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テトリス武闘外伝 - (2013/10/26 (土) 19:58:58) の編集履歴(バックアップ)
テトリス武闘外伝
【てとりすばとるがいでん】
ジャンル
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アクションパズル
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対応機種
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スーパーファミコン
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発売元
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BPS
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開発元
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不明
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発売日
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1993年12月24日
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定価
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8,000円(税別)
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ポイント
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まさしく「外伝」 キャラクターバランスが不安定
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テトリスシリーズリンク
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概要
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誰もが知る落ち物パズルの名作『テトリス』。現在でも安定した人気を誇るがその完成されたゲームシステム故に亜流やルール変え作品はほとんど存在しない。
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…はずだがそんなテトリスシリーズの中にあって異彩を放つのがこの『テトリス武闘外伝』である。
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テトリスに当時全盛であった格ゲーの要素をプラス、それ以外にもあまりに「本作独自」の要素が多く、はっきり言って基本となるテトリス部分以外にシリーズの他作品との共通点は皆無。
特徴・ルール
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まず本作に過去の作品にあった「ラインを消して得点を稼ぎ、それ以上ブロックを置けなくなるまでやり続ける」、いわば「普通のテトリス」は存在しない。
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基本的に対戦に特化しており、「CPUと対戦」「他のプレイヤーと対戦」の2つしかモードがない。
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どちらかと言えば「ぷよぷよ」に近くラインを揃えて消すと相手フィールドのブロックがせり上がっていく。基本はこれを繰り返して相手を負けに追い込めば勝利。
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NEXTブロックの仕様も非常に独特。本作のNEXTブロックは両プレイヤーが共有する形になっており先にブロックを落とした方がこれを獲得できる。
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このため「欲しいブロックを奪い取り、いらないブロックを押し付ける」という本作独自の戦略が必要になってくる。
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最大の特徴は選択したキャラにより異なる4種類の必殺技が使えること。
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必殺技の使用には通常ブロックに紛れて降ってくる(初期設定では5の倍数の順番時に出現)「クリスタルブロック」を消して貯めていく必要がある。当然貯めれば貯めるほど強力な技が使える。
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基本的にLv1は全キャラ共通して回復技、Lv4は一発逆転を狙える大技になっている。
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必殺技を使った瞬間両者の落下中のブロックが吹き飛び、NEXTブロックは使った側に来る。
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技の選択はできず、常に手持ちの最大の技が使われるため、わざとクリスタルブロックのある列を消さず積んでおくのも戦術である。
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世界観も異質。
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無機的なイメージの強いテトリスシリーズにあって本作は強大なドラゴンが存在するも、どこかコミカルかつファンタジックな世界観で描かれている。
キャラクター
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ハロウィン
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イタズラとお菓子が大好きなカボチャの怪人。「ドラゴンが貯めこんだお菓子」という子供っぽい目的で旅に出るが「カモーン」というセリフを多用するなどイマイチキャラが安定しない。
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攻守共に揃った扱いやすいキャラだがどちらかと言えばアタッカー寄り。シンプルかつ強力な必殺技を持った初心者向けキャラ。
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ミルルン
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ピンクのうさぎ。なぜかしっぽがコンセントになっている。世界中の人と友達になるのが夢でドラゴンともお友達になろうとする。
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ハロウィンと同じくバランスのとれた初心者向けキャラ。ただし、自分のレベル3技とレベル4技の相性が悪いので連続使用は避けたい。
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シャーマン
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巨大な仮面を被ったどこかの部族の神官。部族に伝わる秘薬を作るために必要なドラゴンを求めている。喋り方が独特…どころか「んばぼぼ」なので他人に通じず大抵怖がられる。プレイヤーにも分からない。
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見た目に反してバランス型。しかし、レベル4技「イノリ」は「他のキャラのレベル4技をランダムに発動(そしてたまに自爆)」という本作最大の博打技。全く安定しないためここぞというときの逆転が難しい。
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アラジン
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ランプの魔神を従える少年。胸躍る冒険を探している。喋り方は丁寧だが自信過剰な性格。
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本作きっての壊れキャラその1。低レベル技は堅実な防御技で、高レベル技は状況が整えば問答無用で相手を葬り去る(後述)。
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プリンセス
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エルシップ王国の王女。ドラゴンにさらわれた姉を取り返すために旅に出る。
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格ゲーで言うならば当身キャラ。カウンターがメインとなるため対人戦では警戒されて真価を発揮しづらいが、CPU相手ならかなり強い。
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なお、古今東西どんな作品であろうと女性キャラというものは回復技を得手としていることが多いが、彼女のレベル1技「ソル」は 任意の連続する(上から下方向)の列を3列消し去るという癖のある効果で、全キャラクターの回復技の中でも屈指の低性能を誇る。一応活かせる場面もたまにあるかもしれないが、使いにくさが目立つ。
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ビット
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森に暮らす5人の小人。ドラゴンと楽しい踊りを踊りたいという動機で旅に出る。配色といい、技使用時のポーズといいどこか戦隊ものを思い起こさせる。
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ネタキャラ枠。場の状況と運に効果が大きく左右されるためまるで安定しない。反面、使用者にすら想像もつかない結果をもたらすこともあるためハマれば意外な強さを見せたりする。
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ニンジャ
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名前の通り忍者。カエルにされた恋人を救うためドラゴンが持つ秘薬を求めている。
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言動通りのオフェンスタイプ。忍者らしくいやらしい攻撃技が多い。
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オオカミオトコ
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武士道に篤い狼男。ドラゴンにさらわれた姫君を探している。
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本作きっての壊れキャラその2。レベル2技「ヌー」の極悪さ(後述)が語り草。
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ドラゴン
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様々な理由でプレイヤーキャラに狙われている。純粋にテトリス相手を欲しがってただけで実はそこまで悪人(?)ではない…というか結構な苦労人。ストーリーモードでは自分の選んだキャラ以外の7人を倒すと出現。裏技で対戦モードに限り使用可能。
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豪快な見た目にそぐわないディフェンスキャラ。面倒くさい技を所持しており、中でもレベル2技「ルーレット」は対人戦だと非常に厄介。そして極め付けにレベル4技である「チェンジ」。相手と自分のフィールドをそっくり入れ替えるという凶悪な技であり、この技が出せる状態のドラゴンに対しては迂闊に攻めることも守ることもできない。壊れキャラの影に隠れがちだが、実は相当に強く厄介。
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グラプリ
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プリンセスの姉にして本作の黒幕。ドラゴンすら従える実力の持ち主。ドラゴン撃破後ラスボスとして登場。同じく裏技で使用可能になる。
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ラスボス特権でチートクラスの技ばかり所持している。特に最強の攻防一体技であるレベル1技「ハイパーフライ」を連打し、ネクストブロックを支配してしまう戦い方が非常に極悪。レベル4技「クリアー」は自分の場のブロックを全部消し去るというとんでもないもの。
評価点
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独特の面白さ。
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一風変わったルールのテトリスだが本作では様々な要素が全て対戦に特化させるために存在する。
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『ぷよぷよ』などと比べても積極的に相手を妨害できるため、「友情破壊ゲーム」などとも言われる。
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個性的なキャラクター。
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10人のキャラクターが4種類の技を持っているが技の被りが一切存在しない。イメージにもよく合った技の数々は魅力的。
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ストーリーも個性的。また対戦前の掛け合いも全キャラ異なったものが用意されている。
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オプションが非常に充実している。(皮肉でなく)
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クリスタルがどれぐらいの頻度で出現するかといった項目や、ハンデとして技に必要なクリスタルの数を増やすこともできる。
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全てのブロックにクリスタルをつけるカオスな対戦や、逆にクリスタルを完全に消してストイックな対戦もできる。
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特筆すべきは「RENSAモード」。これを設定するとブロックを消した際、そこより上のブロックがぷよぷよのごとく落下し連鎖を狙えるようになる。通常とは全く異なる戦略が必要になる。
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RENSAモードに設定してもクリスタルは落下しない。その列の上のブロックが全てひっかかる。このあたりも考えてプレイする必要がある。
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「RENSAモードでクリスタルなし」の対戦も連鎖合戦になって面白いと攻略本で推奨されていた。
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各キャラクターステージのBGMもイメージによく合った良曲ばかり。
問題点
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過去のストイックな雰囲気のテトリスとは違う方向性。
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全体的にひらがなが多用されるなど「メルヘン的」であり、テトリス関連の商品でもかなり異質。これを本作の魅力ととるか、「子供っぽい」「テトリスらしくない」と拒絶するかは人それぞれではあるが…。
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キャラクター間のバランスが劣悪。
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特に指摘されるのはアラジンとオオカミオトコ。ドラゴン、グラプリもたいがいだが、中ボスとラスボスということもあり本体の電源を入れてタイトルの出る前に裏技を入れないと使えないし、「使わない」方針でお互いが合意することも多いため、この二人ほどは非難されない。
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アラジンのレベル4技「リモコン」は「2ブロックの間、相手のブロックの動きが自分と同じになる」という技。つまり相手のフィールドに一定以上の高さがあり、自分自身のフィールドは積み上がることのない状況であれば、有無を言わさず葬り去ることが可能なのだ。
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輪をかけてひどいのがオオカミオトコのレベル2技「ヌー」。「3ブロック落下の間相手のブロック落下速度を最低にする」技なのだが、問題なのはこの「3ブロック落下の間」というのが「技をかけられた相手にとっての」時間であること。落下速度が最低になっているため3ブロック落とすまでには相当な時間がかかる。よってほかの妨害系の技に比べて効果時間が極めて長い。
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一度ヌーを発動させてしまえばその間に相手に渡すブロックはオオカミオトコ側が自由にコントロールできる。発動時間中にクリスタルを2個貯めて効果が切れると同時に再びヌーを発動する「ヌーハメ」はほとんど回避不可能。これを繰り返しているだけで相手はオオカミオトコがラインを消すことによる送り込みでブロック段を上げられ、追い込まれる。
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リモコンはまだ「アラジンにクリスタルを4個渡さない」「ブロックを一定以上積まない」といった対処方法でなんとかならなくもないが、ヌーはレベル2なので初期設定だとクリスタル2個で容易に発動できる。ゲーム展開を圧倒的に支配されてしまうため、対人戦ではリアルファイト必至である。相当な時間行動を支配されるため、かなり精神に悪い。温厚な人でも泣いて続きをやりたくなくなるレベル。
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AIが一部の技に対応できていない。
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視界や操作を惑わす技は全て無効化される。具体的にはハロウィンの「ダーク」、ミルルンの「ハンテン」、ニンジャの「マヤカシ」。全てレベル2技であまり決め手ではないのが救いか。人間でも詰みそうな時を例外にするとすぐに慣れるほどの技である。
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一方、「ブロックを回転させてから左右位置を決定する」という思考パターン上、相手のブロック回転をできなくさせるプリンセスのレベル3技「マヒ」は左右移動まで封じてしまうので対人戦以上に効いてしまう。
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レベル2カウンター技「ミラー」をほとんど警戒されないこともあり、プリンセスがCPU戦で強い理由の一つである。
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完全に対応できていないわけではないが、ドラゴンのレベル3技「セレクト」(自分のブロックを自由に別のブロックに変換する技)はCPUが使った場合棒ブロックにしか変化させない。
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ただし、この技は自分で使うと状況の判断とブロックの選択がめっぽう難しく結局人間にも使いこなせない技なのだが。
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「必殺技を使った瞬間両者の落下中のブロックが吹き飛び、NEXTブロックは使った側に来る。」システム自体が問題ともされる。これにより逆転が難しくなっているためである。
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必殺技の演出があまり派手ではない…というか地味。
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派手過ぎてもテンポを阻害するので難しいところではあるが。それでもレベル4技の演出ぐらいはもう少し頑張ってほしかった。
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微妙にやりたいことができない。
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勝利条件は「2ラウンド先取」のみで勝利ラウンド数の変更はできない。
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対CPUのフリー対戦ができない。
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ストーリーモードでは自由に相手が選べるがボス級の敵は全員倒さないと出現しないし、勝ったら話が進んでしまう。同キャラ対戦も2人プレイ限定の機能である。裏技で自分をボスにしてもそれでCOMと戦うことができない。
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なにより「いつものテトリス」がない。クリスタルをなくすことは設定変更で可能だが常に対戦であり、NEXTブロックも奪い合いである。
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初期設定(RENSAなし、クリスタルは5回に1回)だとクリスタルブロックをうまく取ったもの勝ちになりやすい。しかもこのテクニックが上手い方が独占することになりやすく勝負が一方的に。
RENSAモードにすれば通常ブロックが連鎖して下に落ちるがクリスタルブロックの上に引っかかるようになってクリスタルブロックを独占することが勝ちとも限らなくなる。
このモードだと通常ブロックが連鎖するために技の有効度がかわってしまうという問題があるが。
総評
「対戦に特化したテトリス」というかなり異色の作品だがアイデアは非常に良い。
NEXTボックスの仕様、独特なRENSAモード、なにより魅力的なキャラクターが繰り出す必殺技の数々は地味になりがちな「対戦型パズル」を盛り上げてくれる。
それゆえにできることの少なさ、バランスの悪さなどの欠点が目についてしまう残念な面もある。
「良作」と評する人も多い作品だが現在まで移植、続編、VCでの配信などは一切なされていない。