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タツノコ VS. CAPCOM CROSS GENERATION OF HEROES
【たつのこ ばーさす かぷこん くろす じぇねれーしょん おぶ ひーろーず】
概要
竜の子プロダクションのキャラクターとカプコンのキャラクターとのクロスオーバー・バトル。
本作は、『CAPCOM VS. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001』から約7年振りの『VS.シリーズ』であり、「エリアルレイヴ」や派手な演出などMARVEL VS.とのシリーズの流れを汲みながら、「バロックコンボ」、「メガクラッシュ」など様々な新システムも追加している。
『ストリートファイターIV』同様3Dキャラが2Dのように戦う仕様となった。これはVS.シリーズでは初である。
基本は2vs2のタッグバトルだがゴールドライタン、PTX-40Aのような大型キャラの1vs1の対決や普通体型キャラのタッグvs大型キャラの対決のような対戦格闘ゲームにはなかなか見られない型破りな対決が可能。
ゲームモード
アーケード版『CROSS GENERATION OF HEROES』ではアーケードおよびバーサスのみがプレイ可能。
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アーケード
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全8戦のCPU戦を勝ち抜いていくモード。
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第7戦目で1人目に選んだキャラクターとは逆の陣営の大型キャラとの対戦となる。
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第8戦目はボスキャラ常闇ノ王との戦いとなる。
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バーサス
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サバイバル
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チームの体力が尽きるまで、CPU戦を続けるモード。
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タイムアタック
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全8試合をクリアする早さを競うモード。第4、8戦目は大型キャラとの対決となる。
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トレーニングモード
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読んで字の如く。CPUと疑似対戦も可能だが、低難易度に合わせても結構的確に、そして熾烈に攻めてくるぞ。
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プレイデータ
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アーケードなどの戦績やキャラクター使用率を確認できるモード。
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オプション
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ゲーム設定の変更が出来るモード。
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デフォルトではオートセーブがオフとなっているのでここでセーブするかオートセーブの設定にしておく必要があるので注意
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ショップ
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ドロンボー一味が経営するショップ。
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アーケードなどで獲得したゼニーと引き替えに3Pカラーやキャラクター、オリジナルゲームを購入することが出来る。
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ギャラリーモード
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ムービー・キャラ紹介・モデル・イラスト・音楽等を鑑賞するモード。
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オリジナルゲーム
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『CGH』のみ。
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キャラクターごとに用意されたミニゲームをプレイできるモード。
本作の新要素・変更点
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バロックコンボ
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技の硬直中に攻撃とパートナーボタンを同時押しすることで発動。ヴァイタルソースを消費することでハイパーコンボ以外の技の隙をなくし、技の威力をあげる。消費するヴァイタルソースが多いほど攻撃力が上がる。
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メガクラッシュ
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全てのボタンを同時に押すことで発動。相手のコンボを強制的にキャンセルし、画面端まで吹っ飛ばす。
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ヴァリアブル・エアレイド
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空中で236+パートナーボタンと入力することでパートナーと交代することができるシステム。交代の隙をなくしたり、エリアルレイヴ中にパートナーと交代してさらなるコンボをつなぐことが出来るシステム
評価点
システム面
演出面
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ハイパーコンボの演出は原作を大事にしながらもVS.シリーズらしい派手なアレンジがなされている。
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試合前の掛け合い、アーケードモードでの対戦後の特殊台詞はかなり豊富。
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後者はボイスこそないものの全てのキャラクターに応じた専用のものがある。
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例えばロールであればタツノコキャラのスーツを洗濯しようとしたり、ジョーにたいしてクイックマンのコスプレといい放ったり、ヤッターワンやフレンダーのような犬のキャラクターに反応するなどニヤリとするものが多い。
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ゲーム本編ではできないクロスオーバーやこの戦いを経験したキャラのその後を描いたエンディング
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ヤッターマン1号がCAPCOMキャラにヤッターマンと名乗らせたり、白鳥のジュンが普通の女の子とはどういうものかを春麗やロールと議論するといったギャグチックなものから、本作での戦いを通してキャラクターが"強さ"を見つめ直したり、あるキャラクターの窮地をタツノコ、CAPCOMの境なく助けにくる熱いものなど様々である。
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Wii版のアニメーションムービーではタツノコキャラがCAPCOMキャラの必殺技を使用することも。
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エンディングの一枚絵やWii版で追加されたアニメーションには本作に登場していないタツノコ、CAPCOMの様々なキャラクターが登場する。
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キャラクター専用のBGMがある。
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CAPCOMキャラはおなじみの曲。タツノコキャラは各作品のOPやテーマソングがアレンジされて収録されている。どれも良いアレンジがなされている。
問題点
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通信対戦はなし
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対戦格闘ゲームでWi-Fiによる対戦機能がないことは痛い。
賛否両論点
TATSUNOKO VS. CAPCOM ULTIMATE ALL STARS
【たつのこ ばーさす かぷこん あるてぃめっと おーる すたーず】
概要
タツノコ3人、CAPCOM2人の計5人のキャラクターを追加し、バランス調整を施した調整版。
海外からの逆輸入版でありメニューやダメージの表示が英語、OPテーマが英語ボーカルになっている等の変更が見られる。
海外での版権の都合からハクション大魔王は登場しない。^
変更点
+
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追加キャラクター
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タツノコサイド
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テッカマンブレード(宇宙の騎士テッカマンブレード)
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キャッチコピーは神速の光刃
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テッカマンと似たような性能を持つが、動き、技にクセがありうまく立ち回るには慣れが必要。
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テッカマンのボルテッカは直線に発射されるが、テッカマンブレードのボルテッカは斜め上方向に発射される。
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LV3ハイパーコンボは「全方位ボルテッカ」
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コンドルのジョー(科学忍者隊ガッチャマン)
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キャッチコピーは復讐のアウトロー
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ガッチャマンキャラの中で一番攻撃力が高いが、動きが鈍重。ガッチャマンキャラの例にもれず空中での性能は高い。アウトローな戦い方で銃の使用もいとわない。
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さらには、ハイパーコンボには「バードミサイルをぶちこんでやる!」が存在する。原作でも彼は幾度となくバードミサイルを敵にぶちこもうとし、健に止められる、時には口論をするといったシーンが見られた。いわば彼の代名詞的な台詞である。ゴッドフェニックスを呼び出しバルカン砲で敵を牽制し、バードミサイルを発射、地面に着弾すると爆発し、原作同様敵味方問わずに地面にいる者はバードミサイルでダメージを受けてしまう。
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LV3ハイパーコンボは「科学忍法竜巻ファイター」
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ヤッターマン2号
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必殺技はクセが強く、変則的なものが多い。崩し性能は高いが火力が低いためコンボをうまく使うことが要求される。
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ハイパーコンボ「feat.オモッチャマ」ではオモッチャマを呼び出して一緒に戦う。オモッチャマは勝手に戦うので場合によってはすごいコンボが生まれたり、またコンボの邪魔になることもしばしば。
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LV3ハイパーコンボは「今週のビックリドッキリメカ」
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ヤッターマン1号のものとは性能が異なる。また、ヤッターワンではなくヤッターペリカンが登場する。
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声優はオリジナル版の岡本茉利、リメイク版の伊藤静ではなく加藤英美里が担当している。
CAPCOMサイド
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フランク・ウェスト(DEAD RISING)
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キャッチコピーは超人カメラマン
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隙は大きいがコンボ火力が非常に高い。
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ゾンビを呼び出して攻撃や飛び道具として用いたり、ショッピングカートをどこからともなく呼び出したり、ロックマンのコスプレをしたりとアクの強いキャラとなっている。
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LV3ハイパーコンボは相手が通常サイズの場合は「ファニーフェイスクラッシャー」大型キャラの場合は「ビッグエクスプロージョン」の二種類が用意されている。
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ZERO(ロックマンX)
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キャッチコピーは真紅の疾風
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昇竜、突進、飛び道具とほとんどの技がそろった万能キャラ。弱点は体力が一番低いことくらい。
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LV3ハイパーコンボは「ダークホールド」
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全体的なバランスの調整
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永久コンボは軒並み削除。
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空中コンボがつながりにくくなるよう、空中でコンボをつなげていくと相手が怯みにくくなった。
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キャラクターの攻撃力があがったり、技の出がはやくなったり、コンボがつながりやすくなったりとどのキャラも使っていて楽しいような調整がなされている。
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前作では投げ技が打撃に競り負けていたが今回は投げが打撃に勝つようになった。
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Wi-Fi対戦の実装
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フリーバトル、ランクバトル、フレンドバトル、ライバルバトルの4種類のマッチングがある。
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フリー、ランクバトルでの戦いのあとライバル登録が可能。
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フリーバトル
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BPに関係なく、マッチングを行う。ランクマッチでポイントを考えながら戦わずに自由に戦うことができる。
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ランクバトル
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勝てばBPを得ることができるマッチング形式。こちらも同じ強さの人と当たりやすいといったような仕様はない。
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ライバルバトル
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フリーマッチ、ランクマッチでライバル登録をした人がマッチングを申し込む対戦
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申込まれた相手はWi-Fiメニュー画面の右上に気づかない限り試合が成立することはない。
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フレンドバトル
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Wiiのオンラインゲーム同様、フレンドコードを教え合ったユーザーとのみ行うことができる対戦。
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タツノコキャラクターに3P、4Pカラーの追加
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前作では原作のイメージを壊さないようにとタツノコキャラには1P、2Pカラーしかなかったが今回はWi-Fi対戦が追加されたことを受け、制作側が竜の子プロダクションに交渉し3P、4Pカラーが追加された。中には原作のイメージとは逆のカラーもある。(白鳥のジュンなのに黒カラー等)
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キャラクター個別のミニゲームの削除
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代わりにタツノコ、CAPCOMキャラを使ったシューティングゲームが追加された。
総評
4ボタン式で、さらに簡単コンボのように誰でも簡単にプレイできるシステムが搭載されている一方で、バロックコンボやメガクラッシュ、ヴァリアブル・エアレイドでやりこみたい人はどこまでも強くなれる要素も搭載し、ライトユーザー、ヘビーユーザーの両方が満足できるようにした意欲作。
従来のMARVELVS.シリーズに負けず劣らずド派手にタツノコキャラクターが画面狭しと暴れ回る姿は非常に爽快で見ていて楽しい。
システム、キャラクターとMARVEL VS. CAPCOM 3 Fate of Two Worldsにつながるものが多い。
余談
企画段階では『とんでも戦士ムテキング』の『ムテキング』、『ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて』の『中原小麦』、『逆転裁判』の『成歩堂龍一』、『CAPCOM FIGHTING JAM』の『イングリッド』の参戦も予定されていたが、男女比や版権上の都合でお流れとなった。成歩堂龍一は『ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3』で参戦することになった。