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ソーマブリンガー - (2014/08/05 (火) 18:42:16) の編集履歴(バックアップ)
ソーマブリンガー
【そーまぶりんがー】
ジャンル
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アクションRPG
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対応機種
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ニンテンドーDS
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発売元
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任天堂
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開発元
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モノリスソフト
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発売日
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2008年2月28日
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定価
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¥4,800(税込)
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ポイント
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棒立ちアクション そつなく遊べる佳作ゲー
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概要
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ニンテンドーDSで発売されたアクションRPGのオリジナルタイトル。
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0章(プロローグ)から6章までの章立てのストーリーとなっており、主人公とNPCの仲間二人(最大三人)でダンジョンを進み、ボスを倒すことで各章をクリアしていく。
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キャラ名や作中の用語はドイツ語風に統一されている。
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『ゼノギアス』の高橋哲哉が初めてプロデューサーを勤めた作品でもある。そのためゼノシリーズに一部近い部分も見受けられる。
評価点
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ABXYのそれぞれのボタンに通常攻撃やアビリティを割り振るという、シンプルでとっつきやすい戦闘システム。
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公式にて「協力アクションRPG」と銘打たれている通り、ワイヤレス通信を使ったマルチプレイが可能である。
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これによる協力プレイはある程度の戦略性を求められるためやりごたえがあり、また不要なアイテムのトレードを行えるなど「マルチプレイこそが本番」という声も。
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主人公にはそれぞれ武器や魔法など得意分野が異なる6種類の「クラス(職業)」を設定できる(設定できるのはスタート時のみで、プレイ中に変更はできない)。
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その上でステータスや技・魔法などのアビリティに自由にポイントを割り振ることによって、多彩なキャラカスタムが可能。
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マルチプレイも可能であるため、それぞれ非常に個性的なキャラクターを持ち寄ってプレイできる。
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任天堂が関わっているだけあって致命的なバグや欠陥などはなく、手軽に手堅く遊べる。
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光田康典が手がけたBGMの評価は高い。
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「ring」「脅威の呼び声」など印象に残るものも多く、光田氏がDSの音楽性能を研究して作り出したというだけあり、非常に音質も良い。
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グラフィックもDSなりのポリゴンではあるが比較的好評。
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クリア後の「EXダンジョン」の存在や町のクエスト、レアアイテム集めなどやり込み要素も多めに設定されている。
問題点
システム面
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ARPGとして見た場合、戦闘のアクション面には欠点が目立つ。
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全体的にモーションが重く通常攻撃にも隙が存在し、基本的にこちらが攻撃する時は敵の攻撃を食らうことが前提になるため立ち止まっての殴り合いに終始しがち。
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一応、走りまわって背後を取るなどのポジション取りやアビリティの組み合わせなど工夫できる点もあるが、色々考えて工夫した結果またゴリ押しに行き着いたという人が多かった。
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敵の攻撃判定がグラフィックと合っておらず妙に広く、避けたと思ったら食らっていたということが多い。このため見切りが困難で従来のARPGのようなヒットアンドアウェイ戦法が取りにくい。
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上記のことから、アクションRPGというより「シームレスのコマンドRPG」や「クリックゲーとも呼ばれるいわゆるDiablo系オンラインゲーム」に近い。
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ただ上記にもあるように、マルチプレイならポジション取りなどはある程度考える必要はでてくる。
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「ブレイク」という相手を吹き飛ばして一定時間無防備状態にするシステムがボス戦や高難易度では敵の方が有利なシステムになってしまっている。
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体力を上げたり防具などで確率を下げる事はできるが、上記のように攻撃を避けること自体が困難なこともあって確実に回避する手段はほぼ存在しない。
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難易度ハードのボス戦ともなると後衛キャラなどは一撃でブレイクされ追撃で簡単に死んでしまうため、「後衛のHPは1で十分」という皮肉られることもある。
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シングルプレイの場合はNPCを2体連れて行けるが、SP(MP)が無限、HPは自動回復と至れり尽せり。そのため、特に序盤から中盤辺りまで、プレイヤーキャラが何もしなくても敵を倒せてしまう場面も多い。
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ダンジョンがやたら広い割に移動速度が遅い。
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装備のオプションやアイテムに移動速度を上げるものがあるが、始めから移動速度を早くするかダッシュ機能といったものを搭載してほしいとする声もあった。
有り余るアイテムと金
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アイテムが大量に手に入るが、NPCの装備変更はできないため、ほとんどの装備アイテムが換金以外に存在価値がない。
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また、すぐにアイテム欄がいっぱいになり、倉庫もそれほど多くしまえないため、店で売ったりして整理しなければならず面倒。(但し、ドロップアイテムは取捨選択が可能)
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ちなみにその店も扱っている装備アイテムが微妙なものしか無く、たまに回復アイテムを補充する以外は単なる下取り屋である。
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クリア後周回プレイが可能だが、プレイヤーキャラを変更した場合はアイテムや所持金を持ち越せず、ストーリーやイベントは一切変化しない。そのため二周目以降をプレイしようという意欲が湧きにくい。(但し、同じキャラで周回プレイをした場合は、アイテムや所持金は引き継がれる。)
賛否両論点
ストーリー面
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今作のストーリーは高橋哲哉氏の妻である嵯峨空哉氏が担当している。 そのためかゼノサーガシリーズなどのように独自用語が多く、ラスボスやソーマというエネルギーの設定など一部ゼノシリーズに近い設定も見受けられる。
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「モノリスらしい」「伏線が秀逸」などの意見もあれば「ゼノのような意外性がない」「印象が薄い」といった意見の両方が見られる。超展開があったりと完成度が低いわけではないため、好みの問題といったところか。
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キャラクターの個性がやや空回りしている部分がある。
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メイン主人公の「ヴェルト」は熱血な性格が空回り気味である。また「何でイデア(ヒロイン)と惹かれあうのか」といった疑問をもつものもいた。
その他
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HPが0になっても経験値ロストがあるだけで、それほどデメリットがない。ボス戦においてもこれは同じで、故に行き詰まるということがない。
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幾らか戦略を練ることも可能だが、上記の通り死んでもデメリットがほとんどないため、基本的にゴリ押し出来てしまい、戦略性に重きを置くプレイヤーには物足りない。
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自由度の高いキャラカスタムは概ね好意的に評価されているが、それができるのはプレイヤーキャラのみで、同伴するNPC2体についてはほとんどカスタマイズ出来ない。
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同じキャラクターでの周回プレイではアイテムやお金のみならず、キャラクターのステータス、スキルポイントなども引き継がれ、難易度の変更が可能となり、サブシナリオも追加されるが、別キャラや別職種で2周目をしたい場合、セーブデータは別途新規作成され、これらの特典がなくなる。
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同じ職種でもステータスやスキルポイントの割り当て次第で異なる戦闘スタイルを取ることができる点がこのゲームの良さだが、レベルアップ時に割り当てるステータスポイントは2周目開始時にも再割り当て出来ない。そのため、2周目以降も大幅な戦闘スタイルの変更ができずマンネリ感が拭えない。それをしたければ別のセーブデータを作ることになるが、それでは周回特典がほぼ無くなる。
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このゲームは他のゲームでよく見られる「特定の敵が特定のアイテムを落とす」という仕様ではなく、例え雑魚キャラであっても確率でアイテムに色々なオプションが付く仕様なのだが、それが故にリアルラック次第でゲームの難易度が大きく下がる。
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マルチプレイがゲームの戦略性を高めると評価点にあるが、ゲーム自体がWi-fiに対応しておらず、販売本数もあまり奮わなかったためそれを体験できたプレイヤーは少数に留まってしまった。
総評
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「それなりに面白い」「悪くはない」という感想が示す通り致命的な欠点はなく普通に遊べる無難な出来のゲームである。
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上記のアクション性の弱さは、聖剣伝説のようなゲームを期待したARPGファンからは落胆の声もあがった。
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上にもあったが、ARPGというよりいわゆるDiablo系オンラインゲームに近いため、それらのゲームに馴染みの深いユーザーからの評価は比較的高い。またネトゲのシングルプレイを延々やり込むという人にはオススメ。
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「マイナス点を改善すれば良ゲーになる」という声もあり続編が期待されているが、2014年現在続編の制作は発表されていない。
余談
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『ゼノギアス』の高橋哲哉がプロデュースを行っていることもあってか、アメリカ(北米)において「ローカライズが期待されるゲームベスト10」に選ばれている。