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アルバートオデッセイ2 邪神の胎動 - (2016/01/02 (土) 23:37:06) の編集履歴(バックアップ)


アルバートオデッセイ2 邪神の胎動

【あるばーとおでっせいつー じゃしんのたいどう】

ジャンル シミュレーションRPG
対応機種 スーパーファミコン
メディア 16MbitROMカートリッジ
発売・開発元 サンソフト(サン電子)
発売日 1994年12月22日
定価 9,980円
判定 なし
ポイント どちらかというと劣化した続編
アルバートオデッセイシリーズ
1 / 2 / 外伝

概要

前作『アルバートオデッセイ』の10年後を舞台にした続編。
前作の登場人物であった『ライアモス』の子ディーンが主人公で、前作のEDが(演出をはじめかなり変更されているものの)そのまま本作のOPとなっている。

特徴

演出や町と町の間がSRPGになっているという基本的なシステムなどは前作を踏襲しているが、多くの点で他のSRPGと同じになった。

  • 他のSRPG同様『移動』→『一回行動』というシステムになったため、前作のように1ターンの内にどんなコマンドを使っていくかを考えることはなくなった。また町やダンジョンの中では一丸となって行動するため、仲間をバラバラに動かすこともできなくなった。
  • 無限だった特殊能力はMPを消費する有限なものに変わった。
  • 攻撃システムが変わり、一度の攻撃は2回行われるようになった。また命中率が表示されるようになった。
  • 全体的に難易度が上昇した。
    • 攻撃された方が攻撃する(敵の攻撃の後に『反撃』するのではない)こともあるため、敵に攻撃するには自分のHPにも注意しなければならない。((正面から攻撃するとカウンターを喰らいやすい。もちろん、味方がすることもある。))
    • 敵味方とも、攻撃の命中率が変わった。前作ではよほどの力の差が無い限り攻撃が外れることはなかったが、本作では同レベル程度の敵なら70~80くらいの命中率となるため前述のカウンターと合わせて戦闘結果が読み辛くなった。
    • 敵は強力かつ多数。それでもフィールドは広いため敵を誘き出して各個撃破することができるが、ダンジョンでは狭いマップに強力な敵が犇めき合っているため「戦う→ボロボロになって出る→街に戻って回復してまた来る」の繰り返しとなる。フィールドでも、マップの狭い駐屯地周辺でのペイルとの戦いはゲーム中最大の難所である。また敵の数が多いためテンポが悪い。
    • 主人公(笑)。ディーンは主人公なのに持つ特殊能力が地味かつあまり役に立たず、前作の主人公アルバートが仲間になるとさらに影が薄くなる。また倒されると即敗北なのにも関わらず特に打たれ強くもないため、やられないよう仲間の後ろでじっとしていることも多い。と揶揄されることも。
  • 奇妙なモンスター名が多い。他のゲームなら「イフリート」となるところが「『エ』フリート」となっている。他にも「オーグル」(他のゲームでいうところの『オウガー』)や、「ビッ『ク』バイパー」なんてのもある。
  • キャラクターの個性が薄い
    • 加入イベントなどでは喋ってくれるのだがそれ以外では空気。

問題点

  • 前作の問題点が一部改善されていない。
    • 前作と同じく、味方を中心とした一定の範囲内しか見ることができない。広いマップでは全ての敵を見ることはできないし、味方同士が大きく離れている場合一度メニューを経由しないとカーソルを移せない。
    • 移動地点を選ぶ際、相変わらず移動不可なHEXは暗く表示される。全体の地形を確かめながら移動することができない。
  • フィールドマップにおいても町中においても、画面に多数のユニットが表示されると処理落ちする。特に敵も味方も数が増える後半は顕著。
  • システムはかゆい所に手が届かない。フィールドで味方にカーソルを合わせてもレベルは表示されないし、買い物の時に持っているアイテムの個数がわからない等。

評価点

  • 小高直樹氏作曲の音楽は今作でも好評。
    • 主人公の名前を「コンサート」にすることでサウンドテストができる。

総評

独特のシステムが凡百化したのを皮切りに、前作の伏線を一応回収してはいるが凡庸なシナリオなどでさほど話題にならなかった。 前作が良くも悪くもプレイヤーに強烈な印象を与えたこともあり、単体ならともかく続編としては劣化した作品であろう。

  • その後、セガサターンでアルバートオデッセイ外伝 レジェンドオブエルディーンが発売された。ジャンルはRPGに変更、2から数百年後を舞台にして差別化を図っている。