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*オルディネス 【おるでぃねす】 |ジャンル|シューティング|~| |対応機種|PCエンジン スーパーグラフィックス(専用)|~| |メディア|8MbitHuカード|~| |発売元|ハドソン|~| |開発元|プロデュース|~| |発売日|1991年2月22日|~| |定価|9,800円|~| |判定|なし|~| |ポイント|SGの性能を活かした迫力グラフィック&br()難易度極めて高し|~| |備考|[[PCエンジンアーカイブス>http://www.hudson.jp/pcea/jpn/title/aldynes.html]]:2011年2月16日/600円|~| **概要 -1991年にハドソンからPCエンジンにてリリースされたオリジナル横シューティング。総計5本しか発売されなかったスーパーグラフィックス専用ソフトのうちの1本である。 -8Mbitという当時のPCEとしては破格の容量を使用し、SGの性能を最大限に生かしたグラフィックを売りとしていた。 -一人プレイ専用、全7ステージ構成、8周エンド。 **主なルール -十字キーで自機の移動、ボタンは各自、ショットボタンとシャトルボタンに使用する。 --ショットボタンを連射すればショットを放つ。下記のレイシールドの存在により、連射パッド((PCESGの同梱パッドは連射対応である。))を使用しない限りは必然的にオート連射はできない(連射パッドによっては、オートショットは放ててもレイシールドが出せないので注意)。 --ショットボタンを押しっぱなしにしていると自機前方に「レイシールド」というシールドを発生させる。レイシールドは自機のほんの先っちょにしか判定が発生しないが、体当たり感覚で敵を倒せる他、多くの敵弾をかき消す能力がある。 --シャトルボタンは押す度に今装備しているシャトル(補助オプション)をオート/マニュアルへと切り替える。切り替え制限は一切なく、常時使い分けが可能。但し、シャトルを一切所持していない場合はこのボタンは使用できない。オートとマニュアルの効果は以下の通り。 ---「オート」…シャトルが自動で身近にいる敵を攻撃してくれる性能。この状態でのシャトルはショットボタンを押さなくても攻撃を行ってくれる。好き勝手に敵を見つけて攻撃する性質上、利便性がある反面、集中的な攻撃にはあまり適さない。原則としてオート、マニュアル共にシャトルそのものには攻撃判定は存在しない。 ---「マニュアル」…最初に取得したシャトル2つは自機前方に、残り2つは自機後方に付き、各シャトルが自機と一緒に前方攻撃をする。オートとは違い、ショットボタンを押す度に必ず自機と同時攻撃となる。 --シャトルを装備している状態でシャトルボタンを押しっぱなしにすると、自機周りにシャトルが回転する。この状態でのシャトルは一切のショットを放てない変わりに、敵に触れるとそれを倒せ、敵弾をかき消す効果がある。自機自身はこの状態でもショットやレイシールドを撃つ事は可能。 -ときおり出現する点滅する敵を倒すと何かのアイテムが出現する。以下その詳細(名称の右のカッコはアイテムの色を示す)。 --ショット変化系(全4種類あり、取得すれば自機ショットの性能切り替えができる) ---「パワーレーザー」(青)…自機前方に攻撃力の高い直進型ショットを放つ。 ---「バウンドレーザー」(白)…自機前方斜めにショットを放つ。 ---「ワイドレーザー」(緑)…自機前方に広範囲のショットを放つ。 ---「ファイヤーレーザー」(赤)…自機前方と後方にショットを放つ。 --その他 ---「パワーアップ」…自機ショットのパワーを最大4段階まで上げる。但し、上記のショットアイテムのどれかを取得した状態でないと、パワーアップ効果はない(初期状態ではパワーアップできない)。 ---「スピードアップ」…自機スピードを最大4段階まで上げる。 ---「シャトル」…シャトルが1つづつ装備される。最大4つまでの装備が可能。シャトル性能に関しては上記の操作の項参照。 -残機制の戻り復活ですべてなくなるとゲームオーバー。ミスすると、取得していたアイテムの効果がすべてなくなってしまうペナルティあり。コンティニューは無制限に可能。 //ゲームを再度プレイしたら、途中地点からのコンティニューだった。それでも難易度きついのは変わりないけどね by執筆者 **評価点 -なんといってもグラフィックが1991年のPCEソフトとは思えぬ程のクオリティを持っている点が真っ先に挙げられる。 --グラフィックの書き込みが職人レベルの凄まじさで、終始惚れ惚れするかっこよさ。それでいて、多重スクロールなんて当たり前、ボスは巨大かつ多間接でぐりぐり動き、と通常のPCEはおろか、同期ハードであるメガドライブやスーパーファミコンも裸足で逃げ出すギミックがなされているのだ。 --それでいて処理落ちの類は少なく、快適にプレイできる環境となっている。SGというハードの性能を見せ付けるには十分なソフトではないだろうか。 -BGMのクオリティももちろん高く、極上のグラフィックと合わせて熱くプレイできる。 -各ステージは変化に富んだ構造になっており、あからさまな使い回しは皆無となっている。 **問題点 -''ガチガチのパターンゲー'' --全体的に敵の動きがいやらしく、ただショットを撃っていればいいようなゲームバランスではない。大概の場所では''パターンを把握しないと敵が出現した瞬間即ミス''なんて状況も普通にある程で、不親切で理不尽なバランス調整となっている。 --また、ミスしてもパワーアップなどが一切リセットされた状態での復活なので、ただでさえクリアが難しい攻略がさらに厳しくなるという悪循環も孕んでいる。 //STGでただのパターンゲーでしかないのは好みと言い切るのも厳しいと思うが。判定なしなのに文章も賛否両論判定みたいになってるし --ハドソン発売のシューティングは、キャラバンシューティングのように初心者でもがしがし撃ちまくる爽快感重視な作品が多めだが、その中でも本作ははなっから初見殺し満載なる上級者向けに作られたような硬派なる内容となっている。 ---これらは後述する開発元に関連する作品に影響ないし意識されて作られたと思われる。 -オプション項目が全く用意されておらず、プレイバリエーションはあまり多いとはいえない。 --高難易度なのにステージセレクトなどの救済処置もない。 ---- **総評 完全パターンゲーではあるが、難しいながらもちゃんとクリアはさせてくれるバランス調整にはなっている。~ 今見てもグラフィックのクオリティは凄まじく、同時期の下手なアーケードシューティングよりかはよっぽどAC寄りな外観なのは素晴らしいところ。 ---- **余談 -SG専用ソフトは本作の後にアーケードの移植である『1941』がリリースされただけで終焉を迎えてしまう。 --もう当時のPCE事情はHuカードとCD-ROM2の需要が安定している上に、スーパーCD-ROMの影も見え初めていた頃なので、消滅は致し方なしではあるが…。 -開発元のプロデュースは元アイレムスタッフによって設立されたメーカーであり、さらに作品に関わったスタッフのHP([[リンク>http://www.d3.dion.ne.jp/~suzukixx/PROFILE.html]])によると開発当初は『[[R-TYPE>R-TYPEシリーズ]]外伝』として制作されていたようである。