「DEAD RISING 2」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
DEAD RISING 2」を以下のとおり復元します。
このページでは、『DEAD RISING 2』とそのマイナーチェンジ版『DEAD RISING 2 OFF THE RECORD』の2作を紹介しています。
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#contents(fromhere)
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*DEAD RISING 2
【でっどらいじんぐつー】
|ジャンル|ゾンビパラダイスアクション|CENTER:&amazon(B001SN871W)&amazon(B001SN8726)|
|対応機種|プレイステーション3&br()Xbox 360&br()Windows XP/Vista/7|~|
|発売元|カプコン|~|
|開発元|カプコン&br()Blue Castle Games|~|
|発売日|【PS3/360】2010年9月30日&br()【Win】2010年10月28日|~|
|定価|【PS3/360】7,990円&br()【Win】6,990円(共に税5%込)|~|
|レーティング|BGCOLOR(crimson):''&font(#ffffff){CERO:Z(18才以上のみ対象)}''|~|
|廉価版|【PS3】PlayStation3 the Best&br()【360】プラチナコレクション&br()2012年1月19日/2,990円(税5%込)|~|
|配信|【360】ゲームオンデマンド:2010年8月31日:7,610円(税抜)&br()【Win】Steam:2015年4月2日&br()本編:1,843円 / Complete Pack:3,046円(共に税別)|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|>|>|CENTER:''DEAD RISINGシリーズ''&br[[DEAD RISING]]/ゾンビのいけにえ/''DEAD RISING 2''/[[OFF THE RECORD>DEAD RISING 2#id_aef29f71]]&br[[DEAD RISING 3]]/[[DEAD RISING 4]]|
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#center(){{
 &big(){''好きに、ヤれ''}
 }}
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**概要
『[[DEAD RISING]]』の続編。基本的な概要は前作とあまり変わらないが、主人公がフランクさんからチャック・グリーンに変更されている。

**ストーリー
ウィラメッテでアウトブレイクが発生して5年…。~
アメリカ各地でアウトブレイクが発生し、人々は常に恐怖と隣り合わせの生活を送っていた。~
元モトクロスのチャンピオンであったチャック・グリーン。彼はラスベガスのアウトブレイクで妻を失い、娘のケイティもその際にウイルスに感染してしまう。~
その後、ゾンブレックスを買うためのお金を手に入れるためにフォーチュンシティを訪れ、如何わしい大会と知りながらも「テラー・イズ・リアリティ」に参加。見事賞金を手に入れる。~
しかし、その直後にフォーチュンシティでアウトブレイクが発生。チャックはケイティを連れてゾンビの群れを掻き分け、セーフハウスに逃げ込む。~
だが、軍隊の救助が来るのは三日後で、手持ちのゾンブレックスはない。チャックはゾンブレックスを探しにモールへと向かう。

ゾンブレックスを発見し、セーフハウスに戻ってきたチャックは驚愕のニュースを目にする。~
なんとチャックがアウトブレイクの犯人に仕立て上げられていたのだ。~
チャックは自分の罪を晴らすため、3日以内に真犯人を見つけることを管理人のサリバンに約束する。~
はたしてチャックは、自身の罪を晴らし、無事にフォーチュンシティから脱出できるのか…。


**変更点・評価点
-前作のストーリーや設定を引き継ぎつつも、ストーリーを追わせる気にさせるメリハリのあるシナリオは健在。
--主人公や登場キャラは一新された。新主人公のチャックはフランクさんのようなはっちゃけぶりは無いものの、渋い父親ならではの魅力があり、またフランクさんと同じく人間離れした戦闘力もしっかり引き継いでいる。
---メインストーリーにおいても「バイクで列車に飛び乗る」「ヘリをクレーンに引っ掛けて離陸を阻止する」と言ったアクション映画的活躍シーンが多い。
--ゲーム部分やサイドケースのぶっ飛びぶりに反してメインストーリーがシリアスなのも同様。しかし今回はゾンビ災害が珍しくなくなった世界観という事で人々も馴れ(てしまっ)たのか、前作に比べるとやや絶望感は薄くなった。
---ストーリーそのものも、暗いテーマを扱ったり結末に至るまでもやり切れなさが残った前作に比べ、B級映画的なカタルシスのあるものになっている。
---勿論、設定が軽くなったなどという事は無い。主人公チャックとその娘ケイティの境遇は非常に重く、また世界観的にもゾンビ被害が収まらないにも拘わらず、感染者は僅か一日感染を止める抑制薬(しかも高額)を毎日打ち続けるしかない、という気が遠くなるような設定が与えられている。
--前作では終盤になると殆ど要救助者もいなくなり、モールに残った生存者も殆どいなくなってイベントも無くただ待つ時間が長かったが、今回はストーリーを進めればタイムリミットギリギリまで退屈しない展開が続く。サイドケースもかなり遅い時期まで発生する。

-クリア条件は前作と同じく「72時間生存する」だが、本作ではウイルスに感染した娘のためにゾンビ化抑制薬「ゾンブレックス」を探さなければならない。
--ゾンブレックスは24時間ごとに投与しなければならず、投与に失敗した場合はその場でメインケースの進行が不可能(真相は闇の中)になり、バッドエンディングが確定する。

-主人公の行動次第でエンディングが分岐し、条件を満たすと延長戦「Overtime Mode」に入るのは前作と同じ。
--但し、前作ではOvertime Modeがトゥルールートだったのに対し、今作ではOvertime Modeに入る「エンディングS」の一つ下の「エンディングA」がシリーズにおける正史となっている((真の最終章となるDLC「CASE WEST」に続くのがこちらのエンディングである。))。
---勿論、Overtime Modeはそれはそれで一つの結末として綺麗にまとまっている。と言うか、正史のエンディングAはDLC無しではバッドエンドにしか見えないので、Xbox360版ユーザー以外(後述)にはこちらが正エンドと言ってもいいかもしれない。

-前作に比べ、マップが広がった。
--本作は「より広く、より大きく、より多く、より自由度の高い」を開発コンセプトとしており、それはしっかりと実現されている。
--田舎のショッピングモールだった前作に対して今回の舞台は広大なカジノ街であり、前作よりロケーションも豊富且つ華やかになっており、新たなゾンビパラダイスを彩ってくれる。
--但し、店舗は前作のモールから引き続き登場している店が多い。そのため前作をプレイ済みの場合は「素材の流用」と感じるかも知れない。

-新たに「''コンボ武器''」が登場。
--これは、各所のメンテナンスルームで二つのアイテムを組み合わせてより強力な武器を作るというシステム。例としては、バットと釘で「釘バット」、ボクシンググローブとナイフで「ナイフグローブ」、ウイスキーと新聞紙で「火炎瓶」など。
--コンボ武器の組み合わせは「コンボカード」で知ることができ、コンボカードはレベルアップやサイコパス撃破、特定の救助者を救出した時に入手できる。
---なお、カードがなくても組み合わせさえ知っていれば制作は可能だが、その場合は「スクラッチカード」となり、性能が劣化してしまう((威力が下がる訳ではないが、ヘビーアタックが使えなくなり、敵撃破時の獲得PPも半減する。))。
--このコンボ武器は様々な種類があり、どう見てもライトセーバーな「レーザーソード」、コブンの頭に芝刈り機の刃をつけた「スーパースライサー」、クマの人形に軽機関銃を持たせ射撃させる「フリーダムベア」、車椅子に多数のアサルトライフルを縛り付けた「車椅子戦車」など個性的なものも多く存在する。
--作成されるコンボ武器もだが、必要となる材料の組み合わせもおおよそ常識では考えられないものが多い。懐中電灯に宝石を組み合わせるだけで「レーザーソード」が完成し、水鉄砲にガソリン缶を縛り付けるだけで「火炎放射器」が出来上がり、鉛パイプとロケット花火で「花火ランチャー」が生みだされる。
---しかも大してしっかり組み立てているわけではなく、ダクトテープでぐるぐる巻きにしてくっ付けただけで完成、という物がやたら多い。ダクトテープに信頼寄せすぎなチャックもどうかという話だが、それだけで実際に武器として成立させるテープもテープである。このあたりのトンデモ感もおバカ要素として好評。

-新たに金銭のシステムが導入((若干異なるが、前作のWii版『ゾンビのいけにえ』にも金銭と買い物の概念はあった。))。
--ATMを破壊するなどして貯めたお金は質屋で物を買ったり、カジノのスロットで遊んだり、アトラクションで遊ぶことなどに使える。

-銃を構えたまま移動できるようになった。
--前作では銃を構えると移動ができない仕様だったため使い勝手が悪かったが、本作では非常に使いやすくなっている。

-生存者のAIが大幅に改善され、能力が強化。
--変なところでつっかえたり、明後日の方向に進むことが少なくなり、こちらの命令にしっかりと従ってくれるようになったため、救助が非常に楽になった。
--移動スピードやHPも上がっており、一部の攻撃的な救助者は銃器を持たせれば下手なサイコパスより強いレベルになるほど。強力な武器を持たせて護衛替わりに利用することも可能。

-圧倒的な存在感を持つサイコパスも健在。
--例としては、想像を絶する食材(おそらく''人肉'')を使った自分の料理を無理やり食べさせようとするフレンチシェフ、保安官気取りの警備員、愛国心が変な方向に向かった自警団、タネのない切断マジックで人を殺しているマジシャン、部隊が壊滅して発狂した軍人、チャックを敵視する変なレーサー等々…。
--今作のサイコパスはコンボ武器追加のためか全体的に強化されており、特に前述のフレンチシェフであるアントワヌは1対1で勝負した場合、今作最強のサイコパスとされることもある。
---ちなみに、今回は救出可能サイコパスが(変則的だが)地味に増えていたりする((歌手のビビと、(テッドの唯一の友である)虎のスノーフレイクの合計一人と一匹))。

-サイドケース(サイドストーリー)、要救助者が前作よりも増加。
--サイドケースの内容も「アウトブレイクに全く気付いていないお婆さんを説得」「退職金回収と称してスロットを破壊しているカジノ職員を力づくで説得」「ATMから金を強奪する銀行マンの護衛」「自分だけが下着姿では恥ずかしいと言う女性をパンツ一丁で救助に向かう」「セーラー服を着た''中年オヤジ''(オタク)達の救助」など様々。
--要救助者も「チャックではなく荷物についていく女性」「アタッシェケースを手放さないため、アイテムを渡せないギャンブラー」「負傷しているが、プライドが高く肩を貸せない退役軍人((しかし車椅子には乗る。))」のような、個性的な人もいる。

-無線の改善
--前作ではこちらの状況お構いなしに掛けて来る上、話が長く、しかも最後まで聞く前にダメージなどの何らかの要因で切れるとまた最初から聞かされるという、とにかく迷惑な仕様だったが、今回は大幅に改善された。
--スキップができるようになり、受信するタイミングを選べるようになった。
--更にサイドケースの知らせの場合は通話は無しで、ただ受信すればそれだけでサイドケース発生場所と内容が追加されるようになった。

-国内版・北米版問わず、人体切断描写や内蔵描写が発生するようになった((前作はCERO:Z(18歳以上のみ対象)にも拘らず、人体切断描写や内臓描写がカットされていた。))。
--ハンマーで殴れば部位が破壊され、刀で切れば真っ二つに割れ、爆発物で倒せばバラバラに砕け散るなどやりたい放題。ゴア表現が苦手な方は注意。
--ただ、さすがに人間の敵に対しては部位破壊は発生しない。また、釘バットの特殊攻撃(頭をカチ割る)等の欠損描写がある特殊攻撃はそもそも発動しない仕様になっている。
--また、国内版では生存者の死亡デモが発生しなくなり、北米版でも前作にあった「殺された生存者から内臓が出る」という描写だけは発生しないようになっている。

-CO-OPプレイが実装された。
--自分がホストになって協力してもらったり、クライアントとなって他のプレイヤーに協力することも可能。クライアント側はストーリーの進行は保存されないが、手に入れた金や経験値は記録できる。

-新たに「TERROR IS REALITY」モードが登場。
--作中の超人気番組「テラー・イズ・リアリティー」を独立して遊べる、いわゆるミニゲームモード。オンライン専用であり、4人による対戦を行う。
--計9種類の競技の内から4種のゲームをプレイし、最もポイントを稼いだプレイヤーが勝利となる。
--競技で獲得した賞金は、ゲーム本編に引き継ぐことが可能。本編では積極的に稼ごうとしない限り金が集まりにくいため、このモードでお金を稼ぐのも悪くない。また、稼いだ額によって特別なコスチュームが解禁される要素もある。
--ただ、必ず4人の参加者が必要となるためマッチングに時間がかかるのが難点か。また、オフラインでの練習モードもないため慣れるまでは高得点を取りにくい。
#region(TIRの競技紹介)
-''ラムスターボール''
--鉄網で作られた巨大な球体の中に入り、ピンボールの要領でバンパーに接触させ、ポイントを稼ぐ。ただし得点が入るのは「権利」を持つ選手のみとなっており、他の選手は「権利」を持つ選手のボールにぶつかり「権利」を奪う必要がある。
--いかに「権利」を確保した状態で多くのゾンビを轢き、バンパーにぶつかるかが鍵になる。
-''ゾンボーニ''
--車に乗ってフィールドのゾンビを轢き殺して血を採取し、その血を4ヵ所のターゲットの口に放射して得点を稼ぐ。
--得点が入るターゲットは限られているため、他のプレイヤーとの競り合いの中でうまくターゲットに血を流しこむ技術が求められる。
-''ボールバスター''
--ボールが撃ち出されるバズーカ状の武器を使い、開閉されるドアの奥にいるゾンビを高台から狙い撃つ。
--定期的に出現するボーナスゾンビを撃つと「ジャックポット」「フルオート」「対戦相手の妨害」のうちどれかが発生するため、それをうまく活用する必要がある。
-''バウンティ・ハンター''
--スナイパーライフルを使い、ゾンビを狙撃する。風船付きのゾンビは高得点。
--ゾンビは中央のステージに向かって進んでいき、一定数のゾンビが中央に到達するとジャックポットが発生し、中央に的が出現する。この的を撃ちぬくと高得点が獲得でき、他の参加者の妨害も行える。
-''パウンズ・オブ・フレッシュ''
--ムースヘッドを頭に装着してゾンビを跳ね飛ばし、秤に放り込む。重量があるゾンビほど高得点となる。
--跳ね飛ばせる数は少ないが楽に放り込める通常攻撃と、多くのゾンビを跳ね飛ばせるが放り込みにくい長押し攻撃の使い分けが重要。
-''ヘッドエイク''
--バケツをゾンビに被せ、スイッチを押すことでゾンビの頭を吹き飛ばす。被せたバケツの数が多いほど高得点となる。バケツと一緒に手に入るダイナマイトを使うと、他のプレイヤーが被せたバケツを外すことができる。
--大量にバケツを被せれば高得点ではあるが、欲張りすぎると他のプレイヤーの妨害を受けて数が稼げないため、適度に見切りをつけて点数を獲得するのが重要。
-''マスターシャフター''
--槍を持ち、上から降ってくるゾンビを突き刺す。同じ落下地点に複数のプレイヤーがいる場合、ボタン入力によるバトルが発生し、バトルに勝利した者だけが得点を獲得できる。
--バトルが発生した場合、参加した人数によって獲得できる得点も増加するため、積極的にバトルに参加すると高得点が狙えるが敗北した際のリスクも高まる。あえてバトルを避けて確実に点を稼いでいくのも一手。
-''スタンドアップ・ゾメディ''
--スティックポニー、花、ドレスの3種類のアイテムをゾンビに装着して得点を稼ぐ。同じゾンビに3つ全てのアイテムを装着するとボーナス点が獲得できる。
--相手プレイヤーがアイテムを装着したゾンビに自分のアイテムを装着し、ボーナスを取らせない立ち回りも必要となる(相手のアイテムが2つ付いているゾンビに自分のアイテムを装着すると妨害ボーナスが入る)。
-''スライシクルズ''
--チェーンソーをつけたバイクに乗り、ゾンビを切り刻む。TIRの最終ラウンドとなる競技で、本編の冒頭でもこの競技に挑戦することとなる。
--開始してしばらくするとボーナスラウンドとなり、風船付きのボーナスゾンビが出現。ボーナスゾンビは通常の50倍の得点となっており、このゾンビをいかに多く切り刻めるかが鍵となる。獲得できる得点はこれまでの競技よりも圧倒的に高く、多少の得点差ならこの競技だけで逆転することも十分可能。
--1位以外のプレイヤーはペナルティーを受け、順位によって開始までの時間が少し遅れてしまうが、ハッキリ言ってボーナスラウンド前の攻防は大勢に影響しない。
#endregion

-細かい改善点・変更点
--セーフハウスから通常マップへの道のりが短くなった。前作では屋上と倉庫を経由しなければならずしかもその間もロードを挟むなど往復が面倒だったが、今作では少し歩くだけで出られるようになった。ロードもセーフハウスへの出入りだけで済む。
---その間には短い通路があるだけだが、そこにメンテナンスルームも設置されており、しかも釘バットの材料が常備されているという親切設計。
--チャックはカメラマンではないので、前作のような写真撮影は出来なくなった。代わりとしては少々異なるが、コンボ武器でゾンビを倒すとPPが獲得できるようになっており、各所のPP行動(特定の行動を取るとPPが獲得できるポイント)も増えている。また、ケイティにギフトをプレゼントする事でもPPが手に入る。
---ギフトとなるアイテムは水鉄砲、ぬいぐるみ、おはじき、''虎''((特に虎は本人曰く「最高のプレゼント」らしい。恐ろしい子…。))など。娘へのプレゼントの為に''巨大ぬいぐるみを抱えてゾンビの群れの中を走るお父さん''チャックの姿は微笑ましく、そしてシュール。ちなみにプレゼントしたギフトはちゃんと部屋に飾ってくれる。
--会話シーンの台詞もスキップ可能になり、生存者の救出のテンポが良くなった。
--今回は眠らないカジノ街が舞台という事で、深夜でも明かりが消えず、前作の様に夜間の視界が悪くなることもない。
--前作よりもBGM(店内放送)の掛かる場所が多く、バリエーションも豊富。いずれも穏やかな曲で、血みどろのゾンビパラダイスとのギャップが凄い。

**不評点
-''ロードが非常に長い。''本作最大の欠点。
--HDインストールを行おうが何しようが異常に長い。十数秒の長時間ロードは当たり前。しかもマップを切り替えるたびに発生するのでしょっちゅうローディングで待たされる事になる。
--PC版だといくらかはマシ。

-前作と同じく、メインケースを進めるとなると若干難易度が高め。
--相変わらず時間・場所指定が多く、やはり一つでも失敗すると真相は闇の中。また、サイコパスとの強制戦闘も多いため、レベルが低い1周目でメインケースを進めるのはかなり難しい。
--定期的にゾンブレックス探しを強要されるのが煩わしく、新要素があまり面白さに繋がっているとは言いがたい。
---ゾンブレックスの場所に関するヒントが少なく、基本的に手探りで探し回るしかない。ゾンブレックスを探したいのにサイドケースで救助要請なども度々発生し、サイドケースばかり優先しているとゾンブレックスがなかなか見つからない。かといってサイドケースを無視したところでゾンブレックスがどこにあるかはわからないので、途方に暮れて時間だけが過ぎてしまいかねない。
---ただし、サイドケースの報酬でゾンブレックスが入手できることもあり、また高額になるが店で購入するという手段もあるので、よほど時間を無駄にしない限り全く見つからないという可能性は低い。
---また、ケイティに投与する時間(7:00~8:00)にはいちいちセーフハウスに戻らなければならないため、自由度が下がっている。主人公が投与しなくとも、セーフハウスにいる仲間(ステイシー等)にゾンブレックスを託して、ケイティへの投与を頼んでも良さそうなものだが。

#region(後半のネタバレ注意)
--終盤になるとガスで強化されたゾンビが出現するのだが、このガスゾンビは「足が早く非常に攻撃的・攻撃力と耐久力が高い・振りほどきに複数のコマンドが必要・血を吐いてこちらの動きを止める」と、普通のゾンビとは比べ物にならない強さを誇る。
---一応、切断系の武器(ブロードソード、レーザーソードなど)なら一撃で倒せるのだが、とにかく数が多いため対処が難しい。油断するとあっという間に囲まれて体力を削られる。
--ラスボスも厄介な相手。
---「通常状態ではこちらの攻撃を受け流して反撃する上、持っている武器を落とさせる」という特性を持っており、近距離武器で攻撃を当てるには攻撃後の隙を狙うしかないのだが、ラスボスと戦う足場は狭く、攻撃を避けにくい。
---また、足場の下はゾンビが大量にいる上、ラスボスが銃撃やミサイルで攻撃してくるため下から遠距離武器で安全に攻撃というわけにもいかず、銃撃のせいで回復もさせてくれない。さらにミサイルは足場を破壊して不自由にする上、配置されている回復アイテムまで吹き飛ばしてしまう。
---簡単に倒せる方法はあるのだが、正攻法で挑むと非常に厳しい戦いとなることは必至。
#endregion

-生存者の全員救出を狙う場合も難易度が高い。
--全体的にサイドケースの発生場所が離れており、次のサイドケースが発生するまでの間隔も短め。迅速に救出して連れて帰らないと間に合わない。
--さらに、「シティに一度に出現する生存者は8人まで」という制限がある。ケースをいくつか放置したり、無線連絡がないものに気付かず放っておいたりすると、「オタクの集い」のような人数の多いケースが発生しなくなる恐れもある。
--前作と同じく無線連絡がないケースも用意されている。「秘密の鍵」のように達成しなくても特に問題がないケースや、「夫婦円満の秘訣」のように発見が容易、「金持ちの道楽」のように時間が長かったりすることが多いのだが、中には発生場所が分かりにくく、制限時間も短いケースもある。後述の「Tape It Or Die」が顕著。
--特にキツいのが3日目の午前中で、「ギャンブル中毒(連絡なし)」「耐えがたい空腹」「ナンパの極意」「保安官の凶行(サイコパス戦)」「秘密の鍵(連絡なし)」「ATMへ走れ!」「Tape It Or Die(連絡なし)」という7つのケースがほとんど間髪入れずに発生する。
---また、「Tape It Or Die」は「無線連絡がない・発生場所が某所のスポーツ用品店の地下・制限時間が5時間程度と短い・出現人数が4人」と厄介な要素ばかり。普通に進めていてはまずこのケースの存在自体に気付かない。
---さらに、時間をかけすぎると「迷惑な市民軍」が発生し、シティ中央の公園付近にスナイパーライフルを抱えた自警団(サイコパス)が4人出現してしまうため、連れて帰るのが難しくなってしまう。本当に迷惑である。

-前作でもあった無線の問題点が一部そのまま。
--大幅に改善されて前作のような煩わしさは無くなったものの、やはり攻撃を受けると中断し、「すまない、もう一度頼む…」となる。

-バカゲーの雰囲気が増加
--本シリーズの魅力ではあるのだが、今作のサイドケースは前作に比べネタに走った内容が多いため「重大災害が起きているのに生存者の危機感がなさすぎる」という指摘もある。
--人を襲わないだけで、狂気度はボスキャラのサイコパスと大差無いような生存者も少なくない。%%寧ろ、絶望的状況に発狂してしまったサイコパスの方がまともな精神の持ち主だったのでは。%%

-チャックの攻撃アクションが全体的に使いづらい。
--前作で強力だったフランクの「ニードロップ」はチャックでは「エルボードロップ」になっているが、攻撃後の硬直が長いので使い勝手が悪い。
--チャックの技は単体相手のアクションが多く、大量のゾンビを一気に倒せる「ダブルラリアット」「ジャイアントスイング」に代わるアクションが無いのも痛い。
--戦闘回避技として有用だった「ゾンビライド」「ゾンビウォーク」も削除、インパクト抜群の技だった「ディスエンボウル(モツ抜き)」も削除。
--また、低レベルでは「フロントキック」「ドッジロール」といった基本のアクションもできないためゾンビ相手でもサイコパス相手でも苦労する。
--ただし、前作のリフトアップとほぼ同じ性能の「ピックアップ」、隙は大きいが高威力で一部のボスに絶大な効果を発揮する「ドロップキック」など、有用な技もある。

-軽快な移動手段の減少。
--前作で便利な移動手段だったスケボーの操作性が何故か改悪されている。スケボー自体の耐久力も減っており((ゾンビ4体ほどで壊れる。))ゾンビに触れただけでも耐久力が減る為、操作性の悪化も併せて前作よりも早く壊れやすい。
---では壊れないように適度に下りて…とやろうとしても、今回は下りる動作でかなり隙が生じる為、そこをゾンビに捕まれてしまう事も。
--前作にもあった地下道は今作にも存在するが、置いてあるのはスピードのあまり出ない電動カートがほとんどになったため、素早い移動はしづらくなった。
---一応、バイクが置いてある(使用には一定条件を満たす必要があるが)所もあるので、それをうまくゲットできればスピードが出せる。
---また、クイックステップ(移動速度2倍)というミックスジュースが前作よりも作り易くなっているため、これをストックしておけば多少はマシになる。ただ、レベルが低いうちはストックする余裕もないため、やはり不便。
---なお、SUVなどの乗り物も鍵さえ買えば使える。鍵の値段は最低でも50万ドルはするが。

-コンボ武器は一部を除いて有効活用しにくい。
--コンボ武器を作るためにはメンテナンスルームに立ち寄る必要があり、常に時間に追われている本作のシステムとは相性が悪い。そのため、わざわざメンテナンスルームに立ち寄る手間とコンボ武器を作成する価値を天秤に掛けて考える必要がある。
--コンボ武器を作成しても、必ずしも実用的な性能とは限らない。サイコパス戦に役立つものなど、高性能なコンボ武器もいくつかあるのだが、どのコンボ武器がそのような実用性を持っているかは分かりにくいので一度作って試してみる必要があり、初回プレイでコンボ武器を上手く有効活用できるとは限らない。
---コンボ武器の耐久力は普通の武器と大して変わらず、また武器の耐久力を上昇させる強化本の効果も適用されないので、相対的に普通の武器よりもすぐに壊れやすい。
--普通に拾うことが可能な通常武器でもバット、鉛パイプ、スレッジハンマー、電動ドリル、エレキギター、スタンドといった攻撃力では劣るもののスピードや攻撃範囲等で優れた点を持つ使いやすい武器は少なくなく、特にブロードソードやバトルアックスは比較的調達が容易にも関わらず下手なコンボ武器より圧倒的に強い。それらを用いればゾンビどころかサイコパス相手でも十分戦えるので、それらに比べて必ずしも実用的とは限らず長持ちするわけでもない消耗品を、わざわざ手間暇を掛けて作成しようという気にはなりにくい。
--個性的なコンボ武器が多い一方、奇抜な組み合わせが多いせいでどのアイテムの組み合わせでどのコンボ武器が作れるのかが分かりにくい。特に、現在所持しているアイテムでどのコンボ武器が作れるのかが咄嗟に判断しにくいので、コンボ武器を積極的に作ろうという気になりにくい。
---コンボカードはメニューでいつでも確認できるものの、いちいちメニューを開いてコンボカードを確認していてはテンポが悪い。沢山のコンボカードから、全てのコンボ武器の組み合わせを記憶するのは大変。
---各所のメンテナンスルームには、その場所ごとに特定のコンボ武器の材料が最初から配置されているのだが、やはりどのコンボ武器が作れるのかいまいち分かりにくく不便であり、そうして作成したコンボ武器が実用的とも限らない。
---特に初回プレイでは、レベルが低くアイテムのストック上限が少ないので、コンボ武器の材料も揃えにくい。
--結果的に、セーフハウスから一番近いメンテナンスルームの付近で容易に材料を調達できるコンボ武器や、一部の高性能コンボ武器しか作られず、数多く存在するコンボ武器の大半が活用されないという事態に陥る。
---単にクリアだけが目的なら釘バットやレーザーソード、ドリラー、ナイフグローブといった実用性の高いコンボ武器の組み合わせを一通り覚えておくだけで問題なく進めていくことができる。特に釘バットは最も簡単に作れる上、耐久性にも攻撃力にも優れる優良コンボ武器なので、初心者でも活用しやすいものの他の武器が使われにくくなる面もある。

-相変わらず実績/トロフィー取得のハードルが高い。
--前作の「∞モード」のような数時間ぶっ続けプレイは無くなっているが、ゾンビ大量キルの実績「ゾンビジェノサイダー1」は前作よりシビアで、''72000体ものゾンビをワンプレイで倒さなければならない。''入念な下準備を行い、サイドケースは完全無視、メインケースだけを消化してひたすらSUVもしくはチェーンソーバイクでゾンビを轢く作業に徹しないと狙うのは難しい。
---ゾンビと車を再配置させるために何度もマップを切り替える必要も生まれるため、今作はロード時間の難点もあり違う意味で面倒に。
--また、全ての近接武器を使用する「喧嘩番長」、全ての回復アイテムを使用する「大食漢」、全てのコスチュームを着用する「Chuck Greene:女装する?」、CO-OP中に全てのメインケースを消化する「ベストフレンド」といった収集系の実績が多めとなっており、時間がかかる。

-前日談にあたるパート「CASE0」と、フランクさんと共闘する真の最終章にあたるパート「CASE WEST」がDLC、それも''Xbox 360限定配信''という仕様となっている。
--スタッフ側は「''360で始まったシリーズだから360限定にした''」とのことだが、PS3とPC版を出している以上、それで納得できるユーザーは極少数であろう。
---PC版に関しては言い訳できないのだが、PS3版に関しては実はCEROの問題なのでカプコンはむしろ被害者側である。360でも支払いはクレジットカード限定と購入ハードルが高いのも難点。
--後年に発売されたリマスター版でもこの2つのDLCは収録されていない
//こればっかりはSCE側の責任である。360でも支払いはクレジットカード限定と購入ハードルが高いのも難点。
//前文でCEROの問題と言っておいてSCE側の責任と書く意味が分からない
//---これらの問題点のせいか売上本数は減少し、莫大な赤字を出した。この作品の失敗が稲船氏退社の原因のひとつになったとも噂されている。
//売上本数は200万本と前作より増加しているはずでは?

-DLCコスチュームが強力すぎる
--着用すると特殊効果が付随する追加コスチュームDLC。テーマにそったコスチュームのフルセット(頭・顔・服・靴)が内包されている。
--が、この特殊効果は''部位のどれか1つでも装備すればいい''ため、全てのDLCを1つずつ装着すると「''防御力2倍、回復量2倍、移動速度上昇、重火器弾薬2倍、ゾンビに気づかれにくくなる''」以上を含みその他細かい効果全てが同時に付随した最強のチャック・グリーンが爆誕してしまう。
--このためCO-OPではDLCコスチュームを1つずつ着用したプレイヤーばかりと遭遇してしまう。豊富に用意された衣装が全く体を成していない。
--DLCコスチュームは次回作にも登場しているが、そちらでは全て着用しないと効果が付与されないようになった。

-前作以上に徹底された洋ゲーライクな作り
--前作でも「フランク(Frank)」などいちいち英語表記を併記したりマップ名やアイテム名は全て英語表記だったりなど必要以上に洋ゲー風に作っていたが、今回はムービーの字幕以外のテキストは''ほぼ全ての名詞が英語表記''になった。
--「KateyにはZOMBREXが必要だ」「StaceyとRebeccaが協力」など、雰囲気は出るかもしれないが日本人からしたら読みにくい事この上無い。
--「〇〇を使った」「〇〇を手に入れた」のテキストも全文英語に。そこまで徹底する必要があるのだろうか。洋ゲーのローカライズ作品だとしてもここまで英語表記が残る作品はそうそう無いだろう。


**総評
前作の不満点を解消しつつ遊べる要素を増やし、ゲームとしては順当に進化したと言っていい本作。~
だがそれを差し引いても、あまりに長く、そして頻繁に発生するロード時間は満場一致で問題とされ、これを許容できるかどうかで本作の評価は分かれるだろう。

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*DEAD RISING 2 OFF THE RECORD
【でっどらいじんぐつーおふざれこーど】
|ジャンル|ゾンビパラダイスアクション|CENTER:&amazon(B004Y8IYDE)&amazon(B004Y8IZ8S)|
|対応機種|プレイステーション3&br()Xbox 360&br()Windows XP(SP3)/Vista/7|~|
|発売元|カプコン|~|
|開発元|カプコン&br()カプコンバンクーバー(旧:Blue Castle Games)|~|
|発売日|【PS3/360】2011年10月13日&br()【Win】2010年11月24日|~|
|定価|4,752円(税別)|~|
|レーティング|BGCOLOR(crimson):''&font(#ffffff){CERO:Z(18才以上のみ対象)}''|~|
|配信|【Win】Steam:2015年4月2日&br()本編:1,843円 / Complete Pack:3,046円(共に税別)|~|

**概要(OFF THE RECORD)
『2』のマイナーチェンジ版。本作は「もしフォーチュンシティのアウトブレイクに立ち会ったのがチャックではなく、フランクさんだったら…」というパラレルストーリーにあたる。~
シティを徘徊するゾンビの数が増加・サイドケースの制限時間短縮・一部の敵の強化などが施されており、『2』よりも難易度が上がっている。

**ストーリー(OFF THE RECORD)
ウィラメッテで起きたアウトブレイク、そしてその事件の真相を世に知らしめたフリージャーナリストのフランク・ウェスト。~
生還後、本を出版したり、自身が司会の番組を持つなど一躍英雄となった。~
だが、些細なスキャンダルから彼の番組が中止、さらに社会的に追放され、一転して落ち目のヒーローとなってしまった。~
その後、育毛剤の営業を行っていたが、現役復帰のために「テラー・イズ・リアリティ」への参加を決意する。~

無事に生還して賞金を得たフランクは、帰り道にショーの司会者であるTKとゾンビ人権団体「CURE」のメンバーの裏取引を発見する。~
その様子をカメラに収め、戻る途中にアウトブレイクが発生。自身の過去の経験から、すぐさまセーフハウスに逃げ込むフランク。~
だが、軍の到着は3日後で、ゾンブレックスのストックはゼロ。ウイルスに感染しているフランクはこのままでは軍の到着前にゾンビ化してしまう。~
ゾンブレックス、そして新たなスクープを手に入れるため、再びフランクはゾンビパラダイスと化したフォーチュンシティに向かう…。~


**変更点・改良点(OFF THE RECORD)
-『2』の大きな問題点であったロードが大幅に短くなった。
--だが、今度はデータのセーブ・ロードの時間が少し長くなってしまった。

-全体的なテンポの向上。
--前述の通りロードが短くなったほか、回復アイテムの使用モーションが早くなる、スケボーが大幅強化、着替えた服装を戻す際のポーズがなくなるなど、『2』に比べ若干快適にプレイできるようになった。

-主人公がチャックからフランクさんに戻ったことでカメラ要素が復活した。勿論、ショッキングシーンやエロショットを撮ったらボーナスが入る。初代に存在した「PPステッカー」も復活。
--初代にあったバッテリーの要素は排除されており、バッテリー交換の手間もなくなった。カメラ使用時の移動速度も強化されているので快適に撮影が行える。
--ただ、カメラを向けても生存者の反応が変わらなくなっているのは残念な点。

-攻撃アクションも『1』と同じものが使用できるようになった。
--ただし、バランス調整からか一部のアクションは若干ながら弱体化している。

-新たに「Uranus Zone」というエリアが追加。
--遊園地をモチーフにしており、様々なギミックやユニークなコスチュームが満載なエリアである。

-チェックポイントが追加。
--チェックポイントはエリアに入った際などに記録され、死んだ場合などはセーブした所からの他、そのチェックポイントから即座にやり直すことができる機能。
--いわゆる「その場復活」が可能になったことは本作の大きな改善点である。

-『2』のチャックの娘ケイティと同じく、フランクさんもウイルスに感染しているため一日に一度ゾンブレックスの投与が必要だが、今回は投与するのが自分なのでいちいちセーフハウスに戻る必要がなく、時間になったらその場で自分に投与できる。
--そのため、セーフハウスに戻ることを意識する必要がなくなり、時間的な余裕ができた。ただし、こちらでは投与する対象が自分のため「投与失敗=死」なので、嫌でも集める必要がある。

-要救助者が『2』に比べ弱体化された(特にHP)。そのため、エスコートが若干難しくなっている。
--ただ、これに関しては『2』のサバイバーが強すぎたという意見もある。

-新たな生存者・サイコパス・サイドケース・コンボ武器・アイテム・服装が追加。
--ただし、入れ替わりでいくつかのサイドケース・何人かの生存者・サイコパス1名が削除されている。また、救出不可になった生存者もいる。
--コンボ武器は『2』の「CASE WEST」で登場したものも含め、全て制作可能になっている。
--また、『2』のダウンロードコンテンツの服装もシティ内のあちこちに配置されている。
---ただし『2』と違ってフルセットで着用しないと効果が発動しなくなっている。

-スケートボードの耐久力増加。
--『2』の3倍ほどまで耐久力が増加した。強化本を持っていれば、ゾンビを轢きまくっても中々壊れないほどになる。
---但し、操作性の悪さに関してはそのまま。
--スケートボード以外にも、サバイバーを''全て''乗せることが出来るアイスクリーム販売車が追加された。実績解除でも必要。

-無線の連絡手段が更に改善。
--ブルートゥースを利用したイヤホンに変更されたことで無線を受けている時にも武器やアイテムを使用出来る他、攻撃を受けても''無線を中断される事が無くなった。''
---代わりにステイシーが無線内容を言ってくれることは無くなった。

-ストーリー展開の一部が変更。
--ネタバレになるので詳しくは伏せるが、主要登場人物であるサリバン、ステイシーの役割がガラリと変化している。同じく主要人物のレベッカも、結末が『2』から大幅に変更。
--主人公がフランクさんになった位でストーリーは『2』とそこまで大きな変化は無いだろう、と思ってプレイすると確実に驚愕する展開となっている。
--また、『2』主人公のチャックも登場するが…。
#region(ネタバレ)
---なんと''サイコパスとしての登場である''。このシナリオでは娘のケイティが闘病虚しく死亡したことで精神を病んだ様子。
---『2』で思い入れのある人は「こんな形で会いたくなかった…」と思うかもしれないが、彼にとってケイティがどれだけ支えになっていたのかがよく判る演出とも言える。本編のチャックとて、一歩間違えばこうなっていたのだから。
#endregion

-新たな収集要素として「金庫の鍵」が追加。
--これはUranus Zoneにある貸金庫で使え、中にある金やアイテムを手に入れたりすることができる。

-「TERROR IS REALITY」に代わり「サンドボックスモード」が追加。
--このモードは''時間制限が一切なく、好き勝手にシティを探索できる。ゾンブレックスを投与する必要もない。''エンディングが無くメインケースやサイドケースは発生しないため、ストーリー性はほぼ皆無。
--ゾンビがリスポーンしないので、その区域のゾンビを1匹残らず排除する事も可能(実績解除は無いので完全な自己満足ではあるが)。
--シティの各所には「チャレンジ」が用意されており、それに挑戦することで金がもらえたり、好成績を出せばコンボカードが手に入ったりする。
--前作『1』の「∞ Mode」と同様、生存者も敵として襲ってくる。但し、「∞ Mode」と違ってライフは勝手に減らないし、回復アイテムも復活する。
--所持金や経験値は本編とサンドボックスモードで共有しており、それぞれのモードで獲得したお金や経験値を相互に持ち越すことができる。そのため、こちらのモードでお金や経験値をためてから本編を効率良く進めるということも可能。
--ちなみに開始時のデモによると、このモードでフランクさんがゾンビだらけのフォーチュン・シティに向かう理由は''バケーションの為''との事。…あんたも十分サイコパスだよ。
--また、「TERROR IS REALITY」はストーリーとしてはちゃんと参加するシーンがある。
---その内容は丸腰のフランクさんがリングの上でゾンビ達と戦うというものだが、追加のゾンビはどんどん投入される上に、リングの外は観客ではなくゾンビで埋め尽くされており当然これらも襲って来る。こんな状況で生き延びてスコアを稼げという無茶ぶりである。フランクさん以外では生還すらまず無理ですって…。

-CO-OPに参加すると、ストーリーに関係なく参加側は『2』の主人公チャック・グリーンになる。
--アクションは『2』と同じなのでフランク独自のアクションが使用できないが、カメラは使用可能。
--喜びモーションを双方で近づいてやるとハイタッチする(『2』ではゲーム中でのコミュニケーション手段が皆無だったため、ジャンプや呼びかけ等で代用するしかなかった)。

-トロフィー・実績の解除条件が全体的に緩和された。
--面倒な収集系は大幅に激減し、しかも舞台には必要数以上に用意されているという非常に優しいものに。
--難しいものが全くないわけではなく、歯ごたえのあるものもいくつかある。
---例としては、累計100000体のゾンビを倒す「マスタースレイヤー」、最序盤で救出できるDenyceという生存者を終盤まで連れ回す「デニース?」、CO-OPでサンドボックスモードのチャレンジ全てでゴールド評価を獲得する「フレンドからさらに多くのヘルプ」など。


**賛否両論点(OFF THE RECORD)
-攻略に有用な特殊効果を持つコスチュームがDLCではなく普通に入手可能になったため、攻略を重視するなら基本的にこれらのコスチュームを着続けることになり、コスチューム選択の幅が狭まっている面もある。
--ただし特殊効果を発揮するためにはコスチュームをフルセットで揃える必要があり、それらのコスチュームを自力で集めるのは困難なので、やり込みの浅いうちは特殊効果を意識せず自由なコスチュームで遊ぶ人も多いと思われる。

-ストーリーモードの中盤のメインケースで、時間内に100万ドルという高額を用意する必要がある。
--効率良く金を集める手段はいくつかあり、また次周への引き継ぎプレイやサンドボックスで金を貯めても良いのでそこまで無茶なゲームバランスというわけではないのだが、金稼ぎのために相応のプレイスタイルを強要される。サンドボックスを一切やらずにストーリーモードだけ進めていた場合、人によっては詰みかねない。

**不評点(OFF THE RECORD)
-バグがかなり多い。フリーズなどのヤバい系統の割合も高い。例としては…
--関係ない強化本で武器が強化される。また、本来ならば強化できないはずのコンボ武器も強化対象になっている。
--とあるサイドケースをクリアしたのにクリアしていない状況になる。
--PS3版のみ、エンディングでSELECTもしくは×ボタンを押すと''確実にフリーズする。''つまりスキップが不可能(他の機種ではスキップ可能)。
---対処方法はなく、ボタンを押さずに最後まで見る以外にない。周回してナンボのゲームなだけに非常に面倒くさい。
--サンドボックスモードで映画館に行き、映画を見ようとするとフリーズすることがある。
--とあるアイテムをある攻撃方法で破壊するとワープする。
--スケボーを使っているといきなり空を飛ぶ。
--…等々。そのほかにも多数存在する。
---ただ、安全のためこまめにセーブしながら進めることもでき、普通にプレイして発生するバグはあまりないのが救い。

-新エリアのUranus Zoneがかなり重く、ここだけfpsが著しく落ちる。

-サバイバーの位置・出現日時・場所、アイテムの配置場所の大半が『2』と異なるため、『2』経験者は煩わしく感じる。
--また、発生時間が変わっていないサイドケースでも着信がなくなって気づきにくかったり(「ロックコンサート」「別離…」等)、『2』より救助に手間がかかる(「ATMへ走れ!」「親子喧嘩」等)ことが多くなっている。
--特に強化本の配置は大幅に変わっており、刃物強化やリーダーシップなど『2』より楽に入手できるようになった物もあれば、体力回復量増加やバイク強化など入手が面倒になったものまで様々。
--尤も、これらが『2』と全く同じだと、それはそれで「操作キャラが違うだけの手抜き」と思われかねないが…。

-「ビビらせポイント」が非常に鬱陶しい。
--新要素として追加された、倒れているゾンビ等に近づくとゾンビに襲われるというパニックイベント的なものがある。
--しかし、ゾンビそのものに驚くのではなく、''発生時の効果音が他と比べてやたらと大きく設定されており、それのせいでビビらせているだけ''である。
--急いでいる時にやられるとイライラするだけな上、発生はランダムなのでタチが悪い。というか単純に心臓に悪い。
--中には曲がり角などの死角から飛び出してくるポイントもあるため、警戒のしようがない。さらにセーブポイントであるトイレの個室に潜んで奇襲をかけてくることまである。
---一応カメラを回転させて確認したり、壁を向いている棒立ちのゾンビや倒れているゾンビを攻撃するといった方法で対処は可能だが、いちいちそれをやるのは面倒であることに変わりない。
--ホラーゲームというジャンルではあるが、おバカ要素のほうが強いこのゲームにおいて何故今更このようなものを追加させたのかは不明。
--PC版では発生時の効果音は削除されている。


**総評(OFF THE RECORD)
大きな問題であったロード時間を改善、その他の要素も復活・追加された。そして何より我らがヒーロー・フランクさんが主役に返り咲いたのはファンを喜ばせ、本作は高い評価を得た。~
ただ、今度はバグが多いことが不満点となってしまった。これらのバグがなければ文句なしの良作だったために惜しまれる。

**その後の展開
-2016年9月にはPS4/Xbox One/Steamへの移植版が発売されたがPS4版に限りPS3版であったフリーズバグ等がそのまま残っている。
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