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バイオハザード アウトブレイク - (2014/04/09 (水) 18:41:37) の編集履歴(バックアップ)


BIOHAZARD OUTBREAK

【ばいおはざーど あうとぶれいく】

ジャンル サバイバルホラー
対応機種 プレイステーション2
発売・開発元 カプコン
発売日 2003年12月11日
定価 7,140円
廉価版 PlayStation2 the Best:2004年7月8日/3,800円
バイオハザードシリーズリンク


概要

  • PS2で発売された、バイオハザードシリーズの番外編的作品。
  • 本編の『2?』『3?』と同時期のラクーンシティの一般市民に焦点を当てた作品。
  • バイオハザードシリーズ初のオンライン対応作品として注目を浴びた。
    • ※2011年6月30日をもってオンラインサービスは終了。

特徴

  • オムニバス形式のシナリオ
    • 1つの長いシナリオがあるわけではなく、5つのシナリオから1つを選んでプレイする形式となっている。
    • 1つのシナリオにかかる時間は30分~1時間程度で、基本的にはそれぞれのシナリオの最後にボスキャラクターが存在。
  • プレイヤーキャラが一般人
    • 従来のバイオハザードシリーズと異なり、プレイヤーキャラクターのほとんどはラクーンシティの一般人であり、STARSさながらの戦闘経験や特別な装備を持っていない。
      • 警察官、従軍経験者の警備員といった職業柄を持つものや、過去に荒れていた為荒事が得意といったキャラクターもいるが、過去作の主役陣に比べると弱体化している。
      • シナリオ中に手に入る武器なども貧弱なものが多い(デッキブラシや鉄パイプ、包丁、殺虫スプレーなど)ので、このゲームの基本は「いかに敵を倒すか」ではなく、「いかに戦闘を避け、敵から逃げ切るか」であると言える。
      • しかし、今作では敵がランダムで配置され、しかもエリアを跨いで追いかけて来る。厄介極まりなく、移動する敵の存在が「逃げる」ことも困難にしている。
    • 一般人とは言えそれぞれの個性があり、『4』以降の作品をのぞいて、唯一武器を装備してない状態でも素手攻撃や、ダウンしている相手に踏みつけ攻撃を行って追い打ちが可能となっている。
  • ウイルスゲージによる時間制限
    • 主人公達はT-ウィルスに対する抗体を持っておらず、ウィルスの感染に晒されている。そのためゲーム中にはライフとは別に、ウィルス進行度を表す「ウィルスゲージ」が常に表示されている。
      • 時間経過や敵の攻撃によってゲージは溜まり、感染が90%を超えるとキャラの呂律が怪しくなってくる。そして100%になってしまうとたとえライフがどれだけ残っていても、その場に倒れて死亡、ゲームオーバーとなる。このため、プレイヤーが動ける時間はどうしても限られることとなり、焦燥感・恐怖感を煽る演出の一旦となっている。
      • また、オンラインモードだと感染率100%で死亡した場合キャラがゾンビ化し、しばらくの間(本作では2分。『File2』では10分)キャラをゾンビとして動かす事が出来る。他のキャラから攻撃が当たる、当てられると言う事が出来るがドアを開けるには攻撃する必要がある。
  • 這いずり状態
    • 本作ではライフが0になるとその場にダウンし、急速にウィルスゲージが増加する。逆に言えば、例えライフが0になろうとゲージが100%にならなければ復帰は可能なのも、従来作と違う点。なお、回復アイテムを使うか、仲間に助け起こしてもらえば復帰できる。
      • ただステージ中のギミックや、数こそ少ないものの敵の中には即死攻撃を持っている個体もおり、それらを喰らえば問答無用で死亡する。
  • 所持できるアイテムの少なさ
    • キャラクターの最大アイテム所持数は基本的に4つで、これは全てのシリーズ作中最少。キーアイテム、武器、回復等のアイテムをどう持ち運ぶかの取捨選択が非常に重要となっている。
      • そして、今作ではアイテムボックスがない。代わりに持ってるアイテムを落ちてるアイテムと交換出来たり、仲間と交換出来たりと言うやり取りで進む為、どちらかと言うと『0』のシステムに近いアイテム管理となっている。
  • 難易度の高さ
    • 前述の通り、キャラクターが一般市民であること、ウィルスゲージによって時間が有限であること、アイテム数、武器の不足などにより、全体的に難易度は高い。
    • ボス戦前に武器、弾薬を使い果たした場合など、いわゆる「詰み」の状態になってしまうことも多く(一応素手攻撃でも非常に微々たるダメージが与えられるが)、計画的、効率的な行動が求められる。
    • 特に最高難易度の「VERY HARD」はシリーズ屈指の難しさである。
      • 武器、弾薬、ハーブなど落ちているアイテムが非常に少ない上に、敵の数・体力・攻撃力が大幅に上昇。特に攻撃力上昇が著しく、キャラクターによってはゾンビに一度つかまれただけで半分以上体力を奪われることもザラ。
      • シナリオによってはクリアまでの手順が増えることも多く、それだけ敵に遭遇する危険性も増すことになる。
      • クリアのためには、細かな進行ルートを決め、どこで何を回収してどこの敵に何の武器を使って(あるいは使わず逃げる)避け、ボスに何の武器を残すかまできっちり計画を立てる必要があり、何度も繰り返しそのシナリオをプレイして経験を培う必要がある。
  • SPアイテム
    • 他のシリーズにはない、ゲームの進行に直接関係ないアイテムが存在。それがこの「SPアイテム」である。
    • 一つのシナリオに全キャラが拾えるSPアイテムが20個存在し、更にキャラクター毎に拾えるSPアイテムが4つずつの、計52個存在している。
    • その種類は非常に豊富で、一例を挙げると書類、食糧、本、小物、服、アクセサリー等々…。
      • 特にキャラ固有SPアイテムは手に入れたキャラクターによるコメントも存在しており、そんな事言ってる場合じゃないだろと突っ込みを入れてしまいそうな物すらもある。
      • 各シナリオにあるキャラ毎の専用のSPアイテムを全て手に入れると隠しコスチュームが解放される。それだけに探す価値はある。また、260個全て集めると一風変わったNPCが解放される。
    • 当然このアイテムを探してる間にも時間はリアルタイムに進行しているので、敵が存在するエリア等でSPアイテムを探すのは正に至難の業である。
    • ただ、一度のプレイで拾える量が8個までと定まっており、更に配置されるパターンがランダムで決まる上、このアイテムはどこにあるか解らないと言う最大の問題がある。
      • 基本的にアイテムなりファイルなりはきらきらと光るエフェクトをして存在をアピールしているが、このSPアイテムはそう言ったエフェクトがない上、作中にはどこにあるかのヒントもない。そのためボタンを連打しながらすべてのエリアを虱潰しに探していくしかない。
      • 攻略本等の力を借りずに、全てのSPアイテムを探し出すことは不可能と言っていい程に困難。

ゲームシステム

  • シナリオの選択
    • 選択できるシナリオは最初は「発生」のみだが、クリアする毎に次のシナリオが開放される。
    • 基本的にはシナリオごとに独立しており、別シナリオとの関連性などはほとんど無い。
  • ゲーム中の操作
    • 従来の作品と違い、ゲーム中に時間が止まる描写が存在せず、アイテムを選択する場面、ファイルを読んでいる場面でも問答無用に時間が進む
      • 一応セレクトボタンのオプション画面ではゲーム内の動作は止まる。(ゲームのプレイ時間自体は経過しているのでリザルトでは停止中の時間も加算されている。オンラインプレイ中は不可能)
    • そのため敵が居る中でアイテムを選ぶときは襲われないように安全な場所に移動するか、もしくは素早くアイテムを選ぶ必要がある。特にボス戦の場合素早いアイテム選択技術は必須となる。
    • 銃のリロードもリアルタイム仕様で、今までの作品ならマガジンを換えるだけで全弾装填出来たリロードが「マガジンを出す→マガジンに一発一発弾込め→銃に仕込む」と言う動作が必要になり、全弾弾込めするならその弾丸を込める分リロード動作を行わなければならないと言う隙を見せる事になる。
      • 従来のようにリロードがしたい場合は、弾丸と別にマガジンと言うアイテムが別枠で必要になる為、ただでさえ少ないアイテム欄を埋める事になる。これもアイテム管理の難しさの一因。
    • ただし、一方的にプレイヤーに不利な変更点ばかりかと言えばそうではない。
      • 本作ではアクションの最中など、他の作品では隙になっていたタイミングで無敵時間があることが多い。『CODE: Veronica』等では無防備だった何かのアイテムを拾う動作中や、梯子等を登り降りする為に掴む動作中と言った時間に、僅かだが無敵時間が存在する。上手く利用すれば、通常ならば回避困難な敵の攻撃を避ける事が出来たりする。
    • また、本作では従来のラジコン操作と、左スティックを使った普通の操作の両方が行えるようになっている。
      • そのため、初心者が操作に手間取るという事態が発生しにくくなった。
  • セーブシステム
    • 従来のシリーズと違いセーブはクリア後に行われ、後述のリザルトを記録する物になっている。
    • プレイ中は今までと同じタイプライターのある部屋でセーブが可能で、その場合は所謂中断セーブ扱いとなり、ロードして再開した場合データが消えるようになっている。
      • なお、タイプライターのある部屋は移動する敵が来ない安全地帯であるため、アイテムの整理やファイルの閲覧を安全に行うポイントでもある。
    • 死んだらまたシナリオの最初からと言う緊張感も高める一因となっている他、後述のノーダメージクリア等を行う場合も一度でクリアをしなければならないというやり込み面も兼ねている。
    • オンラインプレイ中はセーブも出来ず、タイプライターのある部屋でも敵は侵入するようになる。
  • クリアまでの道のり
    • ゲーム中で取る事のできる行動が多く、ゴールへ向かう手順にしても、多くのやり方が存在する。
      • 今作では施錠されたドアには耐久値が設定されており、鍵を探して開ける事も出来るが、武器やタックルなどの攻撃で耐久値をゼロにして無理矢理こじ開ける事が出来る。キャラによってはキーピックで解錠も可能だったりする。また、難易度が上がるとそもそも鍵がなく、ぶち破るしかないということもある。
      • 他の例としては、「脱出用のターンテーブルを起動する際、鍵を使用する、またはセキュリティルームでパスコードを打ち込んで起動する」という方法がある。
    • このように一つの道を進むのに複数の手段が用意され、低難易度で開いた筈の扉が高難易度では鍵がかかっていた、または通行不可能になっていたと言う変化も多い。
    • 一つのシナリオには複数行動可能な「達成項目」が存在する。行動した事でその項目を達成した事になるので、シナリオ内の項目そのものを一回で全て埋める事は出来ない。「タンクローリーの爆発で死亡」など、達成にはわざと死ぬ必要のあるシナリオも存在する。
      • キャラ事にある特性がなければ行えない条件や、一つの使い切りアイテムが複数の場所で使用可能だったりと、シナリオを全て埋めるには周回プレイが必須となっている。
      • 前述の通り、「周回プレイしながら難易度を変更、項目を埋めつつクリア指針を固める」ことが必要故に、キャラクター数が多いとも言える。
  • クリア後
    • シナリオをクリアするとリザルトポイントが入る。ポイントは短いタイムで達成項目を多く達成したり仲間を生還させることで加算されていき、武器を使わなかったり(ノーウエポン)、攻撃を受けなかったり(ノーダメージ)するとかなりの高得点が手に入る。
      • 手に入ったポイントは後述のコレクションの購入に使用出来る。
+ 各シナリオ紹介
  • 発生 outbreak
    • ラクーン市内のJ'sBAR、そして市街地が舞台。突如バーに押し寄せてきたゾンビの大群から逃げ、街から脱出することが目的。
    • 最初のシナリオだけあって基本的には難易度は低いが、難易度を「HARD」以上に上げると必要な手順が増え、一転してかなり厳しいシナリオとなる。
    • ボス敵と呼べるような敵が存在せず、大通りで爆弾を起爆してゾンビの大群を吹き飛ばすことでクリアとなる。また、行動によってはボス戦を回避できる。
  • 零下 bellow freezing point
    • 『2』に登場したアンブレラ地下研究所が舞台。凍りついた研究所内の列車を起動して脱出を目指す。
    • 敵は少なめだが、クリアまでの道のりはやや長い。後半にはシリーズ御馴染みの「ハンター」が出現するようになる。
    • ヨーコは研究員だったためか、指紋登録が済んでいて同僚から武器を貰えるため若干有利。
  • 巣窟 the hive
    • 『3』に登場したラクーン総合病院が舞台。周囲をゾンビに囲まれた病院の中から脱出する方法を探す。
    • シナリオの序盤から強敵「リーチマン」が出現。病院中のあらゆる所にまで追いかけてくる上、通常の方法では倒すことができない。1ヵ所に留まっているとすぐさまリーチマンに襲われるため、素早い行動を求められる。
    • このステージでは味方が死ぬと新たにリーチマンと化して襲ってくる。こちらは最初に出現したものとは違い倒せない。
    • ジョージはこの病院の医師のためか構造をすべて知っており、回復剤を大量に調達できるため有利。
  • 獄炎 hellfire
    • 炎に包まれるアップルイン・ホテルが舞台。燃え盛る炎を潜り抜け、ホテルの外への脱出を目指す。
    • 敵は主にゾンビとリッカーだが数は少なめ。だが、ホテル内の狭い通路で戦わなければならないことが多く対処し辛い。また難易度によっては扉を開けた瞬間、バックドラフトによる爆発で大ダメージを受けることも。
  • 決意 decisions, decisions
    • ラクーン大学を舞台とする最終シナリオ。大学内にあるとされるT-ウィルスに対する特効薬「デイライト」の手がかりや材料を探し、作成することが目的となる。
    • 最終シナリオだけあってクリアまでの道のりが非常に長い。道中にはハンターγ、ワスプ、毒蜘蛛、また後半は強敵「タナトス」が出現しプレイヤーを苦しめる。
    • クリアしたときの状況によりエンディングが複数存在し、次回作にはない複数のキャラがやり取りするエンディングも存在している。
  • キャラクターの選択
    • 各シナリオ選択後に、自分が操作するキャラクターを選択する。
    • オフラインでは、シナリオによって固定のAIキャラクターが2人まで付く。オンラインでは、1~4人のプレイヤーがそれぞれ自分で操作するキャラクターを選ぶ。
    • キャラクターによって、体力、足の速さ、ウィルスへの耐性などの能力や、専用アイテムであるパーソナルアイテムが異なる。また、各キャラクターはそれぞれ固有のアクションである、スペシャルアクションを持っている。AI操作時の行動指針もキャラによって違う。
    • また、コレクションでリザルトポイントを消費して購入することによってゲーム中に登場するNPCも使えるようになる。
      • NPCは基本となるキャラが決まっており、体力、攻撃力、足の速さ、ウイルス耐性が異なる。また、最初に何かアイテムを持っている。
      • レイモンド、ドリアン、ピーターなどメインキャラよりも能力が高いキャラも多く、クリア目的ならばNPCを使ったほうが有利なことも。
+ メインキャラクター8人の紹介
  • ケビン・ライマン
    • ラクーン警察署(R.P.D)の警察官。射撃の腕は署内No.1だが、勤務態度があまり良くないせいか、S.T.A.R.Sの試験に2度落ちている。SPアイテムには車関連のものが多い。
    • 体力、足の速さ共に高く、特に足の速さは8人中トップである。ハンドガンの連射速度が最も速く、また、パーソナルアイテムとして通常のハンドガンの3倍の威力を誇る強力な「ケビン専用45オート」を持っているため、戦闘面、特に攻撃力ではトップクラスのキャラクターである。だがウィルス耐性は低く、その上緊急回避アクションを持たないため、追い詰められるとリカバーがやや難しい。スペシャルアクションは、出が速く長いリーチもあってゾンビをよろけさせる「キック」とハンドガン系の武器で必ずクリティカルが出る「狙い撃ち」。特にマグナムハンドガンとの相性は最高で「キックで怯ませて狙い撃ち」という戦法も有効。
    • AI操作時はこちらの命令をよく聞いてくれるため使い易い方。アイテム拾得に関しては武器や弾薬などを好んで拾う傾向にある。45オートによる射撃を優先してしまうため、どうでも良い敵に貴重な弾薬を消耗してしまいやすいのが玉に瑕。
  • マーク・ウィルキンス
    • 50代の警備員。ベトナム戦争の経験者で、平和を強く望んでいる。作中には出てこないが(『File2』のマーク専用エンディングに少しだけ登場)妻と息子がおり、離れ離れになった二人の身を案じている。
    • 足は遅めだが、体力は8人中トップなので多少のダメージを受けても問題は無い。また、力持ちのため通常ならば2人がかりでないと押せないオブジェクトを自分だけで押すことができる。ただしウイルス耐性は低く、体が大きいことによる隠密行動・回避行動のしにくさを欠点として併せ持つ。パーソナルアイテムは、通常のハンドガンより威力が少し低いがややクリティカル率の高い「マーク専用ハンドガン」。スペシャルアクションはゾンビ等の攻撃のダメージを大幅に下げる「ガード」と、棒状の武器の威力を上げる「フルスイング」。
    • AI操作時はケビンに比べるとやや先走る傾向あり。アイテム拾得に関しては武器や弾薬などを好んで拾う傾向にある。また、ケビンと同じく好戦的で弾薬の消費が激しい。
  • ジョージ・ハミルトン
    • ラクーン市内の病院に勤める医師。外科医としての腕は一流。アウトドアや腕時計収集が趣味なのか固有SPアイテムにはそう言った関連の物が多い。言葉の端々に彼女か妻と別れた雰囲気を臭わす。
    • 体力・ウイルス耐性はそこそこだが、足はかなり遅い。パーソナルアイテムはハーブから薬剤を作ることができる「メディカルセット」。本来毒の治療しかできないブルーハーブから体力を回復できる「回復剤」を、逆に体力回復用のグリーンハーブからは「解毒剤」が生成可能なため、毒を使う敵が居るステージでは非常に活躍出来る上、一種類で一つのアイテム欄を埋めるハーブを一種類で複数所持可能な薬品に生成可能になるので、様々な場面で重宝するアイテムである。スペシャルアクションは体を引いたあとタックルする「かわしタックル」。ボタンを押し続けることでタックルを溜めることができ、溜め動作の終のタイミングに若干の無敵時間がある上、最大まで溜めてから放てばゾンビを必ず吹っ飛ばして転倒させることができる。
    • AI操作時は自分の身の安全に過敏な傾向があり、僅かなダメージでも回復アイテムを使ってしまいやすい。アイテム拾得に関しては回復アイテムを最優先で拾うため、弾を平気で捨てる。また、ハーブを渡すと何でもかんでも調合してしまうため、扱いには注意が必要。
  • シンディ・レノックス
    • ラクーン市内の「J'sBAR」で働くウェイトレス。自分より他者を優先する、思いやりの強い性格。
    • 体力はかなり低いが、足はそこそこ速くウイルス耐性も高め(ただし、敵の攻撃による感染進行量はジムと同程度)。パーソナルアイテムは3種のハーブをそれぞれ3つまで入れておける「ハーブケース」。シナリオ開始時から各ハーブが2つずつ入っているので、特に高難易度のときに重宝する。その関係上ジョージとの相性が良い。スペシャルアクションは敵の攻撃をしゃがんでかわす「しゃがみこみ」。出始めから完全無敵でかなり性能が良く、ゾンビの攻撃程度であればタイミングを合わせれば全てかわせるので、上手く使えば生存率を大きく上げられる。
    • AI操作時は、設定とは裏腹に協調性は低め。アイテム拾得に関してはジョージと同じく回復アイテムを最優先で拾うため、弾や弾切れの武器を平気で捨てる。ただし、操作キャラのヘルスが真っ赤になるとフル回復しようとしてくれる。
  • デビット・キング
    • 口数の少ない配管工。自分の過去を一切話さないが、何度も修羅場をくぐってきたかのような風格を持っている。
    • 体力、足の速さ、ウィルス耐性のいずれも平均以上。パーソナルアイテムの「工具入れ」の中には4つのアイテムが入っており、「折りたたみナイフ」は武器として使用することができ、「ジャンクパーツ」は壊れた武器の修理、「ビニールテープ」は武器と武器を組み合わせて強力な武器にすることができる。スペシャルアクションは工具の1つであるスパナを投げる「スパナ投げ」と、ナイフ系の武器で連続攻撃する「連続ナイフ攻撃」。これらの要素により、銃火器を持っていなくてもゾンビ程度なら対等に戦うことができ、特にナイフ攻撃を完全に身につけたプレイヤーなら一部のボスやかなりの強敵相手でもナイフだけで切り捨てる事が可能になる。「スパナ投げ」が補充の利かない有限武器であることと、緊急回避アクションを持たないため、追い詰められた状況を作らないことが肝心となる。
    • AI操作時は全く協調性がなく、好き勝手に行動する。やせ我慢が好きなのか、回復アイテムはギリギリまで使わない傾向。アイテム拾得に関しては武器・弾薬を好んで拾う。高難易度ではいつのまにか死んでしまうことが多く、かなり使いづらい。
  • アリッサ・アッシュクロフト
    • ラクーン市内の新聞社に勤める記者。好奇心旺盛で行動力もあるが、他人と衝突することも多い。記者であるため、他のキャラにはない事件記事等の情報を拾う事も出来る。
    • 体力は平均的(女性キャラの中では最も高い)で、足はケビンに次いで速く、ウイルス耐性も高い。パーソナルアイテムはシリーズおなじみの「ピッキングツール」。これを使って鍵がもろくなっている扉や、キーピック専用の扉や引き出しを開けることができる。スペシャルアクションは後ずさって敵の攻撃をかわす「バックステップ」とケビンと同じ「狙い撃ち」。バックステップは無敵が無い緊急移動であるため避ける方向、今いる場所の狭さ等を考慮しないと攻撃を受けてしまう少しシビアな性能だが、怪我を負って移動速度が低下してもバックステップ自体の移動速度は変らないため、ケビン以上に逆境に強い所があり、探索面、戦闘面共に便利なアイテム、技があるので、使いやすいキャラクターである。
    • AI操作時の協調性も高め。難点はちょっとアドリブが多くうるさいことと、回復アイテムを使うのがやや早いぐらいか。
  • ジム・チャップマン
    • 地下鉄職員。お調子者かつ臆病者で、その言動により周りから反感を買うことも多いが、本人に悪気は無い。パズルが得意で、後述の「アドリブ」ではゲーム中の謎解きに使える助言を口にする事も。SPアイテムもパズル関連やバスケ、趣味のシューズ関連の物が多い。
    • 体力、足の速さがやや低めな上、ウィルス耐性は8人中最低なため使い難いが、場合によっては強力なキャラクターになりうる。パーソナルアイテムは「コイン」で、これを使ったコイントスで"表"が出れば攻撃のクリティカル率が15%上昇する。"表"が出続ければ3回までクリティカル率が上がるが、一度でも"裏"が出るとクリティカル率が初期値に戻ってしまう。スペシャルアクションは「死んだふり」。その場に倒れ込むことで、敵の攻撃対象から外れる。使用中は完全無敵なので緊急回避的にも使うことができるが、その間ウィルスゲージが急速に上がり続けるデメリットを持つため、乱用厳禁。だが、最終シナリオ「決意」で手に入るウィルスに対して完全な抗体を持つ「あるアイテム」を使いウィルスゲージが消滅すると、防御面に関しては最強キャラに変貌する。
    • AI操作時は全く協調性がなく、保身を最優先して行動する。ジョージ以上にダメージに過敏で、僅かなダメージでも回復アイテムを使い、ヘルスを全快に保とうとする。アイテム拾得に関しては回復アイテムを最優先で拾う。癖があり、使いづらいキャラと言える。
  • ヨーコ・スズキ
    • 日系二世の自称大学生。両親共に日本人だが、本人は日本に行ったことは無い。コンピュータの操作が得意。どうにも過去の事を覚えていないような雰囲気があり、アンブレラとの関連をにおわせている。
    • 体力、足の速さは8人中最低だが、ウィルス耐性は8人中トップ。武器の扱いも非常に鈍く戦闘面では8人中最低と言えるが、パーソナルアイテムの「ナップサック」により、アイテムを8個所持できる(他のキャラは4個)ため、探索面では有利。スペシャルアクションは這うように後ずさる「エスケープ」。使用中は無敵状態となる。
    • AI操作時はこちらにぴったりとくっつくことを好む。また、指示に対する反応も良い。ただ、ジムよりは我慢してくれるが、僅かなダメージでも回復アイテムを使ってしまいやすい。戦闘力が低いため、敵のいる場面で長居をするとすぐにやられてしまう。
  • キャラクター間の意思疎通
    • キャラクター間の意思疎通は、□ボタンを使った「アドリブ」と、右スティックを使った「アピール」で行うことができる。
    • 「アピール」には"GO"や"HELP"などの指示や、"THANKS"など、気持ちを伝えるものもある。AIキャラクターに対しても、これによりある程度指示を与えることができる。
    • オンラインプレイでもチャットなどは無く、意思疎通の手段は「アピール」のみしか存在しない。意思疎通が十分出来ないこともまた、ゲームを面白くしている要素と言える。
    • 「アドリブ」は正にアドリブらしく、キャラに適当な一言を言わせるもの。キャラとシナリオ、イベントが起きたタイミング等でアドリブの内容は多様に変化するが、英語音声には限りがあるため、字幕には肉声と全く違う台詞が出る。
  • コレクション
    • 各シナリオをクリアすると、難易度やクリアタイム、シナリオ中に取った行動に応じたリザルトポイントが貰える。
    • このポイントを使用して、イラスト、BGM、コスチュームやNPC、難易度選択などの要素を購入することができる。

評価点

  • 何はともあれバイオハザードシリーズ初のオンラインゲームであること
    • 共に闘い協力しあうシチュエーションは、このゲームならでは醍醐味であり多くのファンを刺激させた。
  • グラフィックが美麗。特にOPムービーの出来には定評がある。
  • 充実のやりこみ要素
    • 上述のコレクションは、ゲーム中に特定の条件(難易度VERYHARDでクリア、特定のキャラを使用してクリア、すべてのSPアイテムを入手など)を満たさなければ購入できないものもあり、全ての要素を購入するにはかなりのやり込みが必要なためボリュームがある。

問題点

  • ロードが長い
    • フロア移動の度に10秒程度のロードが入るのでテンポが悪い。ロード中は次のフロア名が表示され心拍音が鳴るなど、ロードを感じさせないような演出にはなっているが、慣れてくるとやはり気になる。目安としては心拍音8回ほど。
      • HDDインストールを行えばある程度改善されるが、それでも長い。目安としては心拍音3回ほど。
  • オフライン時の味方AIが馬鹿。総じて勝手にうろちょろしてはすぐに敵にやられるため、戦力として期待できない。AIの役目は専ら荷物運びと囮ぐらい。
    • アピールによる指示も時間が経ったり、フロア移動をするとすぐに効果が切れるためあまり意味を成さない。
    • 今作は所持できるアイテム数が少ないのでAIキャラクターにアイテムを持ってもらうことがあるが、どこかで置いてきたりしてしまうためあまり重要なアイテムを持たせられない。ただし鍵やカードキーなどのキーアイテムは捨てない。
  • オフラインのみでは購入できないコレクション要素がある。
    • オフラインでは購入条件を満たせない要素(すべてのシナリオの達成率を100%にするのが条件だが「獄炎」のシナリオはオフラインでは達成率を100%にすることができない)があり、ネットに繋げないユーザから多くの批判があった。
    • カプコンはこれを仕様であるとコメントし当初対応はしなかったが、後に続編である『File2』とのデータコンバートにより、オフラインでもこの要素が購入できるようになった。

その他

  • 評価点と相まって、ゲームをネットに繋ぎやすい昨今の環境でこそ出来るアウトブレイクがやりたいと言う声もある。
    • その声に答えたのかどうかは不明だが、モバイル版でアウトブレイクの新作を製作していると言う。

BIOHAZARD OUTBREAK FILE 2

【ばいおはざーど あうとぶれいく ふぁいる つー】

ジャンル サバイバルホラー
対応機種 プレイステーション2
発売・開発元 カプコン
発売日 2004年9月9日
定価 7,140円

概要

  • 前作『アウトブレイク』のマイナーチェンジ版。
  • 前作の続きの話というわけではなく、アナザーストーリーという位置付けになっている。
  • 前作で購入したコレクション要素などを引き継ぐことができる。
    • ※こちらも2011年6月30日をもってオンラインサービスは終了。

前作からの変更点

  • メインキャラクターは前作と同じ8人だが、新スペシャルアクション、エクストラアイテム(最初から所持しているアイテム)などが追加された。また、各シナリオのAIキャラクターを自由に選択できるようになった。
    • それに伴いキャラクター毎の相関図も追加されており、例えばマークはいい加減な性格のケビンを嫌っているので、AI操作では助けを呼んでもあまりこちらに来ない等の変化も出るように。
  • 全体的な難易度の上昇
    • 前作に比べ、いくつかの変更点によってただでさえ高い難易度がさらに上がっている。
  • 一部の敵が無限に出現するようになった。
    • これにより敵を殲滅しても安全に探索することができず、さらに敵の回避が重要になった。
  • メインの敵であるゾンビが強化。
    • ダウンしにくくなった上、ダウンから復帰するまでの時間が短くなり「ダウンさせてひたすら踏みつけ」が通用しにくくなった。
    • さらに走る速度と頻度が上がり、一部のゾンビはケビンですら追いつかれるような速度で接近してくるようになっている。
  • 即死技を使う敵の増加
    • 前作では目立った即死持ちはハンターぐらいしかいなかったが、本作ではライオン、象、アクスマンなど道中でもよく遭遇する敵が当たり前のように即死技を使う。
  • 上級者向けのオプションとして「ナイトメア」が追加。
    • これは「ウイルス上昇率と敵の攻撃力が2倍、回復アイテムの効果が通常の75%になる」というもの。難易度がさらに跳ね上がるが、クリア後の取得ポイントが2倍になるというメリットがある。
      • このオプションと難易度VERYHARDを組み合わせたプレイ(通称:VHメア)はバイオハザードシリーズ最高難易度と言ってよく、優れた操作テクニックや徹底的に考え抜かれたクリア工程を持ってしてもクリアは至難の業。
  • これらの要素から難易度はさらに上昇。一部のユーザーからは「難易度NORMALが従来のシリーズの難易度HARDに相当する」とまで言われた。
    • ただし、難易度EASYに関しては前作以上に簡単になっているため、決して初心者お断りというわけではない。
  • アドリブの種類が増えた。
    • ファイルを読んでいる時や地図を見ているときにもアドリブが使えるようになった。ファイルを読んでいるときにアドリブを使うと重要なヒントを言うこともある。
      • さらに特定の場所で特定のキャラにアドリブを行うと相手がアドリブを返してくるため会話のような流れになることも。
  • システム面では、大きな変化に「構え歩き」が導入された。『ディノクライシス』でも導入されたシステムと同じく、武器をすぐに攻撃に移せる体勢のまま移動を行える。
    • 相手に攻撃を行いながら近づく、離れる、相手を中心に時計、半時計回りに移動が出来る。但しハンドガン、ショットガン、マシンガン系以外の武器では、攻撃すると同時に足を止めるので攻撃しながらの移動は出来ない。
      • また唯一ロケットランチャーは片膝を立てて構えるため、誰にも構え移動が出来ない武器となっている。
    • 構え歩きの移動速度は全キャラ、全武器で固定でかなり遅いものの、弱点のあるボスには自動でその場所を狙い、空中を高速で移動するワスプやカラス等は自動で補足する為、あらゆる面で必須のアクションとなっている。
  • 「ショットガンE」、「ハンドガンHP」、「グレネードランチャー(火炎弾)」などの新しい武器が追加された。
    • また、前作には無かったバーストハンドガン、サブマシンガン、マグナムリボルバーのマガジンやマグナムハンドガンの弾も追加された。
  • 回復アイテムの「回復剤(大)」と「抗ウイルス剤(大)」が無くなり、その分「回復剤」と「抗ウイルス剤」の効果が上方修正された。
  • SPアイテムの配置が難易度ごとに固定になった。
    • だが特定の仕掛けを解いてからでなければ取れないものや、ボス戦の最中でなければ取れないものがあったりと、さらに配置が意地悪になった。
  • 前作では名前が付いていなかったNPCに名前が付けられた。
    • 例:MAN1→ニコラス、UBCS1→カール、FIREMAN→レン、など。
  • 各キャラクターの能力も調整されている。
    + 各キャラクターの主な変更点
  • ケビン・ライマン
    • 素手の攻撃がエルボータックルになり、うまく当てればゾンビをダウンさせられるようになった。同時にエクストラアイテムで45オートの予備マガジンを持っているため戦闘力アップしている。
    • AI操作時は単独行動タイプ。好き勝手に探索するが、協調性は高い。プレイヤーがピンチになると駆けつけて護衛してくれる。ジョージ、ヨーコと相性が良く、プレイヤーがこの二人だった場合は同行タイプになる。マークと相性が悪い。
  • マーク・ウィルキンス
    • ガードの性能が変化し、タイミングよくガードすればダメージ0からダメージ7割減になった代わりに多くの攻撃がガード可能になった。フルスイングが上下にも行えるようになった上、エクストラアイテムでハンドガンの予備マガジンを携帯するようになった。
    • AI操作時は同行タイプ。協調性が高く基本的にプレイヤーに付き添うが、自身が死にかけると単独行動タイプになる。また、ケビンだけははっきりと嫌いで、プレイヤーがケビンだと単独行動タイプになる。ジム、デビットと相性が良い。
  • ジョージ・ハミルトン
    • かわしタックルに若干の調整が入った。エクストラアイテムには前作では「決意」の最後にしか手に入らなかった「カプセルシューター」を最初から持っている。作った薬品を味方に直接撃ち込む事が出来るので受け渡しの手間等が省ける上、敵に対しても「抗ウィルス剤」を撃ち込む事が可能になり、こちらのウィルス進行を止めるだけでなくゾンビ相手なら確実にダウン&大ダメージを与える事の出来る攻防に使えるアイテムになる。また、メディカルセットによる薬品の生成パターンが変更された。
    • AI操作時は同行タイプ。どんな状況でもプレイヤーに付き添って行動する。ただしヨーコを嫌っており、プレイヤーがヨーコの場合はあまり言うことを聞かない。なお、調合ハーブで生成するのは回復剤と抗ウイルス剤のみになった。ケビン、シンディと相性が良い。
  • シンディ・レノックス
    • 肩を貸している相手も一緒にしゃがんで回避が出来る「同時しゃがみ」が可能になり、エクストラアイテムには持ってるだけで出血を防ぐ「止血帯」を持つ。非常に大事な物なのか、NPCだとこのアイテムを手放そうとしない。
    • AI操作時は同行タイプ。ジョージと同じく常に付き添って行動する。ジョージと相性が良く、デビットと相性が悪い。
  • デビット・キング
    • スパナ投げが下方修正されたが、連続ナイフ攻撃が1段階増えた4連続攻撃になり、更に上段下段でも2連続攻撃が可能になった。エクストラアイテムには最初からライターを持っているようになり、新たに「時限爆弾」を作れるようになった。また、ステージにある特定のハッチを開けることができるようになった。
    • AI操作時は単独行動タイプ。前作以上に協調性が無い。ケビンと同様にプレイヤーが死にかけると駆けつける。好意を持っているのか、プレイヤーがヨーコの場合は同行タイプになる。マークと相性が良く、シンディと相性が悪い。
  • アリッサ・アッシュクロフト
    • バックステップが上方修正された他、エクストラアイテムに「スタンガン」を持っている。
    • AI操作時は単独行動タイプ。前作と違い、協調性はほぼない。ヨーコと相性が良く、ジョージと相性が悪い。
  • ジム・チャップマン
    • コイントスの1回の補正値が10%に減らされ、死んだ振りも攻撃はされないが無敵では無くなるという大幅な下方修正が施された。その代わりに、棒状の近接武器を息が続く限り(ボタン入力が成功する限り)連続で振り回す連続振り回しが可能になり、エクストラアイテムは持つだけでクリティカル率と棒系の武器の耐久力が上がる「幸運のコイン」を所持している。
    • AI操作時は単独行動タイプ。基本は単独行動だが、自身が負傷するとプレイヤーに付き添う。マークと相性が良く、アリッサと相性が悪い。
  • ヨーコ・スズキ
    • 素手状態の攻撃を行った後にすぐにエスケープする「突き飛ばし」が出来るようになった。ただ、エスケープのせいで施錠ドアをぶち破るのが面倒になっている上、エスケープ自体も出始めが無敵でなくなり、やや性能が低下。エクストラアイテムには即死無効、ウィルス耐性アップの効果がある「お守り」を持っている。効果の関係上ジムが持つと効力を発揮しやすい。
    • 最終シナリオの"突破"でアドリブを行うと、覚えていなかった記憶を思い出したようなセリフが聞ける上、そのエンディングでは全てを思い出したようなエンディング内容となっている。
    • AI操作時は同行タイプ。特に変更点は無い。ケビン、デビットと相性が良く、ジムと相性が悪い。
  • シナリオは、メインとなる5つの他に、練習用シナリオと敵をひたすら倒していくシナリオが追加された。
    • 今作のシナリオは、難易度によってクリアまでの道のりが大幅に変化するものが多く、全体的な難易度は前作よりもさらに上がっていると言える。
  • 前作のラクーン大学で入手できたアイテムが手に入らなくなった。そのため、無敵のジムは今作では不可能に。
    • 代わりに効果がランクダウンしたアイテムが代用として追加されたが、このアイテムはイベント扱いのため、使用する事が出来ない。
+ 各シナリオ紹介
  • 初心 training ground
    • 基本操作の練習用シナリオ。前作のマップ「J'sBAR」を使ってゲームの基本を学ぶことができる。
    • 練習用なのでリザルトポイントなどは一切無く、プレイしてもしなくてもゲーム中の他の要素に一切影響は無い。
  • 咆哮 wild things
    • ラクーン市内の動物園が舞台。ゾンビ化した動物達が徘徊する園内を抜けて、救助ヘリの待つ広場を目指す。
    • シナリオ序盤を除いてゾンビがほとんど出現しないが、園内に徘徊する動物達は動きが素早いものが多く危険。また、園内を常にゾンビエレファントが徘徊しており、それを避けつつ探索することになる。最高難易度ではクリアまでに必要な手順が非常に多く、全シナリオの中でも屈指の難易度となる。
    • 高難易度では監視員のオースティンが持ち込んだ「ハンティングライフル」という最強武器がクリアの鍵を握る。
  • 異界 underbelly
    • 地下鉄の駅が舞台。地下鉄を復旧させてラクーン市内からの脱出を目指す。
    • 前半の敵はゾンビのみだが、後半から「メガバイト」という巨大化したノミが襲ってくるようになる。地下鉄職員であるジムを使うとダクトを使ってジム限定の倉庫に行けたりと攻略が楽になる。
    • ボスのギガバイトを倒した後の対応次第では排気塔からの脱出を目指すことになる。
  • 記憶 flash back
    • アークレイ山中、そしてそこにある廃病院が舞台。異常に生育した植物が支配する病院を脱出することが目的となる。ここである事件を調査していたアリッサでプレイすると真相を見る事が出来る。
    • 病院内では常に「アクスマン」に追い回されるため、前作の「巣窟」と同様、1ヶ所に留まるのは危険である。また、グリーンゾンビ等毒を持つ敵が非常に多く、その対処が必要となる。
    • なお、シナリオの進め方によっては、病院に一切立ち寄らずそのまま山を抜けてクリアということも可能。
  • 死守 desperate times
    • 『2』『3』でもおなじみのラクーン警察署が舞台。プレートを集めてダクトを探し、避難用車両が来るまでに武器を集め、ゾンビの大群を撃退することが目的となる。
    • 職場であるケビンは署内の地図を初期所持しており、専用のロッカーや机、同僚の机を開けられるので武器や回復を集めやすい。
    • 敵はほぼゾンビのみだが、数が多い上に定期的に一部のフロアに暴徒鎮圧用のガス(浴びると微量のダメージを受け、ウィルスゲージが急速に上がる)が噴射され、行動を制限される。ガス中和剤を使えばその場凌ぎはできるが、発生を止めることはできない。
    • 『2』に登場したベン、マービンも登場している。留置所にいるベンにフィルムを渡すと回復アイテムの他、マグナムハンドガン、サブマシンガンといった強力な武器をくれる。高難易度では必須。
    • VERYHARDの場合、ガスの発生するフロアが3つに増え、ボス戦で30体のゾンビを倒す必要があるため、咆哮VHと並ぶ高難易度となる。
  • 突破 end of the road
    • アンブレラ開発センター、そしてラクーン市街が舞台。前半は隔離されてしまった研究所内、中盤は下水道、そして後半はラクーンシティから脱出することを目指す。
    • 前半はハンター、中盤はタイラントから逃げなければならず、さらに後半の市街地では狙撃と地雷原を抜ける必要があるなど、全体を通して難易度が高い。このシナリオも前作の「決意」と同じく、クリア時の状況によってエンディングが変わる。
    • なお、このシナリオはボス戦を回避することが可能で、クリアのみが目的なら無理にボスを倒す必要がない。
  • 殲滅 elimination1~3
    • 各エリアにいる雑魚敵を全て倒すモード。AIキャラクターは無しで1人でプレイすることになる。
    • 敵の配置や数は完全に固定で、時間内に全ての敵を倒せばクリア。1~3の3種類があり、マップと出現する敵が異なる。
      • マップの中には前作のシナリオで使われたものもある。
  • 対峙 show down1~3
    • ボスキャラクターと連続で戦うモード。いわゆるボスラッシュ。こちらも1人でプレイすることになる。
    • ボスと連続で戦い、全てのボスを倒せばクリア。ボスを倒した時点で次のボスのエリアに移動し、アイテムを取りに戻ることはできない。こちらも3種類あり、"1"は前作のボス、"2"は今作のボス、"3"は前作と今作のボス全て+対峙専用ボスと戦う。