成させる事で、Aクラスのメンバー5人はもちろん、美術部のメンバー等とも交流できる。~
各章の最後で絵本の雰囲気や傾向のアドバイスを貰うキャラを選択でき、その選択次第で出来上がる絵本が変化する。~
最終的には出来上がった絵本の世界をAクラスのメンバーと一緒に冒険する事になる。~
ちなみに絵本の内容は12種類で、2章・3章の絵本製作パートで誰と話したかの組み合わせで内容が変化する。~
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好感度の概念があり、会話パートの選択肢などで上下する。~
最終的には一番好感度が高かったキャラとの特殊EDが見られる。~

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**評価点
-ファンゲームとして一番大事な原作の雰囲気をそのままにゲームに出来ている。
--原作愛に満ちておりGA独特のゆるくもドタバタな学園生活を楽しめる。「ひょんなことから異世界に飛ばされる」展開も、原作ではお馴染みの手法であり、世界観を崩していない。
--操作キャラであるマリも原作者の描き下ろしだけあり、世界観にジャストフィットしている。

-主要キャラはもちろんサブキャラクターまで登場する。
--キサラギ、ノダちゃん、トモカネ、キョージュ、ナミコさんといったAクラスのメンバー5人(通称「劇団ノダミキ」)はもちろん、美術部のメンバーとも交流できる。当然ながら外間先生、さめちゃんこと宇佐美先生、殿せんせーこと笹本先生も登場。
--オリジナルキャラとして巨大なおにわとり様((アニメにも巨大なおにわとり様が登場したが、それとは声優も違う別キャラ扱い。))と中庭に埋まってるハニワ、謎のキノコであるカルロスも登場する。

-スクリーンショットの保存ができるので、好きなイベントシーンをPSPの壁紙にできる。

-BGMもアニメとは毛色が違うものの、非常に作品にマッチしたものになっている。
--アニメでは近代よりのジャズ・フュージョンといったBGMが多かったが、このゲーム版はストリングスやピアノを全面に押し出した落ち着いたものがメイン。
--テーマソングはアニメのOPと同じ「お先にシルブプレ」が使われている。

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**賛否両論点
-主人公マリのみ声がない。
--主人公のみ声がないのはADVでは良くある事だし、プレイヤーの行動を反映させる面でもない方が良いという声もあるが、一方で原作者デザインの名前付きキャラでありしっかり各種立ち絵も準備されている等、1キャラとしての個性も強い為、一人だけ声がないのは若干浮いてしまっている。
--よくある手法として、ON/OFF機能をつけて声はつけて欲しかったという声も良く聞かれる。

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**問題点
-一部サブキャラが未登場
--アニメに登場したクラスメイトの吉川や芦原のクラスメイトである三井・丸岡、ノダ姉は未登場。
--一方で越乃先生はOVAに先駆けて登場している。

-アニメで猛プッシュされたマスコットキャラの「素猫(すねこ)((原作初期で友兼が「素描(そびょう)」を読み間違えた事から如月の中で生まれたマスコットキャラ。))」があまり登場しない。
--素猫猛プッシュのアニメ化の後だった事もあって、初回特典のおにわとり様のぬいぐるみに対しても、「なぜ素猫じゃないんだ」と散々言われた。原作で出番が多いのは素猫ではなくおにわとり様の方なので、これはこれで間違った選択ではないのだが。
//何で文句が出たのかを消しちゃ、意味が通じなくなる

-絵本の作成とキャラEDの両立がしづらい。
--絵本作成のアドバイスを受ける際にも好感度は上がるので、好きなキャラのEDを目指す際にはそのキャラにずっとアドバイスを受ける事が多くなってしまう。
---しかもAというキャラとBというキャラで、それぞれずっと一人からアドバイスを受けると同じ絵本になる場合がある。
--絵本の大筋を決める2章・3章のみ試行錯誤し、4章・5章で目当てのキャラと話すといった方法や、バラバラに依頼しつつ通常会話で好感度を上げるといった方法で両立は可能だが、絵本作成の決め手がどこにあるのかといった攻略情報がプレイ中に出てこないため、それに気づきにくい。

-キャラ毎のEDに至るまでのシナリオ変化が少ない。
--ある程度は分岐もあるが、それも「ABと一緒に話す」「CDと一緒に話す」といった感じに、同じ場所で誰と会話を楽しむかといった違いであり、何度も周回すると共通部分の多さが目に付く。

-そこまででもないが、作画が原作ともアニメとも微妙に異なるため少し違和感を感じる。
--もっとも、原作の時点で特徴的過ぎる絵柄であるし、特徴は捉えているのでゲームをプレイしているだけでは気付きにくいが。

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**総評
原作ファン向けのゲームとして非常に良く出来ている。~
一部周回要素が面倒な点等はあるが、原作の漫画やアニメが好きな人には安心して勧められるゲームになっている。~

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**余談
-主人公のマリはきゆづきさとこ氏デザインで、発売日前後の漫画連載ではゲスト出演もした(単行本4巻にその話は収録されている)。
--越廼先生の授業で厳しい評価を受ける、というネタなどはゲームをプレイしてから読むとまた違った味わいになる。
--ちなみに、この回が連載されたまんがタイムきららキャラットの表紙は、PSPをプレイするキサラギとマリが描かれていた。応募者抽選キャンペーンもあり、景品の中にしれっと『ユグドラ・ユニゾン ~聖剣武勇伝~』も。
---更なる余談として7巻(最終巻)の扉絵(全キャラ登場イラスト)にも登場している。

-きゆづき氏がキャラデザを担当した『[[ユグドラ・ユニオン]]』のキャラ名と会社名が被っていることをネタにされたことも。
--GAとユグドラ自体、キャラクターデザインの類似(そっくりすぎるノダちゃんとニーチェ、トモカネとミラノから、やや強引なところでキサラギとユグドラ((「キサラギが眼鏡を取って髪を下ろすとユグドラに似ている」と言われている。))など)からネタにされることが前々から多かった。
--トモカネとミラノはキャラデザインだけでなく、声優まで同じ(沢城みゆき氏が担当)である。

-本作のメインテーマでも使用されている「お先にシルブプレ」の作詞をBEMANIシリーズでおなじみの歌手、Noriaが担当していることもあり、小さな話題になった。

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