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ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー in いただきストリートSpecial
【どらごんくえすと あんど ふぁいなるふぁんたじー いん いただきすとりーとすぺしゃる】
概要
元々旧エニックスサイドのゲームであったボードゲーム系テーブルゲーム『いただきストリート』(いたスト)の派生作。
合併でスクウェア・エニックスが誕生したことにより国内大作RPGの筆頭の中に数えられる『ドラゴンクエスト』(DQ・ドラクエ)と『ファイナルファンタジー』(FF)が同社に集まったため、そこから本ゲームで両シリーズのキャラクターが一同に会する企画が生まれた。
構成やゲーム内用語に両シリーズの世界観を取り入れたほか、バランス調整も加えられている。
総資産が目標金額を突破した者が複数出た際、銀行先着者が優勝というルールになったのもこの作品からである。
キャラクターデザインは、DQ・FFともに漫画家の天野シロ氏が担当。同社のゲームのコミック化作品を多く手掛けていることからの縁であろう。
イラストは、雰囲気に合わせてかなりデフォルメされている。
参戦キャラクター
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参考:Special参戦キャラ
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DQ side
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FF side
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DQ全般
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スライム(シリーズからの参戦扱い)
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FF全般
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チョコボ(シリーズからの参戦扱い)
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DQ1
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竜王
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FF7
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クラウド、エアリス、セフィロス、ティファ
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DQ2
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主人公(ロ王子)、クッキー(サ王子)、プリン(ム王女)
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FF8
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スコール、リノア
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DQ3
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カンダタ
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FF9
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ビビ
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DQ4
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アリーナ、クリフト、ライアン
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FF10
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ティーダ、ユウナ、アーロン
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DQ5
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主人公、ビアンカ、フローラ
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FF10-2
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ユウナ、リュック、パイン
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DQ6
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主人公
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FF11
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タルタル、モーグリ
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DQ7
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主人公
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FF12
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ヴァン、アーシェ
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DQ8
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ククール、ゼシカ、ヤンガス
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上記以外のFF
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なし
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DQM
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テリー(幼少期)
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また、非参戦キャラもイベント専用キャラとして一部登場している(DQ1の主人公、DQ4のトルネコ、FF9のエーコなど)。
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イメージが壊れるのを防ぐためか、DQの主人公キャラクターは全て「プレイヤー専用」(CPUに操らせることができず、CPU用のキャラセリフも用意されていない)となっている。
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一方FF側は、原作がまだ発売前でキャラの固まっていなかった『FF12』の二人と、チョコボ・タルタルがプレイヤー専用。
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プレイヤー層の違いから、他のFFシリーズとは一線を画す扱いになるものと思われていた『FF11』のキャラも登場している。
新要素「スフィアバトル」
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基本ルールは通常モードと同じだが、ダイスを振っての移動後に、さまざまな力を秘めた「スフィア」を6つの面にはめ込んだ「スフィアダイス」を振ることができる。
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スフィアは、他のプレイヤーの店に止まって買い物料を支払った時に1つずつ入手できる。またこのモードではチャンスカードは存在せず、通常モードでチャンスカードが貰える場所ではスフィアが1つ貰える。
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スフィアを入手できるというメリットが生まれたため、他のプレイヤーの店にあえて止まる戦略もありうる。
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各スフィアには5段階のレベルが設定されており、キャラのレベルや払った買物料が大きいほど強力なスフィアが入手できるため、後半になると逆転のチャンスが増える。
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各キャラクターに全8種の「職業」が設定されており、職業によって入手できるスフィアが大幅に異なる。キャラを重視したRPGとのコラボ企画にふさわしい要素といえる。
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職業は、一定の条件を満たせばキャラクターを問わず自由に選ぶことができるようになる。
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効果を発揮したスフィアは消えてしまう。スフィアダイスにはめる6つのスフィアはターン開始時に好きに付け替えられるので、タイミングを計って適宜変更することが要求される。
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例えば、止まった場所の店を強制的に売ってしまう「イフリート」を持っている場合は、相手の高額店に止まりそうな時を見計らってはめ込むのが望ましい。
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このモードの最大の存在意義は「繰り返しプレイを続けスフィアを集めて、戦術に即した理想的なスフィアダイスの完成を目指す」というプレイスタイルを提供した点である。平たく言えば「やりこみ要素」であり、従来の『いたスト』には不足していた部分が補強された。
評価点
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基礎ルールが既に確立したシリーズなのでボードゲームとしての出来は安定しており、本作から入ったかどうかに関わらず十分楽しめる。
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DQキャラとFFキャラの会話という、日本でも最も著名なRPGのうちの2つのコラボ要素。
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この2シリーズは世界設定も少なからず異なっており、言うなれば異文化交流を垣間見ることができる。
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近接格闘キャラつながりのアリーナとティファの会話など、設定を活かした掛け合いもある。
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DQキャラとFFキャラとの掛け合いだけでなく、同じシリーズ間での掛け合いも見どころである。
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原作から沢山ネタが拾われており、掛け合いを抜きにしても読んでいて楽しい。
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上っ面の設定だけのネタではなく、確実にゲームをやっていないと書けないネタが多くそういった意味でも出来は良い。
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やたら尊大な『DQ1』の竜王や、セリフが浮きまくっている『FF7』のセフィロスなどには思わずクスリとさせられる。
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スピンオフ作品が増えた現在でもこの2シリーズのコラボが行われたのは『いたスト』だけであり、非常に貴重である。
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会話だけでなく、演出面でも2シリーズから選出されファンを楽しませてくれる。
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ミニゲームやチャンスカードの絵柄などもDQ・FFに準拠したものになっており、どれも十分な出来である。
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DQ、FF両シリーズから選びぬかれた、屈指の名曲をアレンジしたBGMは素晴らしい。
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背景グラフィックも非常にレベルが高い。まるでボードゲームではなくRPGをプレイしているかのような気分に浸れる。
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スフィアバトルについても、マンネリ化を招きやすいボードゲームというジャンルにおいて新しい特殊ルールを成立させた。
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後述の問題はあるがそれなりに楽しんだプレイヤーも多かったのは事実で、バランス調整・テンポ改善など問題を解決して再録して欲しいという意見は十分見られる。
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スフィアバトルの追加に際して何かが削られたわけではないので、少なくとも大きくボリュームアップしていることは間違いない。
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シリーズ従来作と比べて、多彩なギミックが仕込まれたマップが多い。
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純思考ゲームとしては評価が分かれる点だが、パーティゲームとしての楽しさに繋がっていることは間違いないので、評価点として挙げておく。
批判点
※キャラに関しては後述
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ゲームバランスの変更
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高額店に止まった際の支払額が、資産総額と比べて相対的に少なくなっている。このため、敵を高額マスにハメて破産させる形で決着することが少なくなって、株を巧みに運用した者が勝つというゲームバランスになった。
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このためゲーム展開が地味寄りになり、プレイ時の盛り上がりを若干だが欠く結果に。
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製作者は「一度の地雷踏みで即座に破滅しないように」とマイルドな調整にしたつもりなのかもしれないが、結果として批判はある。
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スフィアバトル
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スフィアダイスを振る場合単純に1ターンで2個サイコロを振ることになるので、テンポが少なからず悪化する。
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スフィア付け替えの手間もバカにならず、場合によっては頻繁に行うことになるので余計にテンポが削がれる。
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ターンが回ってきていないプレイヤーは行動できないボードゲームの特性上、この点は余計に響いている。
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ゲーム開始時に持っているスフィアや、職業ごとに入手できるスフィアに相当大きい性能の偏りが起きている。
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最大の理由は、スフィアに設定されたレベルと碌に合わない強さのものが多数あること。特に問題なのは、序盤で入手するレベル1~2のスフィアである。
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最初に配られる5個のスフィアは何パターンかあるが、全員が同額のお金を貰える「メガフェニックス」と、自分だけその時点での賞金の半分を貰える「天使のうたごえ」が存在する時点で格差があることは容易に読み取れる。
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職業面では、「踊り子」「商人」「僧侶」が極めて優秀。一方で、「盗賊」や「戦士」、「魔法使い」、「勇者」の使い勝手は劣悪。
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踊り子はサイコロをもう1回振れる「ヘイスト」や先述の「天使のうたごえ」、商人はマーク集めがぐっと楽になる「いのりの指輪」「天使の指輪」を入手可能。どれもレベル1のスフィアなので、序盤から何個も容易に手に入る。
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僧侶はレベル3のスフィア「ポーション」やレベル4の「ハイポーション」がそれぞれ2レベル低い条件で手に入るので、株を購入しやすいマップであればその性能は凶悪の一言。
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それに対して弱い職業が序盤で入手できるスフィアは、一時的に買い物料を下げるだけの「ブリザド」「マヒャド斬り」、店の値段を微減させるだけの「メラ」など微妙なものばかりで大変質が悪い。
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特に勇者は「戦士」と「魔法使い」から両方の悪いところを取った感があり、ドラクエの主人公からのイメージで使うととても痛い目を見る。勇者に限らず全体の傾向として、妨害系のスフィアが総じて弱く必然的に攻撃的なイメージがある職業は使いづらい。それでいいのだろうか?
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ゲームが進み高レベルのスフィアが入手可能になると若干格差は是正されていくが、ボードゲームで肝要な序盤のイニシアチブの取りやすさで重大なハンデを背負うことに変わりはない。
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使い勝手の悪すぎるスフィアもいくつかあり、最もひどいのは「自分が次に振るダイスの目がわかる」という効果の「レミラーマ」。
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一見便利そうに思うかもしれないが、「わかる」だけで操作できるわけではないため実際は殆ど役に立たない。それどころか、他のプレイヤーにも次の目を知られてしまうため、止まるマスを見計らって増資され、莫大な買物料を振り込む危険の方がずっと大きい。一言で言えば自殺行為である。
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特に既存のいたストシリーズファンには、これらの点がより強く批判される傾向が大きい。
キャラゲーとしての評価
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キャラクターの選定に賛否があるのはキャラゲーの常だが、FFシリーズにおいて、『FF1』~『FF6』までの初期6作品のキャラ(2D作品時代のキャラ)が一切参戦しなかったことにガッカリするFFユーザーが多かった。
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キャラ数には限りがあるものとはいえ、せめてナンバリング全作品から最低一人は登場してほしかった、というファンの意見は多い。
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このような傾向は本作に限ったことではなく、『FF6』までのキャラクターのゲスト出演は『キングダム ハーツII』まで行われなかった。
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しかし本作が初めての大々的なゲスト出演の機会だったために、本作に出られなかったことを惜しんだキャラクターファンは多い。
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『ディシディア ファイナルファンタジー』の発売を機に、現在はこれらの作品のキャラのゲスト出演も複数見られる。
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理由については「旧作品のキャラでは知名度が足らないと判断された」「開発陣の贔屓」「キャラクターデザインの天野嘉孝氏に関する版権問題」など様々な憶測が見られるが、製作側はこれを明らかにしていない。
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このためFFシリーズ側は『FF7』以降の作品から参戦しているが、この中でもキャラクター数が若干偏っている。
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FF7は4人も登場しているのに対し、FF9はプレイヤーキャラとしては1人だけしか登場していない(しかも主人公のジタンではない)。
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FF7は元からゲスト出演の多い作品であったため、「また出張ってきたのか」と他作品ファンが辟易する意見も多く見られた。
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FF10のユウナは続編を含めて2つの作品に出演したとはいえ、2バージョンが用意されている。キャラクター枠の無駄遣いだと批判されることも。
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FF6以前の要素は、一部ミニゲームなどのドットグラフィックと、マップのふたつがFF5の「タイクーン城」およびFF3・6の機体名が出る「飛空艇」であることのみ。
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FF側ばかりが叩かれているが、ドラクエ側のキャラ参戦も全員参加ではないため好みの分かれるところではある。
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DQ3からの参加キャラが敵役の
変態パンツマスク
カンダタのみであることは、それを端的に表している(イベントキャラも女遊び人で、主人公である3勇者は出ていない)。
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DQ6とDQ7からは主人公のみの登場で、BGMも使用されていない。
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全体的にキャラクターの言動がやや極端なものになっていたり、崩れたものになるなどしている。そのため、キャラに違和感を覚えるプレイヤーもいる。
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概要にもあるが、ゲーム全体の雰囲気の関係上、基本的にすべてのキャラクターがかなりデフォルメされ、本元の作品のキャラとは一線を画する作りになっていることもあり、仕方ない面もある。
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とはいえ、DQ5のフローラの性格改変っぷりはその中でも特に語り草になっている。無論、悪い意味で。
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原作では清楚で優しい良家のお嬢様キャラだったのだが、今作では頭の悪そうなハッチャケた発言や天然なのか狙ってるのか分からない腹黒い発言、金持ちであることを鼻に掛けるような嫌味を連発するキャラになっている。特に、同じくDQ5出身でもう一人の結婚相手候補でもあるビアンカに対しては、全く容赦しない。その一方、プレイヤーにDQ5主人公がいると主人公に対してやたらデレデレする。
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フローラが原作において主人公の結婚相手候補というヒロイン格キャラであったこともあり、原作のイメージと剥離した今作での言動はフローラファンからかなりの批判を受けた。中には「ここまで来るといっそネタキャラとして面白い」という声もあるが。
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キャラ改変自体も問題ではあるが、DQ5のヒロインについてはちょくちょく不毛な『嫁論争』の種となる(詳しくは当該記事を参照)ほど、プレイヤーに対する影響の強いキャラである。よりもよってそんなキャラを過剰に改変してしまった事で、より論争をエスカレートさせてしまった。
総評
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ボードゲームとしての評価は良好なものの、DQ・FFシリーズのキャラがコラボレーションしているキャラゲーとしては一部に不満が存在した。
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いたストというボードゲームそのもののファンよりもDQ・FFのファンのほうが圧倒的に多いため、「キャラ関連の癖(特にFF)」という問題点が重く受け止められ、本作に対してガッカリさせられたという意見・評価の寄せられることが多くなってしまった。
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ただ、上記のような問題点を抱えていても、DQ・FFという二大タイトルの夢のコラボの実現を素直に讃えたファンが数多くいたことも事実である。
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同時に、『いただきストリート』というボードゲームを世間に知らしめることに成功したという意味でも、当ソフトの影響力は大きかったといえよう。
余談
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年末商戦が控えていたことや発売が延期された『FF12』の穴埋めもあってか、製作発表から約3ヶ月とかなり短いスパンで年末ギリギリに発売された。
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DQ・FFというネームバリューや当時今ほど活発でなかったコラボゲームということもあってか売れ行きは良く、結果として年明け前後の間入荷できず売り切れ店が多く発生した。
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スフィアバトルのバランス調整が悪いことに関しても、この発売の早さが一因になっていると見る向きもある。
ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー in いただきストリート ポータブル
【どらごんくえすと あんど ふぁいなるふぁんたじー いん いただきすとりーと ぽーたぶる】
ジャンル
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ボードゲーム
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対応機種
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プレイステーション・ポータブル
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発売元
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スクウェア・エニックス
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開発元
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シンクガレージ ソユーズ
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発売日
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2006年5月25日
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定価
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5,040円
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廉価版
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アルティメットヒッツ:2008年3月6日/2,940円
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ポイント
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偏りがさらに悪化(特にFF側は7・9・12のみ) 特定の作品のファン以外得しないキャラ人選 なのにPSP版はおろかPS2版にもキャラが出てない作品からのステージはある
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概要
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PSPで発売された、『Special』の後継作品。
参戦キャラクター
+
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参考:ポータブル参戦キャラ
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太字は新規参戦キャラ
DQ side
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FF side
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DQ全般
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スライム(シリーズからの参戦扱い)
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DQ4
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アリーナ、ミネア、マーニャ
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FF7
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クラウド、エアリス、セフィロス、ティファ、ユフィ
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DQ5
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ビアンカ
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FF9
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ジタン
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DQ7
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キーファ、マリベル
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FF12
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ヴァン、アーシェ、バルフレア、バッシュ、パンネロ、フラン
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DQ8
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ククール、ゼシカ、ヤンガス、トロデ、マルチェロ
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上記以外のFF
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なし
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携帯機ゆえか、キャラ数は前作の36人から24人と2/3に減少している。また、登場キャラにも大きく入れ替えがみられる。
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前作からの参戦キャラも台詞がリニューアルされている。
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前作では本編発売前だったためプレイヤー専用だったヴァンとアーシェにも、きちんと台詞が用意された。
参戦作品の問題点
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前作以上にFF側の出場メンバーが偏っており、『6』までのキャラが不在なのはもちろん、『8』『10』『11』のキャラは全員不参加となってしまった。
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結果として、ナンバリング12作中わずか3作のキャラクターしか出演していないのは、いくらこの手の人選に正解がないと言えど批判は免れない。
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おまけに参戦した12キャラも『FF7』5人、『FF9』1人、『FF12』6人と大きな偏りがあり、実質『FF7』と『FF12』の独擅場と言っても過言ではない。
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加えて当時FF7は派生作品(コンピレーション)の売り出し時期、FF12は発売直後と、優遇の理由を容易に察することができる。
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特に、FF12は主要キャラ6人が全員参戦している。
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一応、前作に登場出来なかった『FF9』主人公のジタンが参戦しているのだが、このせいで一人だけぼっち参戦という事態に。
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FFサイドのマップは、「古代図書館」(FF5)、「オペラ劇場」(FF6)など、PS2版・PSP版いずれもキャラが登場してないFF作品を元としたものが大半である。
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他にはFF8やFF9から説明役・イベントキャラとしてキャラクターが1人ずつ出ているが、殆どおまけに近い。
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一方でDQ側も全作品ではなくなり、PS2版よりも偏りが見られる。
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特に、十分なメインキャラがいるのに、前作を含めてもセリフ無しの主人公しか登場していないDQ6の扱いは悪い。
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また、本作はプレイヤー専用キャラが廃止されたため、DQ主人公が全員脱落。この影響で、看板キャラのチョコボもイベント専用キャラになってしまった。
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ただし、元々セリフのないプレイヤーの分身キャラだったため、キャラゲーとしては正解かもしれない。
総評
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本作では露骨な作品優遇が見られ、「『FF6』以前が不参加」という点を不承不承ながらも納得すれば良好な評価であった前作以上に落胆するファンは多かった。
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ボリュームの減少や「スフィアバトル」の削除などもあって、評判は前作と比べると低めにある。
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ただし、当ソフトのグラフィックやBGMの質の高さは携帯機でも衰えておらず、いただきストリートとしてゲーム性に問題があるわけでもない。
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あくまでPS2版に劣るというだけで、ゲーム自体は充分に楽しめる。
その後の展開
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次作『いただきストリートDS』以降では、任天堂のマリオファミリーとドラクエシリーズが共演している。
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そのため、本作を最後にゲーム機における「DQ+FF」のいたストシリーズは製作されていない。
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使用できるのがオリジナルキャラのみだが、これはWi-Fi対戦でキャラがかぶらないようにする配慮だと思われる。
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携帯アプリで『DQ&FFいたストMobile』も出ており、こちらはPS2版・PSP版の両方からキャラクターが選抜されている。
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『FF13』の主人公・ライトニングと『DQ9』のヒロイン・サンディが追加されたが、それ以外のキャラは全てPS2&PSP版の使い回し。そのため『FF6』以前のキャラが居ないのは相変わらず。
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DQ主人公勢などのプレイヤー専用だったキャラはPSP版同様やはり登場していない。その上外伝作(『X-2』、『DQM』)のキャラは今回省かれているためテリーも非参戦で、DQ勢では『DQ6』のみ省かれる形に。
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またキャラの台詞は、PSP版に登場したキャラはPSP版、それ以外はPS2版からのコピペなため、PSP組だけ台詞がやや大人しめになっていたり、『FF9』同士のジタンとビビに一切掛け合いが無いなどの片手落ち感も。
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後のDS版『DQ5』には原作にいなかったフローラの姉デボラが追加されており、このデボラの性格設定に『Special』の高飛車フローラの性格が吸収されている感がある。
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フローラ自身については、『DQ9』でまたこの作品のような性格で登場した。他のキャラクターはおおむねオリジナル版に忠実なのに、どうして彼女だけこうなるのか…。