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バイオハザード アウトブレイク - (2011/12/27 (火) 00:59:22) の編集履歴(バックアップ)


バイオハザード アウトブレイク

【ばいおはざーど あうとぶれいく】

ジャンル サバイバルホラー
対応機種 プレイステーション2
発売・開発元 カプコン
発売日 2003年12月11日
定価 7,140円
備考 PlayStation2 the Best:2004年7月8日発売/3,800円
バイオハザードシリーズリンク

概要

  • PS2で発売された、バイオハザードシリーズの番外編的作品。
  • 本編の2、3と同じ時期のラクーンシティの一般市民に焦点を当てた作品。
  • バイオハザードシリーズ初のオンライン対応作品として注目を浴びた。
    ※2011年6月30日をもってオンラインサービスは終了。

特徴

  • オムニバス形式のシナリオ
    • 1つの長いシナリオがあるわけではなく、5つのシナリオから1つを選んでプレイする形式となっている。
    • 1つのシナリオにかかる時間は30分~1時間程度で、基本的にはそれぞれのシナリオの最後にボスキャラクターが存在している。
  • プレイヤーキャラが一般人
    • 従来のバイオハザードシリーズと異なり、プレイヤーキャラとなる8人はラクーンシティの一般人であり、戦闘経験や特別な装備なども持っていない。
      • 一応、警察官のケビンや、戦争経験者で警備員のマークは戦闘経験があると言える。
      • シナリオ中に手に入る武器なども貧弱なものが多いので、このゲームの基本は「いかに敵を倒すか」ではなく、「いかに敵から逃げ切るか」であると言える。
      • しかし今作では敵がランダムで配置され、しかもエリアを跨いで追いかけて来る、移動する敵の存在がその「逃げる」も困難にしている。
    • 一般人とは言えそれぞれの個性があり、「バイオハザード4」以降の作品をのぞいて、唯一武器を装備してない状態でも素手攻撃や、ダウンしている相手に踏みつけ攻撃を行って追い打ちが可能となっている。
    • また、彼らはT-ウィルスに対する抗体も持っておらず、ゲーム中にはライフとは別にウィルス進行度を表すウィルスゲージが常に表示されている。
      • 時間経過や敵の攻撃によってウィルスゲージが溜まり、100%になってしまうとその場に倒れてゲームオーバーとなる。
      • オンラインモードだとそれからしばらくの間(1では2分。2では10分)キャラをゾンビとして動かす事が出来る。他のキャラから攻撃が当たる、当てられると言う事が出来るがドアを開けるには攻撃する必要がある。
    • ライフが0になってダウンすると急速にゲージが増加するが、逆に言えば例えライフが0になろうとウィルスゲージが100%にならなければ復帰は可能と言う点も従来の作品と違う点と言える。
      • ただ数少ない物の、敵の中には即死技を持っている者もおり、その攻撃を喰らえば問答無用で死亡する。
    • なお全キャラクターは持てるアイテムが最大四つと言う、全てのシリーズ中最小のアイテム枠なため、キーアイテム、武器、回復、等のアイテムをどう持ち運ぶかの選択が非常に重要となっている。
      • そして今作ではアイテムボックスがない変わりに持ってるアイテムを落ちてるアイテムと交換出来たり、仲間と交換出来たりと言うやり取りで進む為、どちらかと言うと「バイオハザード0」のシステムに近いアイテム管理となっている。
  • 難易度の高さ
    • 前述の通り、キャラクターが一般市民であること、ウィルスゲージによって時間が有限であることなどにより全体的に難易度は高い。
    • ボス戦前に武器、弾薬を使い果たした場合など、いわゆる「詰み」の状態になってしまうことも多く(一応素手攻撃でも非常に微々たるダメージが与えられるが)、計画的、効率的な行動が求められる。
    • 特に、最高難易度の「VERY HARD」はバイオハザードシリーズ屈指の難しさである。
      • 武器、弾薬、ハーブなど、落ちているアイテムが非常に少ない上に、敵の体力、攻撃力がかなり高い。特に攻撃力上昇が著しく、キャラクターによってはゾンビに一度つかまれただけで半分以上体力を奪われる。
      • シナリオによってはクリアまでの手順が増えることもあり、それだけ敵に遭遇する危険性も増す。
      • クリアのためには、細かな進行ルートや、どこの敵に何の武器を使う(あるいは使わず逃げる)かまできっちり計画を立てる必要があり、何度も繰り返しそのシナリオをプレイして経験を培う必要がある。

ゲームシステム

  • シナリオの選択
    • 選択できるシナリオは最初は1つのみだが、クリアする毎に次のシナリオが開放される。
    • それぞれのシナリオは基本的には独立しており、シナリオ同士の関連性などはほとんど無い。
  • ゲーム中の操作
    • 従来の作品と違いゲーム中に時間が止まる描写が存在せず、アイテムを選択する場面、ファイルを読んでいる場面でも問答無用に時間が進む。
    • そのため敵が居る中でアイテムを選ぶときは襲われないように安全な場所に移動するか、もしくは素早くアイテムを選ぶ必要がある。特にボス戦の場合素早いアイテム選択技術は必須となる。
    • 銃のリロードもリアルタイム仕様で、今までの作品ならマガジンを換えるだけで全弾装填出来たリロードが、マガジンを出す→マガジンに一発一発弾込め→銃に仕込む、と言う動作が必要になり、全弾弾込めするならその弾丸を込める分リロード動作を行わなければならないと言う隙を見せる事になる。
      • 従来のようにリロードがしたい場合は、弾丸と別にマガジンと言うアイテムが別枠で必要になる為、アイテム欄を埋める事になり、アイテム管理の難しさを物語っている。
    • またこの作品は他の作品では隙になっていたタイミングで無敵があり、「CODE:Veronica」等では大きな隙になった何かのアイテムを拾う動作中や、梯子等を上り下りする為に掴む動作中と言った僅かな時間に無敵時間が存在する。極めた人間はこの時間を利用し回避困難な敵の攻撃を回避出来たりする。
  • クリアまでの道のり
    • ゲーム中では出来る事は少ないがやれる行動が多く、従来の作品のように一つのゴールへ決められた手順で行くにしても、多くの道順が存在する。
      • 今作では施錠されたドアには耐久値が設定されており、鍵を探して開ける事も出来るが、武器か体当たりの攻撃で耐久値をゼロにして無理矢理開ける事が出来る。キャラによってはキーピックで解錠も可能だったりする。
      • このように一つの道を進むのに複数の手段が用意され、低難易度で開いた筈の扉が高難易度では鍵がかかっていた、または通行不可能になっていたと言う変化も多い。
      • 一つのシナリオに複数行動可能な項目が存在し、行動した事でその項目を達成した事になるので、シナリオ内の項目そのものを一回で全て埋める事は出来ない。達成にはわざと死ぬ必要のあるシナリオも存在する。
      • キャラ事にある特性がなければ行えない条件や、一つの使い切りアイテムが複数の場所で使用可能だったりと、シナリオを全て埋めるには周回プレイが必須となっている。
      • 前述の通りの難易度の高さを周回プレイしながら項目を埋めつつクリア指針を固めると言う行動が必要故にキャラクター数が多いとも言える。
  • クリア後
    • シナリオをクリアするとポイントが入り、短いタイムでシナリオを多く達成したり、武器を使わなかった、攻撃を受けなかったりすると高得点が手に入る。
      • 手に入ったポイントは後述のコレクションの購入に使用出来る。
+ 各シナリオ紹介
  • 発生 outbreak
    • ラクーン市内のJ'sBAR、そして市街地が舞台。突如押し寄せてきたゾンビの大群から逃げ、町から脱出することが目的。
    • 最初のシナリオだけあって基本的には難易度は低いが、難易度を「HARD」以上に上げると一転してかなり厳しいシナリオとなる。
  • 零下 bellow freezing point
    • 「バイオハザード2」に登場したアンブレラ地下研究所が舞台。凍りついた研究所内の列車を起動して脱出を目指す。
    • 敵は少なめだが、クリアまでの道のりはやや長い。後半にはバイオハザードシリーズおなじみの「ハンター」が出現するようになる。
  • 巣窟 the hive
    • 「バイオハザード3」に登場したラクーン総合病院が舞台。周囲をゾンビに囲まれた病院の中から脱出する方法を探す。
    • シナリオの序盤から強敵「リーチマン」が出現し、病院中の至る所まで追いかけてくる。一ヵ所に留まるとリーチマンに襲われるため、素早い行動を求められる。
  • 獄炎 hellfire
    • 炎に包まれるアップルイン・ホテルが舞台。燃え盛る炎を潜り抜け、ホテルの外への脱出を目指す。
    • 敵は少なめだが、ホテル内の狭い通路で戦わなければならないことが多く対処し辛い。また難易度によっては扉を開けた瞬間爆発して大ダメージを受けることも。
  • 決意 decisions, decisions
    • ラクーン大学を舞台とする最終シナリオ。大学内にあるとされるT-ウィルスに対する特効薬の手がかりを探し、作成することが目的となる。
    • 最終シナリオだけあってクリアまでの道のりが非常に長い。また、後半は強敵「タナトス」が出現しプレイヤーを苦しめる。クリアしたときの状況により、エンディングが複数存在する。
  • キャラクターの選択
    • 各シナリオ選択後に、自分が操作するキャラクターを選択する。
    • オフラインでは、シナリオによって固定のAIキャラクターが2人まで付く。オンラインでは、1~4人のプレイヤーがそれぞれ自分で操作するキャラクターを選ぶ。
    • キャラクターによって、体力、足の速さ、ウィルスへの耐性などの能力や、専用アイテムであるパーソナルアイテムが異なる。また、各キャラクターはそれぞれ固有のアクションである、スペシャルアクションを持っている。
+ メインキャラクター8人の紹介
  • ケビン・ライマン
    • ラクーン警察署(R.P.D)の警察官。射撃の腕は署内No.1だが、勤務態度があまり良くないせいか、S.T.A.R.Sの試験に2度落ちている。
    • 体力、足の速さ共に高く、特に足の速さは8人中トップである。また、パーソナルアイテムとして、通常のハンドガンより強力な「ケビン専用45オート」を持っているため、戦闘面ではトップクラスのキャラクターである。ただし、ウィルス耐性は低い。スペシャルアクションは、長いリーチもあってゾンビをよろけさせる「キック」とハンドガン系の武器で必ずクリティカルが出る「狙い撃ち」。特にマグナムハンドガンとの相性は最高であったり。
  • マーク・ウィルキンス
    • 50代の警備員。ベトナム戦争の経験者で、平和を強く望んでいる。作中には出てこないが(2のマーク専用エンディングに少しだけ登場)妻と息子がおり、離ればなれになった二人の身を案じている。
    • 足は遅めだが、体力は8人中トップなので多少のダメージを受けても問題は無い。パーソナルアイテムは、通常のハンドガンよりややクリティカル率の高い「マーク専用ハンドガン」。スペシャルアクションはゾンビ等の攻撃のダメージを大幅に下げる「ガード」と、棒状の武器の威力を上げる「フルスイング」。
  • ジョージ・ハミルトン
    • ラクーン市内の病院に勤める医師。外科医としての腕は一流。アウトドアや腕時計収拾が趣味なのか固有SPアイテムにはそう言った関連の物が多い。言葉の端々に彼女か妻と別れた雰囲気を臭わす。
    • 体力はそこそこだが、足はかなり遅い。パーソナルアイテムはハーブから薬剤を作ることができる「メディカルセット」。本来毒の治療しかできないブルーハーブから体力を回復できる「回復剤」を、逆に体力回復用のグリーンハーブからは「解毒剤」が生成可能なため、毒を使う敵が居るステージでは非常に活躍出来る上、一種類で一つのアイテム欄を埋めるハーブを一種類で複数所持可能な薬品に生成可能になるので、様々な場面で重宝するアイテムである。スペシャルアクションは体を引いたあとタックルする「かわしタックル」。ボタンを押し続けることでタックルを溜めることができ、溜め動作の終のタイミングに若干の無敵時間がある上、最大まで溜めてから放てばゾンビを必ず吹っ飛ばして転倒させることができる。
  • シンディ・レノックス
    • ラクーン市内の「J'sBAR」で働くウェイトレス。自分より他者を優先する、思いやりの強い性格。
    • 体力はかなり低いが、足はそこそこ速い。パーソナルアイテムは3種のハーブをそれぞれ3つまで入れておける「ハーブケース」。シナリオ開始時から各ハーブが2つずつ入っているので、特に高難易度のときに重宝する。その関係上ジョージとの相性が良い。スペシャルアクションは敵の攻撃をしゃがんでかわす「しゃがみこみ」。ゾンビの攻撃程度であればタイミングを合わせれば全てかわせるので、上手く使えば生存率を大きく上げられる。
  • デビット・キング
    • 口数の少ない配管工。自分の過去を一切話さないが、何度も修羅場をくぐってきたかのような風格を持っている。
    • 体力、足の速さ、ウィルス耐性のいずれも平均以上。パーソナルアイテムの「工具入れ」の中には4つのアイテムが入っており、「ジャンクパーツ」は壊れた武器の修理、「ビニールテープ」は武器と武器を組み合わせて強力な武器にすることができる。スペシャルアクションは工具の1つであるスパナを投げる「スパナ投げ」と、ナイフ系の武器で連続攻撃する「連続ナイフ攻撃」。これらの要素により、銃火器を持っていなくてもゾンビ程度なら対等に戦うことができ、特にない不攻撃を完全に身につけたプレイヤーなら一部のボスやかなりの強敵相手でもナイフだけで切り捨てる事が可能になる。
  • アリッサ・アッシュクロフト
    • ラクーン市内の新聞社に勤める記者。好奇心旺盛で行動力もあるが、他人と衝突することも多い。
    • 体力は平均的で、足はケビンに次いで速い。パーソナルアイテムはシリーズおなじみの「ピッキングツール」。これを使って鍵がもろくなっている扉や、キーピック専用の扉を開けることができる。スペシャルアクションは後ずさって敵の攻撃をかわす「バックステップ」とケビンと同じ「狙い撃ち」。怪我を負って移動速度が低下してもバックステップはどの場面でも行えるので、ケビン以上に逆境に強い所があり、探索面、戦闘面共に便利なアイテム、技があるので、使いやすいキャラクターである。
  • ジム・チャップマン
    • 地下鉄職員。お調子者かつ臆病者で、その言動により周りから反感を買うことも多いが、本人に悪気は無い。パズルが得意でゲーム中の謎解きに使える助言を口にする事も。SPアイテムもパズル関連やシューズ関連の物が多い。
    • 体力、足の速さがやや低めな上、ウィルス耐性は8人中最低なため使い難いが、場合によっては強力なキャラクターになりうる。パーソナルアイテムは「コイン」で、これを使ったコイントスで"表"が出れば攻撃のクリティカル率が上昇する。"表"が出続ければどんどんクリティカル率が上がるが、一度でも"裏"が出るとクリティカル率が初期値に戻るため、2~3回連続で"表"が出たら止めるのが現実的だろう。スペシャルアクションは「死んだふり」。その場に倒れ込むことで、敵の攻撃対象から外れる。使用中は無敵なので緊急回避的にも使うことができるが、その間ウィルスゲージが急速に上がり続ける。だが、最終シナリオ「決意」で手に入るウィルスに対して完全な抗体を持つ「あるアイテム」を使いウィルスゲージが消滅すると、防御面に関しては最強キャラに変貌する。
  • ヨーコ・スズキ
    • 日系二世の自称大学生。両親共に日本人だが、本人は日本に行ったことは無い。コンピュータの操作が得意。どうにも過去の事を覚えていないような雰囲気があり、アンブレラとの関連をにおわせている。
    • 体力、足の速さは8人中最低だが、ウィルス耐性は8人中トップ。戦闘面では8人中最低と言えるが、パーソナルアイテムの「ナップサック」により、アイテムを8個所持できる(他のキャラは4個)ため、探索面では有利。スペシャルアクションは這うように後ずさる「エスケープ」。使用中は無敵状態となる。
  • キャラクター間の意思疎通
    • キャラクター間の意思疎通は、右スティックを使った「アピール」で行うことができる。
    • 「アピール」には"GO"や"HELP"などの指示や、"THANKS"など、気持ちを伝えるものもある。AIキャラクターに対しても、これによりある程度指示を与えることができる。
    • オンラインプレイでもチャットなどは無く、意思疎通の手段は「アピール」のみしか存在しないが、意思疎通が十分出来ないこともまたゲームを面白くしている要素と言える。
  • コレクション
    • 各シナリオをクリアすると、難易度やクリアタイム、シナリオ中に取った行動に応じたリザルトポイントが貰える。
    • このポイントを使用して、イラスト、BGM、コスチュームやNPC、難易度選択などの要素を購入することができる。

評価点

  • 何はともあれバイオハザード初のオンラインゲームであること。
    • 共に闘い協力しあうシチュエーションは、このゲームならでは醍醐味であり多くのファンを刺激させた。
  • グラフィックが美麗。特にOPムービーの出来には定評がある。
  • 充実のやりこみ要素
    • 上述のコレクションは、ゲーム中に特定の条件を満たさなければ購入できないものもあり、全ての要素を購入するにはかなりのやり込みが必要なためボリュームがある。

問題点

  • ロードが長い
    • フロア移動の度に10秒程度のロードが入るのでテンポが悪い。ロード中は次のフロア名が表示され心拍音が鳴るなど、ロードを感じさせないような演出にはなっているが、慣れてくるとやはり気になる。
      • HDDインストールを行えばある程度改善されるが、それでも長い。目安としては心拍音3回ほど。
  • オフライン時の味方AIが馬鹿。勝手にうろちょろしてはすぐに敵にやられるため、戦力として期待できない。
    • アピールによる指示も時間が経ったり、フロア移動をするとすぐに効果が切れるためあまり意味を成さない。
    • 今作は所持できるアイテム数が少ないのでAIキャラクターにアイテムを持ってもらうことがあるが、どこかで置いてきたりしてしまうためあまり重要なアイテムを持たせられない。
  • オフラインのみでは購入できないコレクション要素がある
    • オフラインでは購入条件を満たせない要素があり、ネットに繋げないユーザから多くの批判があった。
    • カプコンはこれを仕様であるとコメントし当初対応はしなかったが、後に続編である「アウトブレイク File2」とのデータコンバートにより、オフラインでもこの要素が購入できるようになった。

その他

  • 評価点と相まって、ゲームをネットに繋ぎやすい今の環境でこそ出来るアウトブレイクがやりたいと言う声もある。
    • その声に答えたのかどうかは不明だが、モバイル版でアウトブレイクの新作を製作していると言う。

バイオハザード アウトブレイク File2

【ばいおはざーど あうとぶれいく ふぁいるつー】

ジャンル サバイバルホラー
対応機種 プレイステーション2
発売・開発元 カプコン
発売日 2004年9月9日
定価 7,140円

概要

  • 前作「アウトブレイク」のマイナーチェンジ版。
  • 前作の続きの話というわけではなく、アナザーストーリーという位置付けになっている。
  • 前作で購入したコレクション要素などを引き継ぐことができる。
    ※こちらも2011年6月30日をもってオンラインサービスは終了。

前作からの変更点

  • メインキャラクターは前作と同じ8人だが、新スペシャルアクション、エクストラアイテム(最初から所持しているアイテム)などが追加された。また、各シナリオのAIキャラクターも自由に選択できるようになった。
    • それに伴いキャラクター毎の相関図も出来ており、例えばマークはいい加減な性格のケビンを嫌っているので、AI操作では助けを呼んでもあまりこちらに来ない等の変化も出るようになった。
    • 各キャラクターの能力も調整されている。
+ 各キャラクターの主な変更点
  • ケビン・ライマン
    • 素手の攻撃がエルボーになり、同時にエクストラアイテムで専用の銃の予備マガジンを持っているため戦闘力アップしている。
  • マーク・ウィルキンス
    • ガードの性能が変化し、タイミングよくガードすればダメージ0からダメージ7割減になった代わりに多くの攻撃がカード可能になった。フルスイングが上下にも行えるようになった上、エクストラアイテムで予備マガジンを携帯するようになった。
  • ジョージ・ハミルトン
    • かわしタックルに若干の調整が入った。エクストラアイテムでは前作の最後にしか手に入らなかった「カプセルシューター」を最初から持っている。作った薬品を味方に直接撃ち込む事が出来るので受け渡しの手間等が省ける上、特に「抗ウィルス剤」を敵に撃ち込む事が可能になり、こちらのウィルス進行を止めるだけでなくゾンビ相手なら確実にダウン&大ダメージを与える事の出来る攻防に使えるアイテムになる。
  • シンディ・レノックス
    • 肩を貸している相手も一緒にしゃがんで回避が出来る「同時しゃがみ」が可能になり、エクストラアイテムには持ってるだけで出血を防ぐ「止血帯」を持つ。非常に大事な物なのか、NPCだとこのアイテムを手放そうとしない。
  • デビット・キング
    • 連続ナイフ攻撃が1段階増えた4連続攻撃になり、更に上段下段でも2連続攻撃が可能になった。エクストラアイテムには最初からライターを持っているようになる。
  • アリッサ・アッシュクロフト
    • バックステップの若干の仕様変更と、エクストラアイテムに「スタンガン」を持っている。
  • ジム・チャップマン
    • コイントスの1回の補正値が減らされ、死んだ振りも攻撃はされないが無敵時間が無くなった。棒状の近接武器を息が続く限り(ボタン入力が成功する限り)連続で振り回す連続振り回しが可能になり、エクストラアイテムは持てるだけでクリティカル率が上がる「幸運のコイン」を所持している。
  • ヨーコ・スズキ
    • 素手状態の攻撃を行った後にすぐにエスケープする「突き飛ばし」が出来るようになり、エクストラアイテムには即死無効、ウィルス耐性アップの効果がある「お守り」を持っている。効果の関係上ジムが持つと効力を発揮しやすい。
  • シナリオは、メインとなる5つの他に、練習用シナリオと敵をひたすら倒していくシナリオが追加された。
  • 今作のシナリオは、難易度によってクリアまでの道のりが大幅に変化するものが多く、全体的な難易度は前作よりもさらに上がっているといえる。
  • 前作のラクーン大学で入手できた「あるアイテム」が手に入らなくなった。そのため、無敵のジムは今作では不可能に。代わりに効果がランクダウンしたアイテムが代用として追加されたが、このアイテムはイベント扱いのため、使用する事が出来ない。
+ 各シナリオ紹介
  • 初心 training ground
    • 練習用シナリオ。前作のマップ「J'sBAR」を使ってゲームの基本を学ぶことができる。
    • 練習用なのでリザルトポイントなどは一切無く、プレイしてもしなくてもゲーム中の他の要素に一切影響は無い。
  • 咆哮 wild things
    • ラクーン市内の動物園が舞台。ゾンビ化した動物達が徘徊する園内を抜けて、救助ヘリの待つ広場を目指す。
    • シナリオ序盤を除いてゾンビがほとんど出現しないが、園内に徘徊する動物達は動きが素早いものが多く危険。最高難易度ではクリアまでに必要な手順が非常に多く、全シナリオの中でも屈指の難易度となる。
  • 異界 underbelly
    • 地下鉄の駅が舞台。地下鉄を復旧させてラクーン市内からの脱出を目指す。
    • 前半の敵はゾンビのみだが、後半から「メガバイト」という巨大化したノミが襲ってくるようになる。地下鉄職員であるジムを使うと少し攻略が楽になる。
  • 記憶 flash back
    • アークレイ山中、そしてそこにある廃病院が舞台。異常に生育した植物が支配する病院を脱出することが目的となる。
    • 病院内では常に「アクスマン」に追い回されるため、前作の「巣窟」と同様、一ヶ所に留まるのは危険である。また、毒を持つ敵が非常に多く、その対処が必要となる。なお、シナリオの進め方によっては、病院に一切立ち寄らずそのまま山を抜けてクリアということも可能。
  • 死守 desperate times
    • バイオハザード2、3でもおなじみのラクーン警察署が舞台。避難用車両が来るまで、警察署内で持ちこたえることが目的となる。
    • 敵はほぼゾンビのみだが、数が多い上に定期的に一部のフロアに暴徒鎮圧用のガス(浴びるとウィルスゲージが急速に上がる)が噴射されるため、難易度は高い。
  • 突破 end of the road
    • アンブレラ開発センター、そしてラクーン市街が舞台。前半は隔離されてしまった研究所内から、そして後半はラクーンシティから脱出することを目指す。
    • 前半はハンター、中盤はタイラントから逃げなければならず、さらに後半の市街地では地雷原を抜ける必要があるなど、全体を通して難易度が高い。このシナリオも前作の「決意」と同じく、クリア時の状況によってエンディングが変わる。
  • 殲滅 elimination1~3
    • 各エリアにいる雑魚敵を全て倒すモード。AIキャラクターなどは無しで1人でプレイすることになる。
    • 敵の配置や数は固定で、時間内に全て倒せばクリア。1~3の3種類があり、マップと出現する敵が異なる。
  • 対峙 show down1~3
    • 前作、今作のボスキャラクターと連続で戦うモード。いわゆるボスラッシュ。こちらも1人でプレイすることになる。
    • ボスと連続で戦い、全て倒せばクリア。ボスを倒した時点で次のボスのエリアに移動し、アイテムを取りに戻ることはできない。こちらも3種類あり、"1"は前作のボス、"2"は今作のボス、"3"は前作と今作のボス全て+対峙専用ボスと戦う。