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ドクターマリオ&パネルでポン」を以下のとおり復元します。
*ドクターマリオ&パネルでポン
【どくたーまりお あんど ぱねるでぽん】
|ジャンル|アクションパズルゲーム|&amazon(B000AO7SLK)&image(dmp-title.png,width=160)|
|対応機種|ゲームボーイアドバンス|~|
|発売元|任天堂|~|
|開発元|ドクターマリオ: トーセ&br()パネルでポン: インテリジェントシステムズ|~|
|発売日|2005年9月13日|~|
|定価|2000円(税込)|~|
//|分類|&bold(){微妙リメイク・ガッカリゲー判定}&br()一覧では後者|~|
|ポイント|ドクターマリオのBGM改変&br()パネルでポンの制作方針転換&br()&bold(){SIMPLE2000シリーズ  THE 任天堂パズル}&br()ただしパネポンは値段に対してモード&オプションがかなり豊富|~|
|>|>|CENTER:''[[マリオシリーズ・関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/342.html]]''|
|>|>|CENTER:''[[パネルでポンシリーズリンク>パネルでポンシリーズ]]''|
#contents(fromhere)
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**概要
-発売当時、テレビ番組「スーパーマリオクラブ」で対戦ツールとして用いられ子供を中心に流行した任天堂の超有名落ち物パズルゲーム『ドクターマリオ』と、地味ながらコアなファンが付き幾度もリメイク作が発売されたアクションパズル『[[パネルでポン]]』のGBAカップリング移植版。ファミコンミニを除くとドクターマリオ・パネルでポンとも日本国内で市販されたシリーズとしては5作目にあたる。
-スーパーマリオブラザーズ生誕20周年記念ソフトの1つとしてゲームボーイミクロ本体と同日に発売。
-GBA用新作ソフトとしては破格の税込定価2000円。同一価格のGBAソフトはベタ移植のファミコンミニシリーズのみ。
--ドクターマリオのGBA版は本作より前にファミコンミニとして発売されたが、今回は新規リメイク移植。ただデザインなどは後述のGC版ベース(というよりほぼ流用)。
--パネルでポンは『[[NINTENDOパズルコレクション]]』に収録されていた体験版相当のジョイキャリー版にゲームモードなどを付け加えたもの。

|>|ドクターマリオ|
|&image(dm-01.png,,height=150)|&image(dm-02.png,height=150)|
|>|タイトル画面と1人用ゲームモード選択画面。|

|>|パネルでポン|
|&image(pnpn-title.bmp)|&image(pnpn-menu.bmp)|
|>|タイトル画面(左)とゲームモード選択画面(右)。&br;こちらの画像の壁紙は''初期設定のシンプルなもの''。|

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**評価点
***ドクターマリオ
-GC版で追加された新曲「CUBE」「QUEQUE」が本作にも存在し、特に「QUEQUE」は評価が高い。
-FC、GB、SFC版から比較すると大幅に向上したグラフィック。ゲームモードの追加。それらのリメイクと取れば曲以外は問題ない出来。
-レベル20をクリアすると21以降をレベル選択画面で選ぶことができる(ただし電源を切ると選べる最大値は20に戻る)。
--ちなみにレベルは表示上は99まで存在する。ただし、レベル99をクリアするとウイルスの数が変わらないままレベル0に戻される。

***パネルでポン
-システム面では''オプションやゲームモードなどが異様に充実''しており、過去作に見られたバグや操作性の問題もない。''ゲーム自体の定価の安さと、これと同時にドクターマリオが入っている事を考えると、非常に優秀である''と言える。
--一部の古参ファンの間では「GBA版に何かしらのキャラクター要素(できれば妖精)とストーリーモードがあれば完全版になり得た」としばしば言われる。
--ハイスコアやベストタイムの記録が細かくされており、さらに''「ばくはつせりあげ」(パネル消去中でも強制的にせりあげが可能になるオプション)の有無でも分かれている''。また、''最高点も5桁(99,999点)と6桁(999,999点)のそれぞれで記録される(オプションで変更可能)''。
--COMプレイヤーもシリーズ1.2を争う強さと噂される。
---最高レベルの20は、おじゃま還元はレベル8位までは殆ど間に合わせる事が多いほど強く、普通のパネルの下に小さいおじゃまが引っかかってCOMがパネルを落とせなくなる時があり、それでやっと詰む、という感じである。ヘタすれば倒すのに20分も30分もかかるため、やりがいはある。
--VSCOMモードはおじゃま対戦、スコアアタック、ステージクリアの3つのモードで対戦できる。さらに3つそれぞれでCOMの強さ・ステージ自体の難易度・ハンデキャップ等を自分で細かく設定する事ができると優秀。
--パズルモードも「パズル」(全60問)に加え、クリアする事でさらに「パズル2」(全60問)が新たに追加される。また、パズル・パズル2それぞれでクリアまでにかかったタイムが記録される。
---''「れんしゅう」を選べば一度解いた問題を自由に選んで再び解いて遊ぶ事も可能''。
--「じょうたつへのみち」では操作方法が確認できるのはもちろん、「トレーニング」と「すごいデモ」という項目からお手本プレイを実際に動画で見る事が可能。また、''「トレーニング」・「すごいデモ」共にお手本プレイの再生中に何かボタンを押すと、今度はプレイヤーが実際に操作して練習をする事が可能になっている''。
-BGMのアレンジもSFC→GBAとしては良好。花の妖精リップ、フリルのテーマ曲を共に収録しているほかエンディング用のアレンジ曲も収録。タイトル画面などの新曲も出来がよい。

|>|パネルでポンのモード|
|&image(pnpn-endless.bmp)|&image(pnpn-ojama.bmp)|
|エンドレスモード。&br;ミスするまでパネルを消し続ける。|おじゃまアタックモード。&br;一定時間経過でおじゃまパネルが降り注ぐ。&br;エンドレスと同様にミスするまで続ける。|
|&image(pnpn-scoreatk.bmp)|&image(pnpn-stageclr.bmp)|
|スコアアタックモード。&br;制限時間内で高得点を競う。|ステージクリアモード。全30ステージ。&br;ラインより上のパネルを消すとクリア。|
|>|&image(pnpn-pazzle.bmp,center)|
|>|パズルモード。問題は全部で60問。&br;全てクリアすると、''さらに「パズル2」(全60問)が新たに追加される''。|
|&image(pnpn-vscom.bmp)|&image(pnpn-vs2p.bmp)|
|>|(左):VSCOM時の画像。&br;(右):VS2P(対人戦)時の画像。&br;共におじゃま対戦、スコアアタック、ステージクリアの3つのモードで対戦できる。&br;COMのフィールド内は通常パネルがすべて灰色で表示され状況が読めない。&br;&color(red){※VS2Pモードはゲーム機2台+本作のソフト2本+GBA用通信ケーブル1本必須};|

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**問題点・賛否両論点
-カートリッジ1本のみの対戦プレイは不可。さらに対戦プレイは2人までで3-4人は不可。''ただしこの価格でゲームが2本遊べる事を考えると、そこまで求めるのは酷ともいえる''。
--ただし他の本体へ体験版を送る機能は付いている。
-ゲームをクリアすると開放される「たてモード」の存在意義。表示されるオブジェクトが大きくなり、画面が縦になるように本体を持ってプレイする。使用本体によっては操作しづらいだけであり、特にテレビを使用するゲームボーイプレーヤーではまず使えない機能。
--恐らくゲームボーイミクロでの使用を前提とした機能なのだろうが、それでも操作はしづらい。
-2003年に発売された同一趣旨のゲームキューブソフト『NINTENDOパズルコレクション』からの落差。ヨッシーのクッキーが消え、ドクターマリオ・パネルでポンもゲームモードが削減・改変された。もっとも、「定価の安さを考えるとしょうがない」「むしろこの値段でこれだけ遊べるのは良心的」「そもそも据え置き用のGC版と携帯機用のGBA版を比べるのはおかしい」という意見もあり、この辺は人によって評価が分かれる点だと思われる。
--そもそも「スーパーマリオブラザーズ生誕20周年記念ソフト」なのにヨッシーのクッキーなどマリオシリーズ作品ではなく、マリオシリーズとは無関係のパネルでポンが入っている不自然さがある。本作のパネルでポンはマリオ仕様ではないし、過去作でパネポン出演経験のあるヨッシーさえも出てこない。
---ちなみにテレビCMではドクターマリオのプレイ場面しか出ず、パネルでポンはガン無視だった。しかしながら''実際のゲームのモードやオプション設定を見ると、明らかにパネポン側の方がドクターマリオ側より豊富だったりする''。
---本作発売後、開発元のパネルでポンホームページでは地味にパネルでポン10周年の告知がされた(第1作の発売は1995年10月27日)。

***ドクターマリオ
-ドクターマリオを象徴するメインBGMのアレンジ。「FEVER」は大胆ともいえるアレンジがされほぼ別物なのでそれまでの版に親しんだ人ほど違和感が沸く仕上がり。「CHILL」はまだ原曲に近いが、後半のパートが無くなっている。曲に懐かしさを期待すると肩透かしを食う。
--なお曲の後半パートがなかったのは流用元のパズルコレクション版からそうだったためと思われる。
-ゲームモードは一人用が「たてモード」を含め4つ、対戦が2つだけで、パネルでポンよりもボリューム不足が目立つ。GC版に存在した「おはなし」モードも無くなった。
--GC版のゲームモードは一人用が6つ、対戦が3つあった。いずれにしろFC、GB、SFC版よりは多いのだが、GC版の直後ではやはり物足りない。
--もっとも、「定価の安さを考えるとしょうがない」「そもそも据え置き用のGC版と携帯機用のGBA版を比べるのはおかしい」という意見もあり、この辺は人によって評価が分かれる点だと思われる。

***パネルでポン
-他作品では一度に降ってきたお邪魔パネルがボタボタと1個ずつ落ちてくるため、スピーディさに欠ける(一度に多く連鎖した場合に1つに繋がった大きめのパネルとして降ってくるのは従来と同様)。
--処理落ちを防ぐためだろうが、処理落ちが好まれる場合もある本作品においては問題がない。逆にじわじわと真綿で締め付けられるような緊迫感はある。どちらかというと賛否両論か。
-対コンピュータ戦ではCOMプレイヤーのゲームフィールドも表示される。しかし、通常パネルがすべて灰色で表示されており状況が読めないので、「裏でインチキをやっているのでは?」と思わせてしまう。もっとも全く気にならないという人もいるため、賛否両論点と言える。
--なお対人戦では通常パネルもすべて正確に表示されるので安心してほしい。
-SFC・GC版の妖精少女、GB版のヨッシー、GBC版のポケモンなどキャラクターによる演出を廃止し、ノンキャラクター・シンプル路線に転換。ただし、「定価の安さを考えるとしょうがない」という意見もあり、この辺は単にプレイヤーの好みの問題だと思われる。
--GB版、GBC版のキャラクター変更に耐え、直前のGC版で奇跡とも言える妖精キャラ復活をやっと味わった一部の古参ファン「妖精支持派」からの失望感は特に強く、強い反感を買った。ただし、「キャラクターがいなくてやや寂しいが、ゲームは特に問題無く遊べる」という人や、むしろ「過去作の妖精キャラがなんか恥ずかしくてやりたくてもできなかった」という人や、「パズルゲームにストーリーとかキャラとか不要だろ」という人も当然ながらいるため、正直''この辺は単にプレイヤーの好みに左右される問題''だと思われる。また、''キャラクター付のSFC版やGC版等を遊ぶのに少し抵抗があるという人間の場合にはむしろ評価点になる''とも言える。 
//--前述の仕打ちやスマブラのDXやXでキャラフィギュア無し、[[キャプテン★レインボー]]でリップの人物像に極端な変化を施した挙げ句、別の任天堂販売作品のキャラに『キャプテン★レインボーは萌えキャラゲームではない』発言までさせた事により任天堂はパネポンの妖精キャラが嫌いなのだと古参のユーザーに思わせてしまったとか。そこまで扱き下ろす位なら初代SFC版の時点でノンキャラ仕様にすればよかっただろうに。
//「キャプテン★レインボーは萌えキャラゲームではない」って発言したらなぜパネポンの妖精キャラが嫌いになるのかわからんっていうかスマブラXは曲が有るんだが無視かよ
//わかわかめ。なにをどう要するにドクターマリオのオマケ扱いなんだ?
//↑ちょっと落ち着け。前者はキャプテンレインボーと絡めるのは突飛すぎるし、SFC版からノンキャラにすればというのは説明ではなくただの主張になってるからいったん隠した。後者はマリオ20周年なのに無関係なパネポンが入ってるorパネポンにマリオが出てこない。じゃあわざわざマリオ20周年に出す意味は?ということだろう。ゲームコンセプトの問題だから全体の問題点に移動して書き直した。
//「任天堂で人気が高かったパズルゲームである『ドクターマリオ』と『パネルでポン』を収録して発売」ということらしい
--一応GC版に登場したコアラと熊を掛け合わせたような謎の小動物「ププリ」は出るが、各種のロゴやマークとともに単なるオブジェクトの1つという扱いとなっている。
--一部の壁紙(女性のシルエット、迷彩模様等の壁紙等)について「シリーズとは無関係」「艶かしい」「ゲームの雰囲気にそぐわない」という意見もある。ただし、''良くも悪くも当たり障りのないシンプルな壁紙も数多く用意されている''うえ、当然ながら''気に入らない壁紙を強制的に使わされるというわけでもない''ため、''気に入らなければその壁紙を選ばなければ良い話''である。さすがに「壁紙が入ってること自体が気に入らない」とか「シンプルなものも含め全て気に入らない」というのならどうしようもないが。
---また、迷彩模様の壁紙に関しては、おそらく同社(インテリジェントシステムズ)の制作した『ファミコンウォーズシリーズ』や『ゲームボーイウォーズシリーズ』を意識したものだと考えられる。
-VS COMは1回対戦するだけというのも意見が分かれる。キャラクター不在のため従来作品のようなストーリーはなく、エンディングなどのご褒美もないため、一部のプレイヤーのモチベーションを大幅に下げる原因になった。
--ただし、''おじゃま対戦、スコアアタック、ステージクリアの3つのモードで対戦できるうえ、3つそれぞれでCOMの強さ・ステージ自体の難易度・ハンデキャップ等を自分で細かく設定する事ができる''ため、単にCOMと対戦するだけのモードとして見るならとても優秀だったりする。また、''試合終了後にボタンを押すと試合前の対戦の詳細設定画面に戻るため、そのままAボタンを押せば同じ条件でのCOMと連戦はいちおう可能''。
---要は''試合終了後にAボタンを2回押すだけでまた再戦する事が可能なのである''。もっとも、その簡単な事ですら面倒であるというのならどうしようもないが。
--また、モードは違うが、いちおうステージクリアやパズルモードクリア時等には簡素なエンディング(スタッフロール)が流れる。
-パネルでポンの体験版はNINTENDOパズルコレクションに収録されていたGBA転送版のタイトル画面を変えただけで手抜き臭が漂う。こちらはメニュー画面でププリが案内をしたりボイスが収録されていたりするため、質素な本編とのギャップが強い。
|&image(pdp-01.png,height=150)|&image(pdp-02.png,height=150)|
|>|(左)タイトルロゴと調和しない壁紙により妖しさ全開の本編タイトル画面。&br()(右)本編のエンドレスゲーム画面。手前の動物がププリ。&br;&color(red){''※これはあくまで18種類ある壁紙の中の1種類。&br;壁紙&オブジェクトはプレイヤーの任意でオプションで自由に変更可能''。&br;このキャラクター(ププリ)のオブジェクト+シンプルな壁紙の組み合わせにする事も可能。}|
|&image(pdp-03.png,height=150)|&image(pdp-04.png,height=150)|
|>|(左)本編のメニュー画面。淡々とモードの説明がされる。&br()(右)本編のおじゃまアタックゲーム画面。パネルもひたすら無機質。|
|&image(pdp-05.png,height=150)|&image(pdp-06.png,height=150)|
|>|(左)体験版のメニュー画面。フリルとはGC版の主人公。&br()(右)体験版のおじゃまアタックゲーム画面。パネルに顔が付いている。|

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**総評
-ドクターマリオ・パネルでポンともリメイクが繰り返されたパズルゲームの良作であり、この版には重大なバグなどもないため、新規にプレイする場合大きな不満や違和感は抱かないだろうと思われる。しかし原作への思い入れが強い一部の人は違和感やガッカリ感を覚える可能性もある。
-内容は良くも悪くも値段相応であり、D3やサクセスなどが発売しているお手軽廉価ソフトのような位置付けのゲームといえる。
--特にパネルでポンの場合、原作は廉価ソフトとして発売されたもののフルプライス並みのボリュームがあったこと、さらにマリオ20周年と無関係かつ手抜きともとれるシンプル仕様から「ドクターマリオのオマケで入れただろ」と勘繰られかねない内容だったため、一部のファンの反発を招いた。ただし、実際にプレイすればわかるが、''パネルでポンは値段の割にはかなり遊べるモードが豊富+オプションも細かく設定でき、とてもじゃないがオマケや手抜きとはいえない内容となっている''。むしろドクターマリオの方がゲームモードやオプションが少なめでオマケかと感じるほど。
---このノンキャラクター+ストーリーモード無しの路線は後に発売された『[[パネルでポンDS]]』にも継承された。こちらも一部のファンからは否定的な意見があるものの、ストーリーモードこそ無いがゲームモードやオプション設定が豊富で、キャラやストーリーを全く求めないなら良作といえる。
---また、パネルでポンDSのオプション設定が今作ほどは細かくできない事を考えると、いかに今作のオプション設定が優秀なのかが分かる。

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