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ジェミニウイング - (2012/08/21 (火) 10:26:43) の編集履歴(バックアップ)
ジェミニウイング
【じぇみにういんぐ】
ジャンル
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シューティング
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対応機種
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アーケード
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発売・開発元
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テクモ
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稼働開始日
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1987年
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ポイント
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AC虫シューティングの一角 「ガンボール」を使いこなせるかが攻略の鍵
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概要
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1987年にてテクモ(現:コーエーテクモゲームス)からアーケードにリリースされた縦スクロールシューティングゲーム。
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世界を侵略した虫型生物を壊滅させる為、2体の戦闘飛行機が蠢くやつらの巣窟に挑むというストーリー設定。
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二人同時プレイ対応。全7ステージ構成。
主なルール
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操作系統。
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本作はレバーと2ボタン(メインショット・ガンボール)を使用する。
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レバーにて自機の八方向移動。
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メインショットボタンで使用無制限のメインショットを放つ。
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ガンボールボタンで自機が所持しているガンボールを消費し効力を発する(下記参照)。
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ガンボールについて。
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本作にはアイテム関連が一切登場しないが、それの替わりとして「ガンボール」という球体が存在する。
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ガンボールは特定の小型敵と中型敵が持っており、そいつを破壊すると画面内にばら撒く。
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ガンボールの効力を発するには以下の手順が必要となる。
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自機がガンボールに触れる事により、自機後方にそれが引っ付きトレースする様な形で一緒に動く。ガンボールを連続で触れれば複数個のものを引っ付ける事ができる。
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自機に引っ付くとはいえガンボールはオプションの類ではない。よって、引っ付くだけではただの飾り状態でしかない。
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ガンボールボタンを押すと自機後方に引っ付いていたガンボール1つを消費し、特殊攻撃などの効力を発揮できる。いわばガンボールは自機に引っ付けられるボンバーストックの意味合いが強い。
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繰り返すが、本作には取得して即効力を発するアイテムは登場しない。すなわち、ガンボールボタンを押さないと、対象のガンボール効力が一切引き出せない。
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ガンボールの特性に関して。
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中型敵は自機同様にガンボールを敵後方に引っ付けて登場する。中型敵をメインショットなどで撃ち込むと破壊されるまでは引っ付けているガンボールの種類が変化する。
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二人同時プレイにおいて、お互いの自機が別々のガンボールを引っ付ける事が可能だが、操作自機が相手側の自機後方に触れると引っ付けているガンボールを奪い取れてしまう。
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中型敵後方に回り込んで自機を近づけると、やつを破壊する事なくガンボールを奪い取れる。また、その逆もしかり(こちらのガンボールが奪われる)である。
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ガンボールの種類は以下のものがある。
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特殊攻撃系。
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「3WAY」…自機前方に3WAYウェーブを放つ。
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「ホーミングミサイル」…自機から複数のホーミングミサイルを放つ。
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「ワイドビーム」…自機がいる画面横端すべてを覆い、そのまま前方に突進するビームを放つ。
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「スイングファイヤバー」…自機前方に一定時間、ぶれながら前方攻撃をするファイヤーバーを放つ。
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「スパークハリケーン」…自機周りから渦巻き状に放出されるハリケーンを放つ。
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その他。
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「スピードアップ」…自機の移動スピードを上げる。本作唯一のパワーアップ型ガンボールでもある。
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「エクシテンド」…自機の1UP効果。滅多に出現しない。
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「ボーナス」…「2」「5」「10」の3種類のガンボールが存在する。使用するとその数字の10000倍のスコアボーナスが入る。
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クリアとミス条件について。
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ステージクリア条件は従来のシューティング同様、ステージ奥に待ち構えるボスを倒す事が条件となる。
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但し、ステージ3に関してはボスがいない(奥に進むだけでステージクリア)。
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敵・敵弾・壁に触れる事による一撃ミスの残機制。ミス後は途中復活となる。
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ミスすると引っ付けていたガンボールが周囲に飛び散ってしまう。また、スピードアップ効果もリセットされてしまう。
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一人プレイ時でコンティニューすると、そのステージの最初に戻されてしまう。最終ステージに関してはステージ6最初に戻される。
批評点
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斬新なガンボールシステム。
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システム面における本作における最大の特徴は、何といってもガンボールにあるといっても過言ではないだろう。
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ガンボールは取得するだけではなく、ボタンを押さないと効力が発しない。すなわち、ガンボールを引っ付けた状態でミスしてしまうと宝の持ち腐れである。
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ガンボールの出現率は多めなので、あまり使い惜しみをしない方が得策であるが、あまりにも過剰に使うといざという時にピンチとなる危険性も孕むのが怖いところ。
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従来ではアイテム効力相当のスピードアップなどのガンボールも使わなければ無価値である。特にエクシテンドは引っ付けているガンボールを暴発消費させてでも使わないと泣きを見るハメとなる。
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ガンボールを使用しないときつい戦況になりやすい。
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本作における自機のメインショットは攻撃範囲が狭く、一切のパワーアップはできない。よほどの腕前でないとメインショットだけで攻略するのは相当きつい難易度となっている。
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ガンボール(特殊攻撃)には使用回数があるものの、攻撃力・攻撃判定共に優秀な性能が多い。よって、メインショットとガンボールを臨機応変に使い分ける技量が重要となってくる。
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「ガンボールを使い惜しみするのは無駄、それでいて無意味に暴発消費させるのも危険」というジレンマが本作の味となっている。
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二人同時プレイ時においてのガンボールは奪い合いになり兼ねない。協力プレイなのにお互いが陰険な空気に包まれてしまうのは避けたいところだが…。
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意外と万人向けなゲームバランス。
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ガンボールシステムがやや特殊ではあるが、ゲームそのものはごく普通のシューティングである。
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「ガンボールはアイテム効力を兼ねたボンバー」「メインショットがパワーアップしない」事を除けば、大方オーソドックスな内容となっている。
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露骨な初見殺しは少なく、ほとんどの場面ではアドリブ攻略が可能であり、ガンボール(特殊攻撃)を駆使すれば1コインクリアもそう難しくはない難易度に収まっている。
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敵弾の速度が遅めにばら撒かれる弾幕色の強い面を持ち、ステージ3以降は地形が自機の通行の妨げとなる場所が多く見られる。もちろん、これらもほぼアドリブ攻略は可能。
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本作はガンボール(エクシテンド)以外でもスコアエクシテンドが多めに発生するので、ある程度のミスをしてもゲームオーバーに陥りにくい。この辺も易しい配慮といえる。
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1ステージあたりの構造はやや短めで、良くいえば軽快なテンポ感を持ち、悪くいえば少々のボリューム不足感を覚えてしまう。
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グラフィックやBGM周りの評価は高い。
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1987年のACゲームとしてはグラフィックの書き込みは優秀な部類。
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虫系シューティングらしく出現する敵は妙に生々しい外観となっている、虫嫌いな人には少々きついものがあるかもしれない。
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しかし、グラフィック自体はシャープテイストなデザインで描かれており、そこまで気持ち悪いという程のものではないと思われる。
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ステージ1ボスが「滝を背景にチョコボールっぽい弾をばらまくアザラシみたいなの」、ステージ2ボスが「骸骨の形をした山から生えている2匹のムカデ型」と、インパクトの強いボスが多い。
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BGMのクオリティも申し分ない。
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楽曲にはポップ系・かっこいい系・シリアス系といった様々な雰囲気の曲調が用意され、どれも聞き応えのあるものとなっている。
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虫系シューティングなのにおどおどしい楽曲が少ないという違和感も覚えるが…。
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シームレスでのステージ進行。
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当時のゲームとしては珍しく、ステージクリアしても画面が切り替わらずに進むシームレス方式を採用している。
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これにより「1つの舞台を7ステージに分けて攻略する」という一体感を持ち、先に進む楽しみをより深く演出しているといえるだろう。
総評
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微小にボリューム不足な面はあるものの、ガンボールを駆使する楽しさを持ち、外見的にもゲーム的にもそつなく作られた当時のテクモの丁寧な仕事ぶりを垣間見れる作品。
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家庭用移殖はされていないが、PCとしてはX68000にて唯一移殖されている。しかし、原作同様にマイナー寄りで存在を知るゲーマーはあまりいない模様。
PC移殖
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X68000版(1990年発売、テクモ)
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システムサコム開発。BGMのアレンジ化がされているが、ゲームとしては原作忠実となっている。