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クラッシュ・バンディクー アドバンス」を以下のとおり復元します。
*クラッシュ・バンディクー アドバンス
【くらっしゅ・ばんでぃくー あどばんす】

|ジャンル|アクション|CENTER:&amazon(B000068339)|
|対応機種|ゲームボーイアドバンス|~|
|発売元|コナミ|~|
|開発元|バイカリアス・ビジョンズ|~|
|発売日|2002年7月18日|~|
|定価|4,800円(税別)|~|
|セーブデータ|4個(フラッシュメモリ)|~|
|レーティング|CERO:全年齢対象|~|
|判定|なし|~|
|>|>|CENTER:''[[クラッシュ・バンディクーシリーズリンク>クラッシュ・バンディクーシリーズ]]''|

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#contents(fromhere)
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**概要
シリーズ初の携帯機向け作品であると同時に初の任天堂ハード専用のソフトとなった。

**ストーリー
『わくせいミニミニマシーン』を使って地球を小さくし手中に収めたコルテックス。~
地球を救うためにクラッシュはパワーストーンを集めることになった。

**特徴
-5つのステージを回ってパワーストーンを入手し、ボスを倒すという流れは過去作と同じ。
--ステージは基本的に『[[2>クラッシュ・バンディクー2 コルテックスの逆襲!!]]』や『[[3>クラッシュ・バンディクー3 ブッとび!世界一周]]』を踏襲したものとなっており、BGMも過去のアレンジとなっている。
--ステージ数は全部で20なので、ワープルームは4つと過去作に比べると結構少ない。ひみつのワープルームも無い。
--カラーダイヤは4つあり、ダイヤコースも健在。今作はステージのどこかに巧妙に隠されたものを探して入手する形となっている。
--ドクロコースや隠しコースは存在しない。

-携帯機向けとあってか独自の仕様変更がなされている。
--基本的には横スクロールアクションとなっているが、シリーズのウリであった奥スクロール(3D)のステージもある。
---ただし、3Dステージは強制スクロール。
---2Dステージだがダイヤ獲得には逆走が求められるステージもある。
--従来のシリーズとは操作性は基本的に同じだが、細かい挙動が異なる。
--鉄枠箱が頭上に来るとダメージを受けるようになった。
--パワーストーンやダイヤは箱と同様入手しても死亡したら手放すことになる。
--ボーナスチャレンジやカラーダイヤステージの足場はC箱の役割も持っている。
---なので「デスルーラ((ダイヤを取ったらわざと死亡して手に入れた状態で元のコースに戻る小技))」は使えない。

**評価点
-シリーズの基本的な部分をそのままGBA向けに作られた。
--携帯機でどこでもクラッシュをプレイできるというのがウリ。

-『[[4>クラッシュ・バンディクー4 さくれつ!魔神パワー]]』の評価を大きく下げたテンポの問題も改善。
--ロードは全く存在しない。

-3Dステージも用意されている。
--本作にもシリーズ恒例の後ろから何かに追いかけられる場面は存在。
--ジェットパックを使ったシューティング面も存在。

**賛否両論点
-真のエンディングの条件が難化
--従来のシリーズではタイムトロフィーのランクは関係なしに全て集めるだけでOKだったが、本作では全てのゴールドトロフィーを手に入れる必要がある。
--タイムアタックが苦手な人には厳しいかもしれない。そもそもこれではサファイアトロフィーの存在意義が謎である。

-覚えゲー気味なタイムアタック
--画面が小さい上に基本2Dであるため先が見えにくく、穴や足場の位置などをある程度把握しておかないと難しい。
--また、3Dである雪山ステージの手前スクロールも厄介で、ダッシュし続けると手前にある障害物が非常に見えにくい。
---タイムアタックにこだわる場合、障害物の位置やダッシュ床、タイムストップ箱の位置をある程度把握していないときつい。

**問題点
-''ストーリーがおかしい''。
--「地球を小さくしたことで世界征服ができた」などという整合性の無いストーリーである。
--地球を小さくされたというのに、なぜかコルテックスを含むボス戦のキャラはクラッシュと同じサイズ。コルテックスとは明らかに基地内部で戦っている。宇宙へ飛び立った瞬間にクラッシュが標準サイズに戻ったとでも言うのだろうか。
--また、挿絵が『2』や『3』のものを流用しているため、『2』の宇宙ステーションと『3』のタイムネジネジマシーンが混在している。シリーズをプレイしてきた人からすればものすごい違和感である。
--終盤でマシンが暴走してコルテックスとその幹部が合体してしまい、そのまま襲い来る展開が来る。あらゆるものを小さくするマシンが暴走してなぜそのような現象になるのだろうか。

-ステージのバリエーションがやや乏しい。
--ジャングル、海底、雪山、下水道、空(シューティング)、宇宙の6つあり、ボス戦を除くと各ジャンルのステージが3~4つずつと均等に存在する。
--なぜか海底はボス戦を含めると5つも用意され、『3』や『4』よりも増えている。空ステージもボス戦を含めると4つもあり、やや多い。
--普通のアクションステージも、後半になるにつれ敵の数が1種類増えたりステージが長くなったりするだけで、ステージごとの大きな個性が無い。

-斬新さがあまり無い。
--敵はほとんどが過去作で登場したもの。宇宙ステージなどのトラップも全部過去作に出たものと同じ。
---雪山や海底ステージは、元々2Dスクロールであった過去作のものとほぼ同じようなもの。
---宇宙ステージも元々2Dだった『2』の発電所と『3』の近未来を足しただけな感じで、背景だけ変わったのと同然。
---そもそも元々3Dだったステージを2D化したのは下水道ステージくらいしかなく、下水道ステージも特に目新しい要素は無い。
--ボスのエヌ・ジン戦とタイニー戦は『3』とほとんど代わり映えしていない。
---特にタイニー戦は3Dだったのを2D化しただけ。

-BGM関連
--ボーナスチャレンジのBGMが統一されてしまっている。
---だが、実は既存の曲のアレンジが多い本作において唯一のオリジナル曲だったりする。
--『4』同様、ダイヤコースでBGMが変わったりはしない。
--無敵時のBGMは終わるタイミングが分かりにくい。特に無敵中にさらにアクアクを取ったとき。
--コルテックス戦以外のボス戦のBGMは、なぜかキャラとそのキャラの『2』『3』で使われたテーマ曲が合っていない((ディンゴダイル戦=エヌ・ジンのテーマ、エヌ・ジン戦=タイニーのテーマ、タイニー戦=ディンゴダイルのテーマ。))。

-ボス戦がかなり弱い。
--ディンゴダイル戦、コルテックス戦には安全地帯が存在し、知っているとヌルゲーと化す。
--エヌ・ジン戦、タイニー戦は『3』と比べてもかなり簡単。

-スーパーボディプレス
--波紋が見えないため、どの範囲まで潰せるか分かりにくい。

-シューティングステージがだれやすい
--プラチナタイムも3分と長く設定されている。
--また、なぜか『3』や『4』とは違い、風船を割って箱を落としても壊したことにされない。
---強制スクロールであるため、箱を取り逃した場合はわざとミスをする必要があるが、即死できないので若干手間取る。

-やられポーズのバリエーションが極小
--基本的に昇天・焼死・感電死とバリエーションがかなり少ない。
---本作では落下死や爆死しても昇天する。
---例外で毒ガエルに触れて全身が緑色になる、吹き矢でズボンを射抜かれて靴と手袋を残して小さくなる((3のサーベル作業員にやられた時と同じだが、一瞬なので何が起きたか分かりにくく、面白みに欠ける。))があるが、いずれも1ステージのみ。

-その他
--ゲーム開始時のオープニングがスタートボタンなどで飛ばせない。
--今作ではアクアクは守ってはくれるがヒントは一切言わない。

**総評
やはり携帯機ということもあってそれまでの据置きのシリーズと比べるとボリューム不足であり、また画面が小さいためややプレイしづらい。内容も斬新さを感じさせない。~
ただし、携帯機という制約がありながらも過去のシリーズの基本はしっかり守っており、散々な評価が多い『4』以降の作品の中では比較的評価は良い。

*余談
-2作とも過去作を踏襲し、アレンジした作風だったのか開発を担当したバイカリアス・ビジョンズは『1』『2』『3』を1つに纏めたリメイク作『[[クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり!]]』の開発を担当した。

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