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スピカアドベンチャー」を以下のとおり復元します。
*スピカアドベンチャー
【すぴかあどべんちゃー】
|ジャンル|アクション|&image(http://nesica.net/itemimg/00045f30599cf57808d852f1d2d7625d03e2.jpg)|
|対応機種|アーケード|~|
|メディア|Taito Type X|~|
|発売・開発元|タイトー|~|
|稼動開始日|【オリジナル】2005年&br()【NESiCAxLive】2011年1月24日|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
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**概要
タイトーがType X向けに発売した昨今では珍しいアーケード向け2Dアクション。~
元は携帯電話アプリとして配信されたタイトルだが、翌年にアーケードに移植された。~
親しみやすいグラフィックと多彩なアクション、豊富なスコア要素が光る知る人ぞ知るマイナー良作ゲームである。~

**ストーリー
わがままで正義感ゼロ、精神年齢は5歳という女の子「ニコ」が宇宙船で飛行中、~
突然大量のビラにまかれてプラネットスピカに墜落してしまう。~
ニコは伝説のカサを手にプラネットスピカからの脱出を目指しつつ、~
ビラを撒いたプラネットスピカの住人たちを蹴散らしながら冒険を繰り広げるのだった。

**特徴
-操作は8方向レバー+2ボタンのみ。Aで攻撃、Bでジャンプ。基本はこれだけだが、以下のように豊富なアクションが出来る。
--攻撃は連続でボタンを押せばコンボになり、レバーと合わせることで攻撃が変化する。ジャンプ中にレバー下を入れると下突きが出来る。
--A長押しでパラソルを開いてガードし、レバーで防御方向を変えられる。ガード中は移動できないが、星型の弾を跳ね返せる。
--ジャンプ中にA長押しでパラソルを開いて滑空し、落下速度が遅くなる。センプウキの上でパラソルを開くと風に乗って飛べる。
--壁に向かってA長押しするとパラソルを壁に突き刺す。この状態でレバーを弾くと弾いた逆方向に飛んでいける。飛んだ先に壁があれば、また突き刺すことが出来、連続で使えば高速移動できる。
--AとB同時押しでロケットパラソル。前方に向かって貫通攻撃が出来る。使用中はパラソルが戻るまで移動できなくなるが、空中でも発射可能。&br()パラソルが壁に刺さるとニコが吸い寄せられて上記の突き刺し状態に移行する。

-ライフ+残機制。制限時間内にステージのゴールに辿り着いたり、ボスを撃破するのが目的となる。
--ライフは三つで固定で、ハンバーガーを取ると回復。また、制限時間がなくなればライフに関係なく一機消滅する。

-3つのステージで構成されたエリアを順番に攻略していく。
--最後のステージは必ずボスステージとなっている。
--エリアをクリアすると、次エリア選択画面となり『[[ダライアス]]』と同じ樹形図状マップで上下からエリアを選択する。
---ダライアス同様、上ルートの方が難易度が低く、下ルートの方が難易度が高くなる。

**評価点
-ビジュアル面
--全体的にポップでほのぼのとしたデザインでまとめられており、万人受けしやすいグラフィックとなっている。
---敵キャラのデザインもブリキのロボット、ゼンマイのついた犬、SFに出てきそうなビーム銃など全体的にかわいいデザイン。
--BGMもZUNTATA作曲でグラフィックの雰囲気に合わせた曲となっており、全体的な世界観の完成度が高い。
--前述の樹形図状のステージ分岐やインベーダー風のボス戦など、過去のタイトーゲーの要素が入っているためタイトーファンも親しみやすい。

-多彩なアクション
--上記の通り、少ないボタン数で多彩なアクションが用意されており、動かすのが楽しい。
--エリア1とエリア2がチュートリアルステージとなっており、ここを遊ぶだけで本作の操作は理解できる。
--吹っ飛ばした敵で他の敵を倒せたりと、派手なエフェクトもあって爽快感も高い。
--難易度も一番上のルートならかなり易しめになるので、初心者から上級者まで楽しめる。その場復活なので詰まりにくいのも良い。
---初心者でも数クレジットもあればエンディングを見れるだろう。

-見た目に反してスコアに影響する要素が豊富に用意されている。
--まず、歩くと花が咲くが、これもスコアが入る。ステージ全てに花を咲かせると馬鹿にならない点数となる。
--ステージ中に落ちている宝石アイテムは同じ種類のアイテムを全て回収するとパーフェクトボーナス。
---ただし、ステージによっては後戻りしにくい構造になっているため全ての宝石を回収するのは至難の業。プレイヤーのテクニックが問われる。
--敵を連続で倒すことでコンボとなり、最大コンボ数に応じてボーナスが入る。ボス戦ではノーダメージでクリアするとさらにボーナスが入る。
--これらの要素からスコアアタックが非常に熱く、やりこみがいのあるゲームとなっている。

**賛否両論点
-プレイ時間は比較的短め
--ルートによってエリア数が変わるが、普通にプレイしても1時間もせずにクリア出来てしまう。
--短い時間でサクッと遊べるため、手軽に楽しめるタイトルとも言える。

**問題点
-ボタン数や見た目に反して操作が複雑なので、ある程度の慣れが必要。
--チュートリアルがあるとは言え、何度かプレイして練習しなければ正確に繰り出すのは難しい。
--特に中盤以降は弾を発射してくる敵の数が増えるため、地上にいないと使えないガードを咄嗟に出せないと苦しい場面もある。

-出回りが非常に悪く、プレイ困難
--現在、アーケード向け2Dアクションがほぼ廃れていることもあり本作は殆ど出回ることがなかった。
--Type X基盤自体の評判が悪かったのも災いし、本作を導入したゲーセンは本家であるタイトーですら少なかった。
---こういった要因が重なり、本作はゲーセンで稼動している姿を見ることも稀で、元の携帯アプリ版以外は移植もないという不運なゲームであった。
--後に配信されたNESiCA版もシングル台専用であり、ほとんどのゲーセンが導入する対戦台ではプレイできないため状況はあまり変わっていない。

**総評
ポップな世界観と多彩なアクションが楽しい良作アクションゲーム。~
近年には珍しいAC用アクションということもあって、なかなか貴重な一作と言えよう。~
ただ、それだけに出回りの悪さが悔やまれる作品である。

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