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ダブルダンジョン - (2010/09/01 (水) 01:53:11) の編集履歴(バックアップ)
ダブルダンジョン
【だぶるだんじょん】
ジャンル
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RPG
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対応機種
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PCエンジン(Huカード)
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発売元
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メサイヤ
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発売日
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1989年10月31日
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定価
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5500円
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ポイント
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単調でショボい RPGと思って買ったら負け テンポが良く、爽快感あり 「RPG要素がある迷路」と割り切れば遊べる
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執筆中
概要
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2人同時プレイができる(疑似)3DRPGというコンセプトで発売された。
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6段階のレベルに分かれた22のシナリオがある。レベルが高くなるほど、ダンジョンは広くなる。
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レベル1から5の各シナリオをクリアすると、レベル6シナリオをプレイするためのパスワードが1文字ずつ表示され、これらを全部クリアするとレベル6シナリオをプレイすることができる。
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現在はバーチャルコンソールや携帯アプリでも配信されている。
ゲームの流れ
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プレイ人数、プレイヤーの名前、プレイするシナリオを入力するとプロローグが表示され、ゲームが開始する。
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どのシナリオでもレベルは1から。高レベルのシナリオでも最初はレベル相応の敵が出る。
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戦闘時にできることは「攻撃」「アイテム使用」である。移動すれば逃げたことになる。HP回復はアイテムで行う。モンスターのドロップ、店、宝箱で手に入れる。
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モンスターからのドロップは1/8の確率で、所持アイテムが6個の満たんの状態では絶対にない。
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モンスターは全て決まった位置に配置されていて、移動しない。倒した後は、初期の弱いもののみ時間がたてば復活する。それ以外はパスワードで再スタートした時に復活する(ちなみに宝箱も)。
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ボスを含めて、全ての敵から簡単に逃げることができる。
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魔法は攻撃魔法のみ。MPという概念はない。アイテムを宝箱で拾うか店で買うか(かなり高価)して使用する。一定のダメージを「確実に」与えられる。何回使用してもなくならない。
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高レベルのシナリオの終盤のザコやボスは、かなりの確率で攻撃を回避する。だから魔法を使えるとかなり便利。
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なお低レベルのシナリオだとまずアイテムが入手できないし、仮にあっても使う必要性が低い。
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敵が魔法を使ったという表示はないが、敵によってはダメージがかなりばらつくことがある。
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宿屋はあるが、LV20まではレベルアップするとある程度自動回復するし、回復アイテムが入手しやすいのでほとんど使用しなくて済む。
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HP0になったら所持金をすべて失って、スタート点に戻される。
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ボスを倒すとクリアとなり、エピローグが表示される。
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ボスの部屋に入るには、宝箱から「ユニコーンキー」を取っておく必要がある。
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2人プレイ時は協力することもできるし、プレイヤー同士で戦って所持金を全部奪うことも可能。
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データ保存手段はパスワードのみで、シナリオの中移動時であればいつでも表示可。
問題点
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とにかく単調でショボい。
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BGMはオープニング・ダンジョン・店・ボス戦・エピローグの5種類のみ。どのシナリオを選んでも全て同じ。それどころか、モンスター以外の全てのグラフィックも何もかも同じ。発売時期を考慮しても、22もシナリオがあってこれは手抜きとしか思えない。
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グラフィックの質も、発売時機を考慮しても平均水準よりは下と思われる。
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ダンジョンには一切の仕掛けもないし、1フロアしかない。
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どのシナリオでもやることは、モンスターを倒して経験値と金を稼いで強い装備や回復アイテムを買い、ボスの部屋に入る鍵を探し、ボスを倒すということだけである。
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シナリオが空気
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どのシナリオにも固有のストーリーが付いているが、ゲーム中で反映されるのはボス戦闘前のセリフだけ。他はたまにザコ敵がストーリーにちなんだもの(魔法使いに関係するシナリオであれば魔法使いが多く出るとか)になっているくらい。無論イベントなど一切ない。
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プロローグ・エピローグは数行の文章のみ。最終シナリオをクリアしても、数行の文章が出た後(しかもめちゃくちゃ陳腐)一枚絵が出るだけ。全シナリオをクリアしても得られるものは何もないに等しい。
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単純な操作が売りの1つだが、かえって迷惑な時も
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武器・防具はそれぞれ一つしか持てない。(正確に書くと、初期装備と後で入手したものの2つを持っているのだが)
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店で現在持っているものより安いか(=弱い)同じものを買えないのはいいが、高いものを買ってしまうと、それまで持っていたものが消えてしまう。買う前に売らなければ損をする。
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宝箱から入手するときは、弱いものでも入手できてしまう。もちろんそれまで装備していたものは消える。
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中には意図的に弱い装備を入れている宝箱を置くという、意地悪をしていることさえある。開ける前に何が入っているのか確認はできるが(これは評価できる)。
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パラメーターはHP・攻撃力・防御力・回避力・経験値のみ。このうち表示されるのはHPと経験値のみ。
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色違いの敵どころか「色同じ」の敵まである。名前を確認しておかないとひどい目に遭うことも。
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色付きのパスワードが理不尽だという意見もある。普通は水色だが、紫の文字がわずかに混じっている。
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紫の文字は本当に少ないし、書き写す時には○で囲むなりしておけばいいので問題なのか?と思うが。
このゲームを「RPG」として見ていると、クソゲーと言われてもやむを得ないような面しか出てこない。
評価点
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テンポが良好で、爽快感がある。
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ダンジョンの移動は、高速でスムーズ。
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迷路は決して単純なものではなく、しかもオートマッピングなんてない。それでもスムーズに移動できるので、特に低レベルシナリオならさほど苦にはならない。
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戦闘は早送りできるし、爽快感がある。
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ダンジョンのBGMが1種類しかないのはいただけないが、テンポを悪くしない無難な出来である。
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この結果、単調・単純であることが時間つぶしにレベル1や2のシナリオをプレイしてみようという動機につながりやすい。
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シナリオの薄さも「RPG要素がある迷路」と割り切れば気にならない。物は見方ということである。
まとめ
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このゲームの単調さは、発売時期を考慮しても擁護できるものではない。BGMやグラフィックぐらい複数作っておけと。
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それでも当時の書籍やネット検索をしてみると、クソゲー評価一辺倒でないどころか、肯定的に評価する意見も結構見られる。決して「2人同時プレイができる3DRPGだから」という、オリジナリティのみで評価されているというわけではない。
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斬新なシステムとか素晴らしいグラフィック・音楽・ストーリー、そういうものだけが全てというわけではなく、何か輝くものがあればそれなりに受け入れられるゲームもあるという見本ではないかと考える。