【いすぱいある】
ジャンル | シューティング |
対応機種 | アーケード |
発売・開発元 | オルカ |
稼働開始日 | 1983年 |
ポイント |
オルカ版ゼビウス 可も不可もない平凡な出来 |
ぶっちゃけいってしまうと、本作のゲームシステムは非常に『ゼビウス』のそれに近い。
対空・対地ショットを使い分けて敵を破壊し、シームレスでゲームが進行するシステムはもろに『ゼビウス』ライクである。
自機のデザインがゼビウスの自機である「ソルバルウ」にかなり似ており、敵デザインにも『ゼビウス』に似たものが目立つ。
本作は『ゼビウス』と稼動年が同じだが、何故ここまで似ているのかは謎である。
逆に『ゼビウス』と違う面を挙げるならば、対空ショットと対地ショットの連射性能が真逆な点がある。
『ゼビウス』は「対空ショットが連射可能・対地ショットが1連射」だが、本作は対空ショットの連射が効きにくく、対地ショットの方が2連射できるという謎性能となっている。
とはいえ、対空ショットはかなり早く飛ぶので、実際のショット感覚は連射時とさほど変わりがない。
難易度的には「敵が物量作戦で攻めてくる」タイプの難しさであり、その上対空敵の動きが妙にいやらしく、「敵による物量と変則的な体当たりによるコンビネーション」による苦戦は避けられないだろう。
敵弾を対空ショットでかき消せるものの、かき消しでは追いつかない程に弾をばら撒いてくるのも難易度上昇の拍車をかけている。
さらには自機の移動速度が絶妙に鈍く、無理に敵や弾を避けようとするとお陀仏となってしまうのも厄介である。
とはいえ、露骨な初見殺しに遭遇する場面はあまりなく、敵などの動きを見極めれば理不尽に難しいという訳でもない。
本作のゲームタイトルから察するに、「超能力をメカニック仕立てにした」というべき世界観を持っており、『ゼビウス』とはまた違った雰囲気を漂わせている。
グラフィック周りは当時の基準からすればごく普通のレベルだが、BGM周りは妙に金属的で長時間プレイすると耳がおかしくなってきそうである。
『ゼビウス』にはないデザインセンスを持つ本作だが、ステージバリエーションがあまり多くなく、結構早い段階からマンネリを覚えてしまう難点がある。
上記の主なルールの項でも述べた通り、本作は常時画面右端にステータス表示がされているが、この表示のし方に突っ込みたいところがある。
まずは「スコアの下2ケタが何故か改行されている」という点。一般的なシューティングであれば「○○○○○○」と表示されるところが、本作では「○○○○(改行)○○」となっている。
また、自機の飛行距離の単位が何故か「マイル(mile)」であるのも変である。ラリーレースじゃあるまいし、どういう意味でのマイルなのかはよくわからない。