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ゲゲゲの鬼太郎 幻冬怪奇譚」を以下のとおり復元します。
*ゲゲゲの鬼太郎 幻冬怪奇譚
【げげげのきたろう げんとうかいきたん】
|ジャンル|サウンドノベル|&amazon(B000069S0E)|
|対応機種|セガサターン|~|
|発売元|バンダイ|~|
//|開発元||~|
|発売日|1996年12月27日|~|
|定価|6,800円(税別)|~|
|セーブデータ|3個+3個(バックアップRAM使用時)|~|
|判定|なし|~|
|>|>|CENTER:''[[ゲゲゲの鬼太郎シリーズ]]''|

**概要
水木しげる氏の『ゲゲゲの鬼太郎』を原作としたサウンドノベル。セガサターンで発売された唯一の鬼太郎ゲー。~
同時期に発売された[[PS版>ゲゲゲの鬼太郎 (PS)]]とは異なり、純粋なノベルゲーとなっており3Dは一切使用されていない。~
『怪奇譚』と題されている通り、怪奇・恐怖などを前面に出した内容となっており、CMでもその部分を強調していた。~

**あらすじ
普段は雪の降らないゲゲゲの森に大雪が降り積もり、すっかり冬景色となっていた。~
その状況に不安を抱く鬼太郎であったが、やがて送られてきた手紙により怪奇事件へと巻き込まれていくのであった。

**特徴
-基本的に一般的なノベルゲー同様、途中の選択肢で展開が変化するマルチエンディングを採用している。
--ストーリーは大きく3つに分岐し、各ストーリー内でもグッドエンドとバッドエンドが存在する。
--攻略本の存在を確認できなかったので、この記事では以降、暫定的に「怪奇譚編」「ユキ編」「ニセ鬼太郎編」と呼ぶ事とする。

-セーブは場面転換時に行われるオートセーブのみで、ゲーム開始時に選んだ場所に上書き保存される。
-他、画面効果を変更するオプションが用意されている。

**評価点
-キャラクターデザインはアニメ版に準拠しているが、塗りは原作版に近い感じになっており音楽と相まって非常に雰囲気は良い。
--オプションから画面表示をモノクロに出来たり、人物も『[[かまいたちの夜]]』のようなシルエット表示にする事が可能になっている。

-ストーリーの出来が良い。
--死体消失事件の謎に迫っていく怪奇譚編は本作でもっとも長いルートであり、非常におどろおどろしい雰囲気で展開され、鬼太郎らしい戦闘シーンもあり、読み応えのある内容になっている。
--ユキ編は選択肢によって展開が変化するが、基本的に切ない内容。ただし、バッドエンドの中には怪奇譚らしい終わり方を迎えるものも存在する。
--ニセ鬼太郎編はそれまでの雰囲気をぶち壊すようなお笑い展開となる。仲間から本物と理解されずに慌てる鬼太郎は必見。
--中でもユキ編のストーリーは好評で、鬼太郎らしくはないがノベルとしての出来は良質という評価が多い。もちろん鬼太郎らしい展開になる怪奇譚編も人気が高い。

-前述の通り、音楽も雰囲気に非常にマッチしており評価は高い。
--見事グッドエンドに辿り着くとおなじみの『カランコロンの歌』が流れる。&br;ボーカルなしのインストゥルメンタルアレンジになっているが、丁寧なアレンジで元曲と比べても遜色のない出来。本作を締めくくるに相応しい曲となっている。

**問題点
-10時間もせずに完全クリア出来てしまう低ボリューム。長いものは3時間ほどかかる一方、短いものは1時間程度で終わってしまう。
--選択肢は多いがストーリー分岐に関わるものは少なく、どれを選んでも同じ展開になる場合も多い。

-96年発売ながらメッセージの高速表示などの機能未搭載。正直ただのプレイ時間の水増しにしかなっていない。
--もっとも話も短めなので、これらの機能が搭載されていたら1周30分もかからずに終わっていた可能性すらある。
--一応、バックログ機能だけはある。

-前述の通り、本作のセーブはオートセーブのみでデータをコピーすることも出来ないので、やり直しが非常に面倒くさい。
--とある場面では間違った選択肢を選ぶと何をやっても絶対にゲームオーバーへ分岐する罠があるが基本的にノーヒント。一見どちらを選んでも間違ってなさそうなのでたちが悪い。
--ニセ鬼太郎編をのぞく終盤は選択肢を間違えると即バッドエンドになる場合もある。せめて途中セーブを残せれば楽だったのだが…。

**総評
雰囲気作りやストーリーの出来は良好だが、システム面が大きく足を引っ張っている残念なタイトル。~
おそらくSFC版『かまいたちの夜』を参考にしたと思われるシステムは当時としてもすでに古く、ストレスフルな仕様も相俟ってクソゲーと断じる者も少なくない。~
ただし、ストーリー面は本当に良好なので、この点に魅力を感じるプレイヤーも少なくない。プレイ動画なら楽しめている者も多い。~
システム周りさえ良ければ佳作クラスにはなっていた可能性もあるので、非常に惜しいゲームと言わざるを得ない。

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