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フリッキー - (2011/11/22 (火) 07:22:37) の編集履歴(バックアップ)


フリッキー

【ふりっきー】

ジャンル アクション
対応機種 アーケード
発売・開発元 セガ・エンタープライゼス
稼働開始日 1984年
ポイント 救出型横スクロールドットイート
一括救出の爽快感

概要

  • 1984年にてセガ・エンタープライゼズ(現:セガ)からリリースされたアーケードゲーム。ジャンルとしては横スクロールのドットイートアクションというべきだが、従来のドットイートとは若干趣旨が異なる(詳細は下記ルールにて)。
  • 主人公である親鳥「フリッキー」を操り、各ステージに散らばった雛鳥「ピヨピヨ」を全員回収し敵をかわしながらも出口に送り届けるのが目的となる。
  • 一人~二人交互プレイ可能。総ステージ数は不明(100ステージ構成のループ制?)

主なルール

  • フリッキーを操作して、ステージ内の複数の段差にいるすべてのピヨピヨを触れる事で回収し、回収されたピヨピヨがフリッキーの後ろへと一緒に付いてくる。その状態でステージ内に設置された出口にフリッキーが触れれば付いていたピヨピヨは救出(消費)される。すべてのピヨピヨを一匹残さずに救出すればそのステージはクリアとなる。
    • 触れたピヨピヨは何匹でもフリッキー後方に付き、ステージ内にいるピヨピヨをすべて付ける事も可能。
      • 出口にて一括でピヨピヨを大量に救出する程入手スコアが多く入る為、スコアを大きく稼ぐには一度に大量のピヨピヨを出口に向かわせる必要がある。逆にピヨピヨを単発で回収し何度も出口を出入りしてクリアする攻略も可能だが、当然ながら入手スコアは少なくなってしまう。
    • フリッキー達を邪魔する形で「ニャンニャン」という敵キャラが点在しており、引き連れたピヨピヨがこいつに触れるとピヨピヨの列が分断されてしまい、再度ピヨピヨの回収をするハメになってしまう。また、フリッキー自身がニャンニャンに触れるとミスとなってしまう。
      • ステージを進めるとニャンニャン以上に変則的な動きでトリッキーを苦しめる「チョロ」という敵も登場する。フリッキーが何も動かずに一定時間が過ぎると永久パターン防止というべき「怪獣」が出現し飛び道具を放ってくる。もちろんこいつらにフリッキーが触れるとミスとなるが、ニャンニャンとは違いピヨピヨの列に触れても分断はされない。
    • ステージ内には所々に「攻撃アイテム」が複数置かれている。これにフリッキーが触れるとアイテムを所持した状態となり、ボタンにてそれを前方に投げつけ、ニャンニャンなどの敵を倒せる。これがフリッキー唯一の攻撃手段となる。
      • 投げたアイテムは消費されて手ぶら状態となってしまう。また、アイテムは必ず一つづつしか持てず、アイテム所持中に別アイテムに触れても素通りしてしまう。
      • アイテムは有限であり、あまりホイホイと投げつけてしまうと、そのステージ内におけるアイテムが枯渇してしまい攻撃手段がなくなってしまうので注意。
      • 倒したニャンニャンなどの敵は一定時間経過すると敵出現ハッチから再出現する為、完全なる全滅はできない点も注意。
  • ステージ3とその4倍のステージはボーナスステージとなり、ミス要因は存在しない。
    • ピヨピヨが画面下部から大量に降ってくるので、フリッキーを左右移動させて回収するのが目的となる。すべて回収すればパーフェクトボーナスが得られる。ステージを終えれば結果の成否に関わらず次ステージに移行する。
  • レバーとボタン1つでの操作となる。レバーにてフリッキーに移動操作、ボタンを押せばジャンプ兼攻撃アイテム投げができる。
    • このゲームではフリッキーの動きに独特の慣性があり、移動中に操作を止めてもすぐにはブレーキがかからなかったり、ジャンプが妙にふわっとした感覚で飛ぶというクセがあるのでそれを踏まえた操作が重要となる。
    • ジャンプと攻撃は同じボタンなので、攻撃を行うと必然的に同時にジャンプをしてしまう。
  • 残機制でミス後の復活は、ピヨピヨの位置がミス前の状態での仕切りなおし復活となる。すべての残機がなくなるとゲームオーバー。
    • ミス条件はフリッキーが直接敵(ニャンニャン、チョロ、怪獣の飛び道具)に触れてしまう事である。
    • ピヨピヨを一括で一度に救出すればクリア時にパーフェクトボーナスが特別加算される。また、ステージクリアまでの経過時間がクリア毎に毎回表示される。

特徴

「親鳥(フリッキー)が雛鳥(ピヨピヨ)を救出する為にあちこち動き回る」涙ぐましい設定が特徴の作品。
公式ではフリッキーは雀という設定だったらしいが、大人の事情であやふやになってしまったという逸話がある(参考

このゲームの醍醐味は何といっても「いかにピヨピヨを回収して一括救出できるか」という面白さにあるといっても過言ではないと思われる。
大量行列の如くピヨピヨを引き連れて出口に向かい、軽快な効果音と共に大量のスコアが入る様は爽快そのものであり、行列途中にピヨピヨが敵に触れて列が途絶えた時の絶望感は泣ける次第である。
登場時代の関係上ステージバリエーションはあまり多いとはいえないが、非常にさくさくとステージクリアが可能で、どういう手順でピヨピヨを救出すればいいのかという戦略性を持っている佳作といえよう。
クセのある操作性もちゃんとバランスの一環を考慮した上での仕様であり、その辺が本作の味わい深さとなっている模様。
横スクロールのドットイート要素や、クセあり操作性という点は、翌年にジャレコからリリースされたACゲーム『シティコネクション』と共通している部分が多い。

グラフィック使いは非常にカラフルかつコミカルな外観であり、各キャラの動きがなかなか細かくて可愛らしくて、ゆるさ加減を上手く表現できている。
BGMに関しても曲数はやや少ないもののグラフィックにぴったりとマッチしたポップな楽曲となっており、ゲームを盛り上げてくれる。