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セガラリーチャンピオンシップ (SS)」を以下のとおり復元します。
*セガラリーチャンピオンシップ (SS)
【せがらりーちゃんぴおんしっぷ】
|ジャンル|レース|&amazon(B000069T72)|
|対応機種|セガサターン|~|
|発売・開発元|セガ・エンタープライゼス|~|
|発売日|1995年12月29日|~|
|定価|5,800円(税別)|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|>|>|CENTER:''[[セガラリーシリーズ]]''|

**概要
-WRCにゲームとしての面白さを取り入れ、セガの代表作となったアーケードレースゲーム『[[セガラリーチャンピオンシップ]]』の家庭用移植版。
--本作の基本的なルールはAC版の記事を参照されたい。
-本作には「アーケードモード」の他に「タイムアタックモード」が追加されている。
--「タイムアタックモード」に制限時間やライバルカーは無い。

**評価点
-''アーケード版からの移植度が当時としては非常に高い''。
--ハードの性能がアーケードの基板に劣るためフレームレートは半分の30fps、当然グラフィックもAC版よりは劣るが、ポリゴン欠けが感じられず挙動の再現性も高い。
---正確に言えば背景のポリゴン欠け自体はそれなりにあるのだが、本作はカーブが多くもともと見通しが良くないので特別走りにくいということはない。
--ロード時間も短く、特に目立った処理落ちも無い。「DESART」コースに出現するヘリコプターもちゃんと再現されている。
--セガサターンの性能を考慮すれば、かなりハイレベルな移植度である。同時期に移植された『デイトナUSA』と比べても良移植ということで大方の意見が一致している。

-パッドの十字キーでも良好な操作性。
--昔のレースゲームにありがちな入力した瞬間にカクカクと進行方向が変わる仕様ではなく、押す時間によってなめらかに車の向きが変わる。
---アナログスティックが存在していなかった当時としては抜群の操作感を誇っていた。
---またオプションでステアリングの反応を「早い」「普通」「遅い」の3段階から選択でき、自分の感覚に合った設定にすることが可能。
--なおSS専用のレーシングコントローラーにも対応している。

-隠しカー、ランチア・ストラトスの追加。
--チャンピオンシップモードの難易度NORMAL以上で優勝すると出現。「アーケード」「タイムアタック」両方で使用することができる。
--セリカとデルタの性能は似ており人によっては違いすらわからないレベルだが、ストラトスはその2台とは性能や挙動が明らかに違う。
---ミッドシップエンジン(MR)でスピードは速いが、挙動がシビアでリアも滑りやすく上級者向けの車となっている。
--ちなみに説明書のどこにもストラトスの存在が記載されておらず、購入当時知らなかったユーザーはびっくりしたことだろう。

-リプレイを再生することができる。
--チャンピオンシップは3コース完走することが条件。1プレイで10分以上かかってもその全部が再生可能(タイムアタックは10分以内)。
--第三者視点の他、鳥瞰視点や車の前に回り込んだ視点など、いろいろな視点が用意されている。
---ただプレイ中は鳥瞰視点にできないのは、AC版と同じ。

-2人同時対戦ができる。
--ハンデが30秒(約半周分)まで設定できる。また設定した秒数差がついた瞬間に勝負が決する「タイムラグ」ルールも用意されている。

-アレンジ・追加されたBGMの評価が高い。
--人気ゲームのBGMがアレンジされるのは大抵批判されたり賛否両論だったりするものだが、本作のアレンジBGMは''全般的にむしろAC版よりも好評''である。
---AC版では音が打ち込みでやや機械的なのに対し、本作は生演奏のギターパートが追加されるなど迫力が増している。
--今作で新規収録されたリプレイ時のBGMもかなりの高評価。
---チャンピオンシップの場合、コースをゴールしてから次のコースがスタートするまでの「つなぎのBGM」も3種類用意されている。

-その他様々な追加要素。
--各計測地点を通過すると、トップレコードとのタイム比較が表示される。
---画面の中央付近に表示されるため、煩わしければ設定で非表示にすることも可能。
--「セッティングモード」があり、ハンドリングやサスペンションの硬さなどを設定し好みのチューンドカーを作ることができる。
---''アクセルを戻したときの音(SE)''まで5種類から選択することができ、妙にマニアック。
---チューンドカーはタイムアタックでのみ使用可能。
--チャンピオンシップのラップ数を「1LAP」と「3LAPS」から選択できる。
---3LAPSに設定すると、スタート時のCOM車との間隔も約3倍になる。
--「タイムレコード」ではモード別はもちろん、車種別・ミッション別・チューニングの有無など細かい設定別にランキングを表示することができる。

**問題点
-ゲーム単体としてみればボリュームは少ない。
--コースは4つ、車種はストラトスを含めても3台。アーケードでプレイしていた人にとっては前述の移植度の高さに見過ごされがちだが、コンシューマー作品として見れば内容が薄いといえる。
--せめていくつか追加コースを収録して欲しかったところだろう。ただ家庭用移植作品にありがちな、「追加要素にこだわりすぎて肝心の移植部分がおろそかになる」よりははるかにマシではあるが・・・。

**賛否両論点
-チャンピオンシップの難易度「HARD」が本当に難しい。
--COM車が尋常じゃないくらい速くなり、制限時間も短くなる。アーケード版(本作ではNORMALとHARDの中間に相当する)でも決して甘くない制限時間設定がプレイヤー達を苦しめてきたが、無論それ以上に厳しくなっている。
---完走に必要なタイムは、NORMAL3分37秒、AC版3分32秒に対し、HARDは3分27秒。さらに1位を獲るためにはこれよりも遥かに速く周らないといけない。
--しかも1LAP設定ならまだいい方で、3LAPSだとさらに厳しい。参考に完走ボーダーは10分3秒。
--ただHARDをクリアしないと開放されない要素は無い。また常にタイムアップの危険と闘う緊張感も味わえるので存在価値は決して無いわけではない。

-エンディングの内容がAC版から変更されている。
--AC版では4コースでの走行をかいつまんだダイジェスト的な映像だったが、SS版では「LAKE SIDE」の走行のみ丸ごと再生される。
--またBGMもボーカル入りの曲に変更されている。
---もっともAC版のエンディングは「DESART」コースBGMの流用である。

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**総評
当時としては圧倒的な移植度でファンを歓喜の渦に巻き込んだ、『セガラリーチャンピオンシップ』の移植作。移植元のゲームが名作であること、そして本作への移植度の高さを見れば、そこから導かれる答えは明白であろう。~
商業面でも本作は国内で50万本以上を売り上げ、セガサターンで最も売れたレースゲームとなった。名実ともにトップクラスのSSレースゲームであったことは間違いないといえる。

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&aname(segarally_plus,option=nolink){}
*セガラリーチャンピオンシップ・プラス
【せがらりーちゃんぴおんしっぷぷらす】
|ジャンル|レース|&amazon(B000069T86)|&amazon(B000092PGD)|
|対応機種|セガサターン|~|~|
|発売・開発元|セガ・エンタープライゼス|~|~|
|発売日|通常版:1996年9月20日&br()サタコレ:1997年6月20日|~|~|
|定価|通常版:5,800円(税別)&br()サタコレ:2,800円(税別)|~|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~|
|>|>|>|CENTER:''[[セガラリーシリーズ]]''|

*概要
-電話回線を使った通信対戦ができた「X BAND」やマルチコントローラー(アナログスティック)に対応したアップコンバート版。
--後に廉価版も販売された。どちらも車種やコースの追加は無し。

-現在では本当に「プラス」程度の追加要素であり、マルコンを使用したい人以外は本作を無理に購入する必要は無いだろう。

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