「ファイアーエムブレム 覚醒」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
【ふぁいあーえむぶれむ かくせい】
ジャンル | ロールプレイングシミュレーション | |
対応機種 | ニンテンドー3DS | |
メディア | 2Gbyte3DSカード | |
発売元 | 任天堂 | |
開発元 | インテリジェントシステムズ | |
発売日 |
パッケージ/本体同梱:2012年4月19日 ダウンロード:2013年1月30日 |
|
定価 |
パッケージ/ダウンロード:4,800円 本体同梱:19,800円(各税込) |
|
レーティング | CERO:B(12歳以上対象) | |
廉価版 |
ハッピープライスセレクション 2016年9月15日/2,700円 |
|
判定 | なし | |
ポイント |
新システム「ダブル」や能力値インフレによる大味な戦闘バランス 育成の自由度は高い てごわい(恋愛)シミュレーション UI、アニメーション、BGMは高評価 任天堂初の課金コンテンツが存在 |
|
ファイアーエムブレムシリーズ関連作品リンク |
『暁の女神』から実に5年ぶりとなる、久々のファイアーエムブレムシリーズ完全新作。
謳い文句は「超集大成」。22年間培ってきた様々なシステムや要素が盛り込まれている。
+ | 異界の魔符シリーズ |
+ | 神軍師への道シリーズ |
長らく完全新作が出ていなかったこと、そして「超集大成」と銘打ったことで非常に大きな期待を寄せられた一作。
発売当初は概ね高評価で迎えられたものの、次第にこれまでのFEとコンセプト自体が極端に異なった内容が賛否を分けることになった。
新旧問わず多彩な要素を盛り込んだ結果として、本作はキャラクター性を重視した複雑な作りに仕上がっているが、その代償なのかシリーズの核であった「シンプルで奥深い戦術性」・攻略の面白さにかけては劣化したと言わざるを得ない形になった。この点に関して、シリーズ屈指のデキだった前作の『新・紋章』からの落差を残念がる声が相当に大きい。
また、「紋章の謎」や「外伝」との繋がりを含めた世界観の描写も不十分となり、そちらに期待していたシリーズファンの失望を誘発してしまった。一方で育成の面白さやキャラクター同士の掛け合いなど、新規のユーザーに受けた部分も多い。
ゲームテンポ・ビジュアル・ボリュームなどの基礎的な部分は全体的に高レベルに収まっている分、良い部分と悪い部分が明確に分かれた形になっており、総じて、旧来のシリーズファンと新規プレイヤーの間で評価が大きく分かれることになった。現在は『覚醒』以降の路線もおおむね受け入れられているが、依然として難色を示す古参プレイヤーも少なくない。
ただし、セールス面では国内で2012年末までで約45万本という近作を大きく上回る売上を記録(国内では紋章の75万、風花雪月の58万、聖戦の49万に続くシリーズ四番目の売り上げ)。海外で売れた分も累計すると実に125万本にまで達している。
謳い文句の「集大成」というフレーズには疑問を呈さざるを得ない内容ではあるが、路線を変えたことによる新規開拓には十分に成功したと言えるだろう。