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ソルフェージュ~Sweet harmony~ - (2013/03/02 (土) 15:21:15) の編集履歴(バックアップ)


ソルフェージュ~Sweet harmony~

【そるふぇーじゅ すいーとはーもにー】

ジャンル ミュージックADV

対応機種 プレイステーション・ポータブル
発売元 ガンホー・ワークス
開発元 工画堂スタジオ(くろねこさんちーむ)
発売日 2008年12月18日
定価 通常版:6,090円/初回限定版:8,190円
レーティング CERO:B(12歳以上対象)


概要

工画堂スタジオのミュージックアドベンチャーシリーズの第四作『ソルフェージュ』のコンシューマ移植版。
引き手の心を写し魔力をもって音色を奏でる魔道楽器「フォルテール」を軸に、主人公「宮藤かぐら」が名門・桜立舎学苑を舞台に憧れの人に想いを伝えることを目指す学園百合ゲー。
コンシューマでは数少ない本格的な百合ゲーである。

特徴

  • ミュージックアクションパートの存在
    • 通常のADVパートの中に、かぐらがフォルテールを奏でる部分が存在する。そこが、音ゲー風のパートとして作られている。
    • 難度はPC版に比べて低く、また自動演奏にすることも出来るので敷居は低い。どちらかというと、挿入歌を楽しむパートかもしれない。
  • 葛藤の描かれない百合展開
    • 「同性を好きになった」という葛藤はなく、かぐらが悩むのは自分と相手の立場の違いや周囲との感情の差の方。
    • 「同性愛が異端視されない世界」というのは工画堂スタジオ作品ではそこそこ一般的で、『青い』シリーズでもかなりハードルは下がっている。
    • 後発だが「白衣性恋愛症候群も同じ世界観になっている。
  • シナリオ・攻略対象の追加
    • 新キャラクターとして上月未羽と二波織歌を追加され、PCW版ではサブキャラクターだった二条院琴美も攻略可能キャラに昇格。
    • 他のキャラもCGやシナリオが追加されている。

評価点

  • 密度の濃い百合百合
    • 百合の王道ともいえる女子校モノ、しかもハーレム百合ではないしっかりしたストーリーは評価が高い。
    • ただ、若干鬱要素もあるのが少々難かもしれない。甘々百合百合とはいかない部分は人を選ぶか。
    • キャラクターデザインに『レジンキャストミルク』『アカイロ/ロマンス』の椋本夏夜を起用し、声優陣もかなり豪華。
  • システムの充実
    • 豊富なセーブスロットに多彩なオプション、シナリオデータのオートセーブや既読文章からのジャンプなどシステムに関しては隙がない。

賛否両論点

  • 音ゲーとしての評価
    • 初心者でもまず詰まることなく進められるレベルであり、慣れた音ゲー好きにはかったるいかもしれない。
    • まあ、あくまでメインはADVなので、音ゲーとして見るプレイヤーはそういないだろう。
  • シナリオについて
    • 心情を解説し声に出して喋るタイプのADVなので、テキストを読んでいると若干背中が痒くなるくらいに思えてくる。
    • そういう点が「百合ゲーは人を選ぶ」ということなのだが。

総評

PC版の補完を兼ねたコンシューマ版であり、その後PCで実質的な完全版『ソルフェージュ〜La finale〜』がリリースされている。
百合ゲーとしての完成度は高いが、その分耐性のない(特に男性)ユーザーには少々辛い物がある。
百合好きならば手に取っていただきたいが、耐性は考慮しておいてほしい。
なお、PSNで配信されている体験版はミュージックアクションパートのみとなっている。

余談

上記の『ソルフェージュ〜La finale〜』のプロデューサーだったみやざー氏はその後『白衣性恋愛症候群』のプロデューサーも勤めており、両作にはいくつか繋がりがある。
まずシナリオ部分はどちらも円まどか女氏が担当しており、文章から受ける感じはかなり近い。「同性愛のハードルがとても低い」という点も同じ。
他にもヒロインの一人「浅田あみ」が桜立舎学苑の神倉分校の生徒となっており、フォルテールを奏でることが出来る。
さらに本作主人公の宮藤かぐらも、名前だけだが出演。世界的なフォルテール奏者となっているらしい。