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スーパーロボット大戦OG外伝 - (2017/11/03 (金) 16:31:53) の編集履歴(バックアップ)


スーパーロボット大戦OG外伝

【すーぱーろぼっとたいせんおーじーがいでん】

ジャンル シミュレーションRPG
対応機種 プレイステーション2
発売元 バンプレスト
開発元 バンプレソフト
発売日 2007年12月27日
定価 通常版:6,090円 / 限定版:9,240円
判定 なし
ポイント ファンディスク寄りの作品
一部キャラの扱いに賛否両論
調整不足な点もチラホラ(ただし、とびっきり悪い訳ではない)
スーパーロボット大戦シリーズ
OGシリーズ :OG1 / OG2 / OGs / OG外伝 / 第2次OG / OGDP/ OGMD


概要

過去のスパロボやバンプレスト作品に登場したオリジナルキャラクターが集結したオリジナルジェネレーション(OG)シリーズの一つであり、『スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS』(以下OGs・前作)の直接の続編。
内容は『OGs』に収録されたエピソード『OG2.5』シナリオの完結編に加え、カードゲームである『シャッフルバトラー』、自由に戦闘シーンを閲覧できる『フリーバトルモード』を搭載している。
システムや機体性能自体はほぼ前作からの据え置き。

シナリオ自体は、『OG2』の後日談OVA『THE ANIMATION』の再現や前作では顔見せ程度だった『ザ・グレイトバトルシリーズ』『スーパーロボット大戦COMPACT3』『スーパーロボット大戦R』勢、本作で初参戦となる『スーパーロボット大戦Scramble Commander』の敵勢力ソーディアンが話の中核となる。
尚、前作『OGs』から半年足らずに発売というスパロボでは異例のスピード展開がなされたが、これは『OGs』の発売が大幅に遅れた事が原因と思われる。


評価点

  • スーパーロボット大戦MX』勢のサプライズ参戦。
    • スポット参戦ではあるが、『MX』本編で断片的に語られていた前日談である主人公ヒューゴの所属部隊であるクライ・ウルブズ壊滅のエピソードが再現され、『MX』ファンから好評を受けた。
      • ヒューゴの戦友で『MX』ではゾンビとして登場したフォリア・エストが正式に参戦。シナリオ上での活躍も多く、専用機体やBGMまで用意されている。
    • その他にも、戦闘に参加しないNPCとしてではあるが、『第3次スーパーロボット大戦α -終焉の銀河へ-』の主人公の一人であるトウマ・カノウもゲスト出演し、彼のエピソードに繋がる伏線を張っていった。
  • 『COMPACT3』勢の優遇。
    • 『OGs』での露出の少なさを晴らすかのように、ストーリー上で目立ちまくる。アニメーションもかなり力が入っている。
    • 因みに味方だけでなくザコの修羅兵の台詞まで拘っており、攻撃を喰らうと 「死凶星が見えるぅ!」 *1と叫ぶ事を初めとして、誰が相手だろうと、殆どの場合特殊台詞を吐きまくる。フリーバトルで堪能する事をオススメする。
  • コミックからの展開。
    • 派生作品であるコミック『OGクロニクル』から八房龍之助担当のキャラが多数逆輸入された。生物や妖怪のごとき敵が多く、PTとAMに偏重しがちな敵のバリエーションが増えている。
    • 尚、八房氏は前作からシナリオやカットイン作画担当として参加している。
  • 出典元の作品で死亡したキャラが、今作では生き残り味方として戦ってくれるという版権スパロボではお馴染みの「スパロボのif」が今作ではふんだんに盛り込まれている。
  • 一部キャラボイス・BGM、表情パターンの追加。
    • 前作の時点でネタの宝庫だった「究極!ゲシュペンストキック」使用時のセリフを無駄に大量新録。カオスっぷりに更に拍車が掛かっている。
      • 特に有名なのが前作で着せられた「ガッカリウルフ」の汚名を返上し、「シッカリウルフ」「ヤッタゼウルフ」と名付けられたキョウスケの熱いシャウトだろう。ファン必聴である。
      • その他、どう考えても宣伝乙なブリット(というか杉田智和)、なんか明後日の方向へ行ったレオナ、性別すら超越したリョウト等、もはや何でもありの無法地帯と化している。
    • 『COMPACT3』勢のBGMが作りこまれており、原曲の良さを保ちつつ据え置き機レベルに昇華されている。
    • タスク、リオ、カーラにも専用BGMが追加。いずれも良曲。
    • ほとんどスポット参戦の『MX』勢にすら2曲も新規曲が追加されている。特にアルベロの「Shouting Black」は人気が高い。
    • 追加BGMは『MX』勢の一部を除きTV版『ジ・インスペクター』のサウンドトラックに収録されている。
  • 表情パターンも増えており、中でもブリットとリュウセイにはデフォルメ顔が追加されている*2
  • テキスト量が多い
    • 36話という短さだがテキスト量は多く、ゲームパートより会話を読んでいる時間のほうが長いという人もいるだろう。
  • フリーバトルの実装。
    • 『新』のスペシャルディスク以来となるモード。敵味方の機体、パイロット、使用武器、命中や回避など状況を細かく設定して戦闘を視聴できる。改めてこのゲームの膨大な台詞量を実感できるだろう。
    • ゲーム中で可能な機体とパイロットの組み合わせはすべて再現できる。ツインユニットで龍虎王×2やR-GUNリヴァーレvsダークブレインといったありえない組み合わせも可能。
      • ただしベルゲルミル(ウルズ機)だけは設定不可。
  • シャッフルバトラー
    • スパロボシリーズにおいて初めてのカードゲーム形式のミニゲーム。
    • ルールに慣れると結構楽しく、カードには小ネタも非常に多い*3。ただ、バランスはかなり悪く、対人戦が出来ない事もあって飽きやすいのが難点。

問題点

  • 「SP回復」技能が非常に強力
    • 消費の少ない精神コマンドなら毎ターン使用できるだけでも強力だが、クリアや熟練度条件にターン数が関わらない場合には、時間さえかければ無限に精神コマンドが使えてしまう。
      • 特に本作では魂*4、覚醒&再動*5といった強力な精神コマンドを持ったキャラが増えた為、SP回復が有用になっている。
    • この技能を習得したかどうかでゲーム難易度が大きく変わってくるが、この技能がないと一部のマップのクリア(特に熟練度獲得を狙う場合)が難しいほどの難易度になっている。(詳しくは後述)
      • 結果、キャラ育成の面ではまず「SP回復」を付ける事から始まってしまい、育成の自由度が落ちてしまっている。
    • 開発も問題に思ったのか、後の作品では育成不可能なキャラ固有技能として存続する形となった。
  • 一部の高難易度マップ
    • 特に問題視されているのが終盤のボスであるダークブレインで、第一形態がHP38万、第二形態がHP58万もある上、共にHP回復(大)の特殊能力を持っているため、第一形態で約10万、第二形態に至っては約20万ものHPを毎ターン回復する。加えて底力Lv9、ガード*6を持つため非常に硬い。この後のマップに控えたボスが歪曲フィールドを持つ代わりにHPが控えめなのに対し、ダークブレインは純粋にHPが高い為、バリア貫通可能な攻撃で楽をする事も出来ない。
      • それになると弾消費無し攻が「ダークブレイン以外の敵を全滅させる」であるため、熟練度を狙う場合にはこちらも倒さなければならない。
    • 時間制限はないの倒せるが、ダークブレインは時間をかければかけるだけ不利になる。しかもよほど育成を上手くしていないと1ターン撃破は厳しいHP量。
      • 結果として、上記のSP回復をコマンドによるごり押しでもないとクリアが厳しいマップになってしまっている。
  • 味方
    • 一部に強力すぎるユニットが存在する。
      • 『COMPACT3』の主人公機であるヤルダバオトが原作同様他のユニットよりも一回り以上強い。スタッフ曰く「またパラメータの数値を打ち間違えた」とのことだが、間違いなく意図的であろう。ある意味では忠実な原作再現であるが……。
      • 費が良く高性能ストMk-II改、パイロットのエースボーナスと合わせて反撃無双が可能なコンパチブルカイザー、龍虎王までの繋ぎと思いきや乗り換え自由の二人乗りで凄まじく使い勝手の良いグルンガスト参式等が目立って強力。
    • 一方で大幅弱体化を受けたアーマリオン、パイロット固定のヴァルシオーネなどは、目立っ
  • 『R』の敵対者であるデュミナスが原作と全く異なる設定になっている。 #regioむ)
    • デュミナスはその所業こそ外道なれど、出生の悲劇から自分の存在意義に悩む姿、そして最後に見せた部下への慈愛の精神など悲劇的な一面を持つラスボスとして認知されていたのだが、本作ではそういった一面が殆ど描かれない。
    • 特に、最後に『自ら強要する』というシーンは、原作での『デュミナスの復活のために自ら進んで命を捨てた部下3人の姿に涙する』という展開を知るプレイヤーからの怒りを買った*7
    • ティスとラリアーがこのような酷い扱いを受けているのに対して、デスピニスだけはラージとミズホの監視役だったこともあってデュミナスに吸収されることなく生き残り、EDで『R』主人公勢が立ち上げた会社に迎え入れられ、続編の『第2次OG』にも『R』主人公勢とともに
  • やっつけな最終戦 #regiむ)
  • //---現在では、前作とセットでも3,000円以内でも手に入る事が殆ど。 しかし、いつものスパロボの一作安心して遊べる。
    OGsよりもさらにコアなバンナオリジナルロボフ