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おてなみ拝見 - (2015/12/28 (月) 21:58:29) の編集履歴(バックアップ)


おてなみ拝見

【おてなみはいけん】

ジャンル テーブル
対応機種 アーケード
発売・開発元 サクセス
稼動開始日 2000年
判定 なし
ポイント オペレーターに優しい複合テーブルゲーム

概要

  • アップライト筐体の複合ジャンルゲーム。1レバー4ボタン式。
  • コイン投入後、遊びたいゲームを選択した後対戦相手(難易度)を選択。ゲーム中に遊ぶゲームを変える事は出来ない。
    • クリアしたりゲームオーバーしてタイトル画面に戻れば選択は可能。クレジットは維持される。
  • 収録ゲームは将棋・五目並べ・囲碁・ポーカー・リバーシ・花札から選択可能。
    • リバーシはオセロと同じ。サクセスは昔からアーケードでツクダオリジナルライセンスのオセロゲームを多数リリースしていたが、商標権の都合からか本作ではリバーシに変更されている。
    • ポーカーと花札は持ち点を失った時点で負けになる。
  • 対戦相手(難易度)は8人から選択可能。全員倒す事でクリアとなる。
    • 相手に勝利するとルーレットで、アイテムが得られる。アイテムは“タイマー君”や“マッタ君”。名前通り、相手の手を待ったするものと、考慮時間を延長するアイテム。
    • クレジットを入れれば対人も可能。
  • どういう経緯でこうなったのかわからないが、キャラクターが濃い。ロリ系から、なぜかキャ〇テンア〇リカみたいなヒーローまでいる。

評価点

  • 誰もが知っているテーブルゲームばかりなので、気晴らしでプレイができる。
    • 難易度も段階が多く、下のレベルはかなり弱いので、それなりに時間つぶしができる。
    • 上のレベルはかなり強く、やり応えもそれなりにはある。
  • キャラクターは表情豊か。
    • 勝ったな時、負けた時、考えている時など、様々な表情を見せる。

問題点

  • 将棋や囲碁などは、この手にある程度精通した人からすれば、そう強くない。
    • 花札、ポーカーなどの運が絡むゲームの強さは運の調整による強さが見られる。またリバーシや五目ならべなどルールが単純なものも強い。しかし将棋や囲碁はそこまでではない。2015年現在、コンピューターは将棋に関して言えば最強のコンピューターがトッププロと互角に渡り合えるレベルにまで進化しているものの囲碁に関して言えば最強のコンピューターでもアマの県代表レベルにとどまっている。当時のレベルが分かるというもの*1。さらにアーケードゲームのコンピューターなので、余計に弱い。しかもそれだけではなく、アーケードゲームという都合上、人間側はもちろんコンピューター側も考慮時間が短く、最善手を導き出す余裕がない。将棋や囲碁をある程度やりこんだ人なら、最強レベルまで行くのはそう難しくない。
      • もちろん、気晴らし程度にやっている人では、勝ち目が薄い程度の強さはある。
  • キャラクターの見た目のアピールは強いが、台詞が一切ないので、見た目以外でのキャラ性は感じられない。

総評

 特に語るべき点のない極普通のテーブルゲーム。ルールも今更説明する必要が無い物ばかりである。わざわざゲームセンターでやる必要があるのか? と疑問を抱くが、それは世間の広さを舐めていると言わざるを得ない。これの導入により、「最近のゲームはルールが複雑で」と愚痴る年の行ったライトユーザーに、「遊ぶものはあるよ」とオペレーターは主張する事ができる。ライトユーザーにとっては慣れ親しんだゲームなので、上手ければ100円でかなりの時間が潰す事ができる。
 その上で古臭さを感じさせないインターフェイスをしており、アップライト筐体1台で6個のゲームを内蔵している。ライトユーザーの暇つぶし、余計なスペースを取らない、周囲の台から浮かないので店全体の雰囲気を保てると利点に溢れている。勿論内蔵しているゲームは定番なので評価は必然的にベターな物になるのだが、蜘蛛の巣が貼りにくいゲームと言うのは、不況の御時世にはオペレーターにとって大変ありがたいものであった。
 事実、このゲームの客付きはよく、インカムは安定していたと思われ、比較的長い間撤去されずに稼働していたゲーセンも多かった。今でも稼働しているところは少なからずある。

家庭用移殖

 2001年6月21日にて『SuperLite GOLD シリーズ おてなみ拝見』というタイトルでプレイステーションに移殖されている。

続編

 『続・お手並み拝見』ではほとんどのゲームが入れ替わり三人麻雀・ビリヤード・チェスが登場。『お手並み拝見ファイナル』ではPCや携帯アプリ等で人気のZooKeeperが対戦型になって登場した。
 ただし、これらの続編は初代ほど出回りもよくなく、ゲームの入れ替わりもあってか、初代ほどの勢いはない。「続」ではポリゴン一部使用のためかでキャラクターが廃止されたが、ファイナルでは復活している(ただし、発売当時の状況もあってかポップ系になっている)。