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ミッキーマウスの不思議な鏡」を以下のとおり復元します。
*ミッキーマウスの不思議な鏡
【みっきーまうすのふしぎなかがみ】
|ジャンル|アドベンチャー|&amazon(B00006AL6I)|
|対応機種|ニンテンドーゲームキューブ|~|
|発売元|任天堂|~|
|開発元|カプコン|~|
|発売日|2002年7月9日|~|
|定価|6,800円|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|お子様向けアドベンチャーゲーム&br()出来は平凡|~|
|>|>|CENTER:''[[ディズニーゲームリンク>ディズニーシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
ミッキーマウスをテーマにしたゲームの中でも割とマイナーな部類に入る一作。~
題材はアドベンチャー。

**ストーリー
 ある日、ミッキーマウスが眠っていると、彼の部屋の鏡が不思議な光を放ち始めた。
 夢の中のミッキーが、不思議に思いながらもその鏡に近づくと、彼は鏡の中へと入りこんでしまった。
 鏡の中には悪戯好きのゴーストが潜んでいて、ミッキーの世界と鏡の世界を繋ぐ鏡を割ってその破片をあちこちに隠してしまった。
 ミッキーは鏡の世界から脱出するため、鏡の欠片を探しに不思議な世界をさまようことになる…。

ゲーム中に一切世界観その他に関する説明はなく、舞台に関して言えば「鏡の世界」なのか「夢の世界」なのか曖昧である。特に説明する必要もない、ということかもしれないが…。

**システム
-PCのクリック型アドベンチャーと類似の形式と思ってもらえばいい。画面内の怪しい場所をクリックすると、そこにミッキーが向かい何かしらアクションを取ってくれる。
--そのため、使用ボタンはカーソル移動に用いるスティックと決定に使うAボタン、それにポーズに使用するスタートボタンと画面表示の切り替えに使うR/Lトリガー(機能はどちらも同じ)のみと実にシンプル。

-特定のタイミングでは、「トリック」という魔法じみた行動を要求される。
--トリックの効果は使用するシチュエーションにより様々。使用するには「トリックスター」という画面右上の星ゲージを消費する。スターの最大量は各地で拾える青い星で増やせ、ゲージそのものは同じあちこちに置いてある星アイテムで回復させる。

-時々ミニゲームがプレイできることも。
--ミニゲームの成績に応じてゲージが回復する。

**評価点
-システムそのものは非常にシンプルでわかりやすい。お子様でも1分で理解できる単純さ。
--トリックが使用できるタイミングでは画面端がブルブル震える演出が入るため、見逃すこともない。

-小さな子供でも安心の「キッズモード」
--変更点は「部屋の数が減る」「ゲージが無くてもトリックが使えるようになる」「''放っておくとミッキーが勝手に謎を解き始める''」など。
---このため、''放置するだけでゲームが終わる''というある意味とんでもないモード。ただし、ノーマルモードはそんなことはないので、嫌なら使わなければいいだけである。本当に小さな子供向けのモードなのだろう。
---このモードの推定クリア時間は''1時間''。そのためか、''セーブ機能すらない''。というか、鏡が割れることもないため、ストーリー設定はノーマルモードと根幹から異なっている。クリア条件も非常に曖昧で、自動謎解きを使わず自力で解こうと思うと地味に厄介だったりする。
---なぜかノーマルモードではミニゲーム開始時に表示されるミニゲームの操作説明がカットされている。もっとも、スコアも記録されないのでどうでもいいと言えばどうでもいいのだが。

-やりこむとなると意外と高い難易度。
--クリアするだけなら、鏡の欠片をある程度集めればゲームクリア自体は可能。だが、欠片コンプ、青い星コンプ、ミニゲームオールクリア、さらにはコレクション要素であるお土産集めも含めるとこれが意外と大人でも手を焼く難易度に仕上がっている。
--トリックは全てクリアすることが正解とは限らない。中には「発動させるとかえって損をする」トリックもいくつか仕込まれており、この辺りも面白い。

-攻略の上での自由度はアドベンチャーとしては比較的高め。消耗品である「鍵」も自由な順序で使用できるため、攻略の手順は割と前後させることができる。
--一応「前提となるアイテムがないと先に進めない」ポイントも複数あるが、それを除けば攻略の手順はプレイヤーの自由にできる。

-ミッキーのアクションの再現度が高い。
--細かい動きまで原作アニメを参考に上手く3Dに落とし込んでいる。原色調のトゥーン風の各種造形も芸が細かい。
--発動させても特にゲーム上の意味がないトリックもあるが、これはこれでミッキーの豊かなリアクションを楽しめる。

**問題点
-ストーリーは意味不明。
--そもそも''セリフ皆無''で基本的にはミッキーのリアクションだけでストーリーが進むため、細かいことは推察するしかない。
--登場人物はミッキーとゴーストのみ。原作キャラはお土産として僅かながら登場するだけであり、非常に寂しい。
---前述のように世界観からして謎である。そもそもこの世界がどういった存在なのか、ゴーストは何者なのか、といったことがまるでわからない。
---「鏡と魔法の世界」だが、ギミックは割と平凡。というか舞台は広大ではあるものの普通の屋敷であり、あまり「夢の中」とか「鏡の中」という設定を生かせていない感がある。

-ムービーが飛ばせない。
--移動に際して既にクリア済みの仕掛けであっても、同じトリックを何度も解く必要が出たりして面倒。ムービー中にトリック使用タイミングが挟まれるシステム上仕方ないのだが……。
---特に時計塔を介して新館から旧館に移動する際は、トリック2つを使用した上長い長いムービーが毎回挟まれる。しかも旧館から新館に戻る手段もまた限られており、かなり面倒。

-ムービーを除いても移動回りはストレスの塊。
--ミッキーの移動をいちいち待たなければいけないため、部屋間の移動のテンポが悪い。
--ワープ系の移動手段は、「特定の部屋に設置された青い扉を通るとメインルームの鏡の部屋に戻れる」のみ。逆に鏡の部屋から元の青い扉に戻ることはできないため、再び移動するには手間がかかる。

**総評
総合的にはミッキーのファンアイテムの凡作、といったところ。~
ミッキーそれ自体は良く再現されているが、他のディズニーキャラが皆無だったりと、少々寂しいところも少なくない。~
良くも悪くも出来は普通。どちらかと言えば子供向けのファミリーゲームだろう。~
「ミッキーを動かすだけでも楽しい」と言えなくもないので、ミッキーファンの子供がいる家庭なら子供と一緒にプレイして損はないだろう。

**余談
-とあるミニゲームとエンディングで、なんとミッキーが''[[波動拳・昇龍拳・竜巻旋風脚>ストリートファイターシリーズ]]''を使用してしまう。
--カプコン開発なので、セルフパロディの範疇だろうが、見事なモーションでリュウの必殺技を放つミッキーは必見。ちなみにこの波動拳、七色に光る豪華仕様である。
---エンディングでは、この3種の技を使ってスタッフロールの文字を撃墜した数がスコアになって表示される。%%ぶっちゃけスコア稼ぐだけなら波動拳一択だけど。%%

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