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ゴッドパニック 至上最強軍団」を以下のとおり復元します。
*ゴッドパニック 至上最強軍団
【ごっどぱにっく しじょうさいきょうぐんだん】

|ジャンル|シューティング|~|
|対応機種|PCエンジン スーパーCD-ROM2|~|
|メディア|CD-ROM 1枚|~|
|発売元|テイチク|~|
//|開発元|スティング?|~|
|発売日|1992年11月27日|~|
|定価|6,800円(税別)|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|あまりにもショボい外見&br()笑いどころが見えてこないギャグ&br()パクり上等!!!|~|

**概要
-すでにゲーム事業から撤退しているレコード会社・テイチク(現:テイチクエンタテインメント)が1992年にてPCエンジンに放ったオリジナル縦シューティング。ちなみに同社の最初で最後のPCEソフトでもある。
-一人プレイ専用、全5ステージ×二周、オプション項目にて難易度を三段階から調節可能。

**ストーリー
-新しい宇宙を創作中のゴッドの前に、異形の生物(ぶっとんだやつら)が攻め込んできたので、ネズミ小僧の末裔である鼠型生物「マウスボーイ」が「ウ~ン、何が何だかわからないけど来るなら来い!! チュー!!」と発言後に出撃する…というストーリー設定。
--「なんかさっぱり意味わかんないんだけど…?」と思われるかもしれないが、説明書通り。''筆者(初版作成者)にも全くもってよくわからない''。
--ちなみに「異形の生物(ぶっとんだやつら)」は、''本当に説明書にそう書かれてある(漢字の上にカッコ内のルビがふってある)''ので読みにくい。
---説明書の他の項目では「異形の''者''(ぶっとんだやつら)」「異形の''敵''(ぶっとんだやつら)」という記載もあり、統一感が無い。

**主なルール
-至って簡単な操作方法(説明書通り)。使用するボタンはショットと、使用制限のある「投げ銭ボム」の二つ。投げ銭ボムはいわゆる他シューティングでいうところのボンバーである。
-ステージ中の所々に置かれている「宝箱」に自機(マウスボーイ)が触れるとアイテムが出現する。
--「P」…最高四段階まで自機をパワーアップさせる。
--「B」…ボンバーストックが一つ増える。
--「Lv」…ライフ値の最大値を一つ増やす。最高七つまでライフ値が増える。
--「R」…ライフが一つ回復する。
--「靴」…最大三段階まで自機スピードを上げる。
--どのアイテムも、最高値(例えば「P」だとパワーMAX)の状態で取得すると、ボーナススコアがもらえる。
-途中復活のライフ+残機制、双方ともすべてなくなるとゲームオーバーとなる。

**問題点
-グラフィック周りが1992年のゲームとは思えぬ程ショボい。はっきり言ってスーパーCD-ROM2の性能の無駄遣いもはだはだしい程。~
ゲーム制作の素人がそこら辺のコンストラクションツールで適当に作ったようなものである。
//--今の感覚でいえば「『デザエモン』で作ったゲーム」といわれてもほとんど違和感がないレベル(誇張抜き)。しかも、''どちらかといえば、小学生がノリで作ったようなクオリティの絵柄''というべきかと思われる。
//「デザエモンではこの程度のものしか作れない」というような誤解を与えるのでCO.
--1992年のスーパーCD-ROM2製シューティングといえば『ゲートオブサンダー』『[[ライザンバーIII]]』『[[ネクスザール]]』『[[超兄貴]]』などの、職人的書き込みグラフィックのゲームがあるが、''それらと同じメディアで製作されたソフトとは思えない程のチープさ''である。

-バカゲーを狙っているのだろうが、笑いどころを探すのに困難を要するような世界観。どちらかというと「''バカっぽさをアピールした割に、寒い空気が充満している''」とでも言うべき、[[どこかのヒッチハイクゲー>Let's 全力ヒッチハイク!!!!!!!!!]]と似た寒さである・
--各ステージには「ロックステージ」「モータリゼーションステージ」「日本歴史ステージ」「麻雀ステージ」「プロレスステージ」と、パロディウス的なノリのステージ構成となっているのだが、''「だから何なんだ」という感情しか思いつかない''位にお寒い。
---笑えないかどうかは、個人の感情にもよるので一概に悪いとはいいきれないのだが、''このゲームを紹介しているサイトの大半が筆者と同意見だった''ので問題点とさせて頂いた次第である。

-サウンドエフェクトはやたら軽く「ンポ ンポ…」と爽快感に欠ける。特にボスを撃破したときなど、「ンポンポンポンポンポンポンポ…」とやかましく鳴り響くため耳障り。

-ゲームバランスは大味、または練りこみ不足。やっていて白熱するような展開も、奥深いシステムも皆無である。
--ボス戦の異様に単調な攻撃パターンもやる気のなさに拍車をかけている。
-一度ラスボスを倒すと二周目が始まるのだが、''難易度の変化はほぼ無し''。一体何の為の二周目なのか…。

**評価点
-とりあえずはシューティングとしては''それなりに''楽しめはできる。本作をはっきりとクソゲーと断言できない理由はこれである。
--それでも同期のPCEシューティングに比べれば格段に劣るが、それでもガスガス弾を撃って敵を破壊する爽快感は''それなりに''持っている。

-BGMのクオリティだけは桁違いに高い。こればかりはCD-ROM2の性能をフルに活かした、ハイテンションな名曲と断言できる。本当にここだけは一流レベルで、「CD-ROMならではのかっちょいいサウンド」というキャッチコピーに恥じない。

-散々グラフィックのショボさを批判したが、キャラの書き込み自体はしっかりと描けている。ただそれが''ほとんど活かせていない''だけ。

-二周目に突入すると、各ステージのグラフィックがダーク色に変化する他、BGMまでもが変化する。しかも一部敵のグラフィックも変わるこだわり様。''そんな部分よりゲーム全体を作り込むという発想はなかったのか…?''

**賛否が分かれそうな点
-色々とパクり気味なものがちらほらと存在する。
--一例としてはステージ5の敵キャラ。「フロン・反戦」「ハンク・ホーガン」「ジャントニオイノバ」といった名称の敵が登場し、もちろん''あの有名プロレスラー達にそっくり''である。''著作権や肖像権など一切無視''。
---さらにはこのステージの道中BGMがどう聞いても、某有名プロレスラーの入場テーマである「ス○イ・ハイ」に酷似したBGM(微妙に音程をいじっている)である。ちなみに説明書のBGMタイトルは「サモンラップ 巨大チャンピオンを倒せ」と表記されている。''JASRACは何をしていたのか。''
--バカゲー狙いがことごとく外しているのだが、むしろこのパクり具合の方が面白いというのが皮肉としか言い様がない。

**総評
バカゲーとしてはあまりにも寒く、クソゲーとしては致命的な酷い部分も見当たらず、あまりにも中途半端な存在といわざるを得ない一作。~
説明書の後ろのページに''『デビルパニック 至上再驚軍団』発売''と堂々と表記されているが、''結局のところ発売される事もなく、テイチクがゲーム事業から撤退してしまった''というあんまりなオチが泣ける。~
そのページには「ゴッドパニックに続編登場!!」「ぶっとべ!!GO!GO!!」「発売日は秘密だよ~ん!」「ホントかな~?」「''本気にするなよ!!''」「信ずる者に幸あれ!」と、やけにしつこいセールスアピールがされている有様。~
貴重な説明書のページを1つ割いてまでそうしていたのは、本気なのかただの悪ふざけなのか、今も真相は闇の中である(無論実現しなかった)。

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