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Halo 4」を以下のとおり復元します。
*Halo 4
【へいろー ふぉー】
|ジャンル|FPS|&amazon(B008OR7Z72)|
|対応機種|Xbox 360|~|
|発売元|日本マイクロソフト|~|
|開発元|343 Industries|~|
|発売日|2012年11月8日|~|
|定価|7,140円(税5%込)|~|
|プレイ人数|1~16人|~|
|レーティング|CERO:D(17才以上対象)|~|
|廉価版|Game of the Year Edition&br()2013年10月3日/4,980円|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|ポイント|新たな開発元による新3部作&br()完成度の高いマルチプレイ|~|
|>|>|CENTER:''[[HALOシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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#center(){{
 &big(){''An Ancient Evil Awakens&br;(いにしえの悪が目覚める)''}
}}
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**概要
本編である『[[Halo 3]]』から約5年ぶりの続編であり、新たな『HALO』3部作の第1作。~
開発元がBungie Studioから343 Industriesに変わってから初の『HALO』本編である。~
オーディオディレクターは『[[メタルギアソリッド]]』シリーズを手がけてきた戸島壮太郎氏。

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**ストーリー
謎に満ちた星にたどり着いたチーフの前に姿を現す新たな敵と戦慄のテクノロジー。あらゆる生命体に対して憎悪をたぎらせる邪悪な存在。銀河の運命を決すべく、チーフはこのいにしえの敵に戦いを挑む。

(公式サイトより)

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**特徴・システム
-キャンペーンモード
--本編。プレイヤーはマスターチーフとなり、ストーリーシナリオを進めていく。

-Spartan Ops
--無料の配信コンテンツ。本編終了後のストーリーを補完する短編シナリオ。オンラインでの協力プレイが可能。全10話で完結となった。
//スパルタンオプスは10話で完結だと公式にアナウンスされていたと思いますが…。

-War Games
--マルチプレイのこと。本作では、戦艦インフィニティの中で行われる訓練という体である。
--支援物資要請
---ゲーム中、一定のポイントが貯まると武器を目の前に投下させることができる。出現する選択肢はランダム。
--ロードアウト機能
---自キャラクターの装備を事前に設定できる。設定項目は「メイン・サブウェポン」「グレネード」「アーマーアビリティ」「タクティカルパッケージ」「サポートアップグレード」の5種まで設定を保存可能。
---タクティカルパッケージ・サポートアップグレードとは、補助・追加効果のようなもの。無限にダッシュ可能になったり、最初から弾薬を豊富に持つなど。
--前作ではアビリティとして選択制だったスプリントが標準装備になった。
--なお、アーマーロックは削除された。
--キルストリーク機能が実装された。
--シアター、フォージも引き続き搭載。

-新たな敵 プロメシアン
--これまでのシリーズでも度々名前のみが登場した、人類の祖先であり文明の頂点を究めたフォアランナーが敵として登場する。プロメシアンとはフォアランナーが作ったドロイドの様なもの。
--それと共にフォアランナーの武器が新たに追加。

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**評価点
-グラフィック
--前作から大幅な進化を遂げた。通常のプレイでもシリーズで最高と言って良く、ムービーシーンは実写並みである。
--ヒロインAIのコルタナもシリーズで最もリアルな姿に。
-サウンド
--実際の発砲音を収録しており、よりリアルになった。

-ストーリー
--主人公のマスターチーフは寡黙で、これまでのシリーズではムービーシーンでしか喋らなかった。本作ではゲームプレイ中にも頻繁にヒロインと会話を行う。
-よりパーソナルな物語に
--以前のシリーズは硬派な軍事SFアクションだったが、この作品はやや毛色が違う。マスターチーフの内面に迫り、ヒロインとの関係性を掘り下げた作品といえる。

-マルチプレイ

--支援物資要請
---上級者に対して初心者が強い武器で対抗しやすくなった。
--ロードアウト機能
---プレイの幅が広がった。様々な装備の組み合わせを事前に設定し選べるので、戦況やマップ、ルールによって柔軟に対応することが可能である。
--途中参加ができるようになり、途中退席したプレイヤーのためにゲームが崩壊することは少なくなった。

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**賛否両論点
-声優の変更
--マスターチーフとコルタナの吹き替え声優が変更された。過去作品では谷昌樹氏と小池亜希子氏が声を担当したが、本作からは小山力也氏と藤村歩氏が担当に。
--旧来のシリーズファンは違和感を覚えるプレイヤーが少なくなかった。しかし、違和感は無いとするプレイヤーも。また、新規プレイヤーなら違和感を覚えることはないだろう。
--本作から制作に参加した戸島壮太郎氏が声優変更を強く推したとされ、批判の対象となった。この問題は署名運動にまで発展し、不買運動も行われた。アジア版(英語音声日本語字幕)を購入するユーザーも多かった。
--本件に関するまとめサイトまで作られる程の騒ぎにもなったが、現在は閉鎖されている。
--この件に関して予想以上に批判が殺到した為なのか、スピンオフ映像作品「Halo 4: Forward Unto Dawn」では旧声優による吹き替えがされている。
--ちなみに海外版での声優は変更されていない。

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**問題点
-『HALO』ファンであることを前提としたストーリー
--『HALO』はマルチメディア化されており、ショートムービーや実写ドラマ、小説などが多数存在する。『1』のリメイク作品である『Halo: Combat Evolved Anniversary』にも、本作に関する情報が隠されている。それらを把握していない状態で本作をプレイすると、説明不足感を抱くことになる。
--さらに、説明書やチュートリアルが無いことも初心者にはやや不親切である。
--その一方、複数の媒体で展開された作品の(時には矛盾するような)設定をゲーム本編に整理・統合して取り入れようとしている向きも見られる。

-シングルプレイ
--ストーリー
---上でチーフとコルタナの関係性に触れたが、終盤のとあるシーンでは違和感を覚えるプレイヤーも。
---傲慢な艦長、小物感漂うラスボスなど、キャラクターに関して魅力が薄い。艦長の必要性や、「フォース」と揶揄されたラスボスの能力など。
--戦闘バランス
---本作の敵はこれまでと違い戦闘で被弾すると遮蔽をとったり後退してシールドの回復を待つなど防御重視の動きを見せる。このため難易度に関わらず敵を取り逃がしてシールドを回復されることも多く、弾不足に陥りやすい。
---特にプロメシアンとの戦闘でそれが顕著にでる。動きは速いが基本突撃してくる上、ヘッドショットが狙いやすい犬型はマシ。飛行するわっかことドローン型はシールドがなくなると高速で離脱していくため、倒しにくく面倒である。ナイトに至っては耐久そのものが高い上に、遮蔽状態から瞬間移動→即死級の近接攻撃のコンボがあるのが厄介。また、機械なのでコヴナントを倒した時ほど爽快感がない。
---さらに本作ではこれまでと違い敵やチーフが落とした武器が消えるまでの時間が非常に短く設定されている。このためこれまでと違い一旦武器を確保しておいて予備の弾倉としておくことができず、上記のAIと相まって弾不足に拍車をかけている。
---グレネードも爆発範囲が狭くなり、複数を巻き込みにくくなった。特にフラググレネードは前作までの感覚で使うとまず当たらない。

-マルチプレイでの武器のバランス
--本作から人類、コブナントの武器に加えて、前述の通りフォアランナーの武器も追加されたのだが、残念ながら対戦ツールとしてのバランス調整はお世辞にも上手くいったとは言い難い。
---前作でもそうだったのだが人類側の武器が圧倒的に使いやすく、コブナントやフォアランナーの武器はクセが強くて扱いにくい物ばかりなのである。
---必ずしも両陣営の全ての武器が使いにくいという訳ではなく、状況次第では人類側の武器よりも優位に立てる局面もあるのだが、それでも汎用性という観点から見ると人類側の武器が圧倒的に優れていると言える。

-テーマ曲
--シリーズで、リメイクされながらも受け継がれてきたHaloのテーマ曲がまったく流れない。その結果、音楽は印象に残らないものとなってしまった。
---実際には「117」等の一部BGMには歴代メインテーマの旋律が含まれており、ゲーム中でも重要な局面ではっきりと聴くことができる。本作サウンドトラックは米国ビルボードのヒットチャートにゲームソフトのアルバムとして最高位でランクインするなど、決して音楽面の評価が低い訳ではない。

-シリーズ伝統である「最高難易度でクリアするとエンディングシーンが変化」だが、今回のエンドは批判が噴出した。

#region(エンディングの内容)
チーフがヘルメットを脱ぎ、顔が見える。影がかかってはいるが…。
#endregion

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**総評
シングルプレイにおいては様々に新たな試みを行い挑戦的ではある。~
だが、スポーツ志向のマルチプレイは伝統を重んじながらも進化を遂げ、さらに遊びやすくなった。~
ストーリーに不満点はあるものの、マルチプレイは完成度が高く、高品質である。

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**余談
-オリジナルトリロジーでは最後のミッションでワートホグに乗って脱出するレースがあるというのが定番だったが、今作から最後のレースがなくなった。
--恒例の要素だっただけに残念がるファンも。

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