「コラムス」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

コラムス - (2018/01/26 (金) 13:15:58) の編集履歴(バックアップ)


コラムス

【こらむす】

ジャンル パズル

※画像はメガドライブ移植版
対応機種 アーケード
発売・開発元 セガ・エンタープライゼス
稼働開始日 1990年
プレイ人数 1~2人
判定 なし
ポイント 落ち物屈指の難易度


概要

テトリス』の大ヒットによって落ち物パズルブームが誕生。
アーケード版が訳合って裁判沙汰になったため、セガが完全に権利を買い取った落ち物パズルゲームである。

特徴

  • 1レバー2ボタン式。
  • ループゲーム。ミスしなければカンストまで延々続ける事ができる。
  • 画面上部から様々な色の宝石が三つ縦に連なって(横にはならない)降りてくる。
    • レバーで左右及び落下速度を操作。ボタンは連なった宝石の順番を切り替えるのに使用する。
      • 下から赤・青・緑の宝石がボタンを押すと青・緑・赤の順番に切り替わる。
    • 宝石は縦・横・斜めいずれかに同じ色が三つ並ぶと消滅する。
      • 上に乗っていた宝石は真下に落下する。それにより連鎖消しが成立すると、スコアは高くなる。
    • 一定の条件を満たすと、着地地点にある色の宝石を全て消す魔法石が出現する。
      • 魔法石を使って一気に連鎖を狙う事も可能。宝石に落とさずフィールドに直接落とすとボーナススコア。
    • フィールドは横6縦13の78マス。最上部まで宝石が積みあがるとゲームオーバーになる。

問題点

  • モードが少なく、ボリューム不足。
    • 延々消して行くモードのみしかなく、対戦モードは一切ない。
  • 「これができるなら『ぷよぷよ』や『テトリス』など楽勝」と言われるほどに難易度が高い。
    • 落ちてくる宝石は縦3つだけ。個数を考えるとフィールドはやや狭い他、一度積み上がったフィールドを挽回するのも厳しい。
      このゲームと渡り合うには、兎にも角にも「斜め消し」をマスターできるかが全てと言えるだろう。
  • BGMは暗く印象的ではあるのだが、曲数が少ない。

評価点

  • 「斜め消し」のパターンを熟知してしまえば、大量連鎖を組み上げていく楽しみを味わうことができるようになる。魔法石も「一発逆転」の実感を与えてくれることだろう。
    • 慣れてくれば『ぷよぷよ』や『テトリス』と違い、「無回転」という縛りプレイのもとにプレイすることも可能に。
  • 降りてくる宝石は見た目に違わず鮮やかで煌びやか。
    • エスニックや古代フェニキアをモチーフとした世界観がそれを上手く引き立てている。

総評

セガのアーケード版の落ちものパズルゲームの系譜としては、国民的ゲームともなった『テトリス』と『ぷよぷよ』に挟まれ、知名度と難易度はどちらもこの二つより厳しいと言わざるを得ない。
一つのゲームとしてみた場合もボリューム不足という難点がどうしてもついてまわるが、根本にあるパズルとしての完成度は高い。

稼働から25年以上経った今でもゲームセンターで時々見かけることがある。パズルに興味と自信のある人は試してみると良いだろう。


家庭用移植

ここでは初代『コラムス』の移植を表記する。

  • メガドライブ版(1990年6月30日、セガ・エンタープライゼス)
    • 2006年12月2日にてWiiのバーチャルコンソールで配信されている。要600Wiiポイント。
  • ゲームギア版(1990年10月6日、セガ・エンタープライゼス)
    • 2012年8月8日に3DSでVCが配信された。3DSVCで初の通信対戦に対応している。
  • PCエンジン Huカード版(1991年3月29日、レーザーソフト(日本テレネット))
  • スーパーファミコン版(1999年8月1日、メディアファクトリー)
    • ニンテンドウパワー書き換え専売ソフト。すでにNPは書き換えを終了しているので、中古でもない限りは入手不可能。原作移植のほか、独自の対戦モード付き。
      • 対戦モードでは原石(相手画面に降るお邪魔石。時間経過で普通の宝石に変化)の落下位置が異なる6人のキャラクターから1人を選ぶ。
      • アラビアを舞台にしているらしい。ラクダ(人間付き)、アブー(ミイラ?遭難者?)、カーター(白ヒゲ学者)、サラ(踊り子?魔女?)、アフマッド(ヒゲデブ商人)、ロレンツォ(金髪碧眼男性)の6人。
      • 試合前にはマップ画面のデモが流れるが、キャラクター同士の掛け合いはない。そのため外見以外の特徴、性格などのキャラ設定、対戦の目的や動機付けなどは一切不明。またエンディング以外にストーリーが語られることはない。
      • 原作移植モードとは異なるデザインの宝石(煌びやかさはなく、ただの石に見えるものも)、試合中たびたび発生する処理落ち、マップデモに入る前の妙に長い暗転ロード時間、 ヘタウマを狙ったのかもしれないベタ塗りイラストのキャラクター など、BGM以外の質は微妙。
  • その他に、オムニバスとして1997年10月30日発売のセガサターンソフト『SEGA AGES コラムス アーケードコレクション』にアーケード版が移植収録されている。
    • 本作のほかに『コラムスII』・『スタックコラムス』・『コラムス'97』を同時収録。
    • セガ純正(他社開発のぷよぷよなどは除く)ソフトとしては、セガ・任天堂・NECの当時の家庭用3大ハードで発売された最後のソフトとなった。
      以降ドリームキャスト末期になるまでセガ純正ソフトの他社への移植がほぼ途絶えることになる。*1

PC用移植

いずれも初代『コラムス』の移植。

  • PC-9801版(システムソフト)
    • 宝石の種類の増減で3段階の難易度が選べ、BGMも3種類(とBGM無し)から選択可能。
    • 更にCPUとの対戦も可能と追加要素は豊富だが、PC98故にグラフィックが16色になっている。
  • MSX2版(日本テレネット)
  • Windows版(メディアカイト)

続編等

続編で本作の難点は次々と解決されていく。

  • 『コラムスII』(アーケード、1990年)
    • エンドレスが廃止され、代わりに予め設置された点滅する宝石の全消が目的のモードと二人対戦モードを導入。
    • 消してしまうと段数が少なくなる骸骨の存在などにより難易度が更に高い。
  • 『コラムスIII ~対決!コラムスワールド~』(メガドライブ、1993年10月15日)
    • セガタップ対応ソフトとして同時発売された対戦メインのコラムス。下記のスタックコラムスの原型になった。
  • 『スタックコラムス』(アーケード、1994年)
    • 対戦がメインの作品。攻撃ボタンの追加により任意のタイミングでの攻撃が可能になったが、後攻が超有利。
  • 『スーパーコラムス』(ゲームギア、1995年5月26日)
    • 宝石を横方向にも回転できるようになった他、爆弾ブロックや魔宝石等のアイテムも追加された。
  • 『コラムス'97』(アーケード、1996年)
    • アーケード高難度化の時期に出たためか、スピードの上がり方は凄まじい。
    • スコアではなく消去ジュエル数とレーダーチャートでの評価で、演出も最も綺羅びやか。
  • 『花組対戦コラムス』(セガサターン、1997年3月28日)
    • 『コラムス』を対戦形式にして、対戦相手を『サクラ大戦』のキャラクターにした内容。
    • 1997年10月に同名のアーケード版も稼働(逆移植)。
  • 『コラムスGB 手塚治虫キャラクターズ』(ゲームボーイ、1999年11月5日、メディアファクトリー)
    • その名の通り、手塚治虫作品のキャラクターが登場する。
  • 『花組対戦コラムス2』(ドリームキャスト、2000年1月6日)
    • 『花組対戦コラムス』の続編。『サクラ大戦2』のキャラクターが登場する。
  • 『コラムスクラウン』(ゲームボーイアドバンス、2001年12月13日)
    • オリジナルのキャラクターが追加された。原作と同じルールのモード、対戦モード、はじめから宝石が積み上げられたパズル風モード等を収録。
    • 集めた石を通信で他プレイヤーと交換することも可能。
  • 『SEGA AGES 2500シリーズ Vol.7 コラムス』(プレイステーション2、2003年12月18日)
    • PS系列ハードで唯一リリースされた『コラムス』。
    • 原作を元にしたリメイク作品で、初代作準拠のモードとアレンジモードを収録している。初代モードでの原作の雰囲気はそれなりに再現してはいる。
    • 『コラムスクラウン』と同様にオリジナルのキャラクター付き。
  • 『ジュエルペット ~キラキラ魔法の宝石箱~』(アーケード、2009年)
    • アーケードでは『花組対戦コラムス』以来12年ぶりに稼動した新作。
    • 『コラムス』をベースに「ジュエルペット」をデザインしたトレーディングカードの収集要素を組み合わせている。
    • 対象ユーザーの年齢層をグッと下げたが、TCAGと組み合わせたこともあり敷居は高く見られた模様。