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MOTHER1+2」を以下のとおり復元します。
*MOTHER 1+2
【まざー わんつー】
|ジャンル|ロールプレイングゲーム|&amazon(B000099114)|
|対応機種|ゲームボーイアドバンス|~|
|メディア|64MbitROMカートリッジ|~|
|発売元|任天堂|~|
|開発元|不明|~|
|発売日|2003年6月20日|~|
|定価|4,800円|~|
|プレイ人数|1人|~|
|廉価版|バリューセレクション:2006年2月2日/2,800円|~|
|ポイント|日本国内版の移植ではない&br()しかし劣化移植ではない&br()違和感バリバリのBGM&br()一つのカセットで2作品が遊べてお得&br()MOTHERの入手ハードルが下がった点、ゲームシステム等は好評|~|
|>|>|CENTER:''[[MOTHERシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/587.html]]''|

#contents
*概要
1989年発売の『[[MOTHER]]』と1994年発売の『[[MOTHER2>MOTHER2 ギーグの逆襲]]』をカップリングでGBAに移植したもの。~
どちらも実機のプレイは非常に困難(特に1)であった事、64版「3」の開発中止からシリーズ自体が頓挫されたかと思われたところへの「3」開発再開と同時の発表であった為、ファンからの期待は並々ならぬものがあった。~
しかし、携帯ゲーム機のハード性能の制約上、完全に至らない点の多さが惜しまれる結果となった。

*評価点
-MOTHERシリーズを購入する際のハードルが大幅に下がり、携帯機で手軽に遊ぶことができるようになった。

-上記の通り古い作品であったため、今の時代から見てシステム周りに快適性を損なう点が多々あるMOTHER1では、ハードの性能と今の時代に合わせた様々な改善が施されている。
--ダッシュが可能になった。
--アイテムの説明、及びエンカウントを下げるアイテムの追加。
--攻撃アイテムの購入やマジカントでお金を引き出すことが可能になった。
--また国内版にはなかったラスボス戦後のエピローグシーンが追加されており、より味わい深くなった。

-MOTHER2ではBGMや効果音の劣化、テキストの一部変更などの他は大きな変更点はない。

-なお、両作品ともバグに起因する裏技が修正によって使えなくなっている。

*大まかな問題点
-正式な日本国内版の移植ではなく、未発売に終わった海外版(後述)のデータを翻訳した上で移植したものであること。そして任天堂がそれを認めていない点。
--ネット上で調査すればわかるが、上記の『1』追加要素やグラフィック等の変更点が海外版と合致しているのがわかる。
--移植担当元も非公開。

-対応ハードの違いから来る音源の機種依存により、2作ともBGMの再現性に欠ける。
--『1』のBGMのドラムパートが再現されていない、メロディや効果音の音色・キーが違う、戦闘時における攻撃時の効果音が敵と味方で入れ替わっているなど。
--特に「メロディ集め」という要素=BGMそのものの重要性が2作共通の重要要素であるため、これをもって「劣化移植」として批判の対象にもなっている。
--しかしながら、対応ハードの性能上、音質劣化は致し方ない点であることは考慮すべきだろう。

**MOTHERにおける問題点
-元となった海外版(後述)における変更点をそのまま引き継いでいるため、セリフや敵グラフィック、フィールド上のオブジェのグラフィック、シナリオの進め方の一部改変などの変更点が多々ある。
-エンカウントのバランスが原作より悪化している。
--エンカウントのバランスは原作の時点であまりよくなく、特にラストダンジョンのホーリーローリーマウンテンのエンカウント率の極悪さは語り草になっていたほどであったが、この移植版においては、ゲーム開始直後に歩くことになる町でさえ、戦闘後に一歩動いただけでエンカウントという事態が頻繁に起こるため((エンカウントのタイミングにバラツキがあり、経験値稼ぎ目的の時に限って一向にエンカウントしないケースも有る。))、ストレスが溜まりやすい。

**MOTHER2における問題点
-シナリオ周りには大きな変更点はないが、やはりセリフやテキストに変更がある。

-BGMのモノラル化(機種依存、ゲップーの秘密基地内BGMのみステレオ((ただしSFC版とは全く違う鳴り方。)))

-ゲーム内容とは直接関係しないが、カップリング移植であるにも拘らずキャッチコピーに『2』のものを流用したこと。
--公式サイトでも、広報面において『2』の方が優遇されている印象が目立つ。
--第1作が89年と古い作品であること、そして『2』において新規ファン層の開拓が一気に進んで人気シリーズになったので仕方ないことではあるが、シリーズの最初の作品にも関わらずあまり扱いが良いとは言えない対応であろう。

*総評
国内版の純粋な移植ではなく、ハードの性能上、音質が劣化している点は残念だが、作品自体の面白さやクオリティそのものは決して変わっていない。~
手軽にどこでもMOTHERシリーズ初期2作を触れられる点は評価したい。

*余談
国外版の移植であると述べたが、MOTHER1のNES(海外向けファミコン)版である『Earth Bound』はROMデータまで開発されたものの結局のところ未発売に終わっており、MOTHER2が同名の『Earth Bound』としてSNES(海外向けスーパーファミコン)でリリースされたという経緯がある。
もちろん未発売なのでデータなどは一切公開されていないものの、後にネット上にROMデータが流出し、それを基に海外の有志がタイトルを変更して『Earthbound ZERO』としたものが広まっていたことにより、その存在が海外のユーザーに公にされたのである。(FC版の記事にその辺りの事情に関する海外の記事が載っているので参照されたし。)
海外版のデータを移植した理由としては、恐らくは国内版では容量の都合で説明不足だった点を補完したかったということなのかもしれない。

-『1』に関してはシステム周りの変更の他に一部マップの構造や各種パロメータの変更、わかりづらかったヒントが親切になっていたりと易化する方向での調整がみられる。

-また、GBA版のみのバグとして、初期版のROMにおける『2』では、ラストダンジョンの最終フロアで「あなぬけネズミ」を使うことにより、通常では抜け出せないラストダンジョンから脱出することができる(ただし、一部のマップのBGMや構成などが変化する)。


//以下は個人の推測にしか過ぎないが、MOTHER1のNES版が公式に開発され、完成するもお蔵入り、その後ROMが流出、この流出の責任を負ってなのか、流出する位だから開発元が潰れ、権利が親である任天堂に還った(ためなのかどうかまではハッキリわからないが)ために、開発元の名前が出ることは無かったのではないか?しかし、そもそも何故そんないわくつきのデータを使用したのか?と考えると…謎は深まるばかりである。
//その後、国外に流出したNES版のROMデータを基に海外のファンがタイトルを『Earth Bound 0』に変更したハックロム版を制作している。
//↑それだと「ハックロムを元に任天堂が移植した」になるから変でしょ。ハックロムじゃなくて公式に作られたという推測が多い。どちらにしろ正確な情報では無いけど、ざっと調べた感じに書き換えておきます。
//開発元が非公開って言ってるのは、NES版を制作したメーカーのことじゃなくてGBAに移植したメーカーがってことだと思うんだけど。
//↑マジでかw勘違いか。(←New)
//ちなみにwikipediaの項目には
//厳密に言うと、『1』は日本国外において"EarthBound Zero"というタイトルで翻訳とともに一部内容に手を加えられたROMデータが放出されており、『1+2』に収録されたものはこの日本国外版がベースなのだが、公式では認められていない。(原文ママ)
//とあって、「海外向けに製作された発売前のソフトのROMデータが流出した」とはなってない。
//↑つまり、「詳細は不明だけど発売されてないはずのNES版のマザーのROMが存在する」ってのは事実で、(←New)
//それが公式かハックロムか明確じゃないからwikiペではボカしてるんだろうけど、ハックならばハックとわかるもんだと思う(ファンなら俺が作った!って言うもんだし)。(←New)
//2ちゃんではマザー1+2出る前から「流出」っていうのが定説だったり、ファンサイトでもその見方が多い、そして1+2でそのNES版使われてるし。(←New)
//というか「ハックロム」って説はここではじめて見たのぜ。(←New)
//以上、ここしばらく@wiki側のスパムチェックに引っかかってるようで掲示板に書けないからこちらに長文失礼しました。(←New)
//海外版を移植した理由については、たぶん国内版のままだと難易度的にシビアな面が強いし、肝心のエンディングがあれだと今の時代のゲームとしてはそぐわないという判断なんじゃないかね。当時でも「エンディングが簡素過ぎてガッカリした」という意見は少なからずあったし。

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