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エキサイトバイク」を以下のとおり復元します。
*エキサイトバイク
【えきさいとばいく】

|ジャンル|レースゲーム|&amazon(B004MSDNGO)|
|対応機種|ファミリーコンピュータ|~|
|発売・開発元|任天堂|~|
|発売日|1984年11月30日|~|
|定価|5,500円|~|
|配信|バーチャルコンソール&br() 【Wii】2007年3月13日/500ポイント&br() 【WiiU】2013年4月27日/500円&br()[[3Dクラシックス>3Dクラシックスシリーズ]]&br()【3DS】2011年6月7日/600円|~|
|備考|GBA『[[ファミコンミニシリーズ]]』第一弾(2004年2月14日発売)|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|>|>|CENTER:''エキサイトバイクシリーズ''&br()''エキサイトバイク'' / VS. / 64 / [[ワールドレース>エキサイトバイク ワールドレース]]|
#contents(fromhere)
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**概要
オフロードバイクによる横スクロールのレースゲーム。

起伏に富んだコースを転倒しないようにうまく走りぬける事が目的。沢山のライバルキャラが登場するが、順位を競うシステムではなく、単純に目標タイムを上回れるかどうかの勝負。ライバルキャラは無限に湧く雑魚キャラのようなものである。

エンジンのオーバーヒートという概念が存在し、あまり加速しすぎるとエンジンがオーバーヒートを起こして一定時間走行不能に陥ってしまうため、適切なペース配分が求められる。~
それに応じてアクセルが2種類あり、Aボタンだと普通の加速力しかないが、オーバーヒート手前までしか加速しないので、押しっぱなしでもとりあえずは問題が無い。Bボタンだと高い加速力を誇るが、オーバーヒートゾーンまで加速し続けてしまうので、こちらを押しっぱなしだとオーバーヒートの危険がある。~
なお、このエンジンの過熱ゲージは、コース中にたまに設置されている加速マークを踏むことでも下げることができる。

バイクレースなので、車のレースには無いような障害物的な起伏が多数コース上に存在する。~
当然それらを乗り越える時、一定以上スピードが出ているとジャンプする訳だが、十字キーの左右でうまく姿勢制御を行って着地しないと着地時に転んでしまう。~
ジャンプしない小さな突起のようなものもあり、こちらは避けるか前輪を若干持ち上げた姿勢で通過しないと転ぶ。~
起伏の他にもぬかるみが設置されていることもある。ぬかるみの上は通っても転ぶ事は無いが大幅な減速を強いられるので、避けるのが基本。

着地に失敗するか他のバイクに接触して転ぶとバイクがコース脇にどけられてしまう。乗っていたライダーはさらに離れた所に飛ばされるので、バイクのところまで走って戻らなければならない。~
バイクのところに戻るまでの間がタイムロスとなるが、この時ABボタンを交互に連打することによって走るスピードを若干アップできる。
-この仕様の関係上、坂で転倒すると転がりきってからコース脇にどけられる。前にのみ転がるため、バイクがゆっくり転がりながら坂を登って降りることも。


非常にシンプルかつ洗練されたシステムが好評を博し、最初はファミコン用のソフトとして発売されたのが、アーケードに逆移植されたという珍しいゲーム。~
1人用しか無かった本作に2人用モードを追加するなどした『VS.エキサイトバイク』としてアーケードで稼動。これはディスクシステムにも移植された。

その後も多数のリメイクが発売されており、[[ゲームボーイアドバンス>ファミコンミニシリーズ]]やWii/Wii Uのバーチャルコンソールで移植されている他、ニンテンドー3DSの3Dクラシックスでも移植版がダウンロード販売されている。~
またリメイクではなく続編として、ニンテンドウ64の『エキサイトバイク64』、Wiiウェアの『[[エキサイトバイク ワールドレース]]』も製作された。

他にも本作のバイクがゲスト出演キャラとして『[[大乱闘スマッシュブラザーズX]]』等に出演している。

**評価点
-(ファミコンにしては)高いリアリティを誇るゲームシステム。
--バイクレースに限らず、エンジンの調子にまで気を配らなければならないレースは、当時としては画期的。それでいて煩雑かと思いきやシンプルによくまとまったシステム。
--他バイクとの接触や障害物としてのコースの起伏なども、破綻させることなく1つのゲームとして纏め上げている。

-コースエディットの自由度の高さ。
--登場する全てのパーツを自由にコース上に配置してオリジナルコースを作成できる。より難易度の高いコースを作ったり、加速マークやジャンプ台を置きまくってはっちゃけるのも自由。
--セーブやパスワードの類は何も無いため、電源を切ると作ったコースも消えてしまうが、コースの作成自体がそれほど手間がかかるものではないため、作り直しも大して苦にならない。
---一応、カセットテープにデータを保存するファミコンの周辺機器にも対応しており、エディットコースのデータをセーブすることもできた。それらの機器を持っていた人がどれだけいたのかは不明だが……。
---『VS.』バージョンやバーチャルコンソール等の他機種移植版は基本的に標準でセーブ機能がついている。

-バグの少なさ。
--ゲームそのものがそこまで複雑ではないおかげもあり、これと言ってバグが無い。
--強いて言えば高くジャンプしすぎて画面の上を飛び出てしまうと下にループし、地面の下から生えてきて着地と言うシュールな現象が起こる事や、スピードが上がりすぎてスクロールが早くなりすぎるとコースの描写が追いつかず画面がおかしくなる事があるが、どちらも高い操作技術で狙ってやらなければ起こらない現象。

**問題点
-接触時の転倒判定が単純すぎる。
--他のバイクと接触するとどちらかが転んでタイムロスになるのだが、どちらが転ぶかの判定は「後ろに居た方」のただ1点。1ドットでも相手より位置的に後ろにいたならば、後ろからぶつかろうが横からぶつかろうが、どちらがスピードを出していようが、必ず後ろにいる方だけが転ぶ。前にいる方が転ぶことや、両方同時に転ぶことは一切無い。
--この仕様のおかげで前にいる相手を抜く事が面倒になっている。抜き去ろうとした瞬間に同じレーンに割り込まれると問答無用で転ばされてしまう。意図的にCPUが転ばせる目的でぶつかってくる事は無いが、よく分からないレーン変更を繰り返しフラフラ運転をする奴もいるので、結構怖い。
--これは逆にこちらがCPUに抜かせないためにわざと転ばし続けられるという事でもあるが、このゲームの目的は規定タイムを上回る事であって他選手より先にゴールすることではないので、CPUを転ばせてもあまり意味が無い。
---誰かが転んだ時、復帰地点のちょっと前のコース端にバイクを止めて陣取ると、相手は復帰→こちらのバイクの後部に接触→また転ぶ を繰り返してレースに復帰できなくなる。もちろんCPU相手では意味は無い。

-レース中のBGMが無い。レース中はひたすらバイクの音が響くだけ。
--ただし、エンジンの過熱具合が効果音でも表現されている(オーバーヒートに近づくにつれエンジン音が高くなる)ため、それらが聞こえなくなったりしないようにという配慮かも知れない((ファミコンでは和音の限界から、BGMとSEが重なって限界数を超えると、どちらかの音が飛ぶことが珍しくなかった。))。
--レース中BGMが無い代わりなのかは分からないが、タイトル画面でのBGMは何故か同じ曲のアレンジ違いが3種類ある。

-2人プレイが無い。
--レースゲームであるのに、ひたすらCPUの邪魔をかいくぐりながらタイムアタックをするしかゲームのプレイ方法が無い。
--タイムが表示されるので一応競うことはできるが、接触による転倒などのシステムもあり、同じコースで直接対決したかったという声は多かった。
---これを受けて後に『VS.』が製作されている。

-ストーリー性が全く無い。
--ゲームを開始するといきなりレースのスタートのカウントダウンが始まる。完走すると規定タイムをクリアしているか否かで表彰台のようなものが表示され、次のレースが始まる。この繰り返し。
--もっとも、当時のファミコンゲームの水準で言えばストーリーが無くただゲームのみ、というゲームは珍しいものではなかった。容量的にも限度があるので、仕方の無い部分ではある。

**総評
シンプルかつ良くまとまったゲームで、バイクレースゲームの始祖とも言える名作。~
流石にいまからファミコン版を探してまでプレイするのは、手間の面でもボリュームの面でもお勧めはあまりできないが、多数販売されているリメイク版のいずれかを手にとってみるのも悪くないだろう。
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**余談
オープニングの音楽がオナラに聞こえるとよくネタにされる。~
ゲームを起動するたび吹き出してしまう人も多い。

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