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GUITARFREAKS 9thMIX & drummania 8thMIX - (2022/07/01 (金) 09:57:49) の編集履歴(バックアップ)


GUITARFREAKS 9thMIX & drummania 8thMIX

【ぎたーふりーくす ないんすみっくす あんど どらむまにあ えいすみっくす】

ジャンル 音楽ゲーム
対応機種 アーケード
販売・開発元 コナミ
稼動開始日 2003年4月3日
判定 なし
ポイント ポップ調からダーク系へ路線変更
デフォルト倍速&LITTLE搭載の最後の作品
大量の曲削除
過去最高のシステムBGM
全体的に低難易度寄り
GuitarFreaks & DrumManiaシリーズ

概要

  • 「GUITARFREAKS & drummania」シリーズの9&8作目。キャッチフレーズは「POWER UP over POWER UP!!」。
  • 全体的にポップ調だった前作「8th&7th」から打って変わり、SF映画を意識した様なサイバーでダークな雰囲気になっているのが特徴的。

評価点

  • 相変わらず高クオリティな楽曲群
    • 本作はあさき氏の代表曲「月光蝶」、NAOKIガールズロック三部作のトリを務めるBeForUの代表曲「チカラ」、楽曲ムービー共にかの名作STG『グラディウス』を彷彿とさせる「GET READY」、肥塚良彦氏のボーカルが印象的な「Dreams in the night」等々、版権や書き下ろし・他機種からの移植曲と、本作の多くの楽曲は良好な評価を得ている。
    • そして何よりも、本作の楽曲の中で特に好評を得たのは、今作では古参のゲーマーなら『グラディウスII -GOFERの野望-』の名曲群で馴染み深いだろう、元コナミ矩形波倶楽部の重鎮「古川もとあき」氏が手掛けたシステムBGMであろう。
    • 彼が手掛けたシステムBGMはパワフルなイメージのあるギタドラとかけ離れたおしゃれなフュージョンであるが、暗めで機械的な本作の作風と非常にマッチしていて、セッション及びリザルト画面の音楽は単純に「かっこいい」という一言に尽きるであろう。
      • 近年のギタドラシリーズではこういったかっこいいシステムBGMはあまり見られないため、評価点と言える。惜しむらくは本曲はプレアブル化されてない点か。
  • ホームページ内での楽曲視聴機能
    • 今作からゲーム内に加えて、公式ホームページでもコナミオリジナル曲が視聴可能になり、プレーを行う前にどんな曲なのかを聴ける様になった。
    • 流石に現在こそ動画サイトの台頭でサイト内の視聴機能は役目を終えつつあるが、本作稼働当時は動画サイトの存在すら無くゲーム外での楽曲試聴に関しては個別でサントラを購入する等しかなった為か、この機能の追加により楽曲試聴のハードルがグッと下がったと言える。
    • 視聴はFLASH形式を採用している為か音質が下げられている事に加えて、楽曲ページを開くと勝手に音楽が再生されてしまう点が難だが、楽曲再生時にゲーム内のムービーを模したアニメーションが流れる点がそれをカバーしている。
    • ホームページ内の楽曲試聴機能は好評を博したのか、後にpop'n musicシリーズにもAC版「11」より同じくホームページ内でのコナオリ曲の視聴が導入されているが、こちらの場合は任意で音楽を再生できる様に改良が施されている。

評価点(e-AMUSEMENTシステム関連)

  • クリアランプの実装
    • 楽曲のクリアした最高難度に応じて緑、黄、赤のランプが付くようになり、どの曲がクリアできているか区別がつくようになった。
      • DMV4では全ての譜面にクリアランプが設けられるようになった。
  • アイテム使用のON/OFF
    • 「GF8th&dm7th power-up ver.」で初登場したカード使用時のおまけ機能の一つである「回復君」は、ゲージが0になると回復するという初心者救済アイテムだが、使用するスキルポイントが0になってしまう欠点もある為か、ある程度腕のあるプレーヤーにとってはむしろ「邪魔な存在」として知られていた。
    • だが本作では、これまでの作品ではオートで発動していた「回復君」の使用が本作でON/OFFの切り替えが出来る様になった為、それに伴い初心者と上級者の棲み分けがなされた形になり、今作での仕様変更は好判断だったと言えよう。
  • カードの種類が増加
    • 前作までは単一の柄しか存在しなかったのが、今作ではギターとドラムそれぞれで10種類ずつ存在。
    • 楽曲クリップを基に作られておりレパートリーも豊富で、カードをコレクションするという新たな楽しみ方も追加された。
  • 全国スキルランキングの実装
    • スキルポイント表示欄に現在の順位が表示された。これにより、競争に深みが増したと言える。
  • ショップランキング
    • 店舗内でスコアを貯めてポイントに変換、そのポイントに応じて隠し曲が手に入るようになった。
      • GF11th&dm10thではチーム戦主体のギタドタワーにモデルチェンジ。GFDMV3でもショップランキングが復活した。
  • 全解禁コマンドの実装
    • このバージョンに限り、e-AMUSEMENT非対応店舗への配慮として全解禁用の隠しコマンドが存在する。
      • ポップンやIIDX、DDRといった他機種と違い、e-AMUSEMENTサービスが終了すると、隠し曲がほぼ選曲不可になるギタドラシリーズでこの様なコマンドが存在するのは、相当稀なケースだろう。

賛否両論点

  • ENOCRE進出条件の難化
    • ENCORE進出に関わるSランクの条件が「PERFECT+GREATの合計が94%以上」から「PERFECT+GREATの合計が95%以上」になり、進出条件が若干厳しくなった。
    • またオート系オプション、RANDOM系オプションを使ってのENCOREが召喚できなくなった。
    • ただ、ENCOREは腕のあるプレーヤーのみプレー出来る特別枠であるため、今回の仕様変更については上級者にとってはあまり問題はなかったものの、ENCOREが召喚出来ない初心者からの批判が相次ぎ、結局GFのみに限るがVシリーズからRANDOM系オプションを使ってもENCORE進出可能に戻る事になった。

問題点

  • 7th&6th以来の大幅な楽曲削除
    • 削除曲が残留曲数を上回ることはなかったとはいえ、40曲近くという曲が削除されてしまった。
    • e-AMUSEMENT導入による選曲ランキング機能が実装され、曲の人気度が一目で分かるようになったのもある。
    • 後に版権を除く曲はVシリーズで復活することになるが…
  • 隠し曲のネタバレ騒動
    • 隠し曲も含めたサウンドトラックが、隠し曲が全部出る前に発売してしまい、隠し曲の存在がばれてしまった。
    • ネタバレしてしまった楽曲はくにたけみゆきの「涙のRegret」。近年のギタドラシリーズではあまりみかけないメタル系の失恋ソングで、楽曲自体の質は良いのが救いか。
      譜面自体はオルタ連に使えとばかりの縦連打譜面で、フルダウンに挑戦した場合腕が攣る事間違えなし。
  • GF側で90以上の曲が一曲も出ていない
    • 新曲でGFで90以上の曲が出ていないのはこのバージョンのみである。
    • 最高でもMODEL DD4の89。しかも、70以上のものを合わせても5曲という低難易度寄りだった。その低難易度寄りはあのV、V2、V7より上回る。
    • とは言え、VやV2、V7と違い、99段階の難易度が確立する途中であることも考えたら、仕方ないところはある。
    • また難易度詐称が多いと言ったら、V、V2、V7と比べたら比較的まともであることを考えるとしっかりとした難易度調整ではあるが。
  • スパランバグ
    • ギターフリークス9thmixにおいて特定の曲に、オプションであるスーパーランダムを付けると、演奏音までもがスーパーランダム化してしまうという奇妙なバグがあった。

総評

不人気曲の削除や全体的な難易度の低さ、隠し曲のネタバレといったイザコザこそ勃発したものの、
更に洗練されたカード機能や、ユーザーの意見に反映させているスタッフの姿勢、ホームページでの楽曲視聴機能など評価すべきところも多く、人によっては前作と大差の無い一作と言えよう。


その後の展開

  • 次回作の10th&9thはギタドラ10作品目の記念として、premium encore stageが登場するという豪華な演出となった。

余談

  • ダブルベースモード
    • このバージョンのみ、1P2P両サイドの譜面をベースのみでプレー出来る「ダブルベース」というバグ技が使えた。
    • ただしダブルベース時はギター音が聞こえなくなる*1。その上バグを発動させるタイミングも非常にシビアなため、選曲時間内にこれにするのは難しい。
    • 次回作(GF10th)稼働の際に修正されてしまったが、GFV4にて2Pプレー時のパート選択の仕様が変わり、ダブルベースがいつでも可能になった。
  • 今作でデフォルト倍速・LITTLE・BRANCHの搭載が最後になるが、あまりにも使い勝手が悪かったためか、ここでこれらのオプションが最後になるのは妥当と言える。
  • 「MODEL DD4」はDDシリーズとしては変拍子無し・原曲が存在するなどやや変り種。
    • 原曲はレースゲーム「SPEED KING」より「HIGH WAY」。過去に泉氏が作曲した楽曲であるが、出典自体がマイナーな作品である為か、「DD4」の登場によって「SPEED KINGというゲーム自体は知らないけど、楽曲は知っている」というプレーヤーを多発させる結果になった。
    • 次回作の「DD5」ではオリジナル曲に戻ったが、続く「DD6」と「DD7」もマイナーコナミゲーからのアレンジになり、同時に原曲と出典も日の目を見る事になった。