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ミッキーマウス 不思議の国の大冒険」を以下のとおり復元します。
*ミッキーマウス 不思議の国の大冒険
【みっきーまうす ふしぎのくにのだいぼうけん】

|ジャンル|アクション|&amazon(B000068I10)|
|対応機種|ファミリーコンピュータ|~|
|発売・開発元|ハドソン|~|
|発売日|1987年3月6日|~|
|定価|4,900円|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|ディズニーゲームは意外と安牌&br()ミニー無双のボス戦闘|~|
|>|>|CENTER:''[[ディズニーシリーズリンク>ディズニーシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
ミッキーマウスとミニーマウスを操作するサイドビューの面クリア型アクション。ライフ+残機制、全5ステージ。~
世界観は『不思議の国のアリス』をベースにしており、洋館や森、トランプの国のお城といったメルヘンチックな舞台となっている。~
最終目的は、不思議の国に迷い込んだアリスを救出する事。

**システム
-ミッキーの基本動作は左右移動とジャンプ。
--ジャンプはかなり高度があり、空中制御もしやすい。
--攻撃はBボタンで消しゴム(画面端まで届く直線軌道の飛び道具)投げ。ステージ1のどこかに隠されているのを見つけるまでは攻撃ができない。

-ミッキーの後ろをついて回るミニーは、ミッキーの動きを1テンポ遅らせてトレースする。
--武器はミッキー同様消しゴムだが、ミニー専用のものを別途探す必要がある。~
連射性能はミッキーより劣るがミニー自身には当たり判定がなく、ミニーだけをうまく誘導して敵前に立たせ、攻撃を任せて無傷で敵を倒す事も可能。特にボス戦で有効な戦法。

-ステージ中には隠しアイテムポイントがあり、消しゴムを何度もぶつけるとランダムでアイテムが出現する。
--ただし、一部のステージにはミニーを連れ去ってしまう敵が出てくる場合もある。~
ミニーが連れ去られてしまっている状態ではステージクリアはできないので、連れ去られたら探しにいく必要がある。

-ステージ構成を大きく分けると「横スクロール式の面クリアタイプ」と「画面切り替え式のマップ探索タイプ」の2種類があり、ステージの最後にボス戦闘がある。
: ステージ1(Little House) | マップ探索タイプ。館の中ではステージクリアのための鍵の他、ミッキーとミニーの武器である消しゴムを探すことも重要。ミニーの分の消しゴムは取らなくてもクリア可能だが、難易度は上がる。ボスはチェシャ猫。
: ステージ2(The Ocean) | 横スクロールタイプ。小島が点在する海のステージであり、落ちると1ミスする穴があいている。ミニーが落ちてもミス扱いになるので不慣れな内は注意。ボスはドードー鳥。
: ステージ3(Woods Land) | 横スクロールタイプ。四季の森+花の森の5つのゾーンがあり、四季の森は無限ループ構造になっている。背景の木に開いた穴を通ってワープしながら進むと、花の森の最後にボス(煙草好きのイモ虫)がいる。
: ステージ4(Never Land) | 画面切り替え式だがマップは4画面しかなく、探索要素は無い。ここだけ何故か『ピーターパン』の世界であり、ボスであるフック船長との決闘が中心となる。ミニーの消しゴムがあれば楽勝。
: ステージ5(Queen's Palace) | マップ探索タイプ。ステージ1の強化型。トランプの女王がラスボスとして待ち受ける。

-コンティニューは裏技扱いだが、コマンドは説明書に明記されている。

**評価点
-雰囲気が良い。
--グラフィック・BGMとも、ディズニー作品というモチーフの持つファンタジックな魅力が十分に表現されている。ミッキーの操作性も良好で、キャラゲーとしてのクオリティは上々。

-子供向けと考えると若干高めの難易度だが、ミニーが無敵、コンティニューコマンドを開示する、という救済措置あり。

**問題点
-ボリュームがない。
--また、ミニーの制御にクセがある以外は、一般的なアクションゲームとして見ると普通やや下程度に簡単な難易度であり、繰り返し遊ぶには物足りない。

-ジャンプの挙動が特殊。
--一般的なアクションゲームとはジャンプ中の制動が異なる。
前や後ろに向けてジャンプした場合、「空中でブレーキをかけてストップする」事はできるが、後ろに戻る事はできない。というか後ろにキーを入れた瞬間にピタっと止まる。しかし、止まった後にまた前にキーを入れると空中でまた前進しだす。他ゲーによくある「空中での制動はブレーキも再前進もある程度の慣性をかけるだけですぐには動かない・止まらない」または「一切できない」のどちらともかけ離れているため、慣れるまでが大変。後述のミニーの足手まといも含めて操作難度を上げている。


-ミニーが足手まといになる局面も。
--海や穴のあるステージでは、「ワンテンポずれて動く2キャラのどちらが落ちてもアウト」という仕様がやや辛い。その様はまるで[[どこぞのゲーム>キテレツ大百科]]を思い起させる。
--ミニーが連れ去られてしまうと、救出するための手続きが面倒。
---ランダムの隠しアイテムでボーナスステージへ行ける「鍵」を引き当て、その上でランダム要素のあるミニゲーム(4つあるオブジェクトの内ダミーの3つを全て取る)をクリアすると救出成功、というもの。

**総評
ミッキーとミニーを動かすキャラクターアクションゲームとしては良く出来ている。5つあるステージは趣向もBGMも異なり、敵キャラクターのデザインもステージごとに細かく描き分けられている。それだけに、全体のボリュームが少なくやり込み甲斐があまりないので「1回クリアしておしまい」になりがちなのは残念。~
ゲーム全体の中での評価はそのあたりに留まってしまうが、雰囲気も含めて気軽に楽しめる佳作キャラゲーであり、ディズニーゲーム自体が少なかった当時としては貴重だったと言える。


**余談
-「ミッキーとミニーはペアだからという理由でゲーム中でもペアになった」、「絵のチェックは[[ドラえもん>ドラえもん (FC)]]より厳しかった」と高橋名人が語っている。

-海外版ではカプコンから発売されており、一部の敵キャラとアイテムの他、消しゴムが星などに変更されている。

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