「Dragon's Dogma」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
本稿では『Dragon's Dogma』と、拡張版である『Dragon's Dogma Dark Arisen』を紹介しています。判定はともに「なし」です。
【どらごんずどぐま】
思い描いた冒険が、ここにある。
日本では当時馴染みが薄かったオープンワールドゲームにカプコンが挑戦した作品。開発メンバーは伊津野英昭氏を始めとした『デビルメイクライ』シリーズのスタッフが中心となっている。
同社は次世代機で『DEAD RISING』等の箱庭を自由に行き来する作品は手掛けていたが、オープンワールドを全面に押し出したのは本作が初となる。
『The Elder Scrolls』シリーズや『Fallout』シリーズ、『Two Worlds』シリーズ等のMMORPGライクなオープンワールドゲームが世界的な人気と評価を得ている現状を前に、国内メーカーが初めて本格的に乗り出した、と言ってよい。
基本は剣と魔法の世界であり、全体的なデザインは良く言えば馴染み深いが悪く言えば使い古されているものの、手軽で爽快な戦闘面では独自のテイストが光る。
多人数プレイは出来ないものの、非同期なオンラインシステムを搭載している。その交流にもSNSと連動させたりするなど、プレイヤー間の交流性は強い。
キャラクターメイキング
重量概念
戦闘
ジョブ
+ | 簡単なジョブ解説 |
ポーンシステム
ポーン共有
ウルドラゴン
グラフィック
キャラクターメイキング
簡単かつ派手な戦闘
ポーンシステムと難易度がかみ合っていない
同じ敵にばかり会ってしまう
武器強化の手順
キャラメイクが破綻するムービー
NPC関連
+ | 以下ネタバレ |
ウルドラゴンについて
なぜかタイトル画面でB'z
玉石混淆のDLC
謎の黒帯
全編英語音声オンリー
オープンワールドとは名ばかりの狭さ・世界観の薄さ
移動が面倒
シナリオが説明不足
アイテム管理が不便
状態異常が分かりづらい
オープンワールドを前面に出したものの、実際はオープンワールドを謳うには非常に苦しい作品であることは否めない。
どちらかというと寄り道要素が非常に多い一本道RPG、といったほうが適切だろう。
オープンワールド云々を抜きにしてもゲームバランス・移動・演出などユーザビリティに欠ける要素が多い。
ただ、簡単操作で様々な敵と爽快かつ達成感のある戦闘を繰り広げる感覚は、オープンワールドゲームの中では頭一つ抜きん出た要素といえる。
この戦闘面の魅力やノウハウは、後述の『Dark Arisen』や『ONLINE』に受け継がれていくこととなる。
また、可能性があるゲームとして本作を評価するユーザーもおり、発売から9年以上経った今なお続編を望む声は少なくない。
【どらごんずどぐま だーくありずん】
追加・改善要素を加えてほぼ1年後に発売された完全版と言える作品。
前作からデータの引継ぎが可能で、引き継ぎ特典(*10)も用意されている。
後にPS4/One/Win/に加え、Switchでも発売された。
解像度の向上や細かい調整が行われているが基本的には従来の『Dark Arisen』収録分のソフトと変わりはない。
前述の引継ぎ特典も含めて追加要素は収録されているため、新規に遊びたい者はこちらを勧める。
新たに追加された「黒呪島」の難易度について
無印版の問題点が多数改善されており、今から遊ぶならよほどの理由がない限りこちらを購入することをお勧めする。
目玉要素である「黒呪島」の高難易には賛否が分かれるものの、3周以上に渡ってやり込もうとしない限りは「歯ごたえのある難易度」として楽しめるだろう。