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スペクトラルフォース2」を以下のとおり復元します。
*スペクトラルフォース2
【すぺくとらるふぉーすつー】
|ジャンル|SLG|&amazon(B000069UP2)|
|対応機種|プレイステーション|~|
|発売・開発元|アイディアファクトリー|~|
|発売日|1998年10月15日|~|
|定価|5,800円(税別)|~|
|廉価版|IFコレクション:2000年6月29日/2,800円(税抜)|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|グラフィックが前作より大きくパワーアップ&br;世界観の詳細により踏み込んだ内容に&br;中盤以降がほとんど作業ゲーであることは変わらず|~|
|>|>|CENTER:''[[ネバーランドシリーズリンク>ネバーランドシリーズ]]''|

#contents(fromhere)

**概要
-前作[[スペクトラルフォース]]をグラフィック・戦闘システムを刷新して販売された戦略SLG。
--プレイヤーは大陸に存在する40カ国のうち1つを選んで大陸統一を目指して戦っていくことは同じ。
--登場キャラクターはほとんど同じだが、在野状態の武将は追加または削除((前者は『スペクトラルタワー2』の主人公のウェイブや、後にメイマイ国の王女として登場するティナなど。後者は『スペクトラルタワー2』にも登場していたアイアイなど。))されたキャラがいる。

**ストーリー
魔道世紀997年、ネバーランド大戦の勃発による戦争の危機とは別にネバーランドに新たな脅威が迫っていた。~
その脅威に対抗するためネバーランド大陸北東の小国「ルネージュ公国」は異世界チキュウより1人の少女を召喚する。~
異世界から召喚されたものは膨大な魔力と無限の知識を持つことを利用した行為であった。~
ただ1人で異世界に放りこまれた少女は公国の新たな指導者として戦火に晒されていくのであった…。
//↑もっと上手く説明できる方は是非修正お願いします

**前作からの主な変更点
-グラフィックの大幅刷新
--前作は全体マップは同時期のPCゲームを思わせるようなシンプルな画面表示であったが、今作からは全体マップに国境線や地域名が表示されネバーランド大陸の地理が詳細になった。
--3Dを採用し、野戦や攻城戦が3Dポリゴンで表示されるようになった。
--一部の武将にはそのキャラの3頭身画像が用意された。これによって主要なキャラクターの全身像がはっきりした。
-システムの一部改良
--自国の所属武将のパラメータを確認することが可能になった((軍師の役職に就いているキャラの知力が低いと実際のパラメータと異なる数値で表示されるので100%正しいとは限らない。))。
--敵国を滅亡させると1つだけ「戦利品」を得られるようになった。
---この戦利品で所属武将のパラメータをアップさせることができるため、弱くてもお気に入りのキャラを鍛えるプレイが可能に。
--1枚のメモリーカードにセーブデータを3つまで作れるようになった。また、クリア回数を記録しても元のデータが消えないようになった。
-対ドラゴン戦・ラスボス戦の追加
--自国勢力が拡大していくとドラゴンが来襲してくるイベントが発生、ドラゴンと戦うことになる((戦わずに逃げることも可能で、逃げても大きなデメリットはない。))。
--スタートした勢力によっては条件を満たすと大陸を統一したあとにラスボスの勢力が来襲し最終決戦になる。これに勝利することで真のエンディングに到達する。
-戦闘システムの全面変更
--3種類(密集・包囲・突破)の陣形から1つを選ぶか必殺技を使用する形に変更された。
---密集は包囲に強く、包囲は突破に、突破は密集に強いという3すくみになっている((必殺技を使用した場合は円形魔法陣というどの陣形にも有利不利のつかない陣形になる。))。
---必殺技は前作では1度の合戦で同じ技は1回までだったが、今作からは必殺技ゲージを溜めることで何度でも発動可能になった。
--必殺技の大幅な見直しが行われた
---多すぎた必殺技が削減され、威力も調整された。これによって前作のような覚えていても役に立たない必殺技はなくなった。
---各技ごとに属性が設定され、兵種ごとに各属性の技のダメージ増加・軽減・無効化の相性が追加された。

**評価点
-前作が『スペクトラルシリーズ』の世界観の広さを示したものならば、今作は世界観の深さを示したものと言える。
--前作では極僅かしか触れられていなかった聖神コリーアらの思惑やそれ以外の神の存在と動向などがより掘り下げられている。
-エンディングの後味が良いものが多い
--前作のエンディングは多くがさらなる戦いを予感させる内容であり、次回作ではラスボスを倒しても後味の悪いエンディングが多いため今作が一番達成感を感じさせている。

**問題点
-今作固有の問題点
--戦闘における陣形相性が強力すぎる
---相手に対して有利な陣形でぶつかれば武将の能力に大きな差があっても大損害を与えることができる。
--必殺技を防御する手段がなくなった
---前作では必殺技のダメージを軽減する技があったが、今作ではそれがないために必殺技を撃ったもの勝ちになっている。
--ある国家で開始した場合のラスボス出現条件の達成が非常に困難。
---他国の君主だったキャラを複数人仲間にする必要がある((目的のキャラが君主の国が滅亡するのを待ち、その後在野武将の探索をして引き当てるしかない。))上に、どの人物なのかはほぼノーヒント。
--セーブデータのロードがとても遅い
-前作からシステムを引き継いでいるため、戦略モードの各種問題点がそのまま残っている。
--特に中盤以降の作業ゲーがそのままなのは大きなマイナスである。

**総評
前作の正統発展形として作られ、改善箇所も見られるゲームである。一方でゲームシステムの問題点の多くは残されたままであり次回作でも修正されることはなかった。~
今作以降のPSでの『フォース』シリーズはキャラの扱いを巡ってファンの間でも賛否両論であるため、今作をシリーズ中最高傑作とする声も多い。

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