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【ざ・ぶるーくりすたるろっど】
ジャンル | アドベンチャー | |
対応機種 | スーパーファミコン | |
メディア | 16MbitROMカートリッジ | |
発売元 | ナムコ | |
開発元 | ゲームスタジオ | |
発売日 | 1994年3月25日 | |
定価 | 9,800円 | |
判定 | なし | |
ポイント |
バビロニアンシリーズの最終作はなんとADV やや理不尽な足止め どちらかと言えばファンアイテム |
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バビロニアンキャッスルサーガシリーズリンク |
『バビロニアンキャッスルサーガ(BCS)』のエピソード3として発売されたアドベンチャーゲーム。
RPG風のアクションゲームとして話題になった『ドルアーガの塔』及び『イシターの復活』の続編にあたり、その最終章でもある。
正式なタイトルは『 Destiny of GILGAMESH(ギルガメスの道)』であり、原案の遠藤雅伸氏は英字タイトルからDOGと呼んでいる。
プレイヤーは王子ギルガメスとなり、ブルークリスタルロッドを天界に返還するため巫女カイと共に世界を旅することになるのだが…。
マルチエンディング制を採用しており、その結末は様々。
従来シリーズのアクション性は全く失われ、純粋なアドベンチャーゲームとなっている。 主な舞台となるバビリムの街を中心として、北・南・東・西にそれぞれイベントの発生するポイントがあり、どのような順番で巡ったかによってエンディングが変わる仕組みになっている。エンディングに到るには少なくとも3つのポイントを巡る必要がある。
そのエンディングは実に48種類あり(*1)、バリエーションも豊富(*2)である。
遠藤氏の意向により、どれが正しいのかと言う正解は存在しない。エンド自体はハッピーからバッドまで多種多様だが、全てのエンディングは等価値であり、どれがバビロニアンキャッスルサーガの正当な結末たりうるかはプレイヤーの意思に委ねられている。
シナリオにより難易度差はあるものの、慣れてしまえば1周20分程度(短いシナリオならそれ以下も充分可能)しかかからないため、マルチエンディングといってもうんざりしたくなるほど苦労はしない。
しかし今までのシリーズと毛色が違いすぎる上にエンディング以外のやりこみ要素がゼロに等しいため、BCSファンを困惑させた模様。少なくともこの内容とボリュームで9,800円は暴利であると言える。
しかし、マルチエンディングの多様性は評価できる点であろう。生みの親である遠藤氏は後に「ブルークリスタルロッドこそが本当の意味でのマルチエンディング制である、と今でも信じている」と発言している。ハードの性能がそれを表現するには力不足であったことが悔やまれる。
操作方法やゲームの目的を教えてくれる人がいるが、彼の話を最初から最後まで聞くと、おまけで説明書には記載されていないRボタンの使い方を説明してくる。 しかし、その内容が「ゲームがほぼ完成したというのに、中村光一氏の要望で急遽入れることになった」という、どこか穏やかではない裏話となっている。
後にドリームキャストの『シェンムー』を見た遠藤氏が「本作と似たようなことをしようとしてる」と思ったらしい。 参考リンク