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GUILTY GEAR ISUKA - (2014/03/04 (火) 07:19:16) の編集履歴(バックアップ)
GUILTY GEAR ISUKA
【ぎるてぃぎあ いすか】
ジャンル
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対戦格闘ゲーム
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対応機種
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アーケード(ATOMISWAVE)、プレイステーション2、Xbox、Windows
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発売元
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【AC/PS2】サミー 【Win】ソースネクスト
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開発元
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【AC/PS2/Win】アークシステムワークス ※Xb版では発売元 【Xb】S.P.S
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発売日
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【AC】2003年12月17日 【PS2】2004年7月29日 【Xb】2004年12月16日 【Win】2005年11月25日
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価格
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【PS2】7,140円(税込) 【Xb】5,040円
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分類
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バカゲー
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ポイント
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もともと複雑だったシステムの更なる複雑化 アーケードの過疎化 ガチの対戦ツールとしてはクソゲーだが パーティーゲームとしては良いバカゲー
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ギルティギアシリーズリンク?
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概要
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正統的システムの人気格闘ゲームが4人同時対戦可能&2ライン制のまさかのパーティーゲームに。
問題点
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操作の複雑化。
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3人を同時に相手しなければいけない都合上か、従来の格闘ゲームであれば自動で行ってくれる「振り向き」を手動で行わなければならなくなり、操作が煩雑化。
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向いている方向の後ろにレバーを入れてればガードになる為、後ろからの攻撃を平然とガードするという異様な光景が見れる事も多い。
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『GUILTY GEAR』というゲームの元々のスピード性と、後述する「画面の見づらさ」により、この手動振り向きに順応しきれず投げ出すプレイヤーが続出。
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このシステムに慣れないプレイヤーを2~3人がかりで狩る悪質なプレイも横行。過疎化が進む一因になってしまう。
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また、「振り向き」と同時に「背後攻撃」や「吹き飛ばし攻撃」「ライン移動」「ライン移動攻撃」等、新しいシステムも追加。これにより同時押しコマンドがやたらと増え、ややこしさが大幅UP。
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イスカにおける振り向きボタンは、旧作ではダストアタックや足払いに対応していた為、旧作の癖でつい足払いをしようとして振り向いてしまうプレイヤーが続出した。4コマでもネタにされたほどである。
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コンボの難易度が高くなってしまっている。
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画面が見づらい。
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元々、他の格闘ゲームと比べてゲージ管理が忙しかったゲームだった事に加え、今作はさらに4人のキャラが入り乱れるという事もあって画面はゲージでギチギチ。
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しかも2ライン上を4人のキャラが走り回り、ヒットエフェクトや飛び道具が入り乱れ…という事で目まぐるしさはMAX。
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一応、キャラの場所を示すアイコンや自分が向いている方向を示す矢印など、親切な工夫はあるが、お世辞にも見やすいとは言えない。
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バランスも良いとは言えない。基本的なキャラバランスは好評だった『#RELOAD』の調整版なのだが、システムの調整が甘い。
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味方にも平然と攻撃が当たる。コンボ中に
味方の飛び道具
でコンボを邪魔されるなど日常茶飯事。
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相手を効率良く巻き込める技を持つキャラや荒らし能力が高いキャラが居る反面、あまりそう言った取り柄を持たない凡庸なキャラも多い。
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特定条件下では味方の攻撃でもダメージを受ける。
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一部の当て身技は、状況に関わらず、味方を捕らえてもダメージまで入る。
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1対1対1対1の乱戦や2対2のチーム戦だけでなく、2対1や3対1の変則的なチーム戦も楽しめるシステムになっており、
2対1・3対1の際にはもちろん1人側のチームに強化補正が入るようになっているのだが、むしろ補正が強すぎて1人側のほうが有利になるという妙なバランスになっている。
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4キャラを描画しなければいけないため、従来のシリーズと比べてグラフィックが粗い。開発インタビューでも配色パターンを削る必要があったといわれていた。
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「相手チーム側を2人同時にKOすると、1つのソウルを使って2人が復活する」「ライン移動攻撃同士で相殺が発生すると、2つのラインの間に立ててしまう」などちらほらとバグも存在する。
現実的な欠点
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4人向けのゲームであるため店側は筐体を必ず4台仕入れなければならず、出費が嵩む&場所を取るという事もあって仕入れる店は少なく、
また、上記のようにゲーム上の欠点も多く、さらに「3~4人集まらないと面白くない」という性質上あまり客足も伸びず、短期間で撤去してしまう店も多かった。
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上にも書いたが、初心者狩りやリンチ等がし易く、マナーの悪い一部のプレイヤーの横暴によりさらに過疎化が進んでしまった。
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いくら2人対1人で1人側が有利とはいえ、息の合った2人と新参の1人の対戦ではさすがに厳しいものがある。
評価点
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BGMはシリーズ中でも屈指の人気を誇る。オリジナル楽曲も好評。
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キャラクターイラストもXXシリーズから描き直され、評価が高い。
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真剣にプレイしようと思うと上記のようなシステムやバランスの微妙さが目に付くが、気の知れた仲間内で適当にワイワイ遊ぶのが目的ならば、むしろ楽しめるクソゲーに早変わり。
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とことん荒らしまわって死ぬも良し、ネタプレイに走るも良し、互いに画面端に陣取って延々と相手を吹っ飛ばして
バレーボール
をするもよし、範囲が広い大技で味方ごとぶっ飛ばすのもよし、大人しく立ち回っておいて途中で裏切り勝ちを狙うのも良しという楽しいパーティゲームとして人気である。
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2人で対戦する分には、ライン移動のシステムを用いて『餓狼伝説スペシャル』みたいに楽しめるという意見も。
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家庭用ではさらに遊べる要素が増え、楽しいバカゲーとして更に磨きがかかっている。
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また、家庭用ではアーケードのような過疎化や悪質なプレイヤーに悩まされる事も無いため、(友達さえ居れば)純粋にゲームを楽しむ事ができるようになっている。
総評
サミー(もしくはアーク)はスマブラのような騒いで遊べる『GUILTY GEAR』にしたかったのだろうが、純粋な格闘ゲームを望んでいた層からの不評や、アーケードでの需要とのずれもあり、実際はかなり滑ったと言わざるを得ない作品である。
しかし、上記の現実的な問題を克服し、システムを理解すればパーティーゲームとしては一気に楽しい作品へと様変わりする。
PS2家庭用でも最初は酷評されていたが、独自の良さに惹かれたファンが増え、結果として「バカゲー」としての評価が上がってきている。
少なくとも開発側が本作を意図的にバカっぽく調整したわけではない。キャラや基本システムはあくまでいつものギルティギアである。
だがそのシリーズでも特異なシステムから導き出される遊び方は今までのシリーズと比べるとあまりにもギャップが激しく、プレイヤーからはネタにして笑い飛ばされるような代物となってしまった。
それが本作のバカゲーたる所以である。
本作は一対一でのガチの対戦ツールとしては確実に向いていない。そういう部分を求めるプレイヤーは同シリーズの他作品を遊べばいい。
その点では本作がクソゲーの烙印を押されるのもやむなしとしか言えない。
だがシリーズにある程度馴染みがある仲間内でやれば十分に楽しむことはでき、開発側が目指したものは実現できたと言えなくもない(?)。
家庭用の詳細
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家庭用では遊べる要素が強化されており、また、キャラクターエディットなどもできる為、1人でも複数人でも遊べて楽しいとして好評である。
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プレイアブルキャラの増加。
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旧作キャラのロボカイ、アーケードモードボスのレオパルドン、さらに完全新規キャラのアバ、エディットキャラのロボカイIIが使用可能に。
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アーケード版ではポイントを溜めて購入するしかなかった「EXキャラクター」も特定の条件を満たせば解禁可能に。
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下記の横スクロールアクションに出てくるザコ敵A・B・Cも条件さえ満たせば使える。
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超強化されたソルとカイも隠しキャラとして登場し、特定条件を満たす事で使用可能に。
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エディットモードで上記のロボカイIIを育てたりカスタマイズしたりして遊べる。作成したロボカイIIはもちろん対戦モードでも使用可能。
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『ファイナルファイト』もどきの横スクロールアクションも追加されてはいるが、やっつけ仕事な感が否めないためこのモードに関してはあまり評判は良くない。
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2014年1月17日、何故か家庭用海外版がSteamで配信開始。案の定賛否は真っ二つ。