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DINOSAUR - (2012/04/09 (月) 19:40:44) の編集履歴(バックアップ)
DINOSAUR
【だいなそあ】
ジャンル
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RPG
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対応機種
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PC-8801、PC-9801、FM TOWNS
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メディア
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【PC88/PC98】5インチフロッピーディスク 【TOWNS】3.5インチフロッピーディスク
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発売・開発元
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日本ファルコム
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発売日
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【PC88】1990年10月21日
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定価
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8,700円
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プレイ人数
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1人
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概要
ファルコムが「シリアスを追求した本格派3DRPG」を謳ってリリースしたダンジョン型RPG。その看板に偽りの無い、徹頭徹尾シリアスでダークな世界観から人を選ぶ作品でもある。
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これまでファルコムが出してきたゲームのシナリオは明るい印象のシナリオが多かっただけに、このダークさで度肝を抜かれたファンも多数。
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それゆえか、現在に至るまで本作はコンシューマ機への移植はなされていない。
特徴
システム自体は非常にオーソドックスな3DダンジョンのRPGではあるが、以下の特徴がある。
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グラフィック
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登場するキャラクターは皆「タロット・カード」を模した絵柄で描き表されており、独特の趣を持っている。
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基本システム
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道中でのHP/TPの回復は休憩を行うことで無制限に回復が可能。
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ただし、休憩時にHP/TPの残量が少ないと回復量が少ないうえ、周りが開けているところで休憩を行うとエンカウント率が高くなる危険性もはらんでいる。
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技能システム
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物理攻撃系技能に関しては関連した武器で敵を倒すことで、魔法系技能に関しては1回スキルを使うごと、盗賊技能は敵が落とした宝箱を開けるごとに技能経験値が1ずつ貯まり、100になるとレベルアップして技能の威力上昇や新規技能の習得が行われる。
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また、特定の系統の技能に関しては技能の継承を行うこともできる。継承条件は教える側の技能レベルが一定以上、教えられる側の能力値が一定以上になると継承可能になる。
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ただし、技能を継承できても本職のメンバーと比べて固有技能が使えないなどの制約はある。
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裏シナリオの存在
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特定の条件で進めると裏シナリオに突入。パーティーメンバーが表と違うものになる。勿論持っているスキルやステータス、継承可能になるスキルも違うため、使い勝手も大きく異なる。さらに裏のほうが鬱なストーリーが展開される。
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表シナリオの登場人物はいわゆる人格者で構成されているが、裏シナリオはいわゆる悪漢ともいえるメンバーで構成されており、同じイベントでもクリアの仕方が全く異なることも。
鬱ゲーとしての要素
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全体的にシナリオ中の登場人物は大半が非業の最期を迎えることが多く、全編通してかなり鬱な空気。
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中盤のダンジョン「試練の塔」や「地下祭室」では特に鬱イベントが多い。
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特に裏シナリオのパーティメンバーでよく話題に上るのが僧侶のルオン。暗黒神を信仰している僧侶だけあって言動は傲慢不遜で毒舌たっぷりの陰険な皮肉屋。おまけにラストバトルで詳細は伏せるがとんでもない行動をやらかしてくれる。
問題点
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エンカウント率がかなり高めに設定されており、ゲームのテンポがやや悪い。評価が分かれる大きな要因。
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3歩もあるけば敵に遭遇する事から「鬼のエンカウント」などと呼ばれた。方向転換すらエンカウントの対象となっており、これを助長している。
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オートマッピング機能が無いため、探索は方眼紙を用いたマッピングで行うのだが、上記の理由からそれが困難である。
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店売りの装備は中盤以降から力不足になるため敵からの宝箱ドロップから得られる装備の入手が重要になるものの、宝箱の出現率がかなり低いため中盤以降は装備を揃えるのに苦労する。
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後述のリメイク版では盗賊技能に宝箱の出現率を上昇させる技能が追加されたが、これが盗賊技能の初期レベルから1上げないと習得しないいうえ、TP消費が高く連続使用が難しいので結局のところ焼け石に水だったりする。
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物理攻撃系の技能を得るのがやや面倒。各物理攻撃系技能の経験値を得るにはトドメをさす必要がある。そのため満遍なく技能を上達させるには、前の戦いではこのキャラでトドメをさしたから次はこっちのキャラ、などと経験値をうまく振り分ける必要がある。全ての戦闘でこの状態なので、少々まどろっこしい。
総評
これまでのファルコムからは考えられないほどのダークさに満ちた作品ではあるが、それゆえに他の作品では味わえない物語を楽しめる。
今でも根強いファンが多いのがその証左であろう。
移植・リメイク
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本作はProjectEGGにてPC88版が配信中。価格は840円。
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また、本作はWinにて『ダイナソア リザレクション』としてリメイクされている。
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グラフィックの進化・システム周りの整備・新スキルの追加・過剰だったエンカウント率の見直しなどで原作に比べ非常に遊びやすくなり、また裏シナリオから進める第3の結末も追加されるなどいたれりつくせりのリメイクが施された。
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だがBGMのアレンジがこの作品のダークな雰囲気とはマッチしないものが多かったがために特に原作ファンにはすこぶる評判が悪く、ゲーム自体の出来はストーリー面含め優秀であるにもかかわらずかなり厳しい評価が下されてしまう結果となってしまった。
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とはいえ遊びやすさは文句なしに上がっているので、BGMの出来にさえ目をつむればリザレクションのほうがお勧め。
余談
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本作の裏シナリオのパーティメンバーの一人であるランディの固有魔法の名称や呼び方のパターンは後に『魔術士オーフェン』にも使われている。