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*パーフェクトビリヤード
【ぱーふぇくとびりやーど】
|ジャンル|テーブル|
|対応機種|アーケード|
|販売元|セガ・エンタープライゼス|
|開発元|日本システム|
|稼働開始日|1987年|
|判定|なし|
|ポイント|一応業務用|

**システム
-タイトル通り便宜上はビデオゲームビリヤード。複雑なルールはオミットされ、とにかく球を突いてホールに入れればいい。白球(持ち球)以外をすべて穴に落とせばステージクリア。
-持ち玉3の状態でスタートし、球1つにつき2回までミスが許されるが、3回ミスすると持ち球をひとつ失う。持ち玉が0になるとゲームオーバー。
-台の形はシンプルなものから始まり、M字、穴がランダムで出現する台などさまざま。
-本来ビリヤードの球は象牙か特殊なプラスチックだが、はじかれる音は金属音に近い。
--上記の構成は『[[LunarBall]]』に良く似ている。

-ボールを穴に入れていくごとに取得するスコアは増加していく。ボールをロストすると増加はリセットされる。

**問題点
-アーケードとしてはありえないほど持ち球が増加していく。
--ビリヤードという概念を一度忘れ、「2回のミスを容認し、1回目的を達成するとミスが帳消しにされる」というルールで言うと、アクションゲーム等で言えば「ライフ3。敵を倒すとライフ全回復。持ち球は残機」と考える事が出来る。
--ミスせずクリアすればパーフェクトボーナスで1万点、番号順に落とせばスペシャルボーナス追加で2万点。
---パーフェクトボーナスは連続して取ると2万点、3万点、4万点に増えていく。
--持ち球は1万点、3万点、5万点、10万点と、一定スコアに達するごとに増えていくのだが、持ち球をロストすることなく球を落とし続けると、得られるスコアも200、400、600と200点づつ増えていく。1万点に到達すると今度は5千点づつ増えて行き、9万5千点でストップ。以後球を落とすごとに9万5千点もらえる。
--統括すると、「ミスしなければものすごい勢いで残機が増えていく」という、アーケードゲームにあるまじき仕様になっている。
-電池基板。保持が大変で現存数も少ない。
--電池基板というのは、基板に電池が付いているアーケード基板の通称。電池が切れると動かなくなる。
---2010年の時点で修理を断られたらしく、メーカー対応不可。カプコンのCP基板と異なり、「電池で保存しているセキュリティキーでゲームを起動している」ので、個人での交換は不可能。
---現在、某基板店がコンパチCPUを制作。それを取り付ける事で電池交換が不要になる。
-上記二つの理由から出回りは最悪。稼働しているところは相当な変わった店だと言える。

**評価点
-一度慣れてしまえば、飽きるまで好きなだけプレイする事が出来る。
--ただし、あまり長くやっているとゲームセンターから出入り禁止を食らうかもしれない。
-現実ではありえない台でのビリヤードをプレイできる。虚空から生み出される穴にボールを入れるのはゲームならでは。

**総評
 アーケードとしてはいかんともしがたい重大な欠点を持つゲーム。永久パターンと言う言葉は開発者達の頭には無かったのだろうか。そもそも、ビリヤードとしてはかなり大味かつ大胆なルールの『LunarBall』のシステムをそっくりそのまま継承して「ビリヤード」と名づけ、あまつさえ「パーフェクト」の名を冠するのは、多くのビデオビリヤードゲームに対する冒涜にも見える。しかも当時は『[[ザ・ハスラー]]』(コナミ)や『サイドポケット』(データイースト)など、本作を遙かに上回る本格指向のビリヤードゲームが多数出ていたのである。~
 しかしこの仕様上、アーケード市場に出される事が無いので、結構安価で手に入る。個人がコントロールボックスで遊ぶ事を考えたら、そこそこ遊べるテスト用基板として重宝されるだろう。~
 ただ、電池の問題を解決できればの話だが……

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